秋晴れの朝、始まりがあれば終わりがあると実感する瞬間の訪れ。
予定されていた下船日から1週間だけ延長した9月末某日、惜しまれつつ?下船の時を迎えた。
着岸したのはサウザンプトンMAYFLOWERクルーズターミナル。
同じ湾岸沿いにあるクイーンエリザベスⅡターミナルの時も多くあったが今回は乗船したのと同じ港。
ここサウザンプトンを拠点に6ヶ月間で計15ヶ国。
見知らぬ土地での大冒険はまさに心を奪われる体験の連続であった。
何枚写真を撮ったのだろう、思い出大量生産。
いまだにインスタグラムにはポストしきれていない下書きがたくさん。(@imknto)
ここでもしどこか一つ、今回1番良かった寄港地を聞かれたら…
スウェーデンの島ゴットランド、ビスビーと答えるだろう。
別名バルト海の楽園。
何度思い返してもその響きに嘘は見当たらない。
島のアイコンであるVISBY CATHEDRAL(サンタ・マリア大聖堂)。
その裏手にある石の階段を登った先には街を一望できる高台がある。
そこに降り注ぐ陽光。花の香りを纏った春風。
幸せに満ちた空気を感じながら芝生で寝そべればそこはもう思い描く北欧の先、
ちょっとハイ。
そして後から知ったがどうやらこの地は「魔女の宅急便」のモデルになったとか。
ふと入ったカフェのシナモンロールがまた美味しい。
テラス文化が恋しい。
Mirells
+46 10 199 40 98
https://maps.app.goo.gl/SfhpJ4QphqSFGDWaA?g_st=ic
続いて食ランキングはスペインの単独優勝。
なぜならほぼほぼスペインでしか外食していないから…
グランカナリアのビーチ沿いレストランで頂いたイベリコポーク。
その中でもA CORUÑAからツアーで訪れたサンチャゴ・デ・コンポステラのムール貝の何か。
これが個人的第1位。
ビールを頼んだらお通し感覚で振る舞ってくれた一品(ノーチャージ)。
貝の出汁が溶け込むドロドロ濃厚パプリカ風ピリ辛ソース。
思わず日本語でうまっと呟いた。店員さんに去り際,
gracias, es delicioso。
この数時間後は仕事だけれど…ビールがいつも以上に美味かったラストクルーズ、ラストショアリーブ。
La cueva del tigre rabioso
https://maps.app.goo.gl/Uh9JP8hWwHi5N5NG8?g_st=i
ここのエッグタルトも衝撃。
Lisbon Natas Ateliê
https://maps.app.goo.gl/5Exu9YSbX3dUP33L9?g_st=ic
巡礼路の最終目的地であるこの街。
800キロにわたる道のりを終えた喜びを分かち合う人たちの晴れやかな表情はとっても素敵だった。
寄港地の時間を存分に楽しみ船に戻る。
街の余韻から醒めないままポートレートを撮ることもしばしば。
ゲストとその日の出来事について話すことも多くエピソード的には自分の方が楽しんでるのでは…と思うことも。
ここに限らずともスペイン、それもバスク地方は美味しい。
なおかつ驚きの安さ、人まで優しいから逆に困る。
スペイン語分からないけれど、本当に穏やかで威圧感みたいなものが全くない。
2ユーロを渡したらその分カットしれくれる。味は言うまでもなく◎
基本はパン、卵にハム。あわせてビール、外だったら白ワインもありだ。
締めにエスプレッソ。
仕事があり、食べ物があり、寝るところ(帰るところ)がある。
改めて船のいいところ。
撮影、営業、売上などなどブリティッシュマーケットで頑張った成果は数字にしっかり表れていた。
まだまだ英語は改善の余地があるものの…足りない分はガッツと残業でカバー。
そして最後の1週間クルーズでついにシャンパンウォーターフォールがカムバック。
フォーマルナイトの雰囲気はコロナ前と比べても遜色ないまでに。
ここは相変わらずマネージャーの撮影ポイント。
とにかく大きな問題なく(コロナ陽性になったり、タイムキーピングでワーニングくらったり、ストックホルムで電車が止まりUberで1時間、港から船までの桟橋を全力で走ったり、、色んなことがあったけど…)何とかコントラクトを満了できたことは素直に嬉しい。
本当にあっという間の半年間。
楽しく過ごせたのは周りのクルー、マネジメントそして何組かは必ずいるナイスなゲストのお陰。
毎日、毎クルーズ違った面白みがあった。
いつかこれから、船を辞め何か別の仕事に就き落ち着いた時。
この思い出を糧に生きていけたら何か良い話かも。
2022年、旅はまだ続きます。