All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

パワースポットに酔いしれて / CABO 🇲🇽

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プロ野球のキャンプインニュースとシンガーソングライターTOMOOが気になるのこの季節。

低迷期から心の中で推していたオリックスが見違える強さになり感激。

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実は那覇、浦添、石垣とリゾートバイトついでに春季キャンプに行ったことがあり。

それはもう選手が近くて楽しかった記憶。

そんな沖縄もタコスが有名、お腹いっぱいになります。

 

King Tacos キングタコス 長田店

https://maps.app.goo.gl/RRq3boo7m1K2zpmt7?g_st=ic

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話は戻り今回もメキシコ、カボサンルーカス続編です。

奥に見えるのはディズニークルーズ、その名もディズニーマジック。

San Diego発着同士、ほぼ同じ航路で勝手に抱く親近感。

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今やなき香港クルーズ時代のフィリピン同僚はコロナ明けディズニークルーズへ。

FBの投稿がいつも楽しそうで自然とこっちも嬉しくなる。

願わくば船内ツアー申し込みたい。

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SHORE EXCURSION

話は戻ってカボサンルーカス、ツアーエスコート。

船内にはショアエクスカージョンというデスク、ポジションがある。

その名の通り寄港地観光係だ。

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彼らが斡旋する各ツアーのヘルプ要員枠が毎クルーズ各寄港地で募集される。

どうしても気になる行き先、限られた時間での周遊ツアーや自力ではいけない遠方など理由は自由。

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そして寄港地前日、デスクのポストには各ツアーのチケットが名前入りで入っており自分の名前があればラッキーといったところ。

ミュージシャンやダンサーなど寄港中、自分時間の融通がきくポジションはよく当たる。

そして何度もやればショアエクスカージョンサイドとの信頼関係が築かれさらに高確率で当たるシステム。

そもそも寄港中、仕事があったら申し込めない宿命。

本当に船内での職種が全てを決めるのだ。

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前コントラクトのヨーロッパ航海中は日本人2人だけ。

もう1人がこのショアエクスカージョンデスクで、それもクルー斡旋ポジションの奇跡。

その時期は名前書けばチケットもらえたボーナスタイムとも言えよう。

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このコントラクトの行き先はコーヒーベルトとも呼ばれるエリア。

グアテマラでのコーヒーファームツアーは是が非でも行きたかったので感無量。

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カボサンルーカスでのツアー、前回はシュノーケリングを満喫。

さあ今回はキャメルライドとメキシコ奥地での冒険(直訳)

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世界屈指のパワースポットとして知られるこの街の果てへダウンタウンから小1時間バス移動。

カボアドベンチャーのツアーに同行。
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多種多様なサボテンを盆栽かのように鑑賞。

個人的には教育テレビサボさんのイメージが強い。

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尋常じゃないユニフォームの色褪せ方。

OBから代々受け継がれているのだろうか。

 

CAMEL SAFALI
https://maps.app.goo.gl/yiVcNvzYgHcB7HY48?g_st=ic

まつ毛の長い本物のラクダとご対面。

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熱い記念撮影後、白いマントをまといこぶに乗りこみビーチ散策。

バディがいないので1人1ラクダの筆者。
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カメラマンの写真とドローン撮影の動画は本来買うのだがあなたはクルーだからあげるよ!と全データいただく。

クルー冥利に尽きる。
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太陽の下、青い海を眼下になんて贅沢なランチタイムだろうか。

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サボテンサラダをつまみつつバーベキューポークに舌鼓。

冗談抜きで全部美味しい。

お皿も可愛くないですか??

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勤務中なことを忘れライトなビールとテキーラショットを交互に

オレンジレンジならぬどうこのロケーション。

柔らかいお肉とアルコールのコンボでも脳内にはこの後待ち受けるフォーマルナイト(仕事)。

 

乾いた空気の渦をゆっくりとかき分けるように流れる時間。

溢れる多幸感を噛みしめてたら涙。

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今振り返っても贅沢だなと思う。

さらに帰りの道中、コーストを走るバスの車窓から鯨の姿が何度も見えゲストは大喜び。

アメリカンはその都度フォー!!と叫ぶのがまた微笑ましい。

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太陽の国とも呼ばれるメキシコ。

大地にみなぎる力から自ずと湧き上がるバイタリティ。

メキシコ、バハ半島のハイライトに相応しい時間はあっという間に過ぎていった。

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番外編

メキシコのマクドナルドでは何も言わずともハラペーニョソースとケチャップがついてくる?

偏見も入ってるがBig Mac史上ダントツで美味しかったです。

辛いものは正義だ。

 

読んで頂きありがとうございました!

青き楽園 きっとここがパラダイス / CABO 🇲🇽


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久しぶりの冬、寒空に凍える年明け。

この数シーズン着るタイミングがなった韓国メイドのモコモコダウンが手放せない冬の軽井沢。

 

夏の繁忙期に縁あってプチ移住した長野と群馬の狭間。

忙しさはノンストップで紅葉、クリスマスにお正月と駆け抜けていった。

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街の賑わいはようやくひと段落した様子、その理由は寒すぎるから。

最高気温がマイナスなんてこともふつうにある。

それでも例年より暖かいらしい。

 

今や昔、船内の年末ホリデーシーズンは家族連れで大賑わい。

クルーにとっても楽しく同時にハイキャパシティで忙しい時期だった。

チーム内でのシークレットサンタと呼ばれるプレゼント交換は恒例行事。

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メキシコのポートで働く青年の髪型はとてもクール。

定番のクリスマスソングに加えスペイン語圏で知らない人はいない?名曲、Feliz Navidadの大合唱。
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吹き抜けの船内中央に響く歌声がホリデームードに華を添える。

カウントダウンセレモニーはフォーマルナイトと重なる運命。

ポートレート用照明セットを撤収しそのままオープンデッキへ直行。

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仕事はほどほどに、夜空へ消えていく大音量のパーティチューンとカウントダウンコール。

クルーバーでは我らのラボマネージャーfromフィリピンが副業のDJに早変わり。

本業を終え髪をバーバーを営むマイメンもフィリピンズ、恐るべし彼らの二毛作的なマルチタレント。

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船員ライフの始まり。

それはこの時期のマニラ、ギラギラした現地民に囲まれ刺激的な日々だった。

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そういえばサッカーアジアカップでも日本代表は苦戦を強いられている模様。

東南アジアのサッカーレベルが上がっているのは紛れもない事実だろう。

取り分け次戦の相手インドネシアのフットボール熱は異常だ。

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メキシコ第3回はセレブ御用達のリゾートそしてナイトスポットで知られるパリピタウン。

バハ半島南端に位置するリゾート土地はマリンレジャーでも有名なCABO SUN LUCAS

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テンダーポートなので船から横付けの小型船に乗り換え港へ。

いつもより自由時間に余裕が必要になるが海面レベルの景色は一見の価値あり。

船が心なしか大きく見える瞬間。

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決して野生とは呼べない、人懐っこいシーライオンたちが港でお出迎え。

泳いでる時の気持ち良さそうな面持ちにときめくのは最初だけ?

現地民からしたら野良猫などとあまり変わらない扱いなのかもしれない。

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お隣カーニバルクルーズの同業者たちは人魚がスタンバイ、、気合い入ってますね。

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巨大ショッピングモールでお買い物の前にちょいと腹ごしらえ。

セレブ向けリゾート地なだけあって当然のごとく全般的に観光地プライス。

 

そんな中、ツーリスト相手にビジネスをするローカルたちが集う食堂のようなレストランが木陰にひっそりと佇む。

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Mariscos Brisa

https://maps.app.goo.gl/Y8pKxsWnoEoA1zju6?g_st=ic

 

マリンポートのコーナーという抜群のロケーションながらどことなく入りづらい雰囲気がまたいい。

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食事は出来たてで提供され問題なく美味しい…シンプルだがそれに尽きる。

テーブルに置かれた使いきれない種類の赤いサルサ。

スペイン語は出来て損なし。
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動かなさそうなフードトラックが奥にも何台か集まっているこのゾーン。

大好物のプラスチックイスに腰掛け俯瞰。居心地が良い。

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チップ稼ぎのエルマリアチが頻繁に来店するのはご愛嬌といったところ。

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コンビニたくさんあって便利なダウンタウン。

メキシコ最大の発見、超絶お気に入りのSOLクラマト

クラマトはハマグリエキス、クラムとトマトそして香辛料のミックスジュース。

これがビール、お酒と相性抜群、なおかつ健康的な気も。

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エアコンありますの表記文化は東南アジアにもありますね。
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至るところにあるドクターフィッシュビジネスはトルコ発祥らしい。

個人的には贅沢言わないので人にお願いしたい。

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感動のカタールW杯、前回のロシアに続き船で見れました。

2度あることは…どうなるでしょう。
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El Medano Beach 

乾燥した空気と焼きつく陽射し,それらに呼応する青い海。

カボサンルーカスを代表するメダノビーチで一服。

船の見えるビーチこそ筆者にとってのパラダイスかもしれない。

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日本の反対側にいるその時を噛み締めつつ、夢見るカリブはもう少し先。

次回はロスカボス続編、パワースポットでキャメルライド!

 

読んでいただきありがとうございました。

 

二郎系タコスと漆黒コーヒー 古都 / LA PAZ 🇲🇽

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日本に戻り半年以上。

今後の展開が見え隠れしてきたこの頃。

 

流れ着いた先は避暑地として有名な軽井沢だった。

下船した初夏から凍える寒さの冬へ。

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刻々と移り変わる季節の中での穏やかな日常。

そこには船上にはない美しさと儚さが共存する。

 

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話はちょうど昨年の今頃、冬らしからぬ11月。

かつてはバハ半島の首都として機能するなど長い歴史を持つラパス寄港編。

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メキシコの中でも抜群に治安が良いといわれるエリアだけあり、海岸沿いベイエリアはゴミひとつ見当たらない。

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やはり海といえばアイスクリーム、埼玉県民の発想。

バスから降り立った矢先、アイスクリームショップに吸い込まれるいつものパターン。

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迷えるフレーバー、困ったらピスタチオとチョコが最近見つけた答え。

すぐ溶けるのでスピード勝負で。

ジェラートっぽいと尚更嬉しい。

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コンビニで買ってみた缶モヒートはいまひとつ。

だが海の青さが全てをカバー。

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読めそうで読めない発音あってないスペイン語のスリル。

クルーズでコスタリカ、グアテマラ、パナマと行ったがその奥、広い広い南米は今後是非とも足を運びたい。

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メンズアダルトカット、約800円なり✂︎

壁面を埋め尽くすポートレートにバーバーの歴史を望遠レンズ越し垣間見た。

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下船したメキシコ西海岸は数えると8寄港地

その中でも1番美味しかったタコスはここLa Pazにあるストリートスタイル。
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Googleマップで発見したこちらのお店。

Tacos de Carnitas Don Abraham

https://maps.app.goo.gl/Abn7hnCdEyVyDHDp9?g_st=ic

圧倒的な⭐︎スコアとグッドレビューの数々。

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外観はお店というよりか屋台に近く観光客向けでないのは確かだろう。

肌で感じた治安の良さを信じて入店。
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ケミカルカラーの大男(ちょっとハイ??)が作るタコスを無心で頬張る大男たち…。

今まで見たことない図に上がる期待値。

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見様見真似で注文。

オラ!(こんにちは)、エスタ(これ)、アヒ(ここで)ウナ(ひとつ)、ポルファボール(ください)。

英語の場合アメリカ人っぽく言うと,,,

Hello, What are they having?  (プレートを指差さして)
it looks delicious, I wanna get that one. 


観光地で誰かが食べている美味そうものを自分も頼みたい時に使える便利表現。

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出てきました。

チョップされた肉汁溢れるホロホロポーク、サルサ、ワカモレは自分でかけるスタイル。

目の前で作られたものを目も前で食す、これこそ理想。

うまい、、、。

二郎系にインスパイアされたのではと勘繰るほどのヘビー級男味。

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1ピースでこれだけの満腹感を味わえるなんて幸せな食べ物。

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余韻に浸りつつ求めるのは食後のコーヒー。

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Expendio Café Batalla

https://maps.app.goo.gl/8YyhTWv1m1YojkSWA?g_st=ic

 

ドンアブラハムタコスからほんの数分、街角にひっそりとお店を構える豆屋さん。

焙煎の最後に砂糖を加えるトレファクトという焙煎方法でメキシコ産(VERACRUZ)の豆がメイン。

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ドリンクメニューは一つだけ。

テイクアウト限定、ブリュワーで抽出したストレートコーヒー。

 

発砲スチロールをちょっと強くしたようなカップに好きなだけ注ぐ漆黒の液体。

超深煎り焙煎で生まれた甘さとクリアな香りは他にはないテイスト。

この一杯を飲み干すとまた船で、次戻ってくるまで頑張ろうというバイタリティがみなぎるのだ。

 

そんな訳あってラスト寄港のLa Pazは特別エモーショナル。

豆を買い、次またいつか来れることを願い感謝の意を伝えた。

息子さんが日本カルチャー大好きという話も聞けて涙。
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青い空と海を噛み締めつつ一服。

メキシコはタバコ比較的安めか。

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クルーズチャーターのバスがゲストで混み合う前に帰還。

車窓越し、景色を楽しみつつまた30分かけてポートへ戻りながらこれまで寄港した日々シーンが脳内ハイライト。

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クルーズ船フォトグラファーになりパンデミックを超え見えた世界。

街で出会う人、食事、天気その全てがこれまでの選択を肯定してくれている気分だった。
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2、3時間の外出に必死だったあの頃。

その繰り返しで半年の航海は過ぎていく。

 

今回紹介したタコスとコーヒーはその中でもとりわけ心と脳に刻まれた味な店。

近い将来、そんな経験を提供する側に私はなりたい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

気になること、リクエスト、感想などなんでも構いません。

もし何かありましたらお気軽にコメントください。

 

お待ちしてます!

 

次回Cabo Sun Lucas編に続く。

メキシコ年越し大自然の港町 / LORETO 🇲🇽

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随分お久しぶりとなってしまったこのブログ。

 

今から書くのは前回の続き、そうそれはもうかなり前の話…。

昨年3月から9月にかけての半年間、スカイプリンセスでイギリスを拠点にヨーロッパ15カ国をクルーズした筆者。

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10月のバケーションは個人的にインドに呼ばれた気がして行ってみた。

しかし結果的にあのタイミングではなかった様。

 

パンデミック明け2回目の契約でアサインされた船はお久しぶりのダイヤモンドプリンセス。

カリフォルニア州サンディエゴ発着のメキシコ、中米そしてハワイへの1〜2週間クルーズが予定されていた。

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ゲストの9割以上がアメリカ人でその多くはカリフォルニア、そしてLas Vegasのあるネバダ、ユタ、アリゾナあたりに住んでいる(筆者調べ)。

ご存知の通りカリフォルニア、いやアメリカはとにかく広い。

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だいぶ俯瞰して西海岸よりの客層といったところ。

相変わらずマジョリティはオーバー50のご老人たち。

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待ち侘びたクルーズ再開、最初の寄港地。

それはアメリカから車で行けるメキシコのキャッチコピーで有名なバハ半島

日本人にはあまり馴染みのない場所かもしれない。

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レギュラーで行く寄港地は3ヶ所。

 

風光明媚な港町LORETO

国際空港がある半島の玄関口にしてメキシコ屈指のリゾートLA PAZ

そしてパリピが集まるナイトアウトタウンCABO SAN LUCAS

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どこも温暖でマリンアクティビティやトレイルなどアウトドア系の選択肢が豊富。

そのため自ずと服装も空気感もかなりカジュアルな船内の印象。

そこまで服装に厳格なクルーズラインではないゆえ着たい服を着ればいいと思う。

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ブリティッシュマーケット明け間もない筆者にとって知っている船というのもありものすごい脱力感だった。

タキシードからアロハシャツ、それくらいの違いだ。

だがアロハシャツはオンにもオフにもなる船内便利アイテムであるのは間違いない。

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さて今回の写真は半島中部に位置するロレトで撮影したものをチョイス。

筆者にとって初のメキシコであり全てが新鮮、これまで見た事のない色彩に心躍ったのを鮮明に覚えている。

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どうしても我々、メキシコと聞くと危険なイメージが先行してしまうかも知れない。

だがここバハ半島はそんな先入観を覆すと平和っぷり。

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広場で演奏するエル・マリアチ。

スペイン語はいくつかフレーズを覚えたがいざ街に出るとさっぱり分からない。

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しかし英語が通じれば、米ドルも使えたり。

街のサイズ感は今まで行ってきたどの港よりも小さめ。

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寄港はクルーズポートはなくテンダーボート(船の横についてるオレンジの緊急救命艇)で船と港間を行き来。

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お土産屋さんが集まるメインストリートを抜けちょっとしたイベントができるくらいの広場まで着たらほぼゴール。

信号のない控えめな交通量。

周りには学校、小さなスーパー、コンビニなどがあり現地の生活がよく見える距離感。

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コロナビールも作るメキシコのビールメーカーMODELO

 

船が来なかったらどれだけ静かなのだろうか、たまにふと思う。

なのでここは街を散策する楽しみよりかショアエクスカージョン(ツアー)で遠出するのが得策。

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街はお土産を買うために立ち寄り時間あればちょっと散策。

かなりクルーズ世代の需要にはマッチしている港と言えよう。

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ちなみに2023年の元日はここロレトで迎えた。

運よくボートでダイビングに行くツアーのホストに抜擢。

年越しパーティ(あまり記憶にない)を終えクルーバーに立ち寄り束の間の就寝。

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ツアー組のクルーは朝6時シアター集合。

朝7時の着港とともにツアーは優先的にボートに乗り込む。

 

海越しに見渡す地形には毎度ゾクゾクさせられるのがここの魅力。

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青空の下、船と車を乗り継ぎマリーナからいざ出港。

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ようこそと書かれたマットとホカオネオネ。

静寂に包まれた早朝の海にのぼる太陽の眩しさ。

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こんな初日の出はきっとこの先2度とないだろう。

無人島近くのスポットでダイビング。

しかし浅瀬すぎるのかほとんど魚はいなかったので、早めに切り上げ日光浴。

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アルコールのサービスもあり気分は上々。

ハイピッチなペースに真っ向勝負する自称マルガリータ職人のお兄さん。
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幸運なことに帰りの道中(水中)イルカの群れにも遭遇。

ちょっと出来すぎな外出時間をほろ酔いで終えた。

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バハ半島全体でホエールウォッチングが人気。

メキシコ〜アラスカ間で移動している色んな種類のクジラが見れる。

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街は小さくとも大きな観光のポテンシャルを秘めるロレト。

これからも訪れた人々を笑顔にし続けるだろう。

 

次回はバハ半島続編、La Pazです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

Instagram @imkntoはリアルタイムで更新しています。

そちらもどうぞ!

1000日ぶりのダイヤモンド再乗船 / SAN DIEGO 🇺🇸

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梅雨入り間近の2023年初夏。

突然だが長きに及んだ船中心の生活に別れを告げた。

窓から入る光を満喫し実家の猫とたわむれ、各国で仕入れた豆を挽きハンドドリップする幸せな時間。

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これが無職…また一から検討する今後の進路。

 

話は巻き戻り2022年、11月中旬。

スカイプリンセスを下船し単身インドでの休暇を終えた。

よくインドに行った人はインドに呼ばれたなどと言う。

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筆者もそんな気がしなくもなかった故、向かったがちょっと時期早々感が否めない。

健康なボディで帰国できただけ良しとしよう。

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ひとまず会社からの知らせでは次乗る予定の船はオーストラリア、シドニー乗船のマジェスティックプリンセス。

オーストラリアをメインにクルーズしてから北上。東南アジアの島々を経由し太平洋へ。

ハワイから長いシーデイを超えバンクーバー、アラスカクルーズに突入したところで任期満了…。

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そんな航路があるのか、、どんな6カ月になるのか期待していたところ。

人事から届く一通のメール。

ある程度の覚悟は出来ていた。

この時期のローテーション変更はあるある。

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ダイヤモンドに乗れますか?

ついにきたか…。

もう少し早く再開するはずだったダイヤモンドはどういう訳かキャンセル続き。

断る選択肢もありそうなニュアンスの質問だがこれもまた神様のいたずら。

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San Francisco → San Diego

 

ダイヤモンドプリンセス再開の行き先。

アメリカ西海岸カリフォルニア州、サンディエゴ。

ダルビッシュが所属するパドレスのホームタウンびしてーそしてWBCでも使われた素敵なボールパークのある街。
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何度経験そても苦手なのが荷造り。

やはり船に来てからあれがないと後悔するいつものパターンだった。

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3カ月あるはずのバケーションを1ヶ月半で切り上げ前回同様、新大久保にある韓国美容室ミラクルで散髪とパーマ。

ワンオペのセムさんにまた半年後と言い残し。

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サンフランシスコからサンディエゴ空港までは3時間。

空港からクルーズターミナルは目と鼻の先の近さで着陸時の夜景に見覚えのある船を目視で確認。

 

パームツリー、乾いた風、心なしか寂れたダウンタウン。

リトルイタリー通りに面した前乗りホテルのテラスからの夜景は知らない世界の入り口。

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この広いアメリカ大陸、広いカリフォルニア。

なんと数少ないアメリカの友人がサンディエゴ在住というラッキー案件。

初めての土地にローカルガイドがいるほど心強いことはない。

チェックインして洗顔だけ済ましディナーへドライブ🚗
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サンディエゴ民おふくろの味、Phil's BBQ

+1 619-226-6333
https://maps.app.goo.gl/QAfuoQgc4jLqYHkAA?g_st=ic

 

フォークとナイフでは手強いので手でアメリカンにいただく。

濃ゆいタレに合う酸味の効いたコールスロー。

近くに語学学校があるらしく韓国人いっぱい。

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2次会はサーファー行きつけビーチ沿いのローカルバーガー、Hodad's

Hodad's Ocean Beach
+1 619-224-4623
https://maps.app.goo.gl/QQZWRD9EhriSgnSe8?g_st=ic

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締めとして念願のIN N OUT BURGERに来たのにお腹が限界。

やむなくTシャツだけ購入。

大満足の時間を過ごし解散、後日船にビジターで招待。

しかしここのバーガーは最後まで食べそびれたのでした。

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翌日に乗船を控えた深夜ノック音が。

怪しいので放置していたら再来。なんとまさかの相部屋。

それもインド!これも何かの縁か。

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乗船当日、同い年のウクライナガールも加わり船チームと合流。

Welcome Back と言われまさにその通りだと痛感、当時の惨劇を知るのは私だけ。

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みなが本当の笑顔の写真はこれが最初で最後になるとはこの時知るはずもなく。

ゲスト気分で浮き足立つまま船を散策。

アプリ、メダリオン関連のオーシャンフロントが新設されフォトギャラリーのスペースは半分になったり少なからず変化もある船内。

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サンディエゴの夜景を眺めながら入るお風呂♨︎

夜空は君への滑走路〜と口ずさみながらひっきりなしに離着陸を繰り返す飛行機。

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2年前、我々クルーが下船してからもオフィサーやエンジン、セキュリティなどは人知れず残り続けメンテナンスをしていたのが見てとれた。

仕事とはいえ大変ありがたい。

色んな感情が込み上げる出航前夜だった。

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約1000日。

横浜で全乗客の下船を見守ってからもうそんなにたったのか。

Time flies,,,と言わんばかり時間は飛ぶように過ぎ。

 

 

新たなスタート。ボンボヤージュ

一世一代の船旅、心に残る街と食

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秋晴れの朝、始まりがあれば終わりがあると実感する瞬間の訪れ。

予定されていた下船日から1週間だけ延長した9月末某日、惜しまれつつ?下船の時を迎えた。

 

着岸したのはサウザンプトンMAYFLOWERクルーズターミナル。

同じ湾岸沿いにあるクイーンエリザベスⅡターミナルの時も多くあったが今回は乗船したのと同じ港。

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ここサウザンプトンを拠点に6ヶ月間で計15ヶ国。

見知らぬ土地での大冒険はまさに心を奪われる体験の連続であった。

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何枚写真を撮ったのだろう、思い出大量生産。

いまだにインスタグラムにはポストしきれていない下書きがたくさん。(@imknto)

 

ここでもしどこか一つ、今回1番良かった寄港地を聞かれたら…

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スウェーデンの島ゴットランドビスビーと答えるだろう。

別名バルト海の楽園

何度思い返してもその響きに嘘は見当たらない。

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島のアイコンであるVISBY CATHEDRAL(サンタ・マリア大聖堂)。

その裏手にある石の階段を登った先には街を一望できる高台がある。

 

そこに降り注ぐ陽光。花の香りを纏った春風。

幸せに満ちた空気を感じながら芝生で寝そべればそこはもう思い描く北欧の先、

ちょっとハイ。

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そして後から知ったがどうやらこの地は「魔女の宅急便」のモデルになったとか。

ふと入ったカフェのシナモンロールがまた美味しい。

テラス文化が恋しい。

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Mirells
+46 10 199 40 98
https://maps.app.goo.gl/SfhpJ4QphqSFGDWaA?g_st=ic

 

続いて食ランキングはスペインの単独優勝。

なぜならほぼほぼスペインでしか外食していないから…

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グランカナリアのビーチ沿いレストランで頂いたイベリコポーク。

その中でもA CORUÑAからツアーで訪れたサンチャゴ・デ・コンポステラムール貝の何か。

これが個人的第1位。

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ビールを頼んだらお通し感覚で振る舞ってくれた一品(ノーチャージ)。

貝の出汁が溶け込むドロドロ濃厚パプリカ風ピリ辛ソース。

 

思わず日本語でうまっと呟いた。店員さんに去り際,

gracias, es delicioso。

この数時間後は仕事だけれど…ビールがいつも以上に美味かったラストクルーズ、ラストショアリーブ。

La cueva del tigre rabioso
https://maps.app.goo.gl/Uh9JP8hWwHi5N5NG8?g_st=i

 

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ここのエッグタルトも衝撃。

Lisbon Natas Ateliê
https://maps.app.goo.gl/5Exu9YSbX3dUP33L9?g_st=ic

 

巡礼路の最終目的地であるこの街。

800キロにわたる道のりを終えた喜びを分かち合う人たちの晴れやかな表情はとっても素敵だった。

エルサレム、ローマに次いでキリスト教三大聖地の一つ。

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寄港地の時間を存分に楽しみ船に戻る。

街の余韻から醒めないままポートレートを撮ることもしばしば。

ゲストとその日の出来事について話すことも多くエピソード的には自分の方が楽しんでるのでは…と思うことも。

 

ここに限らずともスペイン、それもバスク地方は美味しい。

なおかつ驚きの安さ、人まで優しいから逆に困る。

スペイン語分からないけれど、本当に穏やかで威圧感みたいなものが全くない。

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バスク風ではなく本物のバスクチーズケーキ。

2ユーロを渡したらその分カットしれくれる。味は言うまでもなく◎

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基本はパン、卵にハム。あわせてビール、外だったら白ワインもありだ。

締めにエスプレッソ。

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仕事があり、食べ物があり、寝るところ(帰るところ)がある。

改めて船のいいところ。

撮影、営業、売上などなどブリティッシュマーケットで頑張った成果は数字にしっかり表れていた。

まだまだ英語は改善の余地があるものの…足りない分はガッツと残業でカバー。

 

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そして最後の1週間クルーズでついにシャンパウォーターフォールがカムバック。

フォーマルナイトの雰囲気はコロナ前と比べても遜色ないまでに。

ここは相変わらずマネージャーの撮影ポイント。

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とにかく大きな問題なく(コロナ陽性になったり、タイムキーピングでワーニングくらったり、ストックホルムで電車が止まりUberで1時間、港から船までの桟橋を全力で走ったり、、色んなことがあったけど…)何とかコントラクトを満了できたことは素直に嬉しい。

 

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本当にあっという間の半年間。

楽しく過ごせたのは周りのクルー、マネジメントそして何組かは必ずいるナイスなゲストのお陰。

毎日、毎クルーズ違った面白みがあった。

いつかこれから、船を辞め何か別の仕事に就き落ち着いた時。

この思い出を糧に生きていけたら何か良い話かも。

 

2022年、旅はまだ続きます。

 

 

船上フォトグラファーの1クルーズ

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待望の乗船を果たしたスカイプリンセス。

フォトグラファーの筆者は今日もヨーロッパのどこかで航海を進めている。

拠点となるのはイギリス南部の港町、サウザンプトン

プリンセス以外にもキュナード、MSC、セレブリティ、ノルウェージャン、P&Oといった世界を代表するクルーズラインが就航。

北西ヨーロッパクルーズの入り口といえる。

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北欧、バルト海そして地中海と様々な気候を旅する日常。

肌寒さの残るエンバケーション、

春風爽やかなエンバケーション、

そして真夏の陽射しが照りつける炎天下エンバケーション。

唯一季節の変わり目をしっかり感じられるのはターンアラウンドのサウザンプトンだ。

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早いもので気づけばもうコントラクトの折り返し。

今のところ予定通りゲストと共にクルーズ出来ているのは何よりの喜び。

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土曜日の朝。

ターミナルを埋め尽くす下船したゲストのスーツケース。

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昼前の11時、下船を終え新たなゲストが乗船を開始。

乗客数はクルーズ(航路)によってかなり差があるものの、一週間クルーズの場合はフルキャパシティの3700〜800人が乗船。

ついに活気溢れる船内がかえってきた!

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無人の船内を知ってしまった以上、それだけでもエモーショナルな光景。

現状マスクは必須でなくなりあくまで推奨という形。

オープンデックやギャングウェイなどオープンエアかつゲストとの距離が保てていれば我々もマスクは強制ではない。

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キャプテンスタンリーも長い冬眠からお目覚め。

出航時のSail Awayパーティから感じる凄まじい熱気。

初日の雰囲気、バイブスでだいたい把握できるゲストの期待値。

それらはクルーズの売り上げを大きく左右する。

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大抵2日目はシーデイ、(日航海日)。

1週間クルーズ場合家族の域を超え親族御一行で乗船するゲストも少なくない。

イギリスでは連休まとめて1週間くらい普通に取れてしまうのか…。

プールサイドは朝から家族連れでごった返す。

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溢れる笑顔と歓声。

デッキ16階はプール、ジャグジーそしてブッフェ。

食べて寝て遊んでを繰り返してたらフォーマルナイトの時間。

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私たちもネクタイを占めドレスアップ、いつもより気合いが入る。

どの船も使うカメラはニコンd7200、シグマの17mm〜50mmレンズ。

船の華ともいえるアートリウムが筆者の定位置になった2カ月目の終わり。

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景色が良い船の中心、写真もセンターを決めて垂直、水平がとても大切。

空間を真っ直ぐ撮るのは意外と難しい。

パンデミック以降ダイニング撮影がなくなったこともありポートレートの質が売り上げに直結。

家族、子どもの多い1週間クルーズは大変な賑わい。

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一呼吸おく間もないほど次から次へ来るゲスト。

長蛇の列が出来る時も、、そんな時はポージング少なめの質意識でパパッと撮って次。

あまり待ってはくれないブリティッシュ

スタジオの営業もしつつ少なくても600〜多いと900枚、約45〜60組を約4時間半かけて撮影。

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ミュージシャンのゴメスがモデルになってくれた。

ちゃんとポージングして少し笑ってくれるだけで十分な人たちが大半で特に何もしなくても映えるのは少々羨ましい。

片付け、撤収し終わるのは11時過ぎ…出来が良ければ心地良い疲労感。

フォーマルナイトは1週間クルーズで2回、2週間の場合は3回開催される。

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●クルーの醍醐味ショアリーブ

シーデイ挟めば寄港地に到着、待ち侘びたポートデイ

仕事があるからこその休み。

乗船したその日から船内サニテーションレベルが2から1に引き下げられたお陰でコロナ前同様、自由な外出が可能に。

乗船時、1番の心配事はタイミング良く解決。

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大歓迎の初耳寄港地。

親しみのなかった地図上に写真と思い出がどんどん増えていく新感覚。

景色はどこもとにかく目の保養。

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プライベートタイムを楽しむ一時。

これまで寄港した国はスペイン、カナリア諸島ジブラルタルポルトガル、フランス、イタリア、ノルウェースウェーデンデンマーク、ドイツ、エストニアアイスランド…。

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これがヨーロッパの船旅か。

まるで実感がないが増え続ける写真が証拠。

本音を言えばもう少し時間が欲しい。

出来ればオーバーナイトしたいなと切に思うがそこは宇多田ヒカル2時間だけのバカンス

足りないくらいがちょうどいいのかもしれない。

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写真はまた後ほどまとめようと思う。

 

●クルーズのエンディング、ラストシーデイ

最終日はほぼほぼ終日航海日。

総売り上げの70〜80%を占めるこの日、チーム全員で撮りためた写真を一気にアウトレット。

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デジタルシップのスカイプリンセス、ギャラリーにて顔認証搭載のタッチパネルで写真を選ぶ。

デジタルファイルはその場でQRコードを読み込むだけ、とっても簡単。

プリントは希望する場合のみ印刷と非常に効率的に。

時代は令和だ、、ブリティッシュ関係ないけど。

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さらにマグカップやメタルパネル、フォトブロックなどこれまでになかった新事業が加わりこれまで以上に船の写真屋さん気分。

写真をよく撮るゲストとは顔見知り以上に親しくなるもの。

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キッズが心を開いてくれれば(親の教育次第)ユーススタッフにだってなれる。

別れが惜しい。

朝から晩(時には深夜)までオーダーに追われながらも忙しさより写真がゲストの手元に届くやりがいが勝つ1日。

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食事する時間もままならないので朝食しっかりと。

最終日のラストシーデイは時間があっという間に過ぎる。

最終日の終盤、売り上げ目標を達成すればご褒美をもらった気分。

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そこまでセールスを意識し仕事している自負はないけれど。

より良いイメージを追求し期待以上の写真が撮れれば必然と物事はうまくいく。

写真以外にもチームメイトから学ぶことはたくさん。

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やはり船での生活は刺激に満ち何より楽しい毎日。

時には温泉に浸かりたいし無償にラーメンが食べたくなるけれど。

異国の地(海)でもう少し武者修行に励もう。