All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / インスタ@imknto はリアルタイムで更新中!

一流に学ぶ、バリスタ弟子入りinプサン🇰🇷

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みなさん、こんばんは。

 

ニュージーランドにきて一ヶ月も経たず頭を丸めた筆者のケントです。

イメージは『梨泰院クラス』パク・セロイのはずだが思ってたのとだいぶ違う。

悪いのはモデルか、美容師の腕か。

ともかくスッキリさっぱり。

 

仕事中は帽子をかぶり、シャワー時間は圧倒的に短縮された。

しかし散髪からしばらくしたある日、最新韓ドラ『涙の女王』を鑑賞。

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やっぱりロン毛コリアンパーマいいな…。

後悔先に立たず。

髪を伸ばす食べ物を検索したらやっぱりタンパク質がいいらしい。

チキン、プロテインに加え缶詰の豆も摂取。

まずはいち早く前髪がほしいところ。

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話は前回の続き。

大まかな流れは箱根リノベカフェでのバイトに落選。

未経験だし仕方ない。

潔く諦め自費で渡韓、プサンで短期バリスタコース受講を決めた。

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滞在期間は2週間。

舞台は釜山駅からほど近いカフェ、マリステラコーヒー

プリンセスクルーズで働いてた頃からリピートしているお店だ。

ちなみにマリス、ステラは海の星という意味。

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このカフェいいな、そう思わせる要因は一体何だろうか。

味、雰囲気、接客…正直なところ直感でしょう。

だがそれを言語化して誰かに説明できるようになりたいこの頃。

好きには必ず理由があるから。

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マリステラはきれいなプサンのクルーズターミナルからギリ徒歩圏内。

下船時間を計算出来るロケーションが◎

居心地良すぎて一泊出来そうな人をダメにする椅子の数々◎

良質なカフェインのオアシス◎、高速Wi-Fi◎

心安らぐサードプレイス認定不可避。

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コーヒーは喋らない(当たり前)。

なので豆の声を代弁し表現するのがバリスタ、そう言っていたのはとある日本のチャンピオンバリスタ。

バリスタと名乗れる日ははるか先に感じる。

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福岡からフェリーで入国し一泊、迎えた初日。

お店にある雑誌や表彰で見たことがあるオーナー(以後先生)だったが直接会うのは初。

そしてびっくり、日本語が出来過ぎる。

受講者は他にローカル4人、仕事の傍ら、様々な思いや目標を持ってこの場に望んでいた。

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ちょうどこの期間、カフェは休業中。

なぜなら焙煎機やラボも含めてお店まるごとメキシコへ引っ越し準備中だったから。

Mexico???

理由は後ほど。

完全移住のため大学ぶりにスペイン語を勉強中の先生。

溢れるコミュ力、 “Sueña en grande”

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まずは座学、アラビカ種とロブスタ種の話から開講。

懐かしのコーヒーベルト(数ヶ月前その辺をクルーズしてたんですよ)

現物をイメージできる脳内、深まる理解。

オリラジ中田敦彦さんのYouTube 大学、大航海時代編はほんとにおもしろいです(余談)

 

https://youtu.be/dZz4JA5Wtn8?si=5baOCfmEMxblNlT9

 

次いで各抽出器具の名称や特徴、正しい使い方について。

やはり大人になってから自主的に学ぶカテゴリーの勉強はまあ楽しい。

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それから一年が経ち、運良く異国でコーヒーに関われている今。

当時のノートを見返すと同じことで悩んでるなんてことばっかり。

気になったこと、困ったこと、良かったこと、成長点、目標なんでも書き出してみる。

実践感覚とロジック、理想のすり合わせ。

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質問攻めにしたドリップコーヒー(POUR OVER)のデモンストレーション。

先生いわく「ドリップの濃度調整は店のテーマで決める」と。

レシピやテクニックばかりに気をとられていた自分、店!?新たな視点。

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いよいよ念願の夢にまで見たラテアート体験。

ラテアートに目を奪われがちだが全ての基本はエスプレッソ。

グラインドの調整からタンピング、そしてショットを落とすところまで一連の動作をスムーズに。

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焙煎具合、粒度、重さ、抽出時間を掛け合わせ理想の抽出を再現。

本当のバリスタの腕が試されるのはエスプレッソの調整だと思う。

一眼レフカメラをマニュアルで撮る感覚に近いかもしれない。

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お客さんとして通っていた場所でバリスタ側にいるこの状況、しかも貸切で。

俯瞰すりとやっぱり不思議。

スチームは洗剤入りの水で練習 (ひどい泡)

一定の温度でスチームを止める感覚を早く掴みたい。

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この日から始まった蒸気との戦い。

個人的産業革命。

ミルクがうまく作ればないと、何も描けないのがリアル。

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全体での講習課程を終え個人的に練習していたある日、

「何のためにラテアートをするの?」

先生からの急に哲学的な問い、返す言葉を失った。

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なぜ、、、何のために?

それ以来、未だに答えを探している。

 

お客さんはどんなコーヒーを求めてお店に来るのか。お客さんがいてこそバリスタ。

 

コーヒー資格試験にて審査員を務める国内では名の知れたプロフェッショナルの先生。

長年のキャリアをかけて積み上げた立場、安定を手放し昨年夫婦でメキシコ移住。

「培ってきたスキルをコーヒー生産者サイドに還元することが残りの人生で出来る最善のこと。」

そう聞いた時には鳥肌がたった。

 

国家プロジェクトと連携し、品評会で勝てるようなスペシャリティコーヒーの生産が今後の大きな目標。

そのリターン、報酬は必ず現地民、生産者の生活水準向上に繋がると信じてやまない。

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そんな世界で活躍するバリスタのコーヒー論を目の前で手取り足取り学べる素晴らしい機会だった。

 

お店の価値観、こだわり、強み、ロケーションとターゲット層、そして価格帯。

以前に増して意識するようになったカフェの全体像。

この観点が現在のNZワーホリ、職場カフェ探しにとても役立った。

 

個人ではなく相手のため、そしてお店のスタイル、テーマを体現するコーヒーを作ろうというのが今回のまとめ。

プサンでバリスタ弟子入り編、完。

 

先生に感謝を伝え解散、今後の活躍を願うのはこちらの方だった。

最後プサンのロッテアウトレットで散財(神デパート)。

しっかり金欠で帰国した昨年6月半ば。

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カフェで働きたいが優先されるべきは明日からでも働ける職。

選んだ先は日本を代表する避暑地だった。

 

次回に続きます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。