All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

住めば都 真冬の離島生活

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新年の始まり。

毎日報道される新型ウイルス感染拡大のニュースは都心部から遠く離れた南の島であっても他人事ではない。

働き出した当初は関東、関西からのツアー客で賑わっていたホテルも日に日に閑散としていった。

客単価の高い年明けは一時的に増加したものの…今や人影もない厳しい現状が続く。

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緊急事態宣言の影響

ホテルの稼働が落ちれば自然とそれに関連する業者に影響が出てしまう。

水牛で有名な由布島や観光、ツアーアクティビティを運営する島の旅行会社も緊急事態解除予定の2月前半までサービスの停止が相次いで発表された。(撮影時のみマスクを外しています)

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商店の掲示板に由布島での記念撮影スタッフの求人が…。

急募で出ておりバイトかけ持ち案が頭をよぎったが寮から車で片道45分は到底通える距離ではない。

一度自分の足で現地を視察し満足したので万事休す。

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甘い物欲しさに立ち寄った島内浜辺の茶屋。

少々硬めながら良い角度の木の椅子にもたれ前から波の音、そして後ろからはエスプレッソマシンで手際良くコーヒーを淹れる音に挟まれる至福の時。

泡盛を使用したジェラートやアフォガードに手作りケーキで小腹を満たす(さっきソーキそば食べたけど)。

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ゆっくり周っても2〜3時間あれば十分楽しめるサイズ。

今年は丑年。コロナ禍の世の中でも水牛のように一歩一歩進んでいきましょうと噛みながらも言い切った水牛使いのお兄さんナイスです。

また浅瀬に立つ電柱も潮の満ち引き次第では映えるが要は天気の良し悪し…再開待ち遠しい株式会社由布島でした。

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限られた交通手段である石垣〜各離島ルートも一時的に減便。

もうこれは仕方ない流れだろう。

さらに旅する冬の寒波は九州まで到来し鹿児島では積雪を記録。

沖縄も二桁を切る手前まで温度は下がり冷えた海水で魚が仮死状態になるほど…。

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薄着で上陸し震えていた筆者はオンラインでユニクロをオーダー。

寒さのピークより数日遅れて到着し一安心。新年祭ありがとう。

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5000円購入で送料が全国無料になるのでステッカーを選び微調整、、、ここ数年のコラボと言い品質といいパブリックイメージは刷新されたと言えるだろう。

佐藤可士和さんのロゴの話は長くなるのでさておき…ヒートテック、ウルトラライトダウンシリーズは日本の冬に欠かせないアイテム。

 

遅れてきた冬休み

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良くも悪くも言えるが1月の休みは増えに増え自分の自由時間は有り余っている。

天気の良し悪しによって左右されタイムマネジメント力。

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雨が降れば1日家に。晴れた休日は1時間以上かけて石垣に行くことも。

住民票を移していれば島割で往復約1500円、ない筆者を含め一般は3500円…決して安くはない。

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中毒性たっぷりな南国特有の雰囲気。

西表を出て石垣で働く人も少なくない。

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道を歩けばファミマに出る石垣島は西表経験者からしたら大変魅力的。

タコライスとオキコパンが作るアップルパイはマストバイ、、美味しい。

マックスバリューにドンキ、マックとモス、空港に行けばスタバ…結局のところ無い物ねだりである。

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石垣島にも徐々に詳しくなってきてはいるがまだまだこれから。

島を出る時までにはまとめれたらと思う。

本題は西表島に戻り、春先から旬を迎えるパイナップル畑。

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その先にある赤い瓦屋根の建物が寮で周りに何もないのが改めて分かる図。

起伏がある地形が功を奏し一望できるここは穴場スポット。

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寮の前に停まっていた軽トラ。ここはマニュアルの軽トラ、軽バンが錆びつきながらも大切にされている。

野生ではないであろう花を久しぶりに見て驚きとりあえず写真💐

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実家に眠っていた父の折りたたみ自転車も日の目を浴び心なしか輝いている様子。

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中野ビーチ星砂ビーチは寮から歩いていけるきれいなビーチ…といいたいところだが漂着したプラゴミが目のつくとこに散乱。

例年、冬は海流の影響で増加傾向になるそうで大半が台湾や韓国など近隣のアジア圏から流れ着く。

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台湾北部、基隆港の場合は雨が多い立地条件が重なり、ゴミが下水や川から流れ海への合流地点でそれらが堰き止められている光景をたびたび目にしていた。

当時特別驚きはしなかったが実際に漂着した現場を目の当たりにすると残念に思う。

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月に一回ほどボランティアを募って各ビーチのクリーナップを実施しているが手付かずの場所も。

脱プラスチックは真剣に取り組むべき課題。

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青い空と海、そして赤瓦。色相環で対をなす色同士が伝統的にお互いを引き立て合う。

生活の一部として家屋のみならずバス停やパブリックトイレにも使用されるいうことは実用性にも優れているのだろう。

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無人のホテル裏のプライベートビーチ月ヶ浜は独占状態に。

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海なし県で生まれ育ち、海で遊んだは人生でも数えれるくらい。

さらに乗船中は海に入るなんてライフジャケット必須の緊急事態。

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それらはもう今や昔…海開きしたある日の仕事終わり。

元フォトグラファーは同僚の映え写真を夢中で撮っている。

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思わず息を呑む美しい瞬間の数々は船上ライフに負けずとも劣らない。

たまにふと来るべくしてこの島に来たのかと思うほど西表は素敵な島で、日本最後の秘境などというキャッチもあながち嘘じゃない。

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国内問わず旅行を控える風潮が強いこのご時世。

正直、島に一時的に住んでいるからと言って自由気ままに遊んでいていいのか自問自答する事もある。感染対策をして住民への配慮を払いつつ今いる環境を謳歌するのが理想的か。

 

気持ち新たに本年も当ブログをよろしくお願いいたします。