All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

とにかく遠くへ 思いを馳せた秘境リゾバ

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全くといって11月らしさを感じない、そんな1ヶ月だった。

そもそも船員の時から季節感はさほど感じていなかったものの。

聞き飽きた天気予報でいう最高気温平年よりやや高めの前半。

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毎日、現場に入れば窓とは密な関係の業者なゆえ、晴れた日はカーテンからの木漏れ日やブラインドに射す美しい影といった類に美しさを見いだしていた。

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一軒あたり5〜10箇所カーテンレール、カーテンを取り付けるがリビングは特に住人のこだわりが顕著に現れる。

個人的にはいつもと逆のフロントレース、リアドレープ×装飾レールの組み合わせが好き。

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玄関のタイル屋さんや庭の造園屋さん、補修屋さんなど他業種の職人の仕事っぷりを近くで垣間見ることができ家が建つまでに色んな人たちが関わっていることを知れた。

当事者よりか一歩引いた目線で見てしまうのは致し方ない。

 

いつもお昼はコンビニだがたまに行く日本亭のデカから弁当は特別な存在。

結構待つけど…思い返せば楽しみは何かを食べている時だけだったかもしれない。

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向き不向きなのか逃げなのか

 

情けない話である。

ハイエースを走らせカーテンを測り取り付ける日々は結果的に1ヶ月半も続かなかった。

中途半端な覚悟で(辞めるのを前提で)働き出した自分がまず悪かったのだろう。

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早く一人前に育てようという親方の熱量に比例しない自分のキャパと気概。

→弱気で根暗な姿を奮い立たせようとさらに強く言う。

否定されるこれまでの生き方。何を教わってきたんだ。それで通用してきたのか。

→心を閉ざす→まだつめてくる→重苦しい車内の空気。言葉がもう思うように発せない、それも言ってる事がド正論なゆえ余計に。

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ハイエース運転中に襲われる睡魔(原因不明)も朝が早いからだけの理由ではない。

眠気覚ましの音楽も遊びではないとかけれず。

11月半ばのとある朝、色々な兼ね合いがあり衝突し限界が来た。

完全な自業自得。

一度冷静になって電車で考え直したが戻る気にはならなかった。

 

自分でも悪いところにしか目がいかず、それを治す途中で挫折してしまったのだから救いようがない。

ニュアンスを変えれば己を知ったとも言えるかもしれないが潰れないだろうと思って簡単に潰れたのはやはり悔しい。

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父親のコネクションで入ったのが運の尽き。

職探しの傍ら、部屋の断捨離を決行。

小学生の時からあった勉強机を解体し親方の家まで通っていた自転車も引き取ってもらいスッキリ。

 

行き先はただただ南へ

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このコロナ禍でめっきり外出が億劫になったのは筆者だけではないはずだ。

職種が変わりそもそもの休みも減っていたため上がった出不精レベルを打破するべくリゾバエージェントに電話。

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クローゼットで眠っていたキャリーケースとバックパックを引っ張り出し荷造り、ワクワクするこの感じは久々。

自分で初めて取る国内線のチケットはやっぱりLCC、ピーチ航空で一年ぶりの空旅。。

まずは石垣島を目指す…。

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裏路地から入る安宿でもGOTOトラベルの恩恵は受けられ地域限定クーポンを貰えたので近くの南インドカレーが美味しいケララキッチンでディナー。

ケララキッチン石垣島
10-8 Misakicho, Ishigaki, Okinawa 907-0012
0980-87-5519
https://goo.gl/maps/u6pCmphSu8by3onS7

 

インド人のご主人と石垣出身の奥様で切盛り。

大阪から調達するスパイスらしいが送料が莫迦にならないらしいので自家栽培にも挑戦しているとか…。クルーズ船寄港時はインド、マレーシア系クルーで混み合うらしく懐かしい話も出来ゆっくりできた。

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一度だけテンダーボートで来たことがある離島ターミナルから目的地の就業先ホテルがある西表島へ。

大原港に上陸しバスに乗りこむこと数分、視界は突然開け思わずOh my…と声が漏れた。

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日本最南端の八重山郡竹富町、離島郡を総称してそう呼ぶが役場があるのは石垣島。

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サトウキビの収穫シーズンが近いことを知らせる黄金色の花。

饒舌な運転手さんのプチ情報がまたおもしろい。

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今の時期も20〜25℃くらいと暖かいが亜熱帯の気候は沖縄本土とは異なり多湿でイメージよりか肌寒い。

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どこでもイリオモテヤマネコ推しの広大な島に大きなリゾートホテルは一つだけ…いや一つで十分。

人が住んでるエリアは一部で残りはジャングルとマングローブ。

 

自身3度目、これで最後と決めたリゾートバイトの舞台としては文句ないだろう。(写真はHPより)

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船でも経験したウエイター、そして横目に見ていたハウスキーピング。

ベッドメイキングをする日が来るとは思いもしなかったがキレイに出来るとなんだか嬉しい。

そしてついつい誰に言われるでもなく部屋のカーテンも直してしまうのだった。

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親方に口酸っぱく言われたことはしっかり胸に留めまずは真面目にしっかり仕事をすることから始めよう。

一年の区切りが迫る中、環境を変えあえて辺境の離島でリスタート。

広がる青い海の先には与那国島が浮かび、その先にある島は夢の海外、台湾なのだ。

 

続く