本題の前に前回のおさらい。アンコールワットはほんとうに大きい、敷地面積的な広さもあるし至る所に繊細な彫刻が彫られ、観光客と通路をすれ違いながら写真を撮るのに夢中、そんな状態が数時間続くうえに熱帯気候でけっこうな体力が奪われてからの話。
アンコールワット遺跡に来てアンコールワットを見るという目的は果たした。そこからが本題なのかもしれない。バイクに乗り向かうはアンコールトム。トムの入り口の門は、またこれから遺跡始まるよ感がすごくて自然と笑顔に。
トムはクメール語て大きいという意味で外国人の名前のトムとはまた違うらしい。ヒンズー教の宇宙観を基に成り立った古代インドの建築理念の影響が見られるとウィキペディアに書いてあるがまさにそんな感じだ。まとまりというか統一感のある美しさがある。一目で遺跡全体を見渡せるサイズ感がアンコールワットを見てからだとよりありがたい。
アンコールトム中央にあるバイヨン寺院跡。クメール語で、美しい塔を意味するバイヨンの人面像は一見、眠っているように見えるが笑っているのだとか。顔面の大きさは約2メートル。まさに等身大、作り笑顔で記念撮影。
じーっと穏やかな表情を見ていると確かに笑っているように見えてくる。アンコールワットで飲んだアンカービールがきれてきた午後3時。
次の目的地は木の根っこが遺跡を埋め尽くすタ・プロームへバイクで15分。ジュラシックパークのような一本道を進む。
ガジュマルの木による侵食が激しい遺跡。それが有名なタ・プローム寺院。力強く伸びた根からは自然の生命力が感じ取れる。
苔で足元滑りやすいタ・プローム。ここでスコールに遭遇し余計に足場は悪くなり。他の遺跡と比べるとあきらかに人の手が入っておらず修復、保存しないとこうなります、といった見本のような状態。最低限は人の手でこう言ったものは守る必要があるのかなと思ったり。
落ちてくる体力とスコールで濡れたTシャツ。最後の力を振り絞り有名夕陽スポットの1つ プノンバケン遺跡へ。上の写真はプノンバケンと間違えて登った名もなき(たぶんあるんだろうけど)遺跡。山道を登るのだが疲れからなのかその写真が全然ない。
夕陽を待つこと1時間。水たまりに反射する空と靴が美しくて見とれていた。
遺跡から見るアンコールワットははるか遠く
残念ながら曇りに曇り夕陽は見れずじまい。朝日も夕日も見れずじまいながら超弾丸なアンコールワット遺跡1日券の旅が終わった。結論としては1日でまわれないことはないと。ただアクシデントや天候など自分ではどうしようもできないことがあるのでせっかくのアンコールワット遺跡巡りは3日券をお勧めします。いっしょに丸一日旅プラス運転してくれた友人に感謝。またいく機会があれば。