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1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

銀座/外資系クルーズ会社に応募、面接はYES MANになれ!

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旅しながら働きたいと思い紆余曲折を経てたどり着いた答えはクルーズ業界だった。

船に乗って働けるかもしれない、そんな考えが生まれたらいてもたってもいられなくなりグーグル検索したのはもう今から2年半前、2017年7月の話だ。

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前回書いたように当時、銀座で酒屋のデリバリーバイトをフルタイムでしていた筆者。

ウエイターとして乗船を目指し少しシフトを減らすことで新たにホテル派遣サービスに登録し、婚礼バイトもかけもちすることにした。

職場は酒屋から近いと言う理由だけで銀座の某ホテルで働くことに。八丁堀でシェアハウスしてたので通勤時間10分。

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なぜウエイターかと言うと船にはいろんなポジションがあるがどれもも職務経験がない。

レセプション、ゲストサービス、通訳、ハウスキーピング、ユーススタッフ(保育士)、シンガー etc...。

やはりウエイターはリゾートバイト先の旅館で配膳の手伝いをしたことがある程度だったが活路を見出せるかもという言わば一筋の希望だ。

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婚礼か宴会のどちらか。いきなり初めての結婚式で乾杯音頭のシャンパンをビールグラスに注いだのは忘れられない。客苦笑…。
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しかしウエイターという職業は大変だ。その時の上司たちは怒ると真剣に怖い人たちで宴会場に怒号が飛ぶなんて日常茶飯事。

 

どうにかうまく段取って機嫌を取りながらやっていたあの頃が懐かしい。それから数年後彼らはパワハラで解雇になったと聞いた時は時代が悪いとしか言いようがない。合間、合間に片手皿3枚の持ち方、ワインの注ぎ方など基礎をしっかり教えてもらった。

 

最低限、クルーズの面接時に今ウエイターとして働いてると前向きな方向で言えさえすればそれで良かった。

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まずは日本のクルーズ会社について知っておいて損はない。

 

国内に船籍(船の住所)を持つ船は…

郵船クルーズの飛鳥II

びいなすクルーズのパシフィックビーナス、

商船三井のにっぽん丸

 

この3つのみでその他の日本就航しているクルーズは全て外資。これら3隻は日本人向けで日本発着。送らないと始まらないくらいの感覚で名前に聞き覚えがあったYクルーズにウエイター枠で応募するも書類審査すら通らず撃沈。

この時点でもう心が折れそうな筆者…でもそんな程度では凹まないオーストラリアの畑で培ったメンタルで再挑戦。

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2社目はSクルーズという会社でG香港というカジノ業界でワールドクラスの売り上げを誇るグループ傘下の会社。

 

またウエイター枠で応募。写真は香港に旅行した時に見かけたSクルーズの船SSアクエリアス

この会社はたまたま求人サイトIndeedで見つけた。インディード外資系で多種多様な職種があり少し変わった仕事を探すときはいいかもしれない…

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ミニストップにしか売ってないエナジードリンクも後押し。

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当時、S社は日本発着クルーズを初開拓したばかりらしくバイトの配達エリアの一つ、有楽町のJTBに大きな広告がある事に後から気づいた。

いつもこれを見る度にワクワクしたし、とにかく環境を変えたかった自分は何でもいいから受かって早く船に乗りたかった。

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この堀江貴文さん(ホリエモン)が書いた本はモチベーションを保つのに非常に効果的でした。彼の考え方はかなり過激ではあるが間違ったことは言ってないなと納得させられる。近畿大学の卒業式でしたスピーチもお気に入りです。

 

10月にスカイプでマレーシア、クアラルンプールにある人事部と英語で一次面接。 

実はこの2年前、オーストラリアワーホリから帰国し八丁堀にできる外国人向けホステルのオープニングスタッフで申し込んだものの日本人との英語面接で上がってしまい落ちるというトラウマがあった。そのため同じ失敗は犯すまいと面接の日程が決まったその日からひたすら練習した。

今までの文面を書き出し抜粋し、声に出しての反復練習。面接前日は浅草にある英会話カフェ バイロンベイ で練習をお願いし駄目押しで自信をつけた。ここに入店したら日本語禁止のルールがあり意地でも辞書を引いてでも英語を話さなくてはいけないちょっとスパルタ空間。ある程度のレベルになったらこういうところで腕試しもいいだろう。浅草は安いホステル、バックパッカーが集まってるエリアでもあり1人で旅行してる人も多いので英会話目的にはぴったり。

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面接の質問はと言うと基本的に想定内で特に難しいものではなかった。

今までの仕事について、お客さんとして船に乗ったことはあるか、意外だったのは親の意見を聞かれたことくらいだ。

なぜなら契約期間が8ヶ月だから、それはつまり船に8ヶ月間乗り働き続けることを意味しその間は休日がないという。その時は半分冗談だと思っていたのだけど…最後まで根拠のない自信でYESと言い切った。

たまたまその年に東南アジア旅行でマレーシアも周ったので向こうの人が話す英語も聴いていたし実際に面接官の英語も非常にゆっくりでわかりやすかく安心したのを覚えている。

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WISE OWL HOSTEL TOKYO 

八丁堀駅出てすぐ。ホステルの地下がバーになっており泊まってる外国人と交流することができる。日本人スタッフも英語が上手で明るく話を振ってくれるので英会話初心者にオススメ。ゲームをしたりパーティを開催したり毎晩何かしらやってるの近くに行く機会ありましたら是非。

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一次の次は簡易的な翻訳テストがメールで送られ解答するというものだった。それはつまりわからない単語は調べれるし、外国の友人に丸投げしてもいい、あくまで形式的なもののような気がした。結果普通にパス。

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猫派の私は初めて行った豪徳寺で願掛け。

11月。ここが難関だ。次は実際に乗船している日本人のオフィサーとの面接で日本語か英語かわからなかったので2パターン用意し二次面接に臨んだ。いきなりスカイプのこちらの画面が映らないハプニング、むこうは船内(今考えるとおそらくブリッジ内)のためカメラオフ。

お互い音声のみでスカイプの意味がない…あまり冷静になれなかったが面接は日本語で進んだ。前回の内容とは異なり質問というより確認という感じだった。船内で英語は公用語だが実際は思ってるほど英語を話す機会はないかもしれない、英語をやりたいならここに来ない方がいい、本当に休みなしでやっていけるか、上げられて落とされたような感覚だったがYESとここでも言い切った。

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浅草の鷲神社で年に一度開催される酉の市にも足を運んだ。

やれることはやったから後はなるようになる、そんな気分で流れをおさらい。

 

書類審査→

一次面接→

翻訳テスト→

二次面接→

心理測定テスト

 

と進んだ数週後の11月下旬。

内定通知と乗船準備の吉報が手元に届いた時はもう歓喜。年末が近づく中、話は次のステップへと続く。