All in my head

1994年生。夢はワールドクルーズ。Instagram @imkntoで更新中。

一世一代の船旅、心に残る街と食

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秋晴れの朝、始まりがあれば終わりがあると実感する瞬間の訪れ。

予定されていた下船日から1週間だけ延長した9月末某日、惜しまれつつ?下船の時を迎えた。

 

着岸したのはサウザンプトンMAYFLOWERクルーズターミナル。

同じ湾岸沿いにあるクイーンエリザベスⅡターミナルの時も多くあったが今回は乗船したのと同じ港。

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ここサウザンプトンを拠点に6ヶ月間で計15ヶ国。

見知らぬ土地での大冒険はまさに心を奪われる体験の連続であった。

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何枚写真を撮ったのだろう、思い出大量生産。

いまだにインスタグラムにはポストしきれていない下書きがたくさん。(@imknto)

 

ここでもしどこか一つ、今回1番良かった寄港地を聞かれたら…

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スウェーデンの島ゴットランドビスビーと答えるだろう。

別名バルト海の楽園

何度思い返してもその響きに嘘は見当たらない。

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島のアイコンであるVISBY CATHEDRAL(サンタ・マリア大聖堂)。

その裏手にある石の階段を登った先には街を一望できる高台がある。

 

そこに降り注ぐ陽光。花の香りを纏った春風。

幸せに満ちた空気を感じながら芝生で寝そべればそこはもう思い描く北欧の先、

ちょっとハイ。

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そして後から知ったがどうやらこの地は「魔女の宅急便」のモデルになったとか。

ふと入ったカフェのシナモンロールがまた美味しい。

テラス文化が恋しい。

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Mirells
+46 10 199 40 98
https://maps.app.goo.gl/SfhpJ4QphqSFGDWaA?g_st=ic

 

続いて食ランキングはスペインの単独優勝。

なぜならほぼほぼスペインでしか外食していないから…

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グランカナリアのビーチ沿いレストランで頂いたイベリコポーク。

その中でもA CORUÑAからツアーで訪れたサンチャゴ・デ・コンポステラムール貝の何か。

これが個人的第1位。

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ビールを頼んだらお通し感覚で振る舞ってくれた一品(ノーチャージ)。

貝の出汁が溶け込むドロドロ濃厚パプリカ風ピリ辛ソース。

 

思わず日本語でうまっと呟いた。店員さんに去り際,

gracias, es delicioso。

この数時間後は仕事だけれど…ビールがいつも以上に美味かったラストクルーズ、ラストショアリーブ。

La cueva del tigre rabioso
https://maps.app.goo.gl/Uh9JP8hWwHi5N5NG8?g_st=i

 

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ここのエッグタルトも衝撃。

Lisbon Natas Ateliê
https://maps.app.goo.gl/5Exu9YSbX3dUP33L9?g_st=ic

 

巡礼路の最終目的地であるこの街。

800キロにわたる道のりを終えた喜びを分かち合う人たちの晴れやかな表情はとっても素敵だった。

エルサレム、ローマに次いでキリスト教三大聖地の一つ。

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寄港地の時間を存分に楽しみ船に戻る。

街の余韻から醒めないままポートレートを撮ることもしばしば。

ゲストとその日の出来事について話すことも多くエピソード的には自分の方が楽しんでるのでは…と思うことも。

 

ここに限らずともスペイン、それもバスク地方は美味しい。

なおかつ驚きの安さ、人まで優しいから逆に困る。

スペイン語分からないけれど、本当に穏やかで威圧感みたいなものが全くない。

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バスク風ではなく本物のバスクチーズケーキ。

2ユーロを渡したらその分カットしれくれる。味は言うまでもなく◎

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基本はパン、卵にハム。あわせてビール、外だったら白ワインもありだ。

締めにエスプレッソ。

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仕事があり、食べ物があり、寝るところ(帰るところ)がある。

改めて船のいいところ。

撮影、営業、売上などなどブリティッシュマーケットで頑張った成果は数字にしっかり表れていた。

まだまだ英語は改善の余地があるものの…足りない分はガッツと残業でカバー。

 

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そして最後の1週間クルーズでついにシャンパウォーターフォールがカムバック。

フォーマルナイトの雰囲気はコロナ前と比べても遜色ないまでに。

ここは相変わらずマネージャーの撮影ポイント。

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とにかく大きな問題なく(コロナ陽性になったり、タイムキーピングでワーニングくらったり、ストックホルムで電車が止まりUberで1時間、港から船までの桟橋を全力で走ったり、、色んなことがあったけど…)何とかコントラクトを満了できたことは素直に嬉しい。

 

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本当にあっという間の半年間。

楽しく過ごせたのは周りのクルー、マネジメントそして何組かは必ずいるナイスなゲストのお陰。

毎日、毎クルーズ違った面白みがあった。

いつかこれから、船を辞め何か別の仕事に就き落ち着いた時。

この思い出を糧に生きていけたら何か良い話かも。

 

2022年、旅はまだ続きます。

 

 

船上フォトグラファーの1クルーズ

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待望の乗船を果たしたスカイプリンセス。

フォトグラファーの筆者は今日もヨーロッパのどこかで航海を進めている。

拠点となるのはイギリス南部の港町、サウザンプトン

プリンセス以外にもキュナード、MSC、セレブリティ、ノルウェージャン、P&Oといった世界を代表するクルーズラインが就航。

北西ヨーロッパクルーズの入り口といえる。

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北欧、バルト海そして地中海と様々な気候を旅する日常。

肌寒さの残るエンバケーション、

春風爽やかなエンバケーション、

そして真夏の陽射しが照りつける炎天下エンバケーション。

唯一季節の変わり目をしっかり感じられるのはターンアラウンドのサウザンプトンだ。

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早いもので気づけばもうコントラクトの折り返し。

今のところ予定通りゲストと共にクルーズ出来ているのは何よりの喜び。

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土曜日の朝。

ターミナルを埋め尽くす下船したゲストのスーツケース。

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昼前の11時、下船を終え新たなゲストが乗船を開始。

乗客数はクルーズ(航路)によってかなり差があるものの、一週間クルーズの場合はフルキャパシティの3700〜800人が乗船。

ついに活気溢れる船内がかえってきた!

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無人の船内を知ってしまった以上、それだけでもエモーショナルな光景。

現状マスクは必須でなくなりあくまで推奨という形。

オープンデックやギャングウェイなどオープンエアかつゲストとの距離が保てていれば我々もマスクは強制ではない。

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キャプテンスタンリーも長い冬眠からお目覚め。

出航時のSail Awayパーティから感じる凄まじい熱気。

初日の雰囲気、バイブスでだいたい把握できるゲストの期待値。

それらはクルーズの売り上げを大きく左右する。

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大抵2日目はシーデイ、(日航海日)。

1週間クルーズ場合家族の域を超え親族御一行で乗船するゲストも少なくない。

イギリスでは連休まとめて1週間くらい普通に取れてしまうのか…。

プールサイドは朝から家族連れでごった返す。

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溢れる笑顔と歓声。

デッキ16階はプール、ジャグジーそしてブッフェ。

食べて寝て遊んでを繰り返してたらフォーマルナイトの時間。

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私たちもネクタイを占めドレスアップ、いつもより気合いが入る。

どの船も使うカメラはニコンd7200、シグマの17mm〜50mmレンズ。

船の華ともいえるアートリウムが筆者の定位置になった2カ月目の終わり。

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景色が良い船の中心、写真もセンターを決めて垂直、水平がとても大切。

空間を真っ直ぐ撮るのは意外と難しい。

パンデミック以降ダイニング撮影がなくなったこともありポートレートの質が売り上げに直結。

家族、子どもの多い1週間クルーズは大変な賑わい。

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一呼吸おく間もないほど次から次へ来るゲスト。

長蛇の列が出来る時も、、そんな時はポージング少なめの質意識でパパッと撮って次。

あまり待ってはくれないブリティッシュ

スタジオの営業もしつつ少なくても600〜多いと900枚、約45〜60組を約4時間半かけて撮影。

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ミュージシャンのゴメスがモデルになってくれた。

ちゃんとポージングして少し笑ってくれるだけで十分な人たちが大半で特に何もしなくても映えるのは少々羨ましい。

片付け、撤収し終わるのは11時過ぎ…出来が良ければ心地良い疲労感。

フォーマルナイトは1週間クルーズで2回、2週間の場合は3回開催される。

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●クルーの醍醐味ショアリーブ

シーデイ挟めば寄港地に到着、待ち侘びたポートデイ

仕事があるからこその休み。

乗船したその日から船内サニテーションレベルが2から1に引き下げられたお陰でコロナ前同様、自由な外出が可能に。

乗船時、1番の心配事はタイミング良く解決。

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大歓迎の初耳寄港地。

親しみのなかった地図上に写真と思い出がどんどん増えていく新感覚。

景色はどこもとにかく目の保養。

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プライベートタイムを楽しむ一時。

これまで寄港した国はスペイン、カナリア諸島ジブラルタルポルトガル、フランス、イタリア、ノルウェースウェーデンデンマーク、ドイツ、エストニアアイスランド…。

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これがヨーロッパの船旅か。

まるで実感がないが増え続ける写真が証拠。

本音を言えばもう少し時間が欲しい。

出来ればオーバーナイトしたいなと切に思うがそこは宇多田ヒカル2時間だけのバカンス

足りないくらいがちょうどいいのかもしれない。

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写真はまた後ほどまとめようと思う。

 

●クルーズのエンディング、ラストシーデイ

最終日はほぼほぼ終日航海日。

総売り上げの70〜80%を占めるこの日、チーム全員で撮りためた写真を一気にアウトレット。

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デジタルシップのスカイプリンセス、ギャラリーにて顔認証搭載のタッチパネルで写真を選ぶ。

デジタルファイルはその場でQRコードを読み込むだけ、とっても簡単。

プリントは希望する場合のみ印刷と非常に効率的に。

時代は令和だ、、ブリティッシュ関係ないけど。

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さらにマグカップやメタルパネル、フォトブロックなどこれまでになかった新事業が加わりこれまで以上に船の写真屋さん気分。

写真をよく撮るゲストとは顔見知り以上に親しくなるもの。

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キッズが心を開いてくれれば(親の教育次第)ユーススタッフにだってなれる。

別れが惜しい。

朝から晩(時には深夜)までオーダーに追われながらも忙しさより写真がゲストの手元に届くやりがいが勝つ1日。

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食事する時間もままならないので朝食しっかりと。

最終日のラストシーデイは時間があっという間に過ぎる。

最終日の終盤、売り上げ目標を達成すればご褒美をもらった気分。

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そこまでセールスを意識し仕事している自負はないけれど。

より良いイメージを追求し期待以上の写真が撮れれば必然と物事はうまくいく。

写真以外にもチームメイトから学ぶことはたくさん。

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やはり船での生活は刺激に満ち何より楽しい毎日。

時には温泉に浸かりたいし無償にラーメンが食べたくなるけれど。

異国の地(海)でもう少し武者修行に励もう。

 

空港から港へ久しぶりの海外、さあ船に乗ろう

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桜も散った3月の終わり。

今年で28歳になる筆者の門出。

長いこと眠っていたパスポートと船員手帳を手にいよいよ出国の時。

 

地元からバスで向かった羽田空港国際ターミナル。

しかし1〜3のどのターミナルで降りれば調べるのを忘れていた。

このミスは国内外問わず何度もやっているのに、、学ばない…。

 

迷う事は時として楽しく、その過程で見つかる何かが結果的に面白かったりする。

だがターミナル間で迷うのはシンプルに時間の無駄。

ググった結果第3ターミナルと判明。

 

閑散としたターミナル内。

メールで添付されたチケットを無事にゲット。

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●海外の空気感、トランジットのトルコ、イスタンブール空港

 

少ない乗客のほとんどがヨーロッパへの乗り継ぎだろう。

初めてのトルコ航空、中東系の美人CAさんはまるで広告。

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出発直前の自販機で購入したストレートティーが驚くほど美味しくて。

 

機内は横3列貸切。

機内食付き、11時間半のフライト。

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夜明け前、朝5時イスタンブール上空。

久々に目にする海外の光景を窓越し目に焼き付けた。

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煌びやかな夜景の街並みとは対照的な闇夜に浮かぶ濃ゆい橙色の三日月。

真っ黒な海にまとまりなく浮かぶ夥しい数のタンカー、漁船。

 

艶やかで一際大きなモスクのサイズ感は出国の数日前に訪れた都内のジャーミー(モスク)とは比べ物にならないのだろう。

膨らむ妄想。

 

無数の街灯がアリの巣のように拡がる小道を照らす。

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乗り継ぎのイスタンブール空港到着。

これは、デカい…。

驚きを隠せない空港のキャパシティ。

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早朝にも関わらず見たことない数の便が分刻みで発着する。

同じトルコ航空、荷物そのまま。

トランジットは2時間でしっかり時間余ったのは成長。

自分へのご褒美にスタバへ。

品揃え豊富なサンドイッチ。

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久しぶりに英語で注文、脳内で円換算出来ない通貨。

トルコはいつかゆっくり行きたい。

受け取ったカップの名前はkentel。

きっと発音のせいだなと反省。

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さあ後はロンドンまで4時間、もう一眠りでもすればヨーロッパ。

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しかし濃霧で遅れる出発。

機内でしばし待機。

するとアナウンスもなく周りが続々と離席するのでCAさんに質問。

どうやら一度は全員機内を出ないといけないらしい。

言って欲しいな。

 

●乗船目前、ヒースロー空港にて待ち受ける試練
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満席のフライトを終えロンドン、ヒースロー空港に到着。

結果2時間以上遅れ。

パスポートチェックには長蛇の列。

よっぽど時間に追われているのかガンガン割り込む一部の人々。

早朝から苛つく大多数、とても不穏な雰囲気に包まれている。

 

有人と無人の二手に別れたイミグレーション。

日本のパスポートは幸い無人のマシンを通すだけだが肝心のマシンがなかなか気分屋な様子。

先行く人をどんどん弾いている…。

同い年くらいであろう日本人らしき男性は何度も試すが失敗、苛立ちながら有人の大行列へ。

その背中に漂う悲壮感と焦り。

 

いざマイターン…。

パスポートをかざす、しっかり弾かれもう一度の表示。

大丈夫、想定内だ。

確かに時間はかなり押しているが今は関係ない、もう一度。

 

願いが叶ったのは3度目。

改札を通過しこれで少しは遅れを取り戻せると思った矢先…。

羽田で預けた荷物がなぜか出てこない。

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待つこと1時間半、これは初めてのパターン。

ラゲッジロストの電話番号もらっても電波ないし、電話借りようとしたら断られ。

今日乗船出来ないと次は2週間後。

 

他のレーンを探したら普通にあった!!何のアナウンスもなく変わるラゲッジレーン。

言って欲しいな。

どうやらヨーロッパの空港は現状、コロナでの減便や賃上げのストライキなど不安定な労働環境でかなりよろしくない状況にあるらしい。

海外の洗礼ではないが手元にあるだけマシと思おう。

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出口にてSky Princess Crewのボードを掲げるポートエージェントの女性を無事発見。

サウザンプトンまでは高速で1時間半。

思ってたよりか近い。

知らない土地はやはりワクワクする。

 

殺風景な牧場を横目に筆者を含め3人。

追い越し車線をかっ飛ばすフォードのバン。

1人はイタリア人のギターリスト、もう1人はコロンビア人のウエイター。

そこまで盛り上がるネタがある訳でもなく、ありきたりな会話でその場をやり過ごすには少々長い道のり。

寝たふりでもかます

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サウザンプトンの看板で高速を降りる。

可愛らしい木造の一軒家が1列に立ち並び、市街地には学校やショッピングセンター、IKEAも出現。

 

ふとしたタイミングから話に加わっていた運転手のエージェント、唐突に指差す先にある墓地。

そこはなんとタイタニックの犠牲者が眠るとか…。

更に盛り上がりづらいトリビア仕入れたとこでコンテナポートに到着。

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リアルな英語を耳にするのは久しぶりとかの次元ではなく、聞き取れないブリティッシュイングリッシュの発音。

震えてきた。

いよいよ船の全貌が視界に映る。

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あれ、これはけっこう大きいよな、バグるサイズ感。

330m、東京タワーとほぼ同じ。

ターミナルにはエンバケーション(乗船)を待つ長蛇の列、そしてそのほとんどがホワイトご老人。

野球で例えるならここはメジャー、クルーズのいわば本場でこれから彼らの写真を撮るのか。

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その瞬間から仕事モードに切り替わる。

高鳴る胸に落ち着けと言い聞かせる意味で一服。

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エンバケーションが2年ぶりだなんてまるで嘘のよう。

乗船前最後の検査をも陰性でパス。

いよいよ乗船、一歩一歩踏み締めるギャングウェイ(港から船にかかる渡り橋)。

船を目にした安堵の気分なのか、込み上げてくる興奮からか自然と笑みがこぼれた。

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Hello, Welcome aboard!』の声が近づいてくる。

笑顔で出迎えるフィリピン人セキュリティ。

お〜ジャパン!コンニチワ〜とってもフレンドリーで気さくなな彼らの一挙手一投足に当時のダイヤモンドプリンセスでの日常が蘇る。

2回目の帰ってきたんだ…。

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クルーオフィスへ向かうクルーエレベーター(ブリティッシュイングリッシュではリフト)でフィリピン人マネージャーにピックアップされ無事チームに合流。

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こうして羽田からの長旅を終えついに乗船の時を迎えた。

正直なところ前乗りからのロンドン1泊させてくれてもいいじゃない…。

 

待ち侘びた、未知との遭遇が続く半年間。

カリブ海シーズンを終えマイアミから大西洋を超えヨーロッパにやってきたスカイプリンセス。

アメリカ〜ヨーロッパの行き来は大手のクルーズ船では頻繁にあり特に珍しいことではない。

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ゲスト2800人を迎え入れポルトガルリスボンそしてスペイン、カナリア諸島へ出航。

海外から海外クルーズ、新たな冒険の始まり。

国内脱出 待ち侘びた吉報

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あの日から2年が経った2022年春。

気づけば久しぶりの投稿になってしまった。

西表島でのリゾバから北海道での帆立養殖の手伝い、大手町でのワクチン接種会場運営バイトなど転々とした後、縁あって静岡の伊東にたどり着いた昨年夏。

伊豆高原にあるバリ風リゾートホテルでアルバイト。

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穏やかな気候と豊かな自然は南国の雰囲気。

都心からのアクセスもよく、幅広い世代に喜ばれるサービスは口コミで広まり忙しく過ごしていた。

https://www.andaresort.jp/

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1Kの寮を拠点に新たな生活。

シフトの更新で月日の変わり目を、新たなコースメニューの発表で季節の変わり目に過ぎる季節を感じるのだった。

ただこれといって特に記事にするような出来事もなく。

時たま出かけては数枚写真を撮り加工するが、文面にする言葉が出てこなかった。

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検温とマスクが必要不可欠な世界で夢見る乗船。

それに必要な幾つかの書類は既に有効期限が過ぎてしまったので再取得。

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レストランから見える相模湾

天気が良いと伊豆大島を一望。

ゆっくり進むタンカーを見つけ脳内でプリンセスの船にすり替えてみるが思い描けない輪郭。

どれくらい大きかったかのだろう。

もう正直分からない。

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最近乗った船といえば帆立漁船だ。

八雲の漁師、碇さんファミリーに大変お世話になりました。

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沖縄ブルーな海、ドス黒い北海道の海、相模湾

気づけば海の近くから離れられなあい体質に。

どこの海であろうと晴れた日にはクルーズ日和だなとつぶやいてしまう。

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いつかは客船に戻れると漠然に信じていても、それを口にすることはなく、自分の中で消化するしかないほど再乗船は非現実的に思えた。

 

●Return to sailing…晴天の霹靂

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長引くコロナ禍に負けず前を向くため。

年内GW明けまでに進展がなければクルー生活にピリオドを打つ。

そんな胸中で迎えた早咲きの桜が花開いた3月。

仕事前、職場の近くにあるラーメン屋へ向かう道中、何気なく開いたメール。

自然と足が止まった。

見慣れないメールのタイトルと共に続く英文にじっくり目を通す。

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急な空きがフォトポジションでうまれたが興味はあるか、もしあるのなら最短でいつから乗れるか教えてほしいという内容。

しばらく音沙汰無かったのに。

サプライズ好きなシンガポールの人事部。

断る理由は見当たらない。

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その当日職場に相談、急で申し訳ないが働けるのは月末までになるかもしれないと伝えた。

 

●Confirmation...乗船確定

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正式に乗る船が決まったのはメールが来てから3日後。

イギリス、サウザンプトン乗船のスカイプリンセス。

コロナ禍で船を手放し投資した最先端技術、メダリオンクラス搭載のロイヤルクラスのひとつ。

 

これは現実なのだろうか。

 

突如出現した眩い未来、整理しきれない脳内。

まさに願ったり叶ったりの展開なのだけれど。

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思い返せばこの道を選んだのはもう4年も前。

飛鳥Ⅱに書類で落ちたところから始まった船員としての進路。

ずっと憧れてきた300mオーバーのメガシップ、アジアマーケットを越えるという目標。f:id:Imknto:20220526184951j:image

どちらも満たす形だ。

自身初ヨーロッパ、航路はまるで違う世界かのよう。

3000人以上のイギリス人ゲストを相手にする。

日本マーケットしか知らないのは紛れもない事実。

長年目指してきた英語環境の究極はまさにここ、ジャパニーズもやれば出来るんだ。

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地元のアウトレットでもしもの時のため購入した新品スーツケースを開封

しかし久しぶりすぎて手が止まるパッキング。

必死に船内での生活を思い返す。

ヨーロッパの春、北欧はまだ寒いのか。

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ダウンジャケットを着込み白い息を吐くイングランドプレミアリーグの観衆が浮かぶ。

しかしスペインはアフリカにだいぶ近い。

掴めない土地勘、季節感。

 

分からないって楽しい。

 

荷造りは楽しい旅の瞬間の1つだ。

ひとまず何となくのイメージで必要そうなものを詰めこむ。

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とはいえ問題はやはりパンデミックだろう。

無人の船内を忘れることはない。

2度とあのような事が起きないように。

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ウイルスとの戦いは今後も続き、不穏な世界情勢と深く関わるクルーズ業界。

しかしそれはいくら考えても仕方のないこと。

 

今は自分が所属するフォトデパートメントでどれだけ頑張れるか。

数あるクルーズラインから理由はどうあれプリンセスクルーズを選び、乗船を楽しみにしているゲストをいかにハッピーにできるかが大事。

 

会社が苦しい時期を乗り越えれたのは乗船を楽しみにフューチャークルーズにデポジットしてくれた彼らの存在があるから。

そんなゲストなしでは成り立たないビジネス、感謝の心を忘れずに。

もうすぐ始まる真新しい体験。

想像するだけで胸が躍る。

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伊豆に別れを告げ実家に帰省。

携帯は一時的に解約し、地元の歯医者で検診。

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ちょっと断捨離したらもう出国72時間前。

最後は猫に挨拶。

2年間しまいこんでいた色んな感情が爆発するには少々時間足らずだ。

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あの時以来のPCR検査も無事陰性。

メールに添付される大量のファイルをコピーし1つずつチェック。

 

忘れ物があってもダイヤモンドなら何とかなったが今回は話が違う。

荷造りを終え最寄り駅から空港へ行くバスに乗り込む。

 

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準備は整った。

続く。

 

荒波日帰り旅 晴れ間を願う波照間島

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春を告げる…今さらではあるがなんと良い曲だろうか。

自粛続きの閉塞感に包まれた世界を切り裂くエモい歌詞に颯爽と駆け抜けるメロディ。

スローテンポなファーストテイクverはスピーカーよりもイヤホン、ヘッドホンで夜じっくり聴き入るが重くならないのが魅力。

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救いのない緊急事態宣言解除後の現状。

我々の唯一とも言える希望ワクチンの壊滅的な普及スピードを踏まえれば、先日発表された年内のPクルーズ中止は当然と言える。

Sクルーズ時代の同僚で観光地バリ島に住む友人はホスピタリティ系の仕事が全くないためコーヒーなどドリンクの路上販売を始めLike👍を押せば、結婚し守るべき存在増えたフィリピンクルーカップルの幸せそうな写真にはh

Heart💖をタップする。

皆それぞれ選んだ道を進んだ先にまた新たな春が来る。

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記憶は少し遡り時を戻そう。

『せっかく八重山にいるのだから行けるうちになるべく行かな』という西表島在住20年のボスの言葉をきっかけにこれまで西表から由布島、竹富島、小浜島、石垣ときた。

そして今回は西表の南に位置する日本最南端の有人島、八重山ライフのエンディングにふさわしき島波照間編。

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ただ波照間はそう気軽に行けるものではない。

最大の理由はフェリー欠航率の高さだ。

石垣のゲストハウスフレンズ御一行は晴れていても強風のため船が出ず結果的に4泊することに…最後は貨物船に乗って戻ったという。

時間に追われたくないゆえ波照間は泊まりで行きたかったが当日の天気が相当あやしい。

こっちは飛行機、むこうはバイト。行けても帰って来れないリスクは覚悟しよう。

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前夜祭はえいこ鮮魚店で。

リーズナブルな値段で新鮮な地魚がお腹いっぱい食べられる幸せなお店。

https://goo.gl/maps/wVfVtwPXZ3aDviA7A

当日あまり寝付けず朝6時起床。

まず安永観光のホームページから運航情報をチェック。

https://www.aneikankou.co.jp/

石垣〜波照間◎

天気予報の波の高さから諦めかけていた気持ちは再燃、船出るのなら行かねば。

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ふだんよりやや長めの船旅1時間コース。

風の影響で序盤はやや揺れるな程度だが西表を超えたあたりから船の心配をするほどの縦揺れが襲う。

手すりをたどりながら乗務員さんが前に座っている乗客の安否を確認し後部席への移動を勧める光景は初めてだった。

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船酔いしやすい人へのアドバイス

⚫︎前の方が上下に大きく揺れるのでなるべく後ろに座ること。

⚫︎船乗る前にあまり物を食べないこと。

⚫︎深く腰かけるよりか気持ち膝立ちで波に自分が乗ること。

クルーズ業界ではジンジャーエールが効くと言われているが信憑性は定かではない。

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ターミナルに到着すると宿やレンタサイクルのピックアップ車が数台。

島独特のスローライフに浸かった私たちは後で決めようと優先するはお手洗い。

するとまさかの数分で足早に退散し残ったのは助手席にペットの鳥を乗せたおじさんの一台のみ。

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あまり呂律がまわっていない気もするがかける曲が非常に良いのでオッケー。

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レンタルショップクマノミでおじさん(二日酔いひどめ)の勧めもあり電動自転車を選択。

ちなみに鳥はこの日初めて家の外に出したらしいがパニックでかわいそうだと言うことで以降はお蔵入り必至。

ぐだぐだ出発の筆者たちはなぜかお使いを頼まれ近所の売店で酎ハイを買ってからチャリ旅スタート。

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どんより空の下、500人の人口を考えても小さめで静かな集落を散策。

離島はどこも小中学校が同じで高校から石垣で寮生活する流れが大半らしい。

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カメラを向ける見知らぬ観光客にこの優しさよ、、島はいいな。

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沖縄の離島では冬に収穫期を迎えるサトウキビ、製糖工場の住み込み仕事の募集がある。

海好き、酒好き、日焼け気にならないの3つに該当すればきっと楽しめるはず。

https://ja-sato-kibi.okinawa/

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遊泳禁止のペムチ浜の楽しみは生い茂るジャングルを抜ける細道。

ザクッザクという足音と共に木々の背丈が低くなりパッと視界が開けビーチが広がるるあの感覚はクセになる。

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一度でもヤギの可愛さに気づいてしまうといくら低脂肪高タンパクでも喉通らない。

波照間は他の島よりヤギ多い気がする。

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老朽化している星空観測タワーはプラネタリウムも現在故障中らしいがここでは本物を楽しめるので悲観することはない。

南十字星を含めた満天の空が見たければ狙うは新月。

月が明るいと星は見えないという西表仕込みのライフハック。

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断崖絶壁に鎮座する日本最南端の碑。

その遥か彼方には船員手帳を必死に取得した地フィリピンが浮かぶ。

ここ一帯足場悪いのでサンダルでは無理しないように。

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お昼時売店は1時間お休みするこの島で営業してる飲食店を探すがテイクアウトでは物足りない。

しかもこの後はインスタで見たニシ浜でウミガメと泳ぐのだから最低限のエネルギー源に加え映え要素も欲しいところ。

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そんな願いを全て叶えるお店パーラーみんぴか
https://goo.gl/maps/TCvscubWfDVk1Mt47

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資生堂パーラーより先にパーラーデビュー。

人気はカキ氷だが筆者苦手…風が気持ちいいお座敷でカレー&コーヒーのコラボなだけでもアゲなのにシェフは筆者がニンニク好きなの知ってるのか。美味!!
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飲み口の厚さ、すり鉢状の深み、色まで素晴らしいマグにオーガニック穀物コーヒー(ノンカフェイン)は食物繊維豊富。

お腹にも優しいこのお店、そりゃもうお店オリジナルステッカー2つ購入。

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ハッピーな気分で店を出るとあれ、なんか晴れてきてません!?
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これが噂の波照間ブルーを眼下に望む。確かに青さは別次元かも…。

ちなみにニシ浜のシュノーケリングレンタルショップはクマノミおじさんの弟氏が経営。

https://goo.gl/maps/AqRPa35QnsSLWm916

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入口から見て左奥、かつ満潮の方がウミガメ見れる率高いとか。

まる1時間泳ぎ結果は2ウミガメ!!横で泳ぐとかではなく逃げるのを追っかけた感じだが目標達成に変わりなし。

無料のシャワー場には石鹸があり大変助かる。

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シュノーケルを返却し一服してると三味線CDデビューしたおじいさんが出現。

弟氏が太鼓を叩き歌い踊りしてたら帰りの時間に。

なんと素敵な1日だろうか、、帰りにクマノミ近くの売店にて波照間島の波照間さんが作る泡波を購入。

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おかげさまで無事帰りの安永観光が来てハッピーエンド。

帰りは行き以上に揺れボミットする人もいたけれど、、筆者は全然平気。。。

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石垣に戻り西表でお世話になった自転車を畳む。

なんなら波照間に持ち込むべきだったのでは?なんて思えばクマノミとの出会いもなかったはずなので考えない。

ピーチ国内線では自転車(スポーツ品)4000円で持ち込めることを知れたのが今回の収穫。

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夜はダウンタウンにてクマノミおじさんがご好意で紹介してくれた行きつけ居酒屋石垣ブルーへ。

お店のご夫婦に紹介で来たというととても嬉しそう。

つけにしといていいよとおじさんは言っていたが次回まで大切にとっておこう。

https://goo.gl/maps/eetkgofMhfb84vS17

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つまみが美味いゆえお酒がすすむ、、島豆腐のステーキに泡波コンボがハイライト。
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1日を通して不思議なまでにうまく物事が運んだこと、予想出来ないローカルな人たちとの縁。

思い返しながらハンモックで就寝を試みたがどうも落ち着かない。

いつかコロナの頃はヤバかったな、苦労したけどここに来てから楽しくなったなとビール片手に笑い飛ばせる日が来るのを信じたい。

ブルーな気分の日には美味しいものと良質な音楽が特効薬。後は早く寝よう。

八重山諸島での思い出を糧に筆者の進む道の先は気温差30度…北の大地北海道だ。

レンタカーで行くおーりとーり石垣島

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春の訪れというべきか冬が来なかったというべきか。

気づけば2021年は季節感とは異なりながらも刻々と進んでいた。

3ヶ月間の西表島を拠点とする八重山諸島生活を無事終え帰途につく最中、思い返すのは毎日目にしていても全く飽きることのなかった海の青と現地で会った心優しき面々。

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南国のポカポカ陽気から一転しダウンを着て久しぶりに蔦屋書店へ。

POPEYEや&Premiumと同じくらい好きな雑誌がTRANSIT

洗練された写真の質と量は旅行ジャンル雑誌界の中で異彩を放つ。

常にこんな写真が撮れたらなと思いながらページをめくっている本誌の記念すべき発刊第50号は青色をテーマに国内を巡るもの。

過去となった瞬間瞬間のイメージを回想しノスタルジーに浸る一時は旅行者にとっての喜び。

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青と言えばもう一つ、ハマっている韓国ドラマ青い海の伝説

沖縄で観始めたのもまた乙な人魚と人間の恋が時代を越えて繰り返されるラブロマンス。

 

今回はこれから本格的に観光シーズンを迎える石垣島の観光地について。

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とある日の朝7時半。

西表島、上原港にて朝一の船で石垣に行こうと思いきやターミナルが閉まっている。

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今日は欠航か?こんなに天気良いのに?数十人がソワソワしながら開店を待つ不思議な光景。

今日の担当者誰?から始まり直電する地元民を横目に石垣とは比べものにならない西表島コミュニティを感じる。

どうやら寝坊してしまったらしくチケット売り場には長蛇の列ができていたが運航に問題はなし。

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石垣港に着き具志堅用高さんの銅像には目も暮れず市街地へ。

さよこのサーターアンダギーはサーターアンダギーの概念を覆すフワフワ食感。

https://goo.gl/maps/64zzgNrcwSi8Xt9H9

 

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口がもうコーヒーになっている筆者はモーニングなら喫茶海坊主

木目調の店内にはヨット関連のグッズが飾られ暗さが丁度良い。

WiFiもありゆっくりでき隣では豆も買える貴重なお店。

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カフェならクラッチコーヒー。

クラッチコーヒーではレンタカーが借りられるのでテイクアウトしそのままドライブにいくのも良いだろう。

テリヤキチキンのホットサンドは美味。

実際借りたのはパジェロではなくデミオだが…音楽をかけるトランスミッターまたはポータブルスピーカーがあると準備いいなと褒められること間違いなし。

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まずは島最北端にある平久保岬灯台へ。

山道を抜け海岸線を北上する。

1時間のドライブは交通量も少なく運転しやすいが緩やかなカーブの連続、、どこかと違ってヤマネコをひく心配こそないが飛ばしすぎには注意しよう。
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視界を埋め尽くす石垣ブルー、晴れたことに心から感謝したこの日。

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30分ほどここで風を感じながら目と記憶に青色を収めた。

駐車場にはお手洗いと自販機があるのも助かる。

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スーパーやコンビニのない西表生活だが商店に並ぶパンは美味しいものばかり。

弁当や惣菜と共に石垣で作られ高速船で郵便などと共に離島へシッピングされる。

そんなパンの美味しい島においてレンタカーを借りたら足を伸ばすべき ISHIGAKI LABO

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https://goo.gl/maps/zdigzbTi482o122N6

平久保岬から南下し山沿いへ伸びる一本道。

店の佇まいはあまりにも謙遜的でもし知らなければ容易に通り過ぎてしまうだろう。

フルーツサンド、ベーグルそして食べ応え抜群の硬めフランスパン。

水分少なめで噛めば噛むほど香りが広がるので明太フランスなどソース系のトッピングが染み込む計算されたハーモニー。

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食パンも焼き時間が重なれば購入可能。

石垣に遊びに行った同僚がお土産に買ってきてくれた時は飛び上がるほどの嬉しさ。

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パンを買って出発すると程なく野底岳(マーペー)登山道入口が見えてくる。

標高282mは石垣島で2番目の高さ。

車で8号目まで行けるのでトレッキングは30分ほどなのだが道は狭く結構な勾配をロープ伝いに登っていく。

よっぽど履き慣れたサンダルでない限りは避けた方が無難だ。

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木々をかき分け頂上に近づくと開けた岩場に出る。

そこからの景色は言うまでもなく素晴らしくここで小休憩がてらさっきのパンをいただこう。

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地図上では徐々に北から南下し西へ移動している。

次の目的地米子焼工房シーサー農園を目指す道中にあるのがとんかつ力。

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夫婦で切り盛りする店内は心地が良くアットホームな雰囲気。

島生活で久しぶりに手料理を味わった気分になり心身共に大満足。
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Tonkatsu riki
https://goo.gl/maps/JsfDTNpQur9actpt5

 

間もなく到着するも本来であれば制作体験やお土産なども買えるがこの日は休業中。f:id:Imknto:20210321214125j:image

だがシーサー農園はフリーエントランス!!!泣

無事インスタ映えで有名なクセ強シーサーの数々と対面できた。

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もはや現代アートな笑顔のシーサーたちが広大な敷地に鎮座する圧巻の景色。

運営サイドにこの場を借りてお礼を言いたい。

https://goo.gl/maps/HvRT7mwUKrkoAPVKA

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最後のお目当ては石垣観光の王道にして、クルーズでのショアエクスカージョンツアーでも大人気。

そう川平湾のグラスボート。

思えば今回も船に乗ってまた船乗るのかよと思っていたあの頃とデジャヴ。

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結論から言おう、間違いなく一見の価値ありだと。

種類豊富な珊瑚が生き生きしておりそこを住処とする鮮やかな熱帯魚たちは全く見飽きない。

コロナ禍の影響でこの日の便は結果的に貸切状態。

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担当ガイドさんもまた凄いのだ。

素人目には何の目印もないように思える海において海中の様子や湾内の景観を頼りにちゃんと珊瑚スポットまで操縦しては小気味よく解説が始まる。

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本当に好きでやっているのが声のトーンのみならず素振りや私たちの無知な質問への対応からも感じなぜか嬉しく思う。

The only way to do great work is to love what you do...ジョブズのスピーチが頭をよぎる。

最後にはなかなか見れないというウミガメを見るサプライズもあり30分の船旅を終えた。

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楽しい一時を過ごしダウンタウンに戻った頃にはまたお腹が空いているのはなぜだろう。

ゆらてぃくで地元の食材を買って調理するも良し、ユーグレナモールで一杯やるも良し。

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JA Farmers Market Yaeyama Yuratiku Market
https://goo.gl/maps/LYgkroR3aLhovt8HA

 

ホテルが無限にあるかのようなこの島で縁あって今回の石垣滞在で毎回お世話になっていたホステルをがこちら。

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Hostel Sunterrace Ishigaki
0980-87-5619
https://goo.gl/maps/2Cvp2UnqYfU5QQSK8

港から近くモダンな内外装は日当たり良好なデザイン。

広々としたオープンスペースのリビングとキッチンは中長期の滞在にも向いている。

特に水回りは今まで泊まってきたどこよりも清潔◎。

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時にはホステル裏の野球少年が3人を見つけ文字通り塀から飛び込み参加。

去年のパリーグ新人王である西武の平良海馬投手は石垣出身だったり。

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まとめ

かなりボリュームのある内容にはなったがそれだけ見所が多いということ。

石垣でゆっくり周り海でのアクティビティも加えれば2日、3日に分けよう。

さらに竹富、小浜そして西表となると…1週間くらいは正直欲しいところ。

おーりとーりは方言でようこそ、いらっしゃいの意味で今回の滞在を通じて石垣、八重山の人たちのローカルな優しさにたくさん触れ以前より笑顔が増えた気もする。

旅行自粛モードの葛藤がありいつも上手くまとまらないのだがこのブログがきっかけに旅先で素敵な景色や出会いががあれば大変嬉しく思います。

 

最後まで読んでありがとうございました。

優しい気持ちになれる日帰り旅 小浜島

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陽の温もりが何とも心地良い2月上旬の石垣島。

静かな住宅地を抜け早まった日の出が照らす港へ向かう真っ直ぐな道。

ゆっくり焦らずがモットーなはずなのに前回同様、出航時間に追われ小走りなのがどこか悔しい。

朝8時の高速船に乗り石垣港から30分。

この日の目的地は八重山諸島中央に位置する小浜島

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横目に見える竹富島を懐かしむ時間すらあたえずグングン進む安永観光

石垣〜西表間の1時間が基準の筆者にとってはあっという間。

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港に着くとすぐ向かいにレンタルショップが数店。競合してる感皆無。

車はアウトオブ眼中、中型も免許がないとなると残る選択肢は自転車、電動自転車、原付。

小浜島のレンタル屋さん結さん特製マップを手に現在地からの大まかな島の外観とモデルコースの説明を受け2時間あれば周れるそうなので言われた通りにし出発。

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石垣で滞在している宿の方から借りるは原付、そして可愛いヤギの赤ちゃんが名も無いビーチ付近にいるという情報を得ていた。

それはつまりuntitled…GDの曲にもあったななどと思いつつそ旅は始まる。

まず視界に飛び込んできたヤギの赤ちゃん(写真上)をこれがそれ?と疑問に思いながら写真を撮っていたが話し合いの結果子供ではないと判断。

しばし周りを見渡すと木陰に母ヤギと寄り添い合う可愛さマックスな子ヤギが3匹も。

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名も無いビーチへと向かう道中には結構な数の買い手の無いペンションが。

ビーチの景色よりも白がくすみ廃墟待ちかのような家々の方が遥かに胸に残りトボトボと路肩に停めた方を見るとカラスが朝食のクリームブリュレを強襲しているではないか。

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南の島で平和ボケしている自分が悪いのだろう…反省。嗚呼クリームブリュレ。

全然話は違うがバカリズムのOLネタで出てくる犬の名前がクリームブリュレちゃん。

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失意の中、西表で働いてるホテルと同じ系列が運営するヴィラスタイルのリゾートホテルへ職場見学。

ゴルフコースが広大すぎてなかなかホテルにたどり着かず道を間違えてるのかと思ったほど。

ビーチエリアにはミニバンガローにオシャレな海の家、本の読める日陰スペースなどとても充実。

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巨大シャコガイの灰皿にビーチの砂。前にジャングル後ろにベンチの100点に近い喫煙所。

普通にいつか泊まりたいと思ってしまったリゾナーレ小浜島でした。

Hoshino Resort Risonare Kohama island
0570-073-055
https://goo.gl/maps/t7E6CuyyppCLbEXe8

ここで1時間使ったのはハプニングというより必然か。レンタル延長の一報を入れる。
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リゾナーレから島の中腹にある集落へ伸びるシュガーロードからの美しい眺め。

青と緑のコントラストに起伏のある一本道と電線。余計なものはいらない。

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サトウキビの収穫も半分以上終わった様子で道の両脇には見渡す限り青々とした芝がそれも深めに生えている。

路肩に原付を寄せ芝に降り立つ一歩目がなだらかな傾斜になっておりそのままダイブ。

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贅の極み。

芝とハンモックと浅い眠りは人生の中にあるチープな幸せの代表格。

瞑想モードに入り目をそっと閉じると風の音が次第に意識をかっさらってゆく…がふいにさっきのクリームブリュレを思い出しすぐ立ち上がって原付旅続行。

波照間でもそうだったが鍵は盗られるより失くすリスクの方が高いので差しっぱなしにするよう言われる。
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3時間でもギリギリフラグが立ちはじめ急ぎ足で西表方面へ飛ばすと青すぎる海が見えてきた。この道が自転車だと本当にきつい。

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ゴールである細崎(くばざき)ビーチの青さはちょっとレベル違う。

そして普段生活している西表を一歩外から引いて見た時その大きさ、強さに一種の畏れを抱いてしまうほど特別な場所かもしれない。
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奥にはマンタのオブジェがのった展望台があり堤防で釣りを楽しむ人の姿も。

超平和な雰囲気のビーチを背に港へ来た道を戻るのであった。

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原付とは便利な乗り物だとつくづく思う。

アップダウンをものともせず移動時間は削りたいが景色も楽しみたい…そんな願いを叶え普段運転しない人でもこの交通量なら安心なはず。

実際運転したのはインドネシアのバリ以来…今思うとよくあそこで走ったな。

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Bob's Cafe
https://goo.gl/maps/xYY2uw9YgpF5HoFS9

レンタル屋さん結から数軒先の3階。

港を一望しながら至福の一杯。つまみに島野菜のピクルス…無敵。ハンバーガーとポテトでお腹を満たしようやくクリームブリュレから解放された。

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大岳(うふだき)にある展望台からの壮大な景色は動画向きか。

船の時間まで余裕があったので集落を散策していると広い民家に暖簾を発見。

地元のおばあちゃんハンドメイドのサータアンダギーに初見のオリオンビアカクテル。

五感で味わう南国の味と空気はチルが過ぎる。

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うふだき荘
https://goo.gl/maps/fezqyFWxTw9r81Vt5

客足が減った今でもこうして営業しているお店はいつも以上にありがたい。
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石垣、竹富、小浜、西表それぞれが纏う異なる空気感。

血の気が騒ぐような高揚感もあれば自然の力を間近に震え鳥肌がたつこともある。

1日の終わりを迎えるのが嬉しいような悲しいような、そんな素直な感動に出会えたら嬉しく思う。

同じ時間軸にいながら異世界にいるような感覚を八重山諸島で是非体験してほしい。