シトラスピッキングの1ヶ月は基本的にマンダリンオレンジの収穫だったが数日だけ同じファームで並行して栽培しているレモンの収穫もした。
レモンの木はオレンジほど高く成長せず枝が非常に細く折れやすいためハシゴをうまくかけられない。かつ枝にトゲがあり手袋を貫通して手に刺さるため苦戦。
木の中に入ると視界全体レモンという2次元のような空間が広がり手当たり次第収穫。1binの単価はマンダリンオレンジより少し上がり$90。ただ身が小さいのでなかなかビンが埋まらない…
毎日いっしょに働き同じ食事をすることでファームの日本人はもちろんのことコリアンフレンズとはすぐ打ち解けることが出来た。
特に一見悪そうなヨンホは教養、経験豊富で英語も堪能だったため色んな事を話した。
オーストラリアワーホリにおいて韓国人の存在は大きく絶対的にどこかで関わることになるだろう。
決して悪い意味ではなく海外で会うコリアンは良い人が多い。反日的な感情もあまりなくかなりリベラルな視線と考え方を持っている。
英語がうまい人は少ないがコネや紹介でオーストラリアに来て、コリアンコミュニティに属するパターンが大半。ずっと1人だった筆者は最初はこの組織的な取り組みにちょっと羨ましさを覚えてしまった。
韓国人男性の場合は徴兵後、大学を卒業してからくるので年上多数。奨学金返済の足しにしようとワーホリで稼ぐこと目的で来る人が多い。なので会う韓国人男性の多くが20代後半、何にせよ一緒に生活していると分かるが儒教文化の上下関係、礼儀は日本より色濃く残り、食文化、日本語と韓国語の共通点など発見も多い。
徴兵中はみんな坊主でお互いにバリカンで髪を剃り会うらしく髪切ってくれたり、料理を作ってくれたり、みんなお酒大好きだし、すぐ筋トレし出すしおもしろく愛嬌がありクレージーな人たちだ。政治的、歴史的要素は出さないのが暗黙のルール。
ワークウェアは特に指定なし。各自ターゲット(オーストラリアの大手ホームセンター)などに売っている蛍光オレンジまたは蛍光イエローの服や靴下を着る。
バスの掃除もまた仕事の一つ。
歩いていける距離のコールスではいろいろ買いがち。でもオーストラリア産の牛肉が日本より高いのだけは最後まで納得がいかなかった。
このパンケーキミックスは水を入れて混ぜるだけでパンケーキができる優れもの。卵パックの中にはけっこうなペースで一個割れてるんだけど顔が印字してあって許せちゃう。ミルクはいつものローファットの4リットル!
90日間ファームなど政府が指定する農業や畜産業などで働くとワーホリを延長することができる、通称セカンドワーホリ。そのため一定期間を終えるとみなファームを離れシティに帰っていくのだ。毎週誰かしらいなくなっては新しく入ってくるの繰り返しで出会いと別れは隣り合わせだ。
楽しいひと時のリビングルーム。日本人同士は日本語で会話し韓国人同士はもちろん韓国語で会話する…一応オーストラリアにはいるけど。現地のオージーと関わる機会はほぼ皆無で英語を勉強したい人もコリアンファームにいる期間は少し我慢が必要。
元シェフがいて彼の作る韓国料理は当たり前だが本格的。材料はコリアンスーパーマーケットがオーストラリア田舎町といえど普通にあるのでいつでも手に入る。オーストラリアなのに毎日手作りキムチを食べるのも悪くはない。