All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

2020-01-01から1年間の記事一覧

激動の日々を締め括る離島生活

足早に経過する西表での新生活。 皆無の年末感を払拭するM1決勝、野田クリスタルの掴みは最高でしたね。 派遣契約は一応3ヶ月なので折り返し目前といったところ、今後の構想は毎日のようにしている。 考える時間、調べる時間は十分にあるので今準備できるこ…

とにかく遠くへ 思いを馳せた秘境リゾバ

全くといって11月らしさを感じない、そんな1ヶ月だった。 そもそも船員の時から季節感はさほど感じていなかったものの。 聞き飽きた天気予報でいう最高気温平年よりやや高めの前半。 毎日、現場に入れば窓とは密な関係の業者なゆえ、晴れた日はカーテンから…

親方子方契約 陸地での新たな幕開け

台風の影響もあってかなんともパッとしない天気が続く10月前半。 すぐ暗くなるこの季節に生活は一変した。 インテリア業者、カーテン屋さん見習いとなり朝5時半に起きて親方自宅まで自転車を走らせる日々が週に6回。 土曜日はお客さんとの立ち合いが増え、祝…

何かあったとき役に立つ 7年ぶりの資格取得

悪あがきする残暑は姿を消し待ち望んだ秋の到来。 1番好きな季節であり、窓を開けて寝れる夜はなんと幸せな。 買い物の秋…近所のアウトレットでお買い得なニューバランスのトレッキングシューズ801を発見。 二足買うと値引きされるのでワンサイズ小さい色違…

短くて長い下船後の半年 今の日常と心境

酷暑の8月。久しぶりに更新するブログ。 これと言って書く内容が似たような毎日の中に見つからず、以前のようなどこかへ行きたい葛藤も消え失せた。 その影響で表情が固くなったのかスマホの顔認証が動かないのでパスワード式に戻したほど。 いつも通り重い…

お気に入りの在宅グッズとカメラの話

梅雨明けが待ち遠しい7月中旬。 第二波とも叫ばれるコロナ関連のニュースの影で、船内感染し入院されていた最後の方が退院された。 詳細は分からないが『クルーズ船はこれで最後です』という防衛大臣のツイートに安堵と嬉しさを覚え同時に色々思い出してどこ…

おすすめミュージアム under 500

湿気に飲み込まれそうな7月、長いと勝手に思い続けている2020年の折り返し。 シェアハウスから実家に戻りまた家から派遣先の倉庫まで自転車で通う日々が始まった。 夜が雨予報の日は夕方に家を出て職場近くのショッピングモールで勉強して就労時間を待つのも…

目に見えない巨大な壁 独房シェアハウス東京

陸生活4ヶ月目。 陸にいて楽しいのは美容室で髪を刈り上げられるのと友人に会えること、それ以外はわからない。 中学卒業以来、毎年会う友人の1人と地元の喫茶店でお茶をした。 今デザイナーとして働いており在宅での仕事が続く彼女と今年に入り色々あって話…

孤独な1人旅 アジアのアコモデーション事情

梅雨に入りを喜ぶかのような紫陽花が美しい6月中旬。 待ちわびたプロ野球は無事開幕して一安心するもどこか気怠く眠いのは夏バテなのだろうか。 倉庫作業で流れてくる素麺と除湿剤の物量が季節のリマインダーとなりつつある夜勤の疲れが少しずつ体力を蝕む。…

安宿ドミトリー主義 当たり前になった二段ベッド

夜勤明けの朝6時過ぎ、家を目指し6段ギアの自転車を漕ぐ。 早朝の爽やかな風を切るイメージとは異なる嫌な湿気…梅雨間近。 小一時間のサイクリングを終え帰宅するといつも母親はテレビを見ながら朝食をとっている。 暗いニュースを朝から見る気になるのはど…

ステイホーム 恋する人工知能と上海

傘の出番が増えた5月下旬。ついにマイホームタウンの緊急事態宣言も解除され街に人気が戻りつつあるが、全体的な閉塞感はそうすぐには拭えない。 みなマスク姿で俯き気味に歩き、目に見えない恐怖に怯える嘆かわしい現実。 先日PCを修理しに、上野に足を運ん…

派遣の品格 同級生との新たな試み

ダウンジャケットをしまう間もなく半袖シーズンの到来だ。少し動いただけで汗ばむようになるも代わり映えしない日々に刺激を与えるためドローンを体験しに隣町まで自転車こぐこと1時間。しかし無料体験はものの15分で終了。 触れれただけでもよしとしよう。2…

一変する世界を生き抜くために出来ること

2年前、自らこの世を去った世界的DJ AVICII、彼が2013年に出したアルバムTrueのひとつDear Boy…この疾走感に溢れるEDMソングをヘビロテしてかれこれ数週間。 夕飯を作る時も、台所にポータブルスピーカーを置いて彼の音楽をかけると勢いで3品作れたりする…だ…

今日という日は明日のために クルーズ船クルー総集編

机に向かう時間が増えた今日この頃、気づけば世の中は大型連休に入ろうとしている。 もうそんな時期かと開いた手帳は真っ白、5月のスケジュールを1つでも作りたいのは本心だ。 なかなか長期間家にいることもないので部屋を掃除して断捨離したり、雑誌(主にP…

優しさに包まれる南国の楽園 鹿児島編

日の出とともに暖かい空気が鹿児島湾を包む朝、船は港に向けて速度を少し落として進む。小さい富士山のような形の山を過ぎるととうっすら桜島が顔を出す清々しい一日の始まり。 温暖な気候と類似してか、人々の温もり、思いやりが感じられる大好きな寄港地の…

ついに念願の九州初上陸 長崎編

いつか行くだろうと思い続けて20数年、図らずともその時はやってきた。 人生初九州…長崎、いい響き。 中国から九州間はシーデイ1日(前日の夕方に出て、終日航海日丸一日、翌日の朝に寄港)と非常に利便が良く、当時は九州2ポート挟んでの5日間ショートクルー…

テンダリングと沖縄の離島 / クルーズ船でウエイター240連勤 ⑩

今まで海外での心に残ったことを振り返ってきたが、ここからは国内も題材に書ければと思う。 筆者の出身は埼玉でクルーズ船に乗るまで修学旅行先だった沖縄以外、大阪から西に行ったことはなかった。基本的な行動範囲も埼玉⇄東京がメインで国内を旅行しよう…

虜になる愛しの香港喫茶 / クルーズ船でウエイター240連勤⑨

コロナショックでクルーズ業界も何か大きく変わらなくてはいけないのかもしれません。時間軸が不思議に思われる方もいるかと思いますが、記事の写真はここ3年間で撮り貯めたのを使用しています。 話の続きは前回の続き香港ショアリーブ(外出)後編。 しばし船…

ご褒美の香港オーバーナイト / クルーズ船でウエイター240連勤⑧

初めてクルーズ船で香港へ寄港したときのことは今でも鮮明に覚えている。 乗船して3ヶ月が経ち、仕事もだいぶ手についてきた6月。トレッドミル感覚だった沖縄〜台湾〜マニラ クルーズを延々と続けていたあの日々において香港オーバーナイトは刺激的で、それ…

船の比類なき言葉の壁 / クルーズ船でウエイター240連勤⑦

客船、外国籍船で働くなら尚更…語学は必要不可欠かもしれない。やはり基準になるのは英語になってしまう。 船のサイズによって従業員数は前後するが10万トンクラスの重さの船だと約1000人のクルーがいて出身国、地域は様々でとてもインターナショナル。 Sク…

未開の中国黄海 / クルーズ船でウエイター240連勤⑥

前回は乗船クルーがどんな環境で生活をしているか紹介するとともに、生活費がかからない点を客船で働くメリットの一つとしてあげた。 今回はさらにまた違った角度から筆者が思うメリットを考察しながら中国4都市の回想編。 マニラ、基隆(台湾)を拠点に宮古島…

乗船クルーの日常 / クルーズ船でウエイター240連勤⑤

現在もクルーズ船で契約社員として働く筆者だが、最初のコントラクトを終えて実感した率直な感想、意見を通してクルーズをより身近に知ってほしい。 クルーズ船に限らずアブノーマルな職場環境ではメリットとデメリットは顕著に現れるもの。 ネガティブなイ…

基隆/台湾 クルーズ船でウエイター240連勤④ なくてはならない裏路地

筆者は裏路地が好きだ。知る人ぞ知る…とかローカル御用達…といった響きの地元の人たちに愛される美味しい料理はだいたい裏路地にあると信じているから。 初めて今回の裏路地、愛二路54巷を見つけたのは2回目の基隆ショアリーブの時。ここはいいぞと確信した…

基隆/台湾 クルーズ船でウエイター240連勤③ 船外でリフレッシュ!

ウエイターとして乗船した筆者は朝〜晩まで毎食レストランで働きピーク時は時間も忘れるほど忙しかった。 レストランは後方14階にあり見晴らしがとても良く、少しでも手が空いたらオープンデッキに出て海をぼーっと眺めるのがクセに…そんな最初の1ヶ月。 ブ…

基隆/台湾 クルーズ船でウエイター240連勤② 凱旋した雨の都

今回の基隆に関する内容はブログを始めてからずっと書きたかったがここというタイミングが分からずかなり長い間、脳内にため込んでいた。 筆者は台湾が大好きで、乗船後に知るこれから何度も台湾に行くという事実は相当に嬉しかったしこのコントラクトの後、…

宮古島/クルーズ船でウエイター240連勤① 待望のサインオン

マニラでの研修を終え乗船のためまずは乗り継ぎの那覇へ。経由時にコントラクターと合流し他のクルーたち10人と会い少なからず安心した。厨房で働くという1人がフレンドリーで船内のことで気になっていたことを丁寧に教えてくれた。 フィリピン、インドネシ…

マニラ/豪華客船内定!乗船のために船員学校へ②

乗船クルーになる前に船員学校に通うことでよりローカル目線で彼らの生活環境や人間性を観察できたのは大きな経験だった。 まずは雇用形態の話をするが日本人クルーは直接雇用( Direct hiring )しかし本来は間接雇用でエージェントがおり彼らが仕事を斡旋す…

マニラ/豪華客船内定!乗船のために船員学校へ①

生暖かい風が吹く3月初旬の首都マニラ、ニノイアキノ空港に到着した。2017年…自身2度目のフィリピン。 バックパッカー旅行のトランジットで旧市街へ行ったことはあったが泊まるのは今回が初めてだが緊張はなかった。タクシーのキャッチの中に紛れたエージェ…

奥飛騨/乗船予定がリゾバ?冷凍庫内仕分け??健康診断でしくじるな!

フリーターからクルーズ業界の契約社員を目指す今回の話。ここまでは indeed と Sクルーズを仲介するエージェントを通して連絡が来ていたが、直接雇用のため最終面接が終わってからは直接Sクルーズ人事部と英語でのやり取りが始まった。 メールで続々と送ら…

銀座/外資系クルーズ会社に応募、面接はYES MANになれ!

旅しながら働きたいと思い紆余曲折を経てたどり着いた答えはクルーズ業界だった。 船に乗って働けるかもしれない、そんな考えが生まれたらいてもたってもいられなくなりグーグル検索したのはもう今から2年半前、2017年7月の話だ。 前回書いたように当時、銀…