インバウンドに心からオススメしたい桜シーズン。
一瞬の春、長い夏そんな流れが最近のトレンドか。
訪日観光客は増えるが、日本から海外へ行く人は以前コロナ前の半分。
回復の兆しが見えない記録的な円安がさらなる足枷に。
日常生活にはさほど影響ないかもしれないが、いざ海外旅行に行くとそのレートに愕然とする。
つい最近、ある数字を耳にした。
17%
それは人口に占めるパスポート保有者の割合。
それが多いか少ないのかはわからない。
国内旅行も楽しい、ただ世界屈指の最強パスポートなのは事実。
立て続けに連載しているダイヤモンドプリンセス中米シリーズ。
メキシコ、コスタリカ、パナマ。地球の反対、遠い国々。
なんと観光であればビザ要らずで最長180日ステイ可能。
ビザを事前に取得せず、世界ほとんどの渡航先を網羅するのが日本のパスポート。
これがどれだけすごいことか。
かりに行かなくても、その現実を頭の片隅に置くだけでいい。
もしかしたらそれは心の余裕につながるかもしれないから。
ひどく行き詰まった時の逃げ道、セントラルアメリカ。
音楽を聴く、何度でも見れる韓ドラの最終回。
YouTube、Netflix なしの生活には戻れそうにない。
ミスドに行く、スタバぼNYチーズケーキを買う。
自己完結する簡易的なストレス発散法はいくつかストックしておこう。
コーヒーを淹れるのもおすすめ。
挽きたてがより一層美味しいのは言うまでもなく。
焦げた香りの黒くて苦い飲み物。
そんな普遍的な固定概念を覆すのがパナマでとれるゲイシャ種のコーヒー豆。
お店でいただいたのはMI FINQUITA 農園、ナチュラル(精製方法)浅煎りのゲイシャ。
Googleマップで近かったのでここに。
Tres Cosechas Specialty Coffee
https://maps.app.goo.gl/oTj5vD7U82nhEtYK8?g_st=ic
繊細でほのかに甘い、香水のような香り。
はじける瑞々しい酸。
焙煎と抽出があえば本当に脳内お花畑が咲く感覚。
温度の変化で際立つ甘みとフレーバー。
柑橘っぽい余韻のフィニッシュはまるで紅茶。
ゲイシャが日の目を見るきっかけになったエスメラルダ農園。
エスメラルダはスペイン語でエメラルド、宝石言葉は幸福、幸運。
写真は東京のコーヒーイベントSCAJ。
日本のゲイシャ専門店ブース。
毎年世界中のバイヤーから注目されるパナマゲイシャ。
知名度に対し栽培が難しい、かつ収穫量が少ないため出回らないゆえに高値がつく。
希少価値とは恐ろしいもの。
ただゲイシャの香り、独特の味は正直好みの問題。
飲むなら飲み口が薄いティーカップ推奨。
期待したもの、想像した味が実際飲んだ味に劣ることはなるべく避けたい。
その日の気分や場所、時間帯などどんなコーヒーを飲むか使い分けられたら素敵。
https://scrop-coffee-roasters.com/list/geisha.html
スクロップのジャンソンゲイシャは飛びました(良い意味で)。
コーヒーのことになると話が長くなりがち。
始まりのショッピングモールから散歩にランチ、コーヒーブレイクと順調なパナマシティ外出。
お昼を過ぎると時計を見る回数倍増。
せっかくだし地下鉄(久しぶり)も乗ってみたい。
しかしここはタクシーで真っ直ぐ向かうべきか。
バリスタさんにUberのような配車アプリを頼みお店でピックアップ。
何から何まで優しいパナマ民。
1人タクシーの心細さに負けず旧市街、カスコビエホへ。
木陰にベンチのハッピーセット。
スペイン統治時代の街並みが残されており世界遺産に登録。
方向感覚を頼りにぐるっと駆け足で。
ちょっとお土産を物色、Tシャツ購入(そんな余裕はないはずだが)。
カラフルなコロニアル建築に吹き抜ける潮風。
リノベされたショップやカフェ、趣のあるホテルと観光地らしいスポット多数。
余談だが東京シティにはベンチが足りない。
だからカフェで長居され行列ができ回転率がさがるのだ。
小1時間で旧市街を撤退、いよいよ最終目的地の運河へ。
すぐつかまる次のタクシー、しかし値段交渉で苦戦。
そもそも相場が分からない。
言われた値段に負けじと粘ってなんとか希望に近い額で乗れたけど。
やはり海外のタクシーは嫌いだ。
Miraflores Visitor's Center
https://maps.app.goo.gl/nLAZhcF15vpprZ2t6?g_st=ic
対人のチケットカウンター。
なぜか2枚買ってしまうハプニング発生。
1人だから1枚で十分なので$10返金してとくれと。
当然のお願いをしているのだが無理だと断られる。
ここまで好調だったパナマ旅、、心が折れそうだ。
合成記念写真用のグリーンスクリーン、熟知しているその手のビジネス。
チケット2枚握りしめ階段を登る東京ドームのようなワクワク感。
展望デッキに到着。
ここでアナウンス、次の太平洋側からカリブ海へ行く船は1時間後ですと。
???
試練が続くとはまさにこのこと。
太平洋側から、そしてカリブ海側それぞれ一方通行のパナマ運河。
暑い中、絶望感に苛まれていたら右手奥、カリブ海側に客船の姿が。
なんと我らがプリンセスクルーズ!
コンテナにカーゴと数え切れないほどに世の中に船があるだろうに。
運命的なエメラルドプリンセスとの遭遇。
リアルタイムで友だち乗ってる説。
エスカレーター式にゆっくり沈んでは進むを繰り返す。
脳内 タイムラプス再生、肉眼ではちょいとわかりにくい。
物流、貿易。海運の心臓部。
ちなみにカリビアンサイドの街コロンは治安の悪さで有名。
もうちょっと近くで見たかった気持ちに別れを告げ待っててくれたタクシーへ戻る。
帰りの車内、ラジオから爆音で流れるラテン音楽。
ハンドルを回して開けるタイプの窓を開ければとっても気持ちいい南国の風が。
やっぱり時にはタクシーも悪くないか。
エモーショナルに浸り、パナマの冒険完。
運河に行く際は、時間に余裕を持って行きましょう。
出先、知らない土地にて優先順位をつける難しさたるは。
パナマの地でコーヒー栽培を始めたのは運河建設のため北欧から移住してきた人たちだそう。
世界を代表し国を豊かにする運河とコーヒー。
これらを辿るこの日のルートはきっと先人も喜んでいることだろう。
次回グアテマラ、念願のコーヒーファームへ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。