悪あがきする残暑は姿を消し待ち望んだ秋の到来。
1番好きな季節であり、窓を開けて寝れる夜はなんと幸せな。
買い物の秋…近所のアウトレットでお買い得なニューバランスのトレッキングシューズ801を発見。
二足買うと値引きされるのでワンサイズ小さい色違いも購入、フリマアプリで転売を試みるも買い手つかず。
困っていたところ東南アジアラウンドを共にした友人が引き取ってくれて助かった。
それも買値と同価格で…もう二度と転売目的の買い物はしないと誓う。
話は少し遡り汗ばむ9月の第1週。
個人的にフォークリフト資格取得のため座学1日と3日間続く実技の計31時間コースに参加した。
なんでまたフォークリフト?と思われるかもしれないが理由は特にない。
きっかけは派遣先の倉庫で作業を共にする40歳バイトリーダーの一言。
フォークリフトは資格で免許ではない、なので更新もないからいいよと。
サングラスをかけたドナルドダックのようなキャラクターの服を愛する彼は昨年前職で資格を取得したそうだが現職場では自分たちと同じ作業をしている。
理由を聞くと、ここは狭く乗りづらそうだし会社独自の講習も受け直す必要があり面倒そう…納得。
確かに乗る乗らないは本人の自由であるし業種はある程度絞られるが選択肢は広がる。
最初の会社を辞めて以降、特にこれといえるような資格云々は取らず過ごしてきたゆえ、せっかく出来た時間だし取ってみるのも悪くないだろう…といった流れ。
久しぶりの座学はマニラの船員学校以来。
バイトリーダーにお借りした教本の予習も含めて1日10時間知識を詰め込みテストをパス。
名称はともかく力学がちょいとややこしい。
そして実技。乗って驚きの車重2.8t。
例えると大人のカバと同じくらい🦛
初日は確認動作や運転の要領を覚え、荷役が加わる2日目は倉庫内に設けられた試験コースの走行。
最終日は1tの重りを使用し力学の実践、そして最終試験といったステップを踏んでゆく。
ハンドル操作にガチガチだったのが乗れば乗るほど視野が広がる面白い感覚。
ただ自分の乗車時間以外は見てるだけなのは退屈で暑さと蚊が集中力を奪われる。
運転に慣れるのはかなり早かったように思う。
横浜や台湾の基隆といったお馴染みの港に着くと船内物資の入れ替えでフォークが動いているのを毎週目にしていたので動きは何となく頭にあったのも功を奏したかもしれない。
新たなチャレンジは刺激的で新しい国や港に行くくらい楽しい。
ここしばらく感じていなかったフィーリングだが夜型の生活が定着しているため9時〜18時半までぶっ通しの流れに疲れてしまった。
何はともあれ最優試験も無事合格し(基本的に誰でも受かるらしい)ペーパードライバーの完成。
デリバリーのお弁当が美味しかったのと色々あってフォークリフト講習事業を担当している台湾ヤマトの元副総督と色々話せたのが何よりの思い出。
AIとロボットに工場が占領される未来はもう少し先か。
現在お世話になっている派遣は9月をもって辞めることにした。
行くあてのなかった5月中旬、謎のシェアハウスやドローン講習体験と迷走していた時期に決まり助かったし辞める理由は正直見つからない。
夜食のカップ麺と菓子パンで溢れたゴミ箱とも横目に見る満員の喫煙所ともお別れだ。
迷ったが10月から心機一転、新築のインテリア、主にカーテンを取り付ける内装工見習いとして働くことに。
親方は自分が小さい頃から知っている人で厳密には違うが父親と同じ職場になる。
来月に迫った電気工事士の免許を取れれば照明や電動カーテンといったより万能型の一人前を目指すのが今後一年の目標。
丁寧に、面倒くさがらない、この経験は今後必ず無駄にはならないからと父と2人で行った焼肉の席で言われた。
煌くわかめスープがハイライト。
あの美しいソウルの立ち食いドラム缶焼肉をもう一度。
最終手段と思っていたコネを使うタイミングはここで良かったのか、絶対船に戻るという意味で派遣を続けるべきだったか。
見通しの立たない未来にダメ押しするかのように飛び込むサンプリンセスとシープリンセス2籍の売却ニュース。
数ヶ月前に親会社であるカーニバル社も船を手放しただけにいかに苦しい状況かが伝わる。(この写真はFBから)
ダイヤモンドにはサンプリンセスでワールドクルーズを経験したゲストやクルーも多くおり話はよく聞いていただけに無念だ。
船一隻にかける人数を減らすということはサービスの質に直結してしまうため出来ず、コストカットするには船を減らすのが不可避。
こんな未曾有の出来事がこの半年で起きているなんていまだ信じ難い。
生活から遠ざかる一方の船を想ってかAZMARAクルーズのスプーンをフリマアプリで見つけ即買い。
一度だけ韓国釜山で寄港が重なった記憶があり船は大きくなかったがラグジュアリークラスと推測、、世界各国の色々な客船グッズが集められたクルーズに特化したバーやカフェがあったら本当に行きたい。
下北沢の古着屋ではロイヤルカリビアンTシャツと運命的な出会いを果たす。
買う気満々だったが店内を周っている間に気分がダウンになり断念…そこはプリンセス。
こんな調子で気づけば船の話ばかりしてしまいそうで、ちゃんと話せるのはどうしても船がらみの人たちばかり。
地元に戻れば似た価値観の人はそう多くないというのも事実。
本当に来年の今頃、クルーズしていたら一体どんな気持ちでどんな写真、文面になるのか…そんな楽しみは日本から遠ければ遠いいほど喜ばしい。
前に進むとは一体どういうことなのだろうか、日が経てば自ずと前進しているとは限らない。
フォークリフトは後進の方が運転しやすかったり…。
季節の変わり目に迎える新たな挑戦。
そろそろ海を見ないとやり切れなさそうである。
10月も皆さんお元気で。