カンボジア最終日は東南アジア最大級の湖 トンレサップ湖 へ。大きさは琵琶湖の約4倍ほど。バイクをレンタルした店で1dayツアーのオプションの中から湖近くにある水上タウンに行くことにした。後付けだがここは世界最大規模の水上生活者が生活しているらしい。
アンコールワットを1日でまわったため日程に1日あきが出来たため現地で決めたが、結論から言えば行ってよかった。バスでホテルまでピックアップしてくれるのも便利でいい。金額ははっきり覚えていないが約20〜25ドル。バスで田んぼ道を走ること1時間以上、車1台分の道幅をなかなかのスピードで走り抜ける。周りはまたもヨーロピアンばかり、寝るのがもったいないなと思いつつ寝てたら到着した何もない船着場。
この巨大な重機たちがどのようにしたくてここを工事しているかがわからない。
プノンペンもそうだったが現地民にすごい視線で見られる。これは遠目だったため写真を撮ったが、こういう時に写真撮るのが申し訳なく感じる時がある。でも感情を無にしてシャッターを押す。かなりの数の観光客が訪れていて見慣れてるはずなのだが何か目つきが違う気がした。
マングローブの森を抜け茶色い水面をモーターボートで進む。ウィキペディアによるとトンレサップ水系で採れる魚はカンボジア人の摂取するタンパク質源の60%を占めるとか…たしかに漁船は多かったがまさかそこまでとは。
街の名前は チョンクニア村 と言うらしい。
上陸後は1時間半ほど自由時間で町の散策を許された。
お寺では僧侶が水浴びをしていた。しかしみんなこっちには目も合わせてはくれない。
学校支援をオーストラリアがしているのが意外だった。そうなると英語で教えているはず。
空気が抜け皮の剥がれたサッカーボールを1人で蹴っては取りにいく髪の毛のない少年。
同じ船できたツアーの客は思い思いの方向へ行き友だちも写真の学校へいった。最初いっしょにサッカーをしていた外国人たちもいなくなり自分とこの少年が残った。
なぜ、髪がないのか、靴を履いてないのか、服が破れているのか、この町が好きか、聞きたいことは数知れず、しかし友だちが戻ってきてそろそろ船に戻ろうと言われるまで一言も交わさずに球を蹴りあった。
最後の握手の際にサンキューと言い彼は頷いた。あれから一年…彼は元気なのだろうか。写真を見返すと複雑な気持ちにさせられる。
茶色く濁った水と水面についてしまいそうな大きな雲は言葉にならないほど不気味な雰囲気。深いところは9mもあるとか、まじまじと見えた遠く先のスコールは鳥肌。
帰りはアルミ板をしいただけの二階で。ソジュ をくれた韓国人カップルは髪型、ファッション含めて生粋のコリアンだった。
昼は明るく夜は真っ暗。カンボジアに行った際は絶対ここへは行くべきだと思う。心が痛くなる普通できない経験、発展途上を目の当たりにしたトンレサップ湖でした。何かできることがきっとあるのだろうけど、自分の現実、置かれた状況が幸せだと再確認させられた。