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1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

バガン/夕陽攻略法を模索する3日間 ミャンマー⑤

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9月上旬、雨季。ヤンゴンから夜行バスでバガンへ。朝からe-bikeでグルグルしながら試行錯誤した3日間のサンセットロケハンの記録。

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現地でもらうローカルマップにのパゴダには☀︎が書いてあるが2016年の地震で現在、ほぼ全てのパゴダは封鎖され上に登れなくなっおり、ここから見たらなと思わずにはいられない。

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夜行バス移動明けの朝6時から昼すぎまでバイクで走った感想はタイのアユタヤに似ていることくらいで期待しすぎたかと早くも思っていた。見晴らしの良いスポットが見つからず、ローカルの絵を売るガイドが絵を売る口述として教えてくれた秘密のパゴダ(前回)もいまいち。なので探すのは諦め行く場所は一つ。

1日目 バガンビューイングタワー
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昼寝して起きたら4時になっていた。Googleレビューによるとけっこう混むらしいので早めに行くことに。
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ここは有料で謎のウェルカムドリンク付きで$5。なぜここだけアメリカドルが使えるのか不明だが東南アジアでは米ドル強し。
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レストランも併設されていてパノラマビューを眺めながらソファに座り食事…なんと贅沢な。ひとまず来たからには1番上の展望台を目指し螺旋階段を登る。

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ラウンド型になっている展望台。早めに着いたのでポジ取りをしていると隣に日本人らしき大学生がいたので声をかけ仲良くなりこの後一緒にバガンの行動をすることとなった。ボトルワインをもってきてここでグラスについで乾杯しだすオージー🇦🇺最高。
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雲は厚いがだんだんと晴れてきたのであとはじっと待つこと1時間。
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きたーーーーーー!待ちに待ったサンセット。
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また雲に隠れるも隙間から一挙に光が差し込みこれもまたきれい。
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もう無心でシャッター切ってて撮影枚数こんなもんじゃないがとにかく光が強すぎてまともにピントが合わない。目でもしっかりみなくてはと我に帰りちゃんと見た。サングラスは必需品。大平原にまるで筍のように突き出る無数のパゴダとイラワジ川を挟んだ先の丘にある神々しすぎる Tant Kyi Taung Pagoda はディズニーのシンデレラ城のよう。来てよかったと素直に思えたことに感動した瞬間でもあった。

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ビューイングタワーであった日本人のコウジとこの後夕食を共にし次の日も会うことになった。食の趣味が似ていて年が近いことありすぐに打ち解けた。大学生ながらとても落ち着いており風格もありとてもポジティブマインドの彼はワーホリしながら世界一周するという旅上級者でいろんな話を聞くことができた。帰国後東京でも再会を果たす。
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翌日、彼が見つけたこの登れそうなパゴダに登って夕陽を見るというので便乗させていただくことに。

2日目 名も無きパゴダ

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登れないよう封鎖されているパゴダでなければ登ってもよいというのは暗黙の了解なのか、、ちょっと洋風に見えるこのパゴダの裏におじいちゃんの家があり危ないから降りろと言われ、仕方ないと筆者は素直に降りようとするがコウジがここで見たいと粘り交渉開始、30分だけと言いチップを渡し交渉成立…賢すぎる。

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しかし雲にかかり前日の再現とは行かなかった。今回はかなりリベラルな高さから見れたらどうなるのかという試み。パゴダは煉瓦でできているが劣化でとてももろく掴んで崩れそうになることもしばしば…登るのは完全自己責任なのでやめておこう。
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丸2日間あればバガンの名所は網羅でき、長くみても4日〜5日で十分。3日目を前に筆者はもう一度マップを見直しGoogleレビューを読み返し行ってないパゴダで3日目の夕陽を見ることにした。

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イラワジ川沿い Bu Paya (ブパヤー)から出てるサンセットクルーズに興味はないがイラワジ川沿いなら方角的にサンセットがよく見える。そこでニューバガンにある1つのパゴダに決めた。

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3日目 Law Ka Nanda Pagoda (ラウカナンダパゴダ)
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超絶ローカルなパゴダに観光客の姿はない。子どもたちが遊び露店が並ぶ姿は、日本の昔のお寺のような感覚で静寂な空間が広がっていた。手を洗う水が冷たいのもうれしい。

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この建物がちょうど日陰になったので夕陽まで待機していたら人がわんさか来てお経唱えた後瞑想が始まり少し焦ったが無の境地でその場を凌ぐ。
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タナカを塗られた子ども。
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川の断崖に建つこのパゴダ、金の仏塔に夕陽が反射しより輝きを放つ夕暮れ。鈴の音と風が本当に心地よい中、ポストカードを売りに来る少女と少年。断っても何度もくるので最後はちょっと強めに断りなんだか切ない気分になり、せっかく英語喋れるのに学校に行けないのかななど考えてしまうからあまり関わりたくないのが本心。
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日が暮れ始めるとともに辺りはゴールドに変わる。ここで結論したのは雨季でも夕陽はきれいに見れるということ、ヤンゴンの天気とは比べものにならない。
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風で川に波が立ちそこをボートが横切ってゆくここはとってもおすすめの夕陽スポット。いろいろ回って探して最後にこれを見れたら全てが肯定されるご褒美のような時間でした。
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長くなりましたがとてもハッピーな気分で3日間過ごすことができた。バガンは良い、これは言い切れる。ただでさえ美しいこの景色に乾季は気球が飛ぶなんて夢のような話です。朝陽も綺麗らしいが早起き苦手なので早々と諦めました。バガンは良い。