春の訪れというべきか冬が来なかったというべきか。
気づけば2021年は季節感とは異なりながらも刻々と進んでいた。
3ヶ月間の西表島を拠点とする八重山諸島生活を無事終え帰途につく最中、思い返すのは毎日目にしていても全く飽きることのなかった海の青と現地で会った心優しき面々。
南国のポカポカ陽気から一転しダウンを着て久しぶりに蔦屋書店へ。
POPEYEや&Premiumと同じくらい好きな雑誌がTRANSIT。
洗練された写真の質と量は旅行ジャンル雑誌界の中で異彩を放つ。
常にこんな写真が撮れたらなと思いながらページをめくっている本誌の記念すべき発刊第50号は青色をテーマに国内を巡るもの。
過去となった瞬間瞬間のイメージを回想しノスタルジーに浸る一時は旅行者にとっての喜び。
青と言えばもう一つ、ハマっている韓国ドラマ青い海の伝説。
沖縄で観始めたのもまた乙な人魚と人間の恋が時代を越えて繰り返されるラブロマンス。
今回はこれから本格的に観光シーズンを迎える石垣島の観光地について。
とある日の朝7時半。
西表島、上原港にて朝一の船で石垣に行こうと思いきやターミナルが閉まっている。
今日は欠航か?こんなに天気良いのに?数十人がソワソワしながら開店を待つ不思議な光景。
今日の担当者誰?から始まり直電する地元民を横目に石垣とは比べものにならない西表島コミュニティを感じる。
どうやら寝坊してしまったらしくチケット売り場には長蛇の列ができていたが運航に問題はなし。
石垣港に着き具志堅用高さんの銅像には目も暮れず市街地へ。
さよこのサーターアンダギーはサーターアンダギーの概念を覆すフワフワ食感。
https://goo.gl/maps/64zzgNrcwSi8Xt9H9
口がもうコーヒーになっている筆者はモーニングなら喫茶海坊主。
木目調の店内にはヨット関連のグッズが飾られ暗さが丁度良い。
WiFiもありゆっくりでき隣では豆も買える貴重なお店。
カフェならクラッチコーヒー。
クラッチコーヒーではレンタカーが借りられるのでテイクアウトしそのままドライブにいくのも良いだろう。
テリヤキチキンのホットサンドは美味。
実際借りたのはパジェロではなくデミオだが…音楽をかけるトランスミッターまたはポータブルスピーカーがあると準備いいなと褒められること間違いなし。
まずは島最北端にある平久保岬灯台へ。
山道を抜け海岸線を北上する。
1時間のドライブは交通量も少なく運転しやすいが緩やかなカーブの連続、、どこかと違ってヤマネコをひく心配こそないが飛ばしすぎには注意しよう。
視界を埋め尽くす石垣ブルー、晴れたことに心から感謝したこの日。
30分ほどここで風を感じながら目と記憶に青色を収めた。
駐車場にはお手洗いと自販機があるのも助かる。
スーパーやコンビニのない西表生活だが商店に並ぶパンは美味しいものばかり。
弁当や惣菜と共に石垣で作られ高速船で郵便などと共に離島へシッピングされる。
そんなパンの美味しい島においてレンタカーを借りたら足を伸ばすべき ISHIGAKI LABO。
https://goo.gl/maps/zdigzbTi482o122N6
平久保岬から南下し山沿いへ伸びる一本道。
店の佇まいはあまりにも謙遜的でもし知らなければ容易に通り過ぎてしまうだろう。
フルーツサンド、ベーグルそして食べ応え抜群の硬めフランスパン。
水分少なめで噛めば噛むほど香りが広がるので明太フランスなどソース系のトッピングが染み込む計算されたハーモニー。
食パンも焼き時間が重なれば購入可能。
石垣に遊びに行った同僚がお土産に買ってきてくれた時は飛び上がるほどの嬉しさ。
パンを買って出発すると程なく野底岳(マーペー)登山道入口が見えてくる。
標高282mは石垣島で2番目の高さ。
車で8号目まで行けるのでトレッキングは30分ほどなのだが道は狭く結構な勾配をロープ伝いに登っていく。
よっぽど履き慣れたサンダルでない限りは避けた方が無難だ。
木々をかき分け頂上に近づくと開けた岩場に出る。
そこからの景色は言うまでもなく素晴らしくここで小休憩がてらさっきのパンをいただこう。
地図上では徐々に北から南下し西へ移動している。
次の目的地米子焼工房シーサー農園を目指す道中にあるのがとんかつ力。
夫婦で切り盛りする店内は心地が良くアットホームな雰囲気。
島生活で久しぶりに手料理を味わった気分になり心身共に大満足。
Tonkatsu riki
https://goo.gl/maps/JsfDTNpQur9actpt5
間もなく到着するも本来であれば制作体験やお土産なども買えるがこの日は休業中。
だがシーサー農園はフリーエントランス!!!泣
無事インスタ映えで有名なクセ強シーサーの数々と対面できた。
もはや現代アートな笑顔のシーサーたちが広大な敷地に鎮座する圧巻の景色。
運営サイドにこの場を借りてお礼を言いたい。
https://goo.gl/maps/HvRT7mwUKrkoAPVKA
最後のお目当ては石垣観光の王道にして、クルーズでのショアエクスカージョンツアーでも大人気。
そう川平湾のグラスボート。
思えば今回も船に乗ってまた船乗るのかよと思っていたあの頃とデジャヴ。
結論から言おう、間違いなく一見の価値ありだと。
種類豊富な珊瑚が生き生きしておりそこを住処とする鮮やかな熱帯魚たちは全く見飽きない。
コロナ禍の影響でこの日の便は結果的に貸切状態。
担当ガイドさんもまた凄いのだ。
素人目には何の目印もないように思える海において海中の様子や湾内の景観を頼りにちゃんと珊瑚スポットまで操縦しては小気味よく解説が始まる。
本当に好きでやっているのが声のトーンのみならず素振りや私たちの無知な質問への対応からも感じなぜか嬉しく思う。
The only way to do great work is to love what you do...ジョブズのスピーチが頭をよぎる。
最後にはなかなか見れないというウミガメを見るサプライズもあり30分の船旅を終えた。
楽しい一時を過ごしダウンタウンに戻った頃にはまたお腹が空いているのはなぜだろう。
ゆらてぃくで地元の食材を買って調理するも良し、ユーグレナモールで一杯やるも良し。
JA Farmers Market Yaeyama Yuratiku Market
https://goo.gl/maps/LYgkroR3aLhovt8HA
ホテルが無限にあるかのようなこの島で縁あって今回の石垣滞在で毎回お世話になっていたホステルをがこちら。
Hostel Sunterrace Ishigaki
0980-87-5619
https://goo.gl/maps/2Cvp2UnqYfU5QQSK8
港から近くモダンな内外装は日当たり良好なデザイン。
広々としたオープンスペースのリビングとキッチンは中長期の滞在にも向いている。
特に水回りは今まで泊まってきたどこよりも清潔◎。
時にはホステル裏の野球少年が3人を見つけ文字通り塀から飛び込み参加。
去年のパリーグ新人王である西武の平良海馬投手は石垣出身だったり。
まとめ
かなりボリュームのある内容にはなったがそれだけ見所が多いということ。
石垣でゆっくり周り海でのアクティビティも加えれば2日、3日に分けよう。
さらに竹富、小浜そして西表となると…1週間くらいは正直欲しいところ。
おーりとーりは方言でようこそ、いらっしゃいの意味で今回の滞在を通じて石垣、八重山の人たちのローカルな優しさにたくさん触れ以前より笑顔が増えた気もする。
旅行自粛モードの葛藤がありいつも上手くまとまらないのだがこのブログがきっかけに旅先で素敵な景色や出会いががあれば大変嬉しく思います。
最後まで読んでありがとうございました。