カレンダー通りの休み。
圧倒的に諸外国より祝祭日が多い日本。
今年のGW、振替休日もいれて⚪︎連休!などと言われても残念ながらあまりピンと来ない筆者。
そもそもサービス業が長い上、乗船している限りデイオフという概念はないのだから。
中米クルーズを終えたダイヤモンドプリンセス。
3ヶ月に及んだホームポートのサンディエゴに別れを告げるアメリカラストターンアラウンドデイ(乗下船日)。
ポートエージェント経由で手元にやってきたNIKEエアフォース1はメキシコとハワイを題材にしたカスタムペイント仕様。
シカゴのショップからサンディエゴまでトラブルなく輸送され感無量。
本当は飾っておきたいが、靴のためを思いちゃんと履いている。
↑Randyスペシャルサンクス!
前回のコントラクト、ヨーロッパからアメリカ東海岸への大西洋横断チャンスがあった。
すでに契約満了し、延長するかしないか。
なんとなく終日航海日続くのが鬱で延長せず下船を選んだ数ヶ月前の自分よ。
まさかその次のコントラクトで、もっとずっと長い太平洋横断が待ってるとは。
今回はサンディエゴからハワイ島(Hilo)マウイ島(Lahaina)オアフ島(Honolulu)カウアイ島( Nawiliwili)の4つを周りグアム、そして神戸を目指すトランスパシフィッククルーズ。
トータル3週間。比べものにならないが、大航海時代のスペイン人に思いを馳せる。
自身初めてのハワイ、こんな形で行けたのは本当にありがたいこと。
ゆったりまったりクルーズ始まり。
ハワイ島のヒロ。
船上ライフから解放され初めて着いた陸はハワイ最大の島。
陸酔いしてるお客さんも少なからずいたはず。
飛行機なら5時間のところ、5日間かけて寄港の喜びもひとしお。
開放的な青空と広大な大地、このワクワク感じは童心に戻った気分。
そして勝手なハワイのイメージがホノルルだったゆえ、そのギャップに愕然。
日本に近いセブン店内とハワイ名物スパムおにぎり。
保温され続けたせいで海苔がとけ風味も食感もスパムより強い。
個人的に気になっていたコナコーヒーの産地、コナ地方は船が泊まった街ヒロの真反対。
車で片道1時間半は相当な覚悟がいる、、今回は農園行き断念。
ハワイ州では日本の運転免許とパスポートを携帯していれば運転できるとか。
続いてマウイ島、ラハイナ。
19世紀には王国の首都として栄え、歴史を感じる建築と街並みに心打たれたこの街。
猛暑を記録した2023年8月、大規模な火事で街まるごと焼失というショッキングなニュースを耳にした人もきっといるだろう。
寄港したのはその惨事の半年ほど前、平和な日曜日。
朗らかな陽気の下、海岸沿いのお土産を物色しアウトレットでショッピング。
カフェで一息、パンケーキとロコモコを。なんと贅沢な時間、幸。
街全体を優しく包む良質な島バイブス。
こればかりは悔しいが写真では伝えきれないと諦めたほど。
ワイキキとは全く違うアプローチのハワイらしさを感じたのがラハイナだ。
そんな思い入れもあり、突然の悲しい知らせに悲痛気持ちに。
1年でも早い街の復興を願ってやまない。
お次はハワイの玄関口オアフ島ホノルル。
この日は7:00着の23:00発。この時点でただただハッピー。
港も街の中心部まで徒歩圏内、公共のバスも走っておりクルーに優しい。
ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドなど日本人に親しみ深い観光地が続々。
日本語の看板や広告も頻繁に見かけた。
言わずと知れたショッピング天国、ブランド品のみならずローカル雑貨にスーパーマーケットも熱いだなんてたまらん。
誰と行っても、いくつになっても、何回行っても楽しい。
そんなキャッチコピーのハワイを嫌いになる理由がないだろう。
強いて言うなら円安くらいか(ハワイは悪くない)。
なぜこんな小さな海の真ん中の島にこれだけの物流、物量があるのか…。
そんな感覚に陥るほど店、店、店、店。
そしてアラモアナセンターは想像よりずっとデカい、さらにはユニクロもドデカい。
日本の物価の3倍と言われるホノルルで、筆者も大半の時間をショッピングに費やす。
アメリカで乗船し日本で下船という前例ないチャンス。
気分だけは一丁前にバイヤー。
まずはスリフトショップ、THE SALVATION ARMY。
店を埋め尽くすハンガーラックにため息、なんと美しい光景。
そもそもはイギリス発祥のキリスト教(カトリック)の慈善団体で世界中に展開。
売り上げは社会貢献に使われるとか。
未知との遭遇、 ダメージを考慮しても1桁ばかりの値札でバグる金銭感覚。
アロハシャツ、Tシャツを何枚かとアディダスパンツを購入。
そしてアウトレットショップの王道 ROSS DRESS FOR LESS
知る人ぞ知るアメリカの大手ディスカウントだけど小売チェーン(長い)。
Youtubeでお宝スニーカーを探すストーリーを見て以来、勝手な憧れを持ち続けていた。
とにかく目を引く割引き率。
相場を知っていれば60〜70、80%オフなんてこともざら。
ハワイの次に訪れたグアムのミクロネシアモールのROSSでも同様に買い込む。
その結果、靴で溢れる部屋(シェア)。
値段はするがやはり熱いのはドクターマーチン、そして日本未発売モデル。
これらプラス、ラコステのバスタオルやフレンズのパズルなどなど。
今になって冷静に考えれば要らないものも数多く買ってしまい少し反省。
さらにメキシコで購入したステンドグラスにハンモックもある…。
旧正月シーズンのホノルル、チャイナタウン。
爆竹がバンバン弾けるなかドラのリズムに合わせ獅子舞が練り歩く…なんとも見慣れない光景。
何をしたらいい、どこに行けばいいが分からず歩き回る。
ビーチに面してそびえ立つリゾートマンションと道端で眠るホームレス。
ホームレス、路上生活者が多いことで知られるハワイ(アメリカの各主要都市の抱える問題)。
年中南国の温暖な気候✖️資本主義丸出しの格差社会。
どう考えても安くはない家賃、限られた雇用に加え太平洋のど真ん中という地理的要素。
もしあまりの生き辛さに社会をドロップアウトしたら…。
治安は良いとされているだけに、なかなか考えさせられる。
LOCAL JOE
https://maps.app.goo.gl/W7rCcDxsLFZpBGNCA?g_st=ic
JOEとはコーヒーのスラング、俗語。
地元民から評価の高いカフェでコーヒーをいただきホノルル完。
船のオープンデッキから見えたウェディングパーティー。
噂通り参列者の正装はアロハシャツ。ハワイを感じた瞬間だった。
最後はカウアイ島、通称ガーデンアイランド。
壮大かつ手付かずの大自然が残りジュラシックパークやアバター、リロ&スティッチといった大ヒット映画の舞台になった島。
とても立派でどことなく凛々しめな野生のニワトリがあちこちに。
多くのゲストがツアーで大自然へ行く中、こちらはシャトルバスに揺られナウィリウィリ港付近を散策。
連日のハワイで陸を満喫した後、日付け変更線を超え1日ジャンプ。
なんと2月が1日少なかった2023年の私たち。
いざラスボス、 8日連続終日航海日…1週間ちょい海の上。
朝に太陽が昇り晩に沈む、その繰り返し。
グアム寄港前夜はオープンエアでクルーデッキパーティ。
あと一晩眠って起きたら陸!!というおかしなテンションでお酒がすすみ音楽は暗闇にのまれていく。
晴天時々スコールのグアムらしい?寄港時間。
フードコートで$10のビーフフォーが2日酔いに染みわたった。
タピオカミルクティーまで飲めて上機嫌もいいところ。
やっぱり陸は自由、最高だ。
終日航海日もいよいよラストスパート。
5と8を知ってしまえば最後の3日間は一瞬。
肌寒さが残る3月初旬、あの悲劇以来の日本カムバックを無事に神戸で迎えた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。