All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

小春日和の出会いと別れ 竹富島

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過ごしやすい天気に加え休日が増えた島生活の折り返し。

今まで通りだったら西表島はもちろん、国内リゾート地に行こうなどとは考えもしなかっただろう。

立ち止まった末に選んだ道は気持ち半ばで上手くいくわけがなく。

ランナウェイ先として結果的に西表の地に辿り着けたのは非常にラッキーだった。

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そこまで思えるようになったのは自分を取り巻く非日常な環境が想像を超えてくるから。

この島で出会った人、コミュニティそして圧倒的な自然の景色…どれをとっても素晴らしくまるで新たな世界への扉を叩いたかのよう。

一連の元を正せばコロナの恩恵なのかもしれない。

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寮の裏にある中野ビーチ

超大型連休はそこのクリーンアップに参加したところから始まった。

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晴天の下ビーチを自然な状態に戻すための漂着ゴミ拾い…やりがいしかない。

紐にくくったブイは引きずると重いが浅瀬を歩くと勝手に浮くのでとても楽という画期的発見。
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本隊は石垣からの方々で巨大スピーカーから流れる琉球民謡。

三味線の音色、石垣産リュウキュウイノシシは西表のに比べてくさみがズゴイから食べないという休憩中の話題、近海を進むオレンジ色の南西海運のカーゴ船。そして仕事終わりのブルーシールアイス。

どれも最高に沖縄を感じる。

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忘れられない60分間の航海
契約が1月末までだった先輩派遣組の見送り。

社員さんも含め皆個性があり親しみやすい…初日に書いた自己紹介文は食堂にしばらく掲示されるのだがそこから得る情報もお互い多くあり声かけや話題は比較的スムーズ。

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離島なゆえ出来ることや行く場所、食べに行くお店さらには交通手段も限られているため誰がどこにいるかはすぐ分かるのもここならでは。

休み何したらいいか、どこのツアー会社で、何が美味しいか、シーズンは、どこで安く買えるか…賢く生きるには人と知り合い会話することから。

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送るつもりが一緒に石垣島へ行くことになり送られている上原港17:30発石垣行き最終便。

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ちょうど夕暮れ時にさしかかり強烈な西陽がさす頃。

大きなしぶきをあげ進む船の後方窓無し席で夕陽を背に影になった山並みが遠ざかって行く。

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この出来過ぎた状況にどんな音楽を合わせようかと考えつつ近づく自分のターンを想像していた。

船に乗っていると船に乗っていた時を思い出してしまうのは船乗りの性かもしれない。

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心地よい風に吹かれ大きな揺れもなく石垣港到着。

石垣で西表を先に出た友人と合流するところまで非の打ち所がない移動だった。

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夕食作りのため立ち寄ったスーパーかねひでで良い響きの泡盛を見つける。

船大好きか。

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翌日。朝一で竹富島へ。

八重山諸島を代表する観光地であり古来の街並みを守る珊瑚は隆起して出来た島は石垣港からわずか15分という優れた利便性に加え運行する船も気持ち大きい。

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本来ならば水牛車のピックアップ車両が待ち受けているが現在休止中。

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石垣寄港時のクルーズツアーでも川平湾か竹富島かというほど大人気のアクティビティなだけありお腹を出して寝るすっかり野生を忘れた姿を見れるのも今だけか。

車で島中心部まで送ってもらいママチャリ旅スタート。

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小中学校は立ち入り禁止なので不審者は校門で一枚。白靴下のみ小学生っぽい。

石垣と赤瓦にシーサーの集落よりも気になる砂の道は時として自転車に牙をむく。
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なごみの塔は建築を楽しむ場所のよう。登れません。

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インスタ映えスポットとして人気の西桟橋。

中心の集落から10分ほど。海まで真っ直ぐ伸びる桟橋が出現。

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脇には公園くらいの小さなビーチ。

島民親子が遊ぶ微笑ましい光景を横目に観光客撮影舞台入ります。

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透き通りすぎて海面が四角い粒々のタイルで出来てるよう。
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元は水が豊富な西表島に水田を作るための港として作られた歴史があり眼下に小浜、その奥に西表を望む。

夕陽スポットとしても有名らしいが先を急ぐ。

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コンドイビーチへ向かう道中にはリゾートバイトしている身にとっては少々辛辣な看板が。
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やっぱり島は裸足にサンダルまたは島ぞうりか。

NBAのナイキソックス、デザインはもちろん左右非対称でめちゃくちゃ良いですよ。

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星砂海岸では木にかかったブランコでチル。

実際星に見えるのは正確にはプランクトンの死骸だなんて私は信じない。

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けっこうな距離の未舗装道をガタガタと抜け噂の高級リゾートホテルへ向かう。

島の声をきいた結果か景観は竹富島使用に。値段は別として。

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余裕持っても3時間あればゆっくり島一周可能とこのコンパクトさも観光客受けいい理由。

レンタサイクル竹富に自転車を返し隣にあるちろりん村で船の時間まで食事休憩。

石垣の地ビールやマリブスムージーなどアルコールの種類豊富で喫煙可◎
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ちょっと前まで大荒れだったのが嘘のような南国の春らしい1日。

この気候で放牧された牛さんはさぞ美味しかろう。

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待ち時間に手を出した竹富港にある絵本星の王子様。

文字多くて読み終わらずタイムアップしたのが強いて言えば心残り。

ここ数年2月には何かと変化がある。

スタークルーズ、プリンセスクルーズでのコントラクトの始まり、そしてコロナ…今年は離島でのバケーションといった具合に。

楽しいだけが人生ではないが素直に楽しいと思える時間を過ごすのは大切なこと。

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コロナが落ち着いたら是非、石垣島そして八重山諸島に足を運んで欲しいと空港〜港間のバス運転手さんが悲しそうな表情でおっしゃっていた。同感…。

そんな日がいち早く来ることを願うばかり。

最後まで読んでいただきありがとうございました。