All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

親方子方契約 陸地での新たな幕開け

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台風の影響もあってかなんともパッとしない天気が続く10月前半。

すぐ暗くなるこの季節に生活は一変した。

 

インテリア業者、カーテン屋さん見習いとなり朝5時半に起きて親方自宅まで自転車を走らせる日々が週に6回。

土曜日はお客さんとの立ち合いが増え、祝日もまた同じ。

業界を上げて休日を増やす努力をしているようだが厳しい現実が。

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朝6時から車を走らせ、7時には1件目の施工が始まる。

勝負は午前中で数軒周って資材センターに戻りその日の稼ぎを計算。

翌日の出庫を終えればもう夕暮れ、疲れ果ててすぐ眠りにつくそんな日々。

 

固定の休みは日曜日だけ、1ヶ月単位のバケーションを謳歌していたあの頃の自分からしたらこの働き方を続けれるか不安な気持ちだ。

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宿題もあり睡魔と戦いながら翌日分の図面を予習。

何が、どこに、どう付くか(カーテンの話)を想像できるようにならなくてはいけない。

※写真はモデルハウス

 

まだ始まって1ヶ月といえど実感するのは手に職をつける難しさ。

だが、それ以上に感じるのは随所に見受けられる自分の弱さや情けなさだったりする。

 

毎日教えられたことをメモしてるが結局それらは技術的なものより社会人として出来て当然の基本的な部分が大半。

年を重ねれば怒られる機会は自然と減り、まっさらな状態で何かに取り組んだり覚えたりという事は少なくなるのかもしれない。

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仕事を辞めて以降、鳥籠から脱出したかのように色んなところへ足を運んだ。

いつも新たな出会いがあり、一般的な生活を送っていたら見れなかっただろうなと思わせる景色も無数にあった。

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そんな中で次第に興味、関心が絞られラッキー要素も重なり成り行きまかせではあるがキャパをあげたこの5年間。

バイトに派遣に色々やったし、畑や船で働く貴重な機会にも恵まれた。

環境を変えて得る新たな刺激は生きるモチベーションになったのは紛れもない事実。

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嫌なこと、苦手なことから逃げたとしても行動してさえいればまたそこに新たな道が拓かれる。

それでいいと思うのだ。

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しかし長所は手放しで伸びても、性質、気質といった精神的な短所はそう簡単に変わらない。

感覚的でかなり適当、確認すれば済むような小さなミスを多発し、思いこみで間違え、横着。

そして痛い目を見るお決まりのパターン。

 

自分でそういった弱い部分をなんとなく分かってはいたがいまだに同じことを繰り返しているのは失敗から学べていないということ。

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そんな人間がこれまでなんとかなってきたのは心優しい廻りの人たちからのフォロー、そして若いから、経験が浅いという年齢的な理由で多めに見てもらえていたから。

自分の身は自分の腕、技量で守る職人業界では全く通用しない。

 

曲がったことが嫌いなthe職人タイプでズバズバモノを言う性格の親方とは10個年が離れているものの小さい頃から知る人物。

だからこそ遠慮なく目につく悪い部分を指摘しなぜダメか、どう改善すべきかを教えてれる。

元大工で仕事は一流、建具の仕事も引き受ける。

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ミスっては怒られ核心をつかれる自分はいつも図星で反論の余地なし。

最近はそれが連日続き自分に良さがあるのかわからなくなるほどズタボロ。笑顔なし。

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態度や姿勢、思考といった内面の部分でかっこ悪い、みっともない、ダサいと言われるのはきつい。

特に言い訳をしたり目が泳いだりするのは最悪。自分の言動で手を止め怒られていたら技術云々は遠い先の話。

 

ずっと子方では永遠に日給制で稼げない。

見てくれやファッションも清潔感があり地味なものをチョイス。

 

ハキハキ喋ってテキパキ動く。

面倒くさいと思うことほどちゃんとやる。

挨拶と返事。使ったものは元に戻す。

人の気持ちを考える。

 

このままではいつになってもどの分野でも一人前にはなれないとはっきり言われたがそれは自分でもわかっている。

仕事をアシストすることしか出来ない以上、凡事徹底ではないが準備、確認、片付けは完璧を目指さなくてはいけない。

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フォークリフトで後方ヨシと言い出してから普段の運転でも確認するように。

鍵閉めや点検なども声を出した方がミスは減る。

 

新築という大きな買い物をしたお客さんの気持ちを考えて採寸、施工した方がいい仕事ができるだろう。

全てにおいて船での仕事に置き換えても同じことが言える。

 

不思議な縁

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初めて月曜からフルで乗り越えた土曜日最後の一軒。

新居に越したたばかりのお客さん立ち会いでカーテンが取り付けられるか確認する窓枠の採寸作業時のこと。

とある一室、昔を懐かしむかのように壁に立てかけられた2枚のポートレート。

見覚えのあるバックグラウンドを背景に一本線入りの白いジャケットを着た女性が微笑み、もう一枚は同僚4人でポーズを決めている。

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間違いない…Pクルーズの元船員ではないか。

採寸を終えいつものようにあいさつをして玄関を出る。

声かけるか迷った末、ドアが閉まるタイミングで相棒の右京さんのように一つだけつかぬことをお聞きしますが、、と切り出す。

 

軒先での数秒の会話だった。

一瞬疲れを忘れたのも事実。

共通の知り合いが船にいたりと、世の中意外とスモールワールドなのかもしれない。

思いがけない場所で船関連の良い出会いがまた増えた。

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まとめ

コロナのせいにはしたくないが自分の立ち位置、居場所という意味で実家に戻り振り出しに戻った今、新たな見本とすべき型が隣にいる。

初の建築、建設業界、さらには同じ土俵に立って知る遠い父の背中。

 

気分がダウンになろうと夜には眠くなり気づけば朝が来てまた仕事で落ち込んでいる暇はなくあまりにも早い1週間に絶句しそうになる。

自分で決めたこと、、本音を言えばいつだって逃げたいし怒られる都度今日こそ辞めてリゾバ行ってやろうと思っているがもう少し頑張れば殻を破れるのではないかという少しの自分への期待も込めて。

 

10月末に26歳になりまた新たな挑戦。

できません、やれませんではなくどうしたらできるようになるかを考えて。

壁があったら超えていくのが男道だとすれば…どうにか踏ん張って頑張ろう。

 

 

何かあったとき役に立つ 7年ぶりの資格取得

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悪あがきする残暑は姿を消し待ち望んだ秋の到来。

1番好きな季節であり、窓を開けて寝れる夜はなんと幸せな。

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買い物の秋…近所のアウトレットでお買い得なニューバランスのトレッキングシューズ801を発見。

二足買うと値引きされるのでワンサイズ小さい色違いも購入、フリマアプリで転売を試みるも買い手つかず。

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困っていたところ東南アジアラウンドを共にした友人が引き取ってくれて助かった。

それも買値と同価格で…もう二度と転売目的の買い物はしないと誓う。

 

話は少し遡り汗ばむ9月の第1週。

個人的にフォークリフト資格取得のため座学1日と3日間続く実技の計31時間コースに参加した。

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なんでまたフォークリフト?と思われるかもしれないが理由は特にない。

きっかけは派遣先の倉庫で作業を共にする40歳バイトリーダーの一言。

フォークリフトは資格で免許ではない、なので更新もないからいいよと。

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サングラスをかけたドナルドダックのようなキャラクターの服を愛する彼は昨年前職で資格を取得したそうだが現職場では自分たちと同じ作業をしている。

理由を聞くと、ここは狭く乗りづらそうだし会社独自の講習も受け直す必要があり面倒そう…納得。

 

確かに乗る乗らないは本人の自由であるし業種はある程度絞られるが選択肢は広がる。

最初の会社を辞めて以降、特にこれといえるような資格云々は取らず過ごしてきたゆえ、せっかく出来た時間だし取ってみるのも悪くないだろう…といった流れ。

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久しぶりの座学はマニラの船員学校以来。

バイトリーダーにお借りした教本の予習も含めて1日10時間知識を詰め込みテストをパス。

名称はともかく力学がちょいとややこしい。

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そして実技。乗って驚きの車重2.8t。

例えると大人のカバと同じくらい🦛

初日は確認動作や運転の要領を覚え、荷役が加わる2日目は倉庫内に設けられた試験コースの走行。

最終日は1tの重りを使用し力学の実践、そして最終試験といったステップを踏んでゆく。

 

ハンドル操作にガチガチだったのが乗れば乗るほど視野が広がる面白い感覚。

ただ自分の乗車時間以外は見てるだけなのは退屈で暑さと蚊が集中力を奪われる。

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運転に慣れるのはかなり早かったように思う。

横浜や台湾の基隆といったお馴染みの港に着くと船内物資の入れ替えでフォークが動いているのを毎週目にしていたので動きは何となく頭にあったのも功を奏したかもしれない。

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新たなチャレンジは刺激的で新しい国や港に行くくらい楽しい。

ここしばらく感じていなかったフィーリングだが夜型の生活が定着しているため9時〜18時半までぶっ通しの流れに疲れてしまった。

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何はともあれ最優試験も無事合格し(基本的に誰でも受かるらしい)ペーパードライバーの完成。

デリバリーのお弁当が美味しかったのと色々あってフォークリフト講習事業を担当している台湾ヤマトの元副総督と色々話せたのが何よりの思い出。

AIとロボットに工場が占領される未来はもう少し先か。

 

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現在お世話になっている派遣は9月をもって辞めることにした。

行くあてのなかった5月中旬、謎のシェアハウスやドローン講習体験と迷走していた時期に決まり助かったし辞める理由は正直見つからない。

夜食のカップ麺と菓子パンで溢れたゴミ箱とも横目に見る満員の喫煙所ともお別れだ。
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迷ったが10月から心機一転、新築のインテリア、主にカーテンを取り付ける内装工見習いとして働くことに。

親方は自分が小さい頃から知っている人で厳密には違うが父親と同じ職場になる。

来月に迫った電気工事士の免許を取れれば照明や電動カーテンといったより万能型の一人前を目指すのが今後一年の目標。

 

丁寧に、面倒くさがらない、この経験は今後必ず無駄にはならないからと父と2人で行った焼肉の席で言われた。

煌くわかめスープがハイライト。

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あの美しいソウルの立ち食いドラム缶焼肉をもう一度。

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最終手段と思っていたコネを使うタイミングはここで良かったのか、絶対船に戻るという意味で派遣を続けるべきだったか。

見通しの立たない未来にダメ押しするかのように飛び込むサンプリンセスとシープリンセス2籍の売却ニュース。

数ヶ月前に親会社であるカーニバル社も船を手放しただけにいかに苦しい状況かが伝わる。(この写真はFBから)

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ダイヤモンドにはサンプリンセスでワールドクルーズを経験したゲストやクルーも多くおり話はよく聞いていただけに無念だ。

船一隻にかける人数を減らすということはサービスの質に直結してしまうため出来ず、コストカットするには船を減らすのが不可避。

 

こんな未曾有の出来事がこの半年で起きているなんていまだ信じ難い。

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生活から遠ざかる一方の船を想ってかAZMARAクルーズのスプーンをフリマアプリで見つけ即買い。

一度だけ韓国釜山で寄港が重なった記憶があり船は大きくなかったがラグジュアリークラスと推測、、世界各国の色々な客船グッズが集められたクルーズに特化したバーやカフェがあったら本当に行きたい。

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下北沢の古着屋ではロイヤルカリビアンTシャツと運命的な出会いを果たす。

買う気満々だったが店内を周っている間に気分がダウンになり断念…そこはプリンセス。

 

こんな調子で気づけば船の話ばかりしてしまいそうで、ちゃんと話せるのはどうしても船がらみの人たちばかり。

地元に戻れば似た価値観の人はそう多くないというのも事実。

本当に来年の今頃、クルーズしていたら一体どんな気持ちでどんな写真、文面になるのか…そんな楽しみは日本から遠ければ遠いいほど喜ばしい。

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前に進むとは一体どういうことなのだろうか、日が経てば自ずと前進しているとは限らない。

フォークリフトは後進の方が運転しやすかったり…。

季節の変わり目に迎える新たな挑戦。

そろそろ海を見ないとやり切れなさそうである。

 

10月も皆さんお元気で。

短くて長い下船後の半年 今の日常と心境

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酷暑の8月。久しぶりに更新するブログ。

これと言って書く内容が似たような毎日の中に見つからず、以前のようなどこかへ行きたい葛藤も消え失せた。

その影響で表情が固くなったのかスマホの顔認証が動かないのでパスワード式に戻したほど。

 

いつも通り重い扉を開ければつんざくような機械の回転音と共に続々と段ボールが落ちる無数のレーン。

深夜の冷蔵倉庫は今日も大忙しで蛍光イエローのベストを着た社員さんがシーバー片手に走りまわる。

この騒音の中、耳栓していないと正気を保てなくなっている自分からしたら無線で会話してるだけでも凄い。

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4ヶ月同じ作業していれば上達するのは当然でマネージャーに褒められることもある。

今月から始まった1時間の早出出勤はその証し。

 

同じ派遣会社の人たちを除く大半は一方的な顔見知りでこそあるものの話すことはない。

いつも結っている髪の毛を下ろしたら腰くらいまである人、いつも不満そうで何かに怒っているのか疲れているのか人相が曲がっている人、稼ぎたいからと毎晩早出のシフトを入れておきながら3日間来ない人…などなど十人十色。

日本に家族を持つ南米出身の仲良しママさん2人組とはこっちが知っているスペイン語を喋ったのをきっかけに少し話すようになった。

同世代は少なく親世代が多いのも特徴。

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ドイツ映画 コーヒーをめぐる冒険の中で父がふらふらしている主人公の息子に言う「髪を切って、靴を買い、人並みに仕事を探せ」というセリフが忘れられないのはそこに反論の余地がないから。

印象は髪型と足元でほぼ決まる。

無造作に伸びた髪の人がある日、かりあげどこかスッキリした表情の日には思わず声をかけたくなる。

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スタークルーズにいた時こっぴどく言われ続けたグルーミングは大事だとここにきて実感。

クルーエリアのあちこちにあったなんちゃってバーバーがやたらと恋しい。

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24時間ひっきりなしにトラックが出入りし納品を繰りす中で夜更に来る工場直送パン台車はちょっと見入ってしまう。

落ち着きのある青色に漂う疾走感(新幹線)。

力一杯押しつつ内輪差を踏まえて描く華麗な曲線は運転手のテクニック。その様は見ていて気持ち良い。

そして通り過ぎた後に残る微かな小麦の香りが後を引く。

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作業が一段落する4時半にエナジードリンクを飲むのもルーティン化。1日1本は守る。

左は今働いているところのPB、みなさまのお墨付きシリーズ。

パッケージ破損や賞味期限切れなど訳あり商品の物販が開かれ初めて買ってみた自社ブランド商品。

普段ケースで流れてきて積むだけのモノとしか見ていないが実際に自分で口にする機会があるのは素直にありがたい。

 

6時。待ちに待った勤務交代。夜9時からの8時間労働が終わった。

休憩室だけでなく各フロアのあちこちにあるあまり響いてこないグループ創業者の名言壁紙。

ラインのスタンプにでもしたら良い。

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疲れた体にはプロテインのご褒美を。

アメリカ製の武骨なデザインの割りにイチゴ味で飲みやすいAmazon購入品ゴールドスタンダード

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外の気温はすでに30℃を超えその急激な気温差に耐え抜く40分のサイクリングがここから始まる。

照りつける朝陽を見て思い出す太陽は東から昇るという野球部を鼓舞する顧問の言葉。

今思うとなかなか当たり前なことに気づく東高OB。

埼玉東部、東武線、関東、東日本、東南アジア…西より東の方が縁がある気はしなくもない。

そんなことを考えながらゆで太郎の朝そば経由で帰路に着く週4の夜勤。

 

通勤路の景色 自宅〜倉庫間

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カメラを持っていつもの道中にあるモノを撮ろうとこの夕焼けを見て思い立った。

夏らしい雲とのコントラストが美しい時間帯に家を出ると通り道にある巨大ショッピングセンターに立ち寄りがち、アウトレットもありこの後働くから理由をつけて小物買いがち。

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地理的にトラックが頻繁に行き交うここ一帯。

オレンジとブルーの照明が混ざり合いまるでグラセフのワンシーンのよう。スマブラのフィールドとしても悪くないだろう。

不意に出会すONEやEVER GREEN、COSCOといったカーゴを積んだトラックは船を連想させる。

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地元の卵自販機小屋は夜になると急激にノスタルジックな雰囲気に包まれ中に入るとジュラシックパークの世界観。

ちなみにここの卵めちゃくちゃ美味しい。

閉まって月日の流れが止まったような居酒屋の外観もお気に入りだ。

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脳内をクリアにできるチャリ通。

おそらく今やれることはやっている気もするし、我慢の時なのは理解している。

ただ行きたいところにに行けず、会いたい人に会えない。それだけのこと。

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変わりゆく時代に変わらない地元の景色に思うのは出るに出れない歯痒さのみ。

 

まとめ

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家に着く7時

電気職人の父はとっくに家を後にし現場へ。浅草に行く身支度をする母は着付け師で2人とも働き者である。

暑い日の夜勤明けは特に情緒不安でため息しか出ないままシャワーへ直行。

何もかも嫌になり投げ出し逃げたくなるが自分だけ何もしないで殻に閉じこもっている訳にもいかない。

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自分の洗濯は自分でやるし、家事も手伝い気まぐれで料理もする。あまり多くなかった家時間。

映画を観て、音楽を聴き、美味しいコーヒーでも淹れて月に1、2回理容院でかりあげられる陸生活にも普遍的な幸せがある。

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今後、免許や資格を取り派遣もやめて職人の道へシフトチェンジしていくのはほぼ確定。

まだ先行きの見えないクルーズとは裏腹、見えすぎる親方提示の今後一年の育成方針プラン。

考えれば考えるほどに船は遠ざかってゆく。

戻れないか戻らないか、、そこに反映される自分の意思はたった一文字の差。

 

25歳最後の悩ましい夏はもう少し続きそうだ。

お気に入りの在宅グッズとカメラの話

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梅雨明けが待ち遠しい7月中旬。

第二波とも叫ばれるコロナ関連のニュースの影で、船内感染し入院されていた最後の方が退院された。

詳細は分からないが『クルーズ船はこれで最後です』という防衛大臣のツイートに安堵と嬉しさを覚え同時に色々思い出してどこか悲しくもある。

複雑な気持ちだがとにかく良かった。

今やすっかり話題から消え国内感染者数からクルーズ船は除かれて報道されるのが一般的になったことに時の流れを感じた派遣先の休憩室。

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毎日の同じ作業にも慣れスピードも出てきた。

社員さんからはストレッチマンと呼ばれているらしいが確かに手が空いたらどこかしら伸ばしている。

悪くとられていない限り問題ないがその響きは幼少期に教育テレビで見ていた黄色い彼を思い出す…。

夜勤明けの朝6時からどう1日を使おうか、、そればかり仕事中考えている。

身の周りを整理してモノを減らしつつ、どう今あるものを長持ちさせるか…そのために何が必要?自問自答の脳内整理。

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終わったら近くのゆで太郎へ直行し心置きなく炭水化物摂取。

まさに一日の計は朝にあり。

朝さば定食(380円)にクーポン券で海老天トッピング。

朝から職人さんらしき服装のおじさんズに囲まれすする歯切れの良いそばはこの手のチェーンでは群を抜く美味しさで毎週通っている。

派遣の同業者は皆深夜の休憩にこぞってカップ麺(自販機がある)を食べているがこっちの方がずっと美味しいし体にもいい。

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もう一つのコスパ◎朝食が松屋の朝定牛小鉢(280円)。

牛丼と牛小鉢+ご飯は何が違うというのか…牛丼チェーンは松屋推し。

支払いは個人的最先端の楽天ペイで。

 

旅行に行けない昨今、節約などやめて何か大きな買い物をしたい衝動によく襲われる。

家にいる時間が増える弊害でなないがスマホの画面を意味もなくスクロールしてしまうのは分かっていてもやめられない。

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今回は物欲に負けAmazonで購入したモノたちを紹介していきます。

誰得…。

 

●ジューサー

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キッチンなしシェアハウスに住むことになった先月、どう火を使わずに食べていくか考えてみた。

結論こそ東京で外食を満喫するという安直かつ最高な解決策だったがそれでは賄えない野菜をジューサーで補おうという作戦。

メンタルは病めど身体資本に変わりない。

レビューの評価が高く値段も手頃(3500円)なHandinEeon社製…まあ初耳。

フルーツ、野菜(小松菜、トマトなど)を一口大にOPINELサバイバルナイフでカットし牛乳または豆乳に投入。

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奥飛騨リゾバで出会った旅のプロにお勧めされたこちら、結局バックパッカー旅行では飛行機への持ち込みが心配で持っていかないどころか船でも使わず…実家の引き出しに眠っていたので丁度良い。

いつかキャンプで使えたらと思うがブームに乗っかった感じがして今ではない。

最後に青汁パウダー、そしてポッカレモンと蜂蜜で味付け。全て目分量でルール無用。

 

糖質半端ないので夜はやめておこう。

月末に届く予定の手動リンゴ皮剥き機がどれだけ使えるか、そしてプロテイン(イチゴ味)で味変しても飲めるか。

この2つは次回のお楽しみ。マシンには満足している。


●シューキーパー

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外出自粛で悲しいことトップ3に入るのが靴を履く機会が減ったこと。

スニーカーの中でもローテクのレザースニーカーが好きで履き込んで味は出しつつもなるべく新品に近い状態が理想。

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シューキーパーによって戻った本来の型に靴も喜んでいるよう。

ノーブランドだが3つで2000円はお買い得、気持ち広がる足元が履き心地をより良くする。

このNIGOコラボ、スタンスミスは革のハリ具合が素晴らしい。

靴用洗剤JASON MARK、梅雨大活躍のスウェード用CREPの防水スプレーもAmazonで購入。

 

●ポータブルスピーカー

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ANKERのポータブルスピーカーは船内フォトの同僚が撮影スタジオで使っていたものと全く同じモデル。

サウンド関連機器はピンキリでどれだけレビューを読んでも正直素人には分からないので5000円という値段設定で満足の行く素敵な音さえ出してもらえれば御の字。

お家時間の映画や音楽、ライブ映像がいつも以上に楽しめる。

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レゲエミュージックをたすきがけで携帯するのがクルーバーでのホンジュラススタイル。


●外付けフラッシュ

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船内撮影で欠かせないフラッシュ。

船で使うものは全て支給品なのでこの際、自分用を買おうと思い立ち友人の勧めもありチャイナブランドYOUNGNUO社のスピードライト(約7500円)を購入。

新品としては破格の値段だが機能的には今のところ問題なし。

難点はオート機能なしのフルマニュアルというところだが操作に慣れ感覚が掴めれば大丈夫。

ゆくゆくは結婚式や個人的なポートレートで人並みに撮れるようになりたい。

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カメラはNikonD5300

2014年に当時社員として働いていた会社のおじいちゃん副係長に相談して決めた。

体が大きくのっしのっしと歩く姿に作業着がよく似合う彼は普段口数少ないが趣味のカメラのことになると人が変わったかのようによく話すのが面白く、周りに写真の話をできる人がいなかったため新入社員だった自分がその役目に。

まさか写真を生業にする日が来るとは当時思いもしなかったが今の自分があるのは彼のお陰かもしれない。

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結果的にカメラ本機とSigmaの18mm〜300mmの望遠レンズを一本別々(各6万)で購入。

初海外からずっと使い続けている事を考えれば結果的に良い買い物だったと言えよう。

一昨年に釜山で買い足したNikonの単焦点レンズ(35mm)以来のカメラ用品購入。

雨が降ればビニール袋でレンズを覆う応急処置。

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画像の編集、修正はsnapseedがメインで色味をがっつり変えたいときはlightroomを使う。

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三脚で固定しシャッタースピード、絞り、ISOに外付フラッシュの光といった要素を掛け合わせて1番適した露光を探すイメージ。

これがまだ掴めずにいて撮影にかなりの時間的余裕が必要。

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ピントの合った素材さえ撮れれば加工はお好みで。

秋葉原で買ったライトは光の色、光量がボタンで操作できる優れもの(2000円)で影の有る無しで印象を大きく変える。

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バーテンダーはコンペや大会、お店のSNS用の告知などビジュアルの展開が多々あり見映えもいいので撮っていて楽しい。

今やバーの店長になりこういったシューティングの機会をくれる同級生に感謝。

電気工事の勉強の絡みでネオンサインも今年中に作れたらなと思っている。

 

●USB 128GB

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これに限っては普通のUSBで特にエピソードなし。
2万枚近くある写真の整理用で容量128あれば問題ないだろうという計算(適当)。

ちょい早めに寿命がきたMacBookのバッテリーを交換しPCが復活。

データも無事に残っていて一安心、バックアップをちゃんと取ってさえおけば損はない。

行った国やイベントごとにフォルダを分けるだけでかなりの時間を要したがスッキリ。いらない写真を削除するのも断捨離の一つ。

 

●iPad mini

最後は自身初タブレット端末!

2019年発売の第5世代WiFiモデルで大容量256GBで久しぶりに慣れ親しんだホームボタンと再会を果たす。

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認定整備済製品というアップルオフィシャルの販売サイトで58000円。

おそらく定価より10〜20%安く買えているはず??

7.9インチの1番小さなモデルで薄くて軽いのを選んだのは野暮ったくて重いMacBook Pro2015の反省から。

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純正スマートキーボードは使えないのでAmazonで別売りのキーボードとそれ用のカバーはAmazonで購入。

当ブログも今までiPhone(X)で親指を忙しく動かしていたあの頃に比べたら文字を打つ動作ははるかに楽になった。

映画やYouTubeももちろん見やすい。

補足 船上ライフでは普通に買い物に行けるので使う機会は少ないが、Amazonショッピングが可能。

ポートエージェント経由で船内のクルーオフィスにと届く仕組みになっている。

 

●李承燁サイン入りTシャツ

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こちらは楽天の運営するフリマアプリラクマで1000円で購入。

アジアの大砲の異名を持つ韓国を代表する左のスラッガー李承燁(イ・スンヨプ)。

日本球界ではロッテ、巨人そして最後にオリックスへ…少年時代に憧れた選手の1人で自室の壁に飾ってある。

大量の野球カードもこの前断捨離の餌食に。

 

まとめ

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モノを買うには理由があり、時として言い訳も必要である。

衣食住が人を作る…。

お金とちゃんと向きあいつつこれ買って良かったよと言えるモノが身の回りに溢れる生活が理想であり来年には海外旅行、そしてクルーズが待っているはず。

その日までレベルアップするために頑張って働き良いモノを買おう。

おすすめミュージアム under 500

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湿気に飲み込まれそうな7月、長いと勝手に思い続けている2020年の折り返し。

シェアハウスから実家に戻りまた家から派遣先の倉庫まで自転車で通う日々が始まった。

夜が雨予報の日は夕方に家を出て職場近くのショッピングモールで勉強して就労時間を待つのも悪くない。

ふと入ったいつぶりかのサイゼリア、知ってはいてもいざメニューを開くとそのコスパに驚きを隠せなかった…。

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そしてもう一つ驚いたのが不意にドラッグストアで買ったSBのスリランカ風キーマカレー。

上野デリーで食べた一切日本人に媚びない味のスパイスの風味を豆と合わせて食べやすくしたかのような味…と言っても伝わらないと思うので是非スギ薬局で見つけて欲しい、もしくは上野デリーへ。

カレーの後はコーヒーが飲みたくなる。この最強な組み合わせはもはや日本文化。

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旅行に行きたいのは皆同じだがこれだけ制限があると国内ですら行き先に迷ってしまう。

自分は海外渡航が緩和されるまで旅行という旅行をする気はなく電車で行くワンデイトリップが今の限界、、

人混みから解放されつつ緑に触れたい…そんな願望を叶える場所が東京にあった。

 

●夢の島熱帯植物館

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新木場(江東区)にあるゴミの埋め立て処分地の整備された複合公園施設の一つ。

熱帯雨林の環境を再現した大温室のエネルギーは新江東世相工場の余熱を利用しているのもなんかいい。

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3つのドームに900種類の植物が展示されており時期によって旬の草木が花を咲かす。

ドーム内は適温に保たれ外より心地良く日差しが作る影がまた美しい非日常的世界。

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綺麗に整備された順路は周りやすくコロナのせいか貸切状態。

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シンガポールのクラウドフォレストとボタニックガーデンに日程短すぎて行きそびれた(写真はガーデンズ・ベイ・サウンズ)のがじわじわ悔やまれるも気分は海外。

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不気味な食虫植物たち。

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バナナやマンゴー、カカオ、パイナップルさらにはよく船で食べていたスターフルーツまでラインナップ。

大好きなコーヒーの産地もコーヒーベルトと呼ばれる赤道南北25度の熱帯地帯が生産地。
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イベントスペースではハーブ展が開催され薬草としての歴史を勉強。

魔女狩り、ヨーロッパのアジア進出との関わりは意外でした。

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これだけ緑に覆われたカフェは他にないのでは…椅子の向きが植物に向かって一定で暗めなのも高評価。

タイのシンハービールが飲めます。

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ちなみに入場料250円。素晴らしいですね。

もう一つ圧倒的な入場料の安さを誇るのに展示が最高な博物館を紹介。

 

●タバコと塩の博物館
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2015年に渋谷から墨田区に移転したJTが運営するこちらの博物館。

メインの展示フロアは2階と3階の塩の世界そして喫煙者必見のタバコの歴史。

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塩から発展する世界が想像を超える広さ。解説も模型や動画が多く大変わかりやすい。

ここもまたガラガラなので逆に心配になってくる。

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塩が古代社会においてどれだけ貴重だったか、そして苦労が堪えない伝統的な海水から塩を抽出する工程。

塩湖にもいつか行ってみたいですね。

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タバコの原料となる南米原産の植物ニコチアナ・タバカム。

その昔、タバコ(パイプ)から燻らす煙は神とを繋ぐ神聖な存在だったという始まりに心、鷲掴み。

電子タバコなんてその時代の人が知ったら泣くだろうな…などと妄想しながら進む。

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バスコ・ダ・ガマの大航海、キセルという形での日本独自の喫煙文化、世界のパケコレクションと大好きなジャンルの連続に心は踊る。

若者言葉で言うぴえんってやつですね、、いやそれより上のぴえんじぇるかもしれない…。

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冷静にこのボッリューム+浮世絵の企画展も込みで入場料100円?????

お土産ポストカードの方が消費税分高いなんてことがあて良いのだろうか。

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今でこそ科学が進歩し百害あって一利なしと揶揄され、文字通り煙たがられる存在だが何十世紀も人類の歴史と共に歩んできた趣向品と見なすと感慨深い。

なんなら薬として扱われた時代もあると知ると悲しくなる。

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ミャンマーで初めて目にした噛みタバコ…(未経験)もコレクションに入れて欲しいがこれこそ体に悪すぎて無理か…。

 

最後は東京のお隣、筆者が高校時代を過ごした地大宮にある外国人に人気のスポット。

 

●大宮盆栽美術館

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野球の大会が行われる球場までの道のりに看板があり存在こそ知っていたが足を運んだのは卒業してから5年以上後のこと。

2010年オープンときれいで落ち着いた館内の雰囲気は盆栽を引き立てるミニマムな印象と重なる。

日本の盆栽の古くかしこまったイメージと相反して海外でなぜか大人気のBONSAI

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船でのとあるフォーマルナイトのこと。

レストランに撮影に行った時あるゲストが盆栽デザインのピンバッジをスーツにつけていいて会話が始まったことがあった。

彼は当たり前かのようにこの美術館の存在を知っていたがまだ行ってないそうで後日ギャラリーで横浜からのアクセスを説明。

その後は不明だが個人的に埼玉が盆栽の力でこれほど有名になるとは思いもせず記憶に残っている。
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専門美術館なだけあって盆栽の作られ方、鑑賞の仕方まで丁寧な説明が助かる。

盆器や石、絵画など盆栽にまつわるコレクションも同時に楽しめると尚良い。

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この上のような年季の入った松を見て見事な舎利(シャリ)ですねなどと知ったワードはすぐ使ってみたり。

盆器の中に凝縮された大自然の情景を思い浮かべるのだそう。

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広い庭園に並ぶ盆栽は360度全方位からの鑑賞が可能で松のみならずケヤキや紅葉、梅など様々。

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何も知らない素人でも結果的に十分楽しめる。

閑静な住宅街にあり小さすぎず大きすぎずの素敵なバランスで入場料310円はお得。

元は東京の千駄木に多くいた庭師、植木職人たちが関東大震災で被害を受け大宮に移り住んだのが大宮盆栽村の始まりで徒歩圏内に点在する盆栽園のに足を伸ばすのもあり。

地元民からしたら盆栽一択でこんなに海外から人が来るなんて不思議かもしれない。

 

まとめ

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小さい頃母に連れられよく博物館や美術館に足を運んでいたのをふと思い出す。

恐竜が好きでジュラシックパークの影響もあってかいつか自分で化石を発掘してやろうと意気込んでいたが野球を始めた頃から行かなくなりそのまま就職した。

転機は2014年、六本木の森美術館で開催されたアンディ・ウォーホル 永遠の15分を見て自分の何かが再燃。

ポストカードを集め出したのもその時からで行く度に買うのでだいぶ増えてきた。

六本木のデザインサイト21ー21は挑戦的な企画展がいつもおもしろくておすすめです。

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次々生まれる新しい関心や興味が興味のなかった物に興味を持たせる…。

大人になってもその気持ちを失ってはいけない、それどころかミュージアムの楽しさは増すばかり。

 

500円の持つ価値を再確認しつつ遠出できない今だからこそ身の周りにある施設を見直してみよう。

何かおもしろい発見があるかもしれない。

目に見えない巨大な壁 独房シェアハウス東京

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陸生活4ヶ月目。

陸にいて楽しいのは美容室で髪を刈り上げられるのと友人に会えること、それ以外はわからない。

中学卒業以来、毎年会う友人の1人と地元の喫茶店でお茶をした。

今デザイナーとして働いており在宅での仕事が続く彼女と今年に入り色々あって話したいことだらけの筆者。

数時間話し会話の終わりにふと彼女が変な間がなくなったねと言った。

そうなのだ、、これまでよく黙り込むことが多く自分でも分かっていたがどうにもできなかった。

それがいくらかの会話術を船で覚えたのか、はたまた話のネタが増えたのか、Youtubeで中田敦彦の雑談についてのビデオを見たからか普通に会話のキャッチボールが成り立つ。

メガサイスのOBのアイスコーヒーがちょうどいい。

 

話は少し遡りindeedで短期アルバイトを探していた先月。

とあるゲストハウスが企画、運営するシェア街というものがありその動画編集、WEB編集できる人を募集していた。

シェア街とは提携する3、4箇所の宿泊施設をチケットを買うことで好きな時に利用できる仕組みらしく流動的でフレキシブルな暮らしが可能でどうやら台東区も後押してるとか。

実際にシェアハウスに住み不定期で入るであろう仕事をもらい結果的に家賃がマイナスになる仕組みをオンライン面接で説明された。

本来ならば外国人観光客向けのドミトリーで満室続出の人気アコモデーション、かなりの好レビューを獲得している。

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1階はオープンスペース、コワーキングスペースになっておりカフェ併設でお酒も提供。

週末にはスタンドアップコメディが定期的に開かれ実は一度、筆者も訪れたことがあった。

周りは住宅地でそういった外国人向けの施設が地元の人との国際交流する試みは素晴らしくそこで知り合った1人が家族で(たまたま)船にクルーズでゲストとして乗船したりとなかなか縁がある。

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そして届いたオンライン面接の結果は○、、既に倉庫バイトが決まっていたが両方出来るようにすればいい。

コロナは幾分落ち着きを見せているはいえこの時期に…とも思ったが受けてる以上はYES MANにならなくてはと快諾。

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シェアハウスに引越し/浅草橋

 

6月1日からいつものバックパック(Karrimor 45L)とアメアパトートバッグ2つ携えプチ引越し。

浅草橋駅からすぐの神田川には営業できずに浮いているだけの屋形船、船業界は規模関係なく受難の年だ。

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最安値の家賃(月3万)は今月までで7月から4.5に値上げする告知が住む前に届いていたが契約は1ヶ月更新。なのでまずは様子見の初日。

実家ではちょくちょく自炊するのでこの際とことん節約飯を極めてやろうと勝手に奮い立ちもやしや餡かけ用の片栗粉、何かと便利なトマト缶などを買い帰宅。

キッチンに入ろうとするとコワーキングスペースで作業するシェアハウスの社員に止められる予想外な展開に???が浮かぶ。

どうやらキッチンはここで働く運営サイドの社員のみが使用でき筆者のような一住人は使えないという。

二階に冷蔵庫とレンジ、湯沸かし器はあるからそれを使うように言われた。

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ここが2階の畳ラウンジ兼、我らの調理場。ここだけは靴を脱ぐジャパニーズスタイル。

派遣先の工場、休憩所の一角にも畳スペースがあるのは偶然か。

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冷蔵庫には名前を書いたステッカーを貼るルールがあるが、面倒くさいのでその場で飲み切る。

物が多すぎてあまり冷えてもいない上なぜかここの住人は納豆、豆腐好きが多い様。

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申し訳ないが滅多に納豆を食べない筆者、人の納豆をすする音が耐えられない…。

流しにはプロテインのシェイカーもあるしジムでもあるのだろうか、(近所にあった)タンパク質欲がすごい。

夜は住み込み社員が日替わりのディナーを作り私たち住人は500円で食べれるのだが参加する気一切なし。1人屋上でセブンで買った同じ値段のビビンバ丼を食べた夜もあった。

普通のシンクに食事した皿や箸を洗うので相当排水溝は詰まっているのだろう、嫌な匂いがする…

ゴミは管理人ポジションの住み込みスタッフさんがやってくれるので分別して捨てるだけ。

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しかしながらこの程度の設備は倉庫バイト先の休憩室にもある。

レンチンするにも丼がないからインスタントラーメンは作れないし…。

説明不足なのか、いや自分が聞かなかったのが悪い(普通キッチンは使えるかなんて聞かないが)。

ルールに従わなければ共同生活はやっていけず反論してもどうにもならそうだし1ヶ月分の家賃はもう払ってしまった。

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部屋

部屋は二段ベッド4つの8人部屋で住んでいるのは筆者を入れて5人。

中には住民票を移し完全な住処としている人もいて荷物が二段ベッドの一段に収まるはずがない。

1人だけスペイン人がいてちょろっと話したが彼もいつしか音も無くいなくなっていた。

2月にワーホリビザで来日していきなりコロナショックは辛いものがある。

来れただけでもラッキーと思えるかは彼次第だが、様子を見る限りあまりハッピーではなさそうで幸運を祈る。

他の人たちはと言うと会話という会話ななくそれぞれ仕事があるようで思い思いの生活をしており兼業でUberEatsをしている人も。自由な働き方を謳歌している模様。

そんな会話を背に黙りこむ筆者…一度キッチン案件で閉ざされた心の壁はそう簡単には開かない。

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シドニーの時のように何人部屋だろうと仲良く楽しくやれれば全てオーケーなのにと過去にすがる。

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共同のシャワールームは比較的きれいでシャンプー類完備。

ドライヤーもあるが朝9時〜夜11時のみ使用可能とうルールを無視して普通に朝8時に使う無反者もいるので基準は曖昧。

無言を避けるための挨拶だけして退散。

実は以前にもシェアハウスで生活していたことがあった…と言ってもいつも読んでくださっている読者の方々からしたら何の驚きもないと思うが。

その時の反省を踏まえ今回こそはと思っていたがまたしても暗雲が垂れ込める。

 

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初めてのシェアハウス / 八丁堀

 

銀座で酒屋バイトしていた2017年の3ヶ月間、クロスハウスという運営会社が仲介するシェアハウスで場所は中央区の八丁堀。

駅から徒歩3分の好立地、、これがリゾバ以外での初めての家出だった。

とにかく銀座へのアクセスが良く築地や八丁堀は夜型の生活をしている人が多く住むエリアで浜離宮恩賜公園も歩いて行ける。

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初期から見ているテラスハウス世代だけに憧れも少なからずあったが現実は厳しいものだった。

ビルの3.4階部分を改築した個室スタイルで20人ほどが住んでいたがとにかく狭い。

ベッドと戸棚があるだけの2、3畳の個室で仕切られ隣とは壁一枚なだけにアラーム禁止。

奇跡的に角部屋で窓があったのは救いかだが、ルール上友人すら呼んではいけない鎖国状態で家賃5.5万。

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隣の建物が銭湯で週2のペースでお風呂。洗濯機はコインランドリーとあまり経済的ではない。

東京の人口は増える一途だが実際シェアハウスや出稼ぎなどの短期滞在者も含めたらとんでもない数になるのだろう。

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キッチンはあったが散らかっており米すら炊かなかったがここでも仲良くなるのはコリアン。

オーストラリアから何かと縁があるのか彼は帰宅時間が重なるとよく自分の分のご飯も作ってくれた。

そのお礼にお酒を買いトントン…にはならないよなと思いつつ食事中に聞く彼のバイト先(韓国系焼肉屋)での苦労話が結構面白かったり。

数年後、韓国に戻った彼と釜山で再会、食事をした際もわざわざ来てくれたからとご馳走してもらい本当に頭が上がらない。

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大学を卒業し何と日本での就職が決まっていた彼もまたコロナの影響で渡航できない厳しい現状にOh My Gosh,,,と叫びたくなる。

きっと毎日お酒を飲んでいるに違いない、早く話が進展して欲しいものだ。

 

基本的にシェアハウスに住む人、住もうとする人は変わっている。

自分と同じように自分が変わっているのが分かっている人たちと同じ屋根の下で暮らすのだから合う合わないがあるのは当然。

所詮は他人でありそうなった時にぶつかるか、避けるかの違いだけ。

狭いコミュニティで自分のプライバシーを守るためか皆が目に見えないがはっきり感じる巨大な壁があり1度閉じたら2度と開かない。

単純に引っ越せば済む話だが、出ていかないいけない理由があったのかもしれない。自分が先に後にした。

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コミュニケーションの面で言えば個人的には住み込みリゾートバイトで会う人たち(日本人)の方が波長が合う人が多い傾向。

もしシェアハウスしたいならシェアハウス用賃貸より友人と大きな部屋、家を借り家賃を割った方が遥かにいいだろう。

 

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浅草橋周辺の日常

 

何度か来たことが会っても住むとなると別なのは言うまでもない。

1ヶ月住んだので少し近所を紹介。台東区と言っても浅草上野蔵前そして浅草橋とかなり広い下町エリア。

マンションが建ち並びキッズも多い一方、日本橋馬喰町との交差点には地下歩道がありここを拠点としている人もいたり。

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御徒町周辺にはジュエリーや宝石関連の店が多くインドや中東系の人が多く暮らし、アメ横地下食品街には小アジアが拡がる。

軽く旅行気分になれるのでついつい予定がなくても行ってしまい何も買わず後にする好かれない客。

ほんとに欲しい時もあるが基本素材や生物は厳しい…なんせキッチンのない家に住んでいるので。

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浅草橋周辺もアクセサリーや革のお店が多いことで有名で代々続くご飯屋さん。

それに加え花飾りや提灯、花火など夏の風物詩を彩る専門店も多くコロナの影響が心配される。

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東京都心なら街を見ながらだと平気で一駅、二駅歩けてしまう不思議な力がある。

最近はカメラの出番も減っているのでここぞとばかり持ち歩いて撮ってみた。

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シェアハウスからすぐのところに鳥越神社があり、おかず横丁という昔ながらの商店が軒を連ねる一本道は夕方から夜にかけて提灯がつきいい雰囲気。

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おかず横丁の一角、純和風テイストの酒屋にモノトーンのマリリンモンローの相性良さは正直意外。

地元民御用達の銭湯も点在するが今のところシャワーで満足しているので気が向いたら行くとしよう。

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カキモリは人気の紙が種類豊富な文具屋さん。オーダーの手帳が作れたり、毎日の暮らしを文具が良くしてくれる気がして立ち寄りちょっと万年筆で試し書きするだけでも楽しい。

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せっかくなのでここで便箋と封筒(1枚から買える)を手に入れ離れ離れになってしまった会いたい人にエアメールを書くことに。

初めてなので無事に届くか少し心配…カナダまで手紙110円という安さもいまいちピンとこない、、国境越えすら難しそうだが。

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歩いてすぐの蔵前は古民家をリノベしたカフェや専門店、ご飯屋さんなどが増えて注目のエリア。

厩橋(うまやばし)から見渡す隅田川沿いの建築物は見事な遠近法の高さで収まり◎。

ここから花火見れたらさぞかしキレイなのだろう。

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まとめ

 

結果的に仕事の話は住んでいる期間、一度も無い上に誰ともまともに話さず。

出した荷物をそのままバックパックに戻し無音で後にした。

引っ越す前にまずは内覧をしましょうという教訓、、納豆をすする音とシンクの匂いが壊滅的に無理だった。

そしてガス🔥は生きてく上で必要。

どこでもどんな環境でも生きていける変な自信は今や見る影もないがこれは例外だと言い訳させて欲しい。

これは大人の階段を登ったと言えるのだろうか、少なくとも一般人への階段は踏み出しているのではないかと思う。

またさらに船に戻りたくなってしまった6月。

シェア街クラウドファンディング成功したようなので気になる人は見てみてくださいね。

 

孤独な1人旅 アジアのアコモデーション事情

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梅雨に入りを喜ぶかのような紫陽花が美しい6月中旬。

待ちわびたプロ野球は無事開幕して一安心するもどこか気怠く眠いのは夏バテなのだろうか。

倉庫作業で流れてくる素麺と除湿剤の物量が季節のリマインダーとなりつつある夜勤の疲れが少しずつ体力を蝕む。

横浜を出たダイヤモンドプリンセスは現在、フィリピンのマニラ沖に停泊しており消毒や備品交換の作業が進んでいるとのこと。

 

本題の前に少し映画の話、、。

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●私はロランス

アメリカを中心に拡がる黒人差別に関するデモに便乗?してLGBTの権利を主張する動きが強まっているように思う。

5年間付き合いお互いにうまくいっている関係性の彼女フレッドに対し実はずっと女になりたかったとカミングアウトするロランス。

鬼才と呼ばれるカナダ人監督グザヴィエ・ドラン自身もゲイであることを公認しているがとにかく彼の作る映画は息を呑む美しさ。

重く挑戦的な題材を意に返さない映像美と脚本から目が離せない。

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●猟奇的な彼女

ずっと気になっていた本作。観終わった後すぐ再鑑賞するほど素晴らしかった。

韓国映画、ドラマはめったに観ないがこれを機にハマってしまいそうな気さえする。

とにかくストーリーが素敵でドラマチック、前半戦、後半戦そして延長戦の3部構成。

ありのままの韓国カルチャーがつめ込まれ演技一つ一つに込められた伏線の回収が2度目以降の楽しみ。

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●YESMAN

最近ちょっと塞ぎ込み気味なのを変えるべく久しぶりの鑑賞。

友人に誘われ行ったセミナーで生き方を変えない限り一人ぼっちになると半ば脅された主人公カールは考えなしにYESを連発するのだが…。

断っては何も生まれないのは間違いなく、多少無理をしてでも自分から能動的にレスポンスしていけば物事は好転していくのだろう。

少し疲れた時に観る映画としてはコメディ要素もありストーリーも難しくないので良いと思う。

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スタークルーズとのウェブ面接で聞かれた〜に関する不安要素、〜は大丈夫か?といった形の質問に対し全てYESだけで乗り切ったのはこの映画の影響と言っても過言ではない。

やる気、パッションで乗り切れる確率が高い面接と違い、明確な答えがあり点数という基準で判断されるのが筆記試験。

電気工事士の展開として近所の消防署で見かけた消防設備士の勉強も並行することに。

いずれ現場で働く上でも資格の有無はスタートに大きな差をつける。

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実践的な経験にある程度の語学力があればおそらく海外勤務、駐在の可能性も開けたら面白い。

そのためにも今年は資格取得が最優先、、先の見えない未来クルーズ以外に逃げ道を作るためにも2020年の時間の過ごし方は大切。

 

不安は多いものの嬉しい知らせとして他県移動自粛が解除された。

まずは国内から、そして少しずつ海外への渡航制限緩和の方向に進展いったその先果てにクルーズの再開があるだろう…。

 

今回はこれまでのアコモデーションを振り返る第2回。

 

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初めての東南アジア/バンコク 2016

オーストラリアでのワーキングホリデーが一段落し、日本で年を越しそのまま専門学校への入学が決まった。

なんとなく絵が好きだったのでグラフィックデザイナーに憧れていた筆者は文字通りグラフィックデザイン科へ。

夜間部にしたのは授業時間も少ない分、学費も安いから。それも1年間だけ。

Adobeのイラストレーター、フォトショップを中心に勉強しあわよくばデザイン事務所に滑り込めればと考えていたあの頃。

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入学して1ヶ月後の5月下旬。日替わりで変わる先生の顔と名前さらにクラスメイト数人を覚えた頃、何を血迷ったか授業もキッチンのバイトも休んでタイ、バンコクへ1週間逃亡したのが東南アジアの始まり。

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バンコクでもホテル予約に便利な Booking.com

最近は色々な宿の価格比較サイトがあるが、単に個人的な信頼が厚いのとサイトの見やすさ(大事)が決め手。

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世界どこでもこのサイト一発。

ご存知の通り、東南アジアでは物価と比例してドミトリーならかなり宿代のコストが抑えられる。

中でもホテルの選択肢が多いのがバンコクで二段ベッドならスタンダードは1泊1000〜1500円

値段と写真からの第一印象、レビューを読み進めるが…気にするのは駅からの距離と駅の位置。

タクシーが怖いタイプなので駅近の徒歩5分くらいには欲しいところ。その駅も市街中心地になるべく寄せて行きたい。

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インフラの影響で年々値段が上昇気味だがロケーションも考慮して2000円見とけば間違いなくいいドミトリー。

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強者はサイトにないようなカオサン通りの入り組んだ裏路地系バックパッカーに最安値で泊まったりするが夜の騒音や衛生面、水回りなど弊害が容易に思い付くので自分はその域には達していない。

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●旅先での出会い

不意にくる寂しさを紛らわすためなのか、一人旅でも楽しめるという自己肯定か、その両方か割と海外では積極的な自分が姿を表す。

バックパッカー、ドミトリー建築のロビーには決まってカフェがあり声をかけたり…。

海外では自分が外国人であり気を張っているからこそいつもより冷静で少し視野が広かったりする。英語のフランクさもあるだろう。

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面白い話ができなくても会話の流れと質問さえ覚えればそう難しくない。

まずは自分から話しかけることが大事。

さもなければ丸一日人と喋らすに終わってしまうから…それが一人旅の宿命。

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そんな日が続くと危機感を覚えるのだ。

毎日ただ観光地へ出向き写真を撮り夜はコンビニで買った酒を飲みながら画像編集。どんどん口から言葉が出辛くなり携帯を見つめてSNSと会話…。

出来るならば20年前くらいのインターネットが発達していない頃の旅をしてみたいという妄想をしたりする。

人生は無い物ねだり、英語で3Mと呼ばれるMUCH、MORE、MOSTの欲求で成り立つ世界に私たちは生きている。

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基本的に旅先で日本人と話すことは少ない。

お土産Tシャツに総柄タイパンツ、クロックスの大学生グループに苦手意識がありもちろんスルー。

お互い1対1のシチュエーションでかつよっっぽど気になるか、辺鄙な土地で日本人は見た感じあなたと私だけですねといった環境が完成してやっと話しかけれる。

しかし第一声は英語のHiより格段に緊張する。

こんにちはは堅苦しいがまずは礼儀が大事…自問自答してる時間はないのに。

 

船でかなり克服したが日本人に声をかけるのはどんなシーンでも苦手でついついたじろいでしまう。

上司の日本人(大阪人)にあなたはもっと人とソーシャライズしないとダメ、楽しめないよと最初の契約の序盤で悟されたのはまだ記憶に新しく別のデパートメントの人曰く愛想もないらしい。全く困ったものだ。

少なくとも接客向きではないのかも知れない(個人的には嫌いじゃないが…)。

f:id:Imknto:20200620012143j:imagef:id:Imknto:20200620012146j:imagef:id:Imknto:20200620005851j:image

是非足を運んで欲しいのが花市場

喧騒を忘れる癒しの空間パーククローン市場は驚きの24時間営業。

色とりどりのお供えもの花束プアンマーライが手作業で作られ100円〜売られており、もちろん普通のお花屋さんとしての役割も果たしている。

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●値段交渉

筆者も値段交渉したりするがその時間と労力はかけたくないしそもそもあまり美しい行為ではない。

あくまで確認という意味あいでの交渉。

後から違う金額を言われないよう値段が決まったら先に渡した方がいい。

あまりにも無茶苦茶な値段を後付けで言われるなど怒る原因があれば致し方ないかもしれないが、価格が表示されてありそこに悪意を感じない限り払う方がゴタゴタしないで済むしリスペクトも生まれる。

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防げる、避けれるトラブルは少なくないので現地のお金にまつわる相場は最低限、空港着いてからでもいいので軽く調べておくと良い。

向こうから声をかけてくる人たちだけ注意しておこう。

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東南アジア圏のドミトリー相場と便利オプション

初めてのバンコク旅行の翌年2017年、そして2019年のクルーズバケーション中の2回に渡り東南アジアラウンドをしてある程度の相場と目安を把握できた。

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マレーシア、上海はバンコクと大差はなく一泊1500円〜2000円。

ベトナム、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、ラオスはだいたい1泊1000円で朝食がつくドミトリーが多い。

プール付きもしばしば。1000円以下の選択肢も豊富で旅して〜ヶ月、〜年目といった長期滞在派も多く2000円払えば余裕で二段ベッドから解放される。

シンガポール香港は探せばもちろんあるが無理せずに普通のホテルに泊まることをお勧めする。値段相応のサービスが受けられます。

 

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●ドミトリーレンタルバイク

免許がなくともパスポートを引き換えペラ1の紙にサインすれば借りれてしまうバイク。

サイズや排気量について詳しくないのでわからないが日本の普通免許では乗れないタイプのに結果的に乗っていたりもする。

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田舎ではガソスタがないの当たり前だったりするので透明の瓶に入ったガソリンを注入。

ホンダやヤマハといった日系企業がやはり物持ちがいいからか圧倒的人気。目安は1日1000〜2000円くらい。

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出先でのガス欠だけは避けたいので遠出する際は物を売ってそうな民家に立ち寄り直接交渉。

自己責任なのでリスクマネジメントは大切です。

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バイクがあれば普段はツアーや乗合バスで行くようなところも自力でいけてしまう。

これこそがもしかしたらバックパッカー、ホステルに泊まるからこそ得られる楽しさで病みつきになる原因か。

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●現地ツアー

レンタルバイクで行ける距離でない場合や、面白そうな行き先があった際は現地ツアーもあり。

半日、1日など行き先も豊富で空いた時間を有効に活用できる。

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ちょっと値段する分ランチが付いていたり、その場で仲良くなる人がいたりするので悪くないがどうしても時間の制約は助御応じてしまう。行き帰りは寝るだけなので楽だが人気の行き先は混みやすい。

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●次の街までのアクセスを確保

ラウンドの基本は片道移動。次の街または国への移動手段の予約できるのが一般的で便利。

乗り合いのバンが各ホテルを周り順にピックアップしバスターミナルに向かう場合が多い。

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山道や電車がないエリアでは特に重宝するトヨタハイエース。

足元からの強い揺れにも負けず、恐ろしい車窓からの景色にも脱線している前のバスを横目に目的地を目指す姿は命がけのワンチーム。

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どんな業界にも一つの道を極めている人はいて旅人もまた同じ。

ドミトリーはそんな人に会う機会を与えより良い旅のアシストをしてくれる存在だ。

遠方に行けば行くほどミニマリストを極めフルーツをかじっているような人たち(偏見)に遭遇する率は上がり少し彼らと話すだけでも他にはない高揚感が得られ自分にもできそうという不思議なエネルギーが生まれる。

 

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番外編 韓国🇰🇷

ソウルのドミトリーも1泊1500〜2000円くらいの価格で泊まれるがだいぶ質が落ちるしそもそもドミトリーに泊まるメリットが感じられない。

友人がいたり、長期的な滞在あるいは自炊欲など特別な理由があればまだしも一人旅の行き先としてもかなり不向きに思える。

ドミトリーではなぜか中東系の確率高めで下のベッドの人は決まった時間になるとメッカの方向(明確な方角の基準はなく自分の思う方向で良いらしい)に向かい礼拝をそれも突然始めるので最初は驚いた。

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何にせよ1度こういった異文化体験をしておくと似たシチュエーションがまた起きたときの免疫ができ動じなくなる。

屋上は安定のチルスポットで日本より分煙化されてないのでどこでも一服できるのは台湾や香港と同じ。

買い物する気はなくてもついつい買ってしまいバックパックで来たことを後悔したあの時の反省から普通にキャリーケースで行くべし。

ホテル付きの航空券も多く手頃な値段で販売されているので楽した方が無難。

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猟奇的な彼女を観てまた韓国に行きたくなってしまった。

ちなみにiPhoneのカシャッという撮影音がするように最初から設定してあるのは日本と韓国版のみらしい。

どうしても無音のが欲しい人は台湾、香港版がネットで買えるそう。

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まとめ

旅のスタイルは人それぞれ。

例え何年も続く修行のような旅であろうと、古着で揃えたスポーツブランドで着飾り明日は何を着ようかと考えながら観光地に足を運ぼうと。写真を撮るのも撮らないのも自由。

弾丸で焼肉を食べ寝る間を惜しんでクラブはしごするのも楽しそうだ。

 

どこかに赴き、いつもより少し五感を働かせ、それを通して感じるものから生きる活力を得られたら。

KIndleで沢木耕太郎深夜特急を読んでいると自分のこれまでの旅中の思い出を重ねながら、文面の情景を思い浮かべてしまうのと同時に味わい深い表現の一つ一つは勉強になる。

 

次の旅を妄想する時間は癒しのひと時であり、同時に自由に旅できていた過去のありがたみを感じる。

どこにも行けない日々に希望を与えるこの作品のように身の周りにある小さな幸せを見つけ、新しい事を学び、明るく気丈に振る舞える強さを身に着けれたらいい。

先はまだ長いから。