All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / インスタ@imknto はリアルタイムで更新中!

一変する世界を生き抜くために出来ること

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2年前、自らこの世を去った世界的DJ AVICII、彼が2013年に出したアルバムTrueのひとつDear Boy…この疾走感に溢れるEDMソングをヘビロテしてかれこれ数週間。

夕飯を作る時も、台所にポータブルスピーカーを置いて彼の音楽をかけると勢いで3品作れたりする…だがそれは音楽との因果関係というより食材があってこそだということに後日気づくのだった。

記事の内容がリアルタイムに追い付いた上にトピックに会う写真もないので去年の夏、北海道を周ってロシアの極東部、ウラジオストクに寄港した時のを使います🇷🇺

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シベリア鉄道の始点であり、ヨーロッパ(行ったことないけど)のような街並みが魅力。

軍港都市だけに港には街と調和するグレーの軍艦の数々。緊張感が走るが、韓国人観光客の多さに冷静さを取り戻す…地理的に近いからね。

街の中心部はコンパクトで周りやすい。

気になるのはすれ違う人たちの表情、目線から漂う未経験レベルの冷酷な悲壮感、それは表現に困るほど。

寒い国ならではなのか、これが旧ソ連体質??と最初勘繰ったが、決して怖さや悪意がある訳ではなくシンプルに慣れないだけだと気づき、次第に根暗のポテンシャルが目覚め独特の哀愁にどこか心地よさすら感じた。

最終的な印象は◎ ビザの規制もあり時間もあまり取れず、もしものことを想像すると非常に心細かったので是非ともプライベートでゆっくり再訪したい、そんな都市ウラジオストク

願うはコロナの終息と世界平和。

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今回、、順に書いていくのはずばり副業について、、、

現在、本業のない人間が副業などふざけた話だが一旦それは置いておこう…言葉の響きに好感的でない人が多く日本人の美徳と相反する気もするが、少し考えを変えると副業に対する見方に違いが生まれるかもしれない。

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人気の副業アプリ

具体的な例としてアフィリエイト(ポイント還元)、せどり(転売)、ブログ(ちなみに当ブログは100話書いて利益なし)、動画編集、レビュー(文字起こし)など様々なやり方があげられる。

読者の中にはもう実行している人がいてもなんらおかしくないご時世、これらに共通するのは…

①1人で出来ること

②隙間時間にできること

③スキルや一定量の知識が伴うこと

そうした技術を持つ人と、それらを必要とする人をつなぐアプリの最大手クラウドワークス、趣味系に強いココナラTIME  TICKETといったサービスを仲介して収入を得る仕組み。上記は全て無料アプリで初期費用はかからない。

筆者は英会話スクールの体験レッスンレビュー、写真販売の経験がある。

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動画配信マーケット

このサービスはコロナによる巣ごもり需要増加で拡大しており、その中で絶対的な地位に君臨するのがGoogle社のYouTube。

説明する必要ないほど日常に浸透しYouTuberが子供の夢になる時代、自分と画面越しの他人との間にある不思議な親近感、多岐に渡る圧倒的なコンテンツは唯一無二。

飽和状態な気もするが需要は増え続け、YouTuberが増えるのも自然な流れと言える。

 

英会話YouTuberの草分け的存在のバイリンガールちかさんはワーホリ前、幾度となく見聞きして字幕を書いて練習した。

動画編集の質、撮影環境がチャンネル登録者、視聴回数の増加と共に驚異的に進化していく姿に興奮したのを覚えている。公式YouTube広告として載った雑誌の切り抜きを勉強机に挟むほど勉強するモチベーションになっていた。

とは言うものの、恥ずかしながらチャンネル登録機能を使い出したのはつい最近のこと、隔離生活以来すっかりハマっている。

 

音楽はもちろん旅行系ならNasDaily

ワンピースの考察ユイの研究室 

アングラサブカル系VICE JAPAN

などがお気に入り、こればかりは言い出したらきりがない。

 

まとめ 技術、情報、経験はアプリを使い発信することでビジネスつまり副業になりうる。

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自分を知ること

そんなスペシャルな技術持ち合わせていない、、と悲観的になる前に一度、自分を見直すことは有益。

「あなたは何ができて、何に長けていて、何をしたいと思っていてそのために何をしているんですか?」

不意にこんな質問をたたみかけられた時、どれだけ答えれるだろうか…。客観的に自分自身と向き合う行為には見たくないもの、避けてるもの、苦手なものと向き合うことが必要不可欠。

弱点や短所は誰にでもありそれらをカバーする強みや長所も同時に隠れていると信じたい。

 

●時間をかけて自分も一つずつ考えてみた。

何ができる…写真、執筆、英語

→手を動かすのは好きなのかもしれない。割と筆マメ、だがどれもいまいちで特にこれと言えるスキル、資格はない。

 

何に長けている…情報収集、フットワークの軽さ、行動力

→自分一人で動く分にはいいが周りを巻き込むのは苦手。

 

何をしたい…旅。そのための生活拠点を作りたい

→これは長年思っており船の仕事は一時的に可能だっただ今は別のプランを考えよう。

 

そのために何をしている…なるべく各週のブログ更新(情報発信)、スキル獲得のための勉強(動画編集🆕 電気工事士🆕 色彩検定など)

→いつもの浅く広く作戦、まずは触れてみて、あとは続ける努力。これが難関…

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●これらを踏まえて、コロナ後の世界を考えて自分に出来そうなことをまとめると

 

①興味のあるジャンルから情報を集める

→時事ネタ、社会問題。

予算縮小、旅先の国内集中に伴う民泊需要増加。海外に行きたくても自由に行けない時代、キャンプ、ネイチャーアクティビティ。

一極集中型社会の終焉。オンラインの働き方改革が進み地方への人工の流入。5G、キャッシュレス、シェアリングビジネス。

地産地消、加速する国産ブランドの価値。特に食、天然資源に関わる第一次産業への期待、エコ(サスティテナブル)。ビーガン(完全菜食主義)。自給自足…

といったワードは今後取り上げられる機会が増えそう。

 

②写真(動画)を撮る、取材する

→撮影方法の多様化。

独学の場合はSNS、雑誌を通して写真の構図、アングルなど理解して真似する。スタジオや空撮には一定のスキルが必要だ。

一つ気になるのはどこまで直接、現地に赴けるか、行動範囲に制限が出てくるかもしれない。

 

③執筆、編集、そして公開

→発信媒体の選択。

動画配信の方がブログより身近でアクセスも気軽。前述したようにYouTubeはその代表格。

Noteというサイトでは自分の持つ情報、経験に対し自分で記事に価値をつけ有料化することもできる。筆者はログインしたものの手をつけていない…既存の枠でやるのもいいし、より魅力的に発信するためにプログラミングを学びWORD PRESS などでWEBデザインするのもひとつ。どれもSNSと紐付けて自己PRを促進していくのがトレンドのよう。

こういった①②③のフローが成り立って出来たモノに価値がつきその結果、人の役に立ち対価を得れたら超理想。

いずれにせよこれらが自分の商品、となり、発信媒体を使った視覚的な自己ブランディングを可能にする。

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住みたいのは南のあったかくて海、離島がある長崎、鹿児島、熊本…この辺は妄想の世界。

ここ最近、こんな事ばかり考えてしまい自ら不安を煽っては電波のない世界=海へ逃避したくなる。それに加え結論、別に副業をやらなくても死にはしない。(本業、仕事があれば)

船はまだ脳内の1/3を占めておりそう簡単には手放せない。 

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この葛藤は今後も続くだろう…しかし次のことはもっと大切であり、これからの人生の方が遥かに長い。これは事実。

 

日に日にデジタル化が進む今、真剣に自分の問題と向き合いこれから時代が求める人材になる努力をしてみるのも悪くない。

手探りでもやると決めたならFB創始者が言うように Done is better than perfect  (完璧を目指すよりまず終わらせろ)を目指してPDCAサイクルを回そう。スキルは後からついてくる。

もしそれでもダメだっらその時はその時だ。

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そう言う訳で、色々と手の届く範囲で計画を建ててみた。連休明けから少しずつプランが動き出すはず…。

とにかく前向きにやっていきたい、そんな5月の抱負。

続く

 

もし何か気になることや賛同、意見などなどあればコメント、DMください、お待ちしています。

今日という日は明日のために クルーズ船クルー総集編

机に向かう時間が増えた今日この頃、気づけば世の中は大型連休に入ろうとしている。

もうそんな時期かと開いた手帳は真っ白、5月のスケジュールを1つでも作りたいのは本心だ。

なかなか長期間家にいることもないので部屋を掃除して断捨離したり、雑誌(主にPOPEYEと&Premium)を読み返したり、時には少し手の込んだ料理を作ってみるのも楽しい。

現像した写ルンですの写真を机に広げると日常生活に戻ってきた実感が徐々に湧いてくるのだった。

毎日休みのメリハリのない自粛生活、テレビをつければ見たくなくても入ってくる悲しいニュースと大量の情報。

今や昔、ほんの2ヵ月前まで普通にクルーズしていたのが信じがたいほど海そのものが文字通り遠い。

船上か海外旅行でほぼ家にいなかった2019年。 それこそが日常で、2020年の年明けを船で迎え今年もそうなると勝手に抱いていた期待は儚く崩れ去る。

しばし抜け殻状態で、並々ならぬ倦怠感からやる気が出ない日が続いた。

一冊の本

つい先日、筆者の愛読誌にも連載を持つ元編集者で執筆家の松浦弥太郎さんの著書「ほんとうの味方のつくりかた」を読了したことが一つの転機になった。

美しい装丁で出だしからその優しい語り口に引き込まれる。 読んでいる最中に買って良かったと確信するほどその内容はちょうど今自分が必要としていたものだった。

自分の内側にある味方、外側にある味方に一つずつ焦点を当てそれらの味方を意識と行動で身の周りに増やす方法が端的、かつ丁寧に読みやすく綴られていてる。

〇〇歳までにやりたい、〇〇成功術、〇〇の言葉!といった突発的な感情論とは全く異なった切り口の自己啓発系。

響く言葉の応酬の中でも一際、心に刺さったのは自分をじっくり見つめ直し、素直に受け入れる上で(人生は)おおむね、思うままにならないのが大前提、という一文、ふと合点がいった。

長らく欠いていた考え方はこれかと。 なぜなら船で働き始めてからの2年間、正直うまくいかないイメージをすることなく過ごしてきたから。

クルーズ船という職場

性格を表すとしたら闇深めの根暗系ポジティブ、さらに熱しやすく冷めやすいとこもある自分がここまで情熱を持って仕事する日が来るとは最初の仕事を辞めた時は思いもしなかった。振り返るとオーストラリアワーホリも満足こそしているが苦難の連続…。

そんな中でも帰国後、夜間で専門に通いつつ陸でジョブ(バイト)ホップを続け見つけたクルーズという仕事。

飛鳥に書類で落ち、諦めかけた夢はIndeedによって再燃。奇跡的にアジアを拠点とするSクルーズに入れて船員手帳まで取得した。

高みを目指しグローバルに展開するPクルーズに環境を変え、運も味方しポジションもブッフェレストランのウエイターからフォトグラファーという理想に近いところまでこぎつけた。

時間を常に気にしていかに速く楽に終わらせるかを突きつめていたあの頃とポジションは違えど船上という職場に変わりはない。

空と海の世界が広がる航海日、足りないくらいがちょうどいい寄港地での散策、国際的な乗員、乗客との交流…不朽のロマンがある。もちろんやりたくない事も時にはあるがそれも含めてこの仕事が好き、自分に合っていると言えるのは幸せなことだと家に帰ってきた今、より強く感じる。

根暗でシャイでは写真を売るどころか撮ることも出来ず、技術的にもまだまだ…同僚にはたくさん迷惑をかけこのままではお荷物でしかないという悔しさ、劣等感も忘れてはいない。

写真、そして文章、欲を言えば会話力この3つは常日頃から上手くなりたいと思う。

コロナウイルス

確かな技術を身につけて、喜ばれるポートレートを撮リたい。そしてアジア以外の航路を周ってから辞めるんだろう…そんな青写真を描いていた自分にとってコロナはまさに晴天の霹靂。

まさか自分の乗っている船で知らぬ間に感染が広がってるとは…横浜に戻った日ですら現実的に受け止めれなかったのが正直なところ。現実は数字を見ての通り悲惨なものとなってしまった。

この場を借りて亡くなった方々のご冥福をお祈りします。

そして多方面に及ぶたくさんのご支援に感謝します。本当にありがとうございました。

主観的に見たもの、感じたもの、そして客観的な見られ方、報道。1月の日々が夢かと思うくらい2月は辛いものでした。

船内にいたからこそ外部から入る色々な物から守られていたのかもしれません。

フォトグラファーは初日の乗船日からフォーマルナイト、レストランはもちろん下船日の朝まで(ほぼ全員の)乗客と浅く広く関わります。なので煙たがられるしその気配を一番察しているのは私たち。

このクルーズは海外の方が多そう、リピーターが多いな、日が経つと共に顔見知りができ、あのキッズは…あの家族は…ハネムーンか記念日かなどとさりげなく分析を進めているので知らぬ間にかなりの人数の顔を覚えたりしているもの。

14日間クルーズといつもより長かったこともあり、客室での隔離が始まり接触がとれなくなってからは余計にあの人たちは大丈夫だろうかと個々に心配していたが、安否を知る術はなかった。

職種に関わらず接客に携わるクルーはみな同じ気持ちだったかもしれない。

全乗客の下船が完了した後の船内はただただ閑散とし静寂…特に夜は空間そのものが眠っているかのよう。 活気溢れる船内が日常だったあの頃を想い、無人になった船内の写真を撮ることに決めた。

ツイートすることに躊躇したが写真は世に出てなんぼ…職業柄、不思議な使命感に駆られていた気もします。

順番に各国のチャーター機で帰路に就く同僚たち。

アメリカの次はEU、ヨーロピアン枠でチームに革命を起こしてきたマネージャーが一番先にいなくなるフォトデパートメント…呆気ない幕切れ。

その後もカナディアン、フィリピーナそして日本人の下船も刻一刻と近づく。

無念の下船。 船に長くいるのはさほど苦にならないクルーも流石に3週間は限界が近かったのでなないだろうか… さよなら大黒埠頭。

毎日見ていた横浜ベイブリッジもしばらく見納め。大桟橋ターミナルに停泊していた時にくぐっていたのがレインボーブリッジだったのでこの橋の正式名称を知ったのはかなり最近。

忘れかけていた足早に動く車窓に安定のバス酔い。

施設内隔離

ベランダがあるだけで日差しが入り、外の空気がいつでも吸える。会社の計らいで生活必需品も十分に備えられ不自由なく2週間過ごすことができました。

WSJ.の表紙、巻頭カラーを飾るA$AP ROCKYはグリル(銀歯)を見せて微笑む。そうだ、苦しい時こそ笑わなくては…

ワンセグTVと同僚に借りていたスピーカーはとりわけ重宝した。 久しぶりの民放、ANKERのポータブルスピーカーは返却後に同じものを購入するほど今ではなくてはならない存在に。

一日2回検温に来るいつメンの医療従事者2人組。 元気?調子はどう?何かいるものは?また後でね!といった短い会話からもパワーをもらえていた。

メディコー(MEDICAL)のハイトーンボイスと文化の違いを感じる強めのノック音は3部屋先からでも聞き取れる。今となっては懐かしい思い出でこの期間を過ごしたクルーはみな彼らのことが好き。

全力でケアされているんだと心強く感じるほどの素晴らしいホスピタリティを垣間見ることができた。途中から日本のお弁当がメニューに加わったその思いやりにも感謝。

PCR再テストでも陰性が確認され無事出所。

2週間ぶりの部屋の外、ロビーのグリーンゾーンにて初めて防護服無しのドクターに会えた。笑顔で短い会話を交わした時、あっこれで終わったんだと痛感した。

振り返ると本当にたくさんの人に支えられてなり立った計5週間の隔離生活、なんだかんだであっという間、手元には船内から帰宅までを共にした写ルンですがあった。

最後にもう一度お世話になった方々皆さんありがとうございました。

終わりに

これまでクルーズを題材にクルーとして働くメリットや寄港地での過ごし方など出来るだけポジティブな面を書いてきたつもりだ。クルーズを通して得た経験、情報を写真というツールを使って乗船クルーでいる限りは発信、さらにお世話になった方々に還元できたら何より嬉しい。

そして15話目の今回。あの一件については当事者として思うことも多く、複雑な胸中でいつか書こうとは思っていたが一番いいタイミングはいつだろうなどと考え先延ばしにしていたのが本当のところ。

松浦弥太郎さんの本に背中を押され今一度自分の状況を解釈し、書いてみたらずっとモヤモヤしていた脳内がいくらかスッキリした感覚に。著者いわく見えない、会った事のない読者の皆さんもまた筆者の味方なのかもしれない。

今後のクルーズ業界の再出発には厳しい意見や批判が向けられるのは間違いなく、どれだけ安全面を配慮してもこれまでのような日本発着の市場復活には相当な覚悟と時間が必要になる。

今年26際、 現場で働くのはそう長くないかもしれないが、どうなるにせよこの経験を糧に5年後、10年後ちゃんと自立出来るよう今は自粛、そして机上の空論的アイデアを蓄えて先の見えない再乗船の日を待つことにします。


優しさに包まれる南国の楽園 鹿児島編

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日の出とともに暖かい空気が鹿児島湾を包む朝、船は港に向けて速度を少し落として進む。小さい富士山のような形の山を過ぎるととうっすら桜島が顔を出す清々しい一日の始まり。

温暖な気候と類似してか、人々の温もり、思いやりが感じられる大好きな寄港地の一つ鹿児島市。いつも滞在時間以上に満足感、幸福感を得て帰船するその理由は船外で出会う人々が不思議なまでに優しいから。

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●マリンポートかごしま

錦江湾に浮かぶ人工島で雄大な桜島を眼下に望める。立派な天然芝にランニングコース、ヘリポートまで併設する珍しいポートで2016年完成と新しく長崎同様かなり広めのキャパシティ。

前述したが、早起きして鹿児島湾に入っていく景色と風を是非堪能してほしい。すると山々に囲まれ守られているようにも見える市内が次第に大きく見えてくる。

錚々たる顔ぶれのクルーズ船が定期的にマリンポートかごしまに来航。

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そこまでクルーズに興味がなくてもよくニュースを読む人なら分かる名前がちらほら…。

これだけの世界を代表するクルーズ会社の船が鹿児島へ寄港するのは中国からの利便もあるが、観光地としての高い評価、期待の表れだ。

着岸後、まず最初に目を引くのが色んな国旗を振って万遍の笑みで下船客を出迎えるピンクアフロのおじちゃん。警備員さんの中にも1名いつも同じ人がいて両者共こっちとしては勝手な顔見知り感覚。

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下船していきなり、芝生でキャッチボールをしていた学生たちに飛び込み参加した自身初外出。

船が職場兼家などと言う謎多き人間でも彼らは快く仲間に入れただけでなく、さっき買ったばかりというNEWグラブまで貸してもらい何dか申し訳ない。筆者は左投げだが有り難く使わせて頂いた。天気が良ければターミナルでピクニックもできる、新しい。

そしてターミナルに欠かせないのがホットスナックの屋台。買うのはいつもたこ焼き。

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あんまり半生が得意じゃないがここのはよく焼きで満足の食べ応え。

このお店を営む老夫婦を親のように慕う韓国人の同僚に紹介されて以来、寄港したらあいさつするように。その後QEに移籍したその同僚の動向や最近の出来事を報告すると嬉しそうに聞いてくれて最後に頑張りなとフランクをサービスしてくれるのだ。

彼らの優しさは一体どこから来るのだろう。

離岸時のペンライトを振っての見送りも毎回恒例、それも肉眼で見えなくなるくらいまで淡いネオンが暗闇に光ってゆれてるのを見るのはエモーショナルな体験。

この場を借りてポートの皆さんいつもありがとうございますとお礼を言いたい。

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団体でのツアー、個人でのタクシーチャーターを除けばクルーには大きく2つの選択肢がある。

 

徒歩 海を挟む大橋を渡り市内へ

海にかかる橋を越え真っ直ぐ歩くこと10分。外国人クルーが入り浸る2強スポット。

①ドンキホーテ

言わずと知れた激安の殿堂。あんなものやこんなものも売っていて最悪何も買わなくても、日本語に囲まれた異空間にいるだけで旅行気分を味わえのだろう。気持ちは分かる。

また近辺には星乃珈琲、スシロー、GoGoカレーといった全国チェーンのレストランや大手スポーツショップの入った複合施設など充実したショッピングエリア。ラウンド1でボーリングするのも密かな夢。

 

②マンガ倉庫

広めのセカンドハンドショップらしいが普段外出しないクルーですらマンガ倉庫のために出るほどの熱烈なファンを持つ。スマホやゲームなどの電子機器は彼らの母国で買うより安く、品質も安心のJAPANブランド。ホビーやフィギュアなどアニメ好きのクルーも多く客船の寄港日は忙しくなりそう。ギター担いで帰ってくる人もいたりする。

 

徒歩圏内はかなり日常に近いスポットが多く、何か特別な鹿児島感が欲しいところ。

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シャトルバス ドルフィンポート経由で市内中心部へ

90%筆者はこっち派。ヤシの木がペイントされたいわさき交通のバスに揺られること20分。初めての寄港地はこの間に、その日の行き先をGoogle MAPで検索。完全な自論だが★の平均値よりも★5の数とそのレビューを読んだ方が参考になる。

現在は商業施設の営業を終了してしまったドルフィンポートから徒歩5分、路面電車の線路手前を左へ。住宅を改装した喫茶店がある。

●珈琲なぎさ

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ダークブラウンの家具と淡いベビーブルーの壁の色が印象的、メダカを眺めながら深煎りのブレンドをいただく。

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ランチタイムのすり下ろしリンゴが入ったカレーの上品な甘さは苦いコーヒーとの相性抜群、締めのコーヒーゼリーにのるのは挽きたてコーヒーパウダーがかかったバニラアイス。コーヒー愛を感じる品々。家のようで家じゃない、でも頂くのは家庭的な手料理、ワンダーランド的空間。

旅行好きの女性オーナーが渡航先で買い付ける数量限定の小物や雑貨、普段使いも出来るアクセサリーは地元のマダムたちに人気。

 

●COFFEE INNOVATE

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また違ったタイプのカフェが市役所の裏側にありここはコーヒー雑誌に掲載されていたお店。

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メインの通りから一本入ると人通りも落ち着く。大きな窓から日差しも入るが明るすぎない店内。天井高い。

革のソファに深く腰をかけレコードから流れる音楽に耳を傾ける、、置いてある数冊の雑誌のチョイスも秀逸…あ〜ここの近くに住んで毎朝通えたらなんて妄想してたら隣から楽しそうな声が。隣のファッショナブルな異空間との間に境界線はなく出入り自由。最高じゃないか。

アメリカーノとホットサンドをオーダー。おかわりラテはテイクアウト用に、同じビルの向かいにはスケボーショップDUSKもあり長居確実。

カフェイン投入完了したらデパート山形屋を通って天文館通りへ。天気が多少崩れてもアーケードがあるので安心。

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永田シロアリという駆除業者のビルはインパクトの塊。

だいたい100円ショップと2ndストリートをはしごしてから一角にあるザビエルの一生が描かれた天井画を見上げるのがお気に入り。
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スペインに生まれフランスで神学を専攻したザビエル。

インド、東南アジアへの布教の旅は困難の連続だったそう。その途中マラッカで鹿児島出身の武士アンジローに出会ったのがきっかけで日本へ。鹿児島の人たちは温かく迎え入れてくれたと手紙に記している。

その頃から鹿児島の人たちは優しいのか…感慨深い。

少年期に戦争を体験し、宗教改革、大航海時代の全盛期に生きた波乱万丈な彼の人生は今後も日本史の一つのターンニングポイントとして語り継がれてゆく。

 

天文館は九州ラーメン激戦区。いろいろ食べ歩きいたのだけど、、

●こむらさき

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一度食べたらこむらさきにハマってしまった。まさに病みつき、それ以来ここ一択(そうゆうとこある)長崎のちゃんぽんと同じく濃厚なので筆者は白飯必須。

1階はコの字型カウンター、2階はお座敷でグループにも対応。食券を買って待とう。

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着丼!美しい盛り付け。豚骨鶏ガラの濃厚スープと具材を下からよくかき混ぜよう、この時の湯気の匂いが最高だ。

野菜とチャーシューをソーメンのように白い細麺に絡めて、、、たっぷりの茹でキャベツと椎茸がアクセント、付け合わせのタクアンでさっぱり口直ししてからニンニク追加でさらにG系へ味変。Sクルーズのご飯からするとこのラーメンは最高の御馳走。お腹一杯。

味の濃さ、ヘビーさは好みが分かれるテイストかもしれないが横浜のラーメンミュージアムに出店しているとか、おすすめです。

 

●城山記念公園展望台

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天文館から歩いて20分、、照国神社を抜けると順路に合流。伸びた木の枝が額のようになり桜島をより引き立てる。はるか彼方に見える船は手前のビルより大きく見えたり?クルーであろうと目を疑う時がある。

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天文館むじゃきと言われても何か分からないがが南国 白くまアイスの商標はみんな知ってる。

南国とは鹿児島のことだったのか、、納得。天文館の本店で食べれる白くまかき氷は泣ける美味しさ。他にも黒豚しゃぶしゃぶやさつま揚げなど有名どころは多くお酒もすすみそう。市内の充実したインフラも素晴らしい。

 

桜島へは水族館近くのフェリーターミナルから15分。噴火する姿も見る。灰色の噴煙が雲の高さまで上がりしばらく続く。島民は頻繁に避難訓練を行ってるとか…。サンダルで外出すると足に灰がつくので靴は履こう。

船内ツアーでは時間に限りはあるが仙巌園や指宿、霧島といった遠方へのオプションもある。クルーはお風呂がない(シャワーはあります)ので基本いつでも温泉に行きたい。

野球好きの筆者、鹿児島に一つ思い当たる節がありググってみたらヒットした場所。

番外編 烏帽子山 最福寺

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小さい頃に買っていた某野球雑誌。

そこに載る苦悶の表情をした選手にバチバチ燃える火柱の写真。どうやらお経を唱えて精神力を鍛える修行で、護摩行というらしい。

キャンプ前のシーズンオフ、清原や金本、新井ら一部のプロ野球選手がそれをしにわざわざ鹿児島に毎年のように足を運ぶのだ。

そのお寺が鹿児島の平川と言う所にあり電車で行けそうなので行くことに。

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思ってたのと違う外観。

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堂内には国内最大級の木造仏、弁天財が鎮座する。火柱は立っていない(真夏)。

ここの法主である池口氏には半分都市伝説のような逸話や政界とのコネクション、さらには北朝鮮とも繋がりがあるとかないとか。地下には博物館顔負けの東洋美術コレクションがある。人気はなく薄暗いからまた不気味。壺、掛軸、菩薩像、刺繍。中国、西安の兵馬俑まで寄贈されており何者なんだと背筋が凍った…。

信じるか信じないかはあなた次第です。

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無事に最福寺を後にし安堵。

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帰路の無人駅で見つけた一枚のポスター、何といいキャッチだろう。

1863年、生麦事件が発端となり薩英戦争という鹿児島VSイギリスという現代では考えられないような戦いが起きる。そこで惨敗しイギリスの強さを知った西郷隆盛や大久保利通らは開国論へと舵を取り、幕府を倒すため長州藩と薩長同盟を結び大政奉還、明治維新を果たすのだ。

この一連の映画のような流れロマンだね。時を読み、考えを変え、プライドを捨てて戦って掴む成功は尊い。負けから学ぶことはたくさんあるはずだ。

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2019年夏。マリンポートかごしまで長年クルーズ船出迎えの指揮を取る女性がDPのクルーズに来られた。

その船旅は確かお子さんからのプレゼントだったと記憶している。初の乗船、「いつも見送ってる船に乗るのは不思議な感覚だ」と率直な感想を述べられ、これまでの港での献身的なおもてなしを知った船長の計らいでサプライズで特別なパーティーに招待され、直接船長と話せて良かったと喜ばれていた覚えがある。

仕事中の短い会話だったが、彼女の高揚感に満ちた表情は今でも忘れられない。

 

現在コロナウイルスの影響で、休止に追い込まれている世界中のクルーズライン、寄港地として客船を受け入れる側の方々も安全に再開する日を待ちわびていたら嬉しい。

 

続く

 

 

ついに念願の九州初上陸 長崎編

いつか行くだろうと思い続けて20数年、図らずともその時はやってきた。

人生初九州…長崎、いい響き。

中国から九州間はシーデイ1日(前日の夕方に出て、終日航海日丸一日、翌日の朝に寄港)と非常に利便が良く、当時は九州2ポート挟んでの5日間ショートクルーズ。

この辺の距離と日数の感覚は船での旅行ならではで,初めての人は戸惑うところかも。

終日航海日の翌日の朝、港への到着が近づきいつものように朝食の準備をしていると大橋出現。

①女神大橋

これを悠々とくぐっての入港。ロマンがあるじゃない!

香港の時もふれたが、レストランがある12階最後尾からの壮大なパノラマビューは仕事中の数少ない癒し。

そのために一旦、仕事の手を止めちゃんとテラス席へ移動してパシャリ。

クルーズ船を真上から見下ろせるレアスポットとあってインスタグラムに並ぶ写真はどれもすごい構図。名高い長崎の夜景と直進してくる流線型の光り輝く塊美。

変に聞こえるかも知れないが、乗ってる側からすると自分たちの船がどう進んでくか分からないので画面上で客観視するとまた違う見え方がある。撮影者の心理とかを考えるとさらに面白い。

橋を越えしばらくすると右舷側、洗練されたデザインのターミナルに停泊。

②松ケ枝ターミナル

滑らかな曲線に沿って隆起した建物とそれを覆う青々とした芝、その先に生える背の高い木々。

職場から見下ろしている段階でもう歓迎されている気分。植物は偉大だ。

内部では丁寧な観光案内が行われ、地図はもちろん、路面電車の一日乗車券も販売しており海外からのクルーズ船を受け入れる準備は完璧。周辺には出店も来て民芸品や雑貨などセンスを感じるチョイス。

同部屋のマレーシアンはここでよくガンプラやワンピースのフィギュアを買うポイント1。

③街へ繰り出そう

長崎は街と港の距離が近いのも非常に印象的。

観光地の選択肢も幅広く、慣れてくるとその日の気分で行先を決めれるように迷いはなくなる。 歩いても良し、路面電車も良し…利便もよく公共交通機関はお財布にも優しい、まさにクルーが喜び理想的な街づくり。

本当はよくないが寄港地の日は朝食抜くこともしばしば、糖分チャージのためにまずパン屋へ。

●Gaillard(ガヤール)  

ターミナルから歩いて10分ほど。

赤枠の外観、パンの小麦色が映える白を基調とした内装。いいね。大胆なラインのマップも観光客には嬉しい。

分かりやすく書かれたポップ、パンひとつひとつの重みに反比例するプライス。

安定のレギュラーラインナップに季節ものや新作もピック、種類多くて、どれも美味しいがBLTサンドはイツメン。 THEパン屋な冷蔵庫に明治乳業のアクアブルガリア置いてるのもグッジョブ。

何度寄港しても毎回足を運ぶ店こそが本当のお気に入り。帰り道にもう一回いくこともあるくらい好きなお店。

乗船中は曜日の感覚を持ち合わせてないので、何度閉まったシャッターだけ見て帰ったことか。その分開店しているだけで嬉しいのだ。

ガヤールの地図にある大浦天主堂もこのエリア。

世界遺産になったからなのか、入館料1000円はあまりにもビジネスライクな気もするが仕方無し。

日本に現存する最古のゴシック調の教会で美しいステンドグラスは国内ではなかなかお目にかかれない。

大浦天主堂脇の細い坂を登った先で小休憩。

● 南山手レストハウス

高台からの景色はジブリ映画に出てきそう。ここでさっきのパンを一口。

●グラバー園

花々に囲まれた異国情緒溢れる洋館 旧グラバー住宅。

幕府より正式に居住を認められたイギリス人商人が住んでいたのがこの地、建物の佇まい、雰囲気は時代を超えてたくさんの人たちを癒してきたのだろう。

手入れも行き届いており落ち着いた空間でゆっくりできる。

明治維新の近代化を目指すムーブメントが生まれた長崎港と船を稲佐山バックに一望。

夜はライトアップされ夜景も見たいが残念、その時間帯私たちは海の上…。

お次は新地中華街方面でちゃんぽんハンティング。

一番最初に食べたのは江山楼の特製ちゃんぽん。本場のスープはとても濃厚で後出しの白飯オーダー。

その後も訪れる都度、違う店に行き食べ比べたがどこもやや動物系のクセ強め。それが美味しいんだけど飽きずに食べ続けるなら結局リンガーハットが無難なのか…

修学旅行先としても人気の長崎、学生たくさん。親父に借りたデジカメで自分も京都、奈良で色々撮ったのを思い出す。

思案橋周辺の寂れた感じ、張り巡らされた電線の東南アジア感共にたまらない。

長崎の若者の県外への流出率は日本の中でも高く高齢化に拍車をかけているとオーストラリアで知り合い長崎に帰ってきた友人が言っていた。

彼は現在、五島列島の漁師と提携し、魚のオンラインでの販売、PRをして地域に貢献している↓

https://store.shopping.yahoo.co.jp/sushi-katsugyo/

オーストラリアで知り合った別の友人(長崎出身)に強くおすすめされたのが老舗のカステラ屋さんだ。

●福砂屋本店

1624年創業。お勧めされて以来、ここ一択。優しい甘さに固めのザラメ、2切れ入りのキューブカステラがありパッケージも可愛いので下船するクルーへのお土産にも喜ばれる。

極論、契約期間の6ヶ月は毎日が旅行、ゆえにお土産文化を忘れかけるがこれ送られたら超嬉しい。福砂屋の分店は浜町商店街にもあるのだが本店の住所、船大工町に惹かれる。

長崎には三菱の造船所もあり船、港との関連は今でも続く。

坂道を越え歩きに歩いて辿り着いた亀山社中跡地と坂本龍馬のブーツ像。

明治時代にブーツ姿はさぞかし目立っただろう。未知との遭遇、ださい、ふさわしくないなど罵声を浴びることもあったかもしれない。

周りの目を気にせず自分がいいと思い貫いたスタイルは間違っていなかったと時代が証明している。

●日本二十六聖人記念館

豊臣秀吉によって西坂の地で殉教した26人のキリシタン。彼らはその後カトリック教会によって聖人とされるのだが…

見学中はっとしたのはこここそが、NYで友人に連れられて観たハリウッド映画「沈黙」の舞台ということ。

当時は教科書に載る隠れキリシタンの話程度の知識しかなく長く感じ(実際長い)上映中、寝てしまったのだ。

展示された映画の分厚い台本に書かれた"Silence "の文字見た瞬間、数年前の記憶と繋がった。

ザビエル直筆の手紙。

神の有無を題材にしており、あまり本を読まない人間だが、思い立ち遠藤周作の文庫本を読んでみると.…頭に情景が浮かび、劇的に面白いではないか。

原作、映画、ロケ地とこんな作品の楽しみ方を1つでもできたのは大きい。

一際目を引く建築の聖フィリッポ教会も是非セットで。

路面電車に乗って浦上教会と平和公園へ。

広い公園に寄贈された世界平和を願う彫刻たち🕊

他にも出島や眼鏡橋、炭鉱として栄えた軍艦島へのツアーなど日本史にゆかりのあるオプションが豊富。

キリスト教伝来、鎖国、貿易、開国、明治維新、原爆被災地…ディープすぎる。海外からの文化の往来を限られた時間でも想像以上に感じれて大満足。なかなかロマンがあるじゃない。

良い時も悪い時も締めはコーヒー。

●TAFT

オランダ坂近くにあるビルの二階。クラブの音量でジャズが流れるこちらの喫茶店。

少しとっつきにくそうなマスターと苦めのサイフォンコーヒーはくせになる。しばし無になり気持ちをリセット。

こうしてショアリーブを満喫し、職場に戻りカオスのBBQナイトへ挑むのだ。

毎回帰船すると、次の長崎が楽しみで仕方ないのはなぜだろう。

時間ないけど出来ればもっと奥の方に行ってみたい、五島列島にも、島原といった潜伏キリシタンの歴史も気になる。 流石に遠いな、、今度ゆっくり…あれっ国内旅行もありじゃない?素直にそう思えるようになったのは長崎がきっかけだ。

船で行く九州の冒険は続く。


テンダリングと沖縄の離島 / クルーズ船でウエイター240連勤 ⑩

今まで海外での心に残ったことを振り返ってきたが、ここからは国内も題材に書ければと思う。

筆者の出身は埼玉でクルーズ船に乗るまで修学旅行先だった沖縄以外、大阪から西に行ったことはなかった。基本的な行動範囲も埼玉⇄東京がメインで国内を旅行しようとすら思わなかった。

ちょっとの遠出も関東圏で満足。山梨の富士吉田は、特にお気に入りで新倉山浅間公園は有名な映えスポット。

中国人しかいない日本のマイナー世界遺産、忍野八海は驚きの水の透明度。泊まりなら是非リゾバしていたホテル鐘山苑へ…(広告)

それから年々行動範囲は広がる一方で“飛行機に乗る”は“海外に行く”と同意に。

私見だが国内線は台湾や韓国といった近隣アジア圏よりも値段が高いイメージがある。 航空会社やシーズンによっては間違っていないだろう。

そこに強めの海外思考が加わり、海外かぶれの完成。退職から自由に旅行できる環境を選び、実家という大きなバックのお陰でオーストラリアワーホリ、ニューヨーク、東南アジアラウンドなど好き勝手な旅を続け頭のネジはどんどん飛んでゆく。

それはそれでいい。夜間科の学生になり、就活せずフリーターになった時からヤバいと思い始めた。(今でも十分ヤバイが) そういった流れでクルーズ業界へ足を踏み入てからのこと、自ずと避けてきた国内を船で行くチャンスをもらい、旅を楽しむ初心に戻れた気がする。

今まで以上に日本が好きになったのが本音でありこれからの数回に続く話の結論。

不思議な巡り合わせで初もの尽くしの乗船から約3ヶ月、マニラ、台湾から石垣島か宮古島のどちらかに週一、二のペースで寄港することに。

数少ない国内旅行、まず端から攻めて行くのも悪くないだろう。石垣島…プロ野球のロッテが2月にキャンプしてるイメージしかないが、それでも期待値は上がる。

石垣島への初寄港はテンダリング。

●そもそもテンダリングとは?

テンダーボートと呼ばれる船の左右についてる小型船で港にいくこと。港、船着場の地形がクルーズ船に対応していない場合に用いられる。その間船は海の一定の位置に浮いている状態。

そして2回目、石垣島にクルーズターミナルが完成した晴れの日。しかし生憎の天気にげんなり…意地でも外出しないと船外での思い出は生まれない。

レストランから見下ろしていたおニューのコンクリロードを歩き目指すは前回テンダーボートが着いていた町の中心部…分かってはいたが何もない。(こんな事ならターミナルなんて作ってほしくなかった)と心は叫ぶ。

お高い石垣牛が並ぶ石垣市公設市場を通り抜けてちょっと遠いマックスバリューへ足を伸ばす。

イオン系列、トップバリューの仲間マックスバリューは親しみがないかもしれないが沖縄ではなくてはならない存在。辛いラーメンが好きな中国人クルー。四川出身の人たちは特に味覚おかしい…

ファミマに売ってるデカいドクターペッパーはマストバイ。ルートビアが有名で日本では沖縄でしか展開していないA&Wは毎回気分ではないのでスルー。

ありがたいことにタクシーが安い。

石垣島に限らず、クルーズ船で地方に行くとキャパオーバーでタクシーの数が足りなくなりがち。

なので事前に予約しておくか、船のツアーに申し込むかしだ方がベター。じゃないと歩いていける距離にこれと言ってなかったり、意外と思うようにいかない時も多々あるのでせっかくのクルーズ、ストレスを減らすためにも日頃より財布の紐は緩めましょう。

晴れたら海ラッキー。海の色めっっちゃブルーだけど未だに一度も入ったことはない…。石垣島だとやはり川平湾、ボートで竹富島に行くツアーが人気です。

心配だったらるるぶ持参、夏のゲリラ豪雨は日常茶飯事なので雨具のご用意を。

宮古島は小さめのクルーズ船なら着港できるが、基本は今もテンダリング。

平良港から歩いていけるパイナガマビーチで遊んで向かいのファミマで一杯やってアイス買うのもよいが、やはりレンタカー借りて島と島をかける伊良部大橋へドライブするのが気持ちよさそう。

ジャグジーから遠目で街を一望できるのもテンダリングポートならでは。

この写真、自分のこれまで撮ってきた中でも5本の指に入るくらいお気に入りだが心残りは売れなかったこと。カメラ目線をありがとう。

お土産にいただいた雪塩サンドはコーヒーと合う。

仕方ないことだが、綺麗な海を横目に働くのは辛いものがある。何よりの試練は毎クルーズ離島の夜におとずれるBBQディナー。

プールサイドまでレストランを拡張して行うのだが、全てにおいて思い出したくないほどの忙しさ。

この日だけはセーラーTシャツかアロハシャツに白ショーパン、白スニーカーとラフで革靴を休められる日。これ以上大変な仕事は今のところない、よくがんばったウエイター時代。

テンダリングボートも近くで見るとけっこうな大きさ。有事の際にもお世話になるが、テンダリングポートは少ないので乗る機会があったらラッキーくらいに思っておこう。

●でもテンダリングは正直あまり気乗りしないその理由

①乗るのはお客さん優先なのですぐには外出できない。キャプテンアナウンスで "CREW SHORE-LEAVE IS NOT GRANTED"と入るのが恒例。

②早めに設定される帰船時間。テンダリングの寄港地の特徴であり、ボートを引き上げて固定する時間が必要だから。クルーの朝も普段より早目。

③ ランチがいつものポートデイの倍忙しい。テンダリングだからと外出しない人、アクティビティや移動に時間がかかるなどが原因。決して悪い意味ではないので思う存分寄港地で楽しんでもらいたいのでこのブログを書いている。

④一隻に乗れる人数約150人。安全面からキャパが決まっおり、一本逃すと次来るのを待たなくてはいけない。

⑤ 揺れる、酔う。乗ったら乗ったで波高いとその影響をもろに受けるのでアトラクション感覚で楽しもう。

⑥帰りの時間にかなりの余裕が必要。陸で遊んでる時も時計ばかり気になる…まぁこれはいつものこと。

帰船時間ギリギリになるドキドキ感が一番体に悪い。

逆にテンダリングの良いところ!

①船を水平に近い目線から見れるので大きさがよく分かる。船バックにセルフィしたいなら二階へ。

②時間帯によっては空気が澄んでいる…

あんまり出てこないから③はなし。日本だと三重の鳥羽など。あまり効率はよくないが気分転換になるし、ターミナルのありがたさがよく分かる。

最初と最後の写真に映るのは宮古島に泊まる姉妹船のSSA。台湾基隆〜那覇、離島がメインコース。

✈︎台北への往復便をとれば、台湾旅行プラス沖縄クルーズが最安値でいけるクルーズラインで筆者もゲストとして乗るならこれがいい。絶対楽しい、、

石垣島か宮古島、やはり港の近くに美味しく心地よいカフェを見つけられなかったのが要因だろう。馴染めず、海でキャピキャピできず、毎回日本にいてそうでないような不思議な感覚だった。

4ヶ月目、ついにレギュラーで上海から九州、本州へのクルーズが始まり念願の本土帰還。

続く

虜になる愛しの香港喫茶 / クルーズ船でウエイター240連勤⑨

コロナショックでクルーズ業界も何か大きく変わらなくてはいけないのかもしれません。時間軸が不思議に思われる方もいるかと思いますが、記事の写真はここ3年間で撮り貯めたのを使用しています。

話の続きは前回の続き香港ショアリーブ(外出)後編。

しばし船から離れ陸地を満喫する今回。下船しメトロ、トラムと乗り換えて目指すのは、香港島、ハッピーバレーにある行きつけの香港喫茶。

湾仔(わんちゃい)駅からケネディータウン線のトラムに乗り終点のハッピーバレーまで約30分。カイタッククルーズターミナル下船から計算すると1時間は確実…遠いのは否めないがタクシーは最終手段。

なんだかんだ何回来ても観光客感は抜けず…空いてたらトラムの2階、1番前に座ってしまうのだ。

ここから見る香港は格別。人の動きがよりはっきり見えると共にこの辺は運転するの大変だな〜と妄想ドライブしてる間に中心地を抜け、道もだんだん細くなってゆく。

東京もそうだが、歩行者の多い街の運転は避けたい。バックパッカーの時はほぼほぼレンタルバイクしているがクルーでいる限りはリスクマネジメント最優先。船外は完全自己責任だからね😊

ビルから木々の緑に車窓が切り替わるのがこのラインの良さ。窓は開いていて香港都市部の殺伐としたイメージからは想像もつかないほどの心地よい風と木漏れ日が入り、この瞬間の美しさに息を呑む。

競馬場のジョッキークラブ、隣接するスポーツ公園を越えるとハッピーバレーが見えてくる。

ちなみに帰りはハッピーバレーを始点に右回りで、丘にそびえ立つ香港墳場という巨大な墓地を抜けてシティへ向かう。英国統治時代を彷彿とさせる大小様々な十字架はアジア圏でも珍しい作りではないかと思う。

ハッピーバレー自体は何か特別な観光地ではなく、閑静な住宅街といったところ。交通量や目を引く高層ビルも減り穏やかな雰囲気が流れる。

バーやレストランの客層は若干大人向けでヨーロピアンテイストのお店が多め。とは言え、薬局や漢方といった香港オリジナルなお店もあるのだが写真が少ない。

ここまで来ると頭には食欲の2文字、、次行ったときはもっとこの辺をじっくり探索したい。傾斜のある土地でちょっと目線が普段と変わるのも頭に入れておこう。

旧正月の2月が近くなると真っ赤に染まるお店がちらほら。福の文字とその年の干支がデザインされたグッズ展開は幅広く、価格帯もピンキリ。

そんなに混んでないのでじっくり見れるしハッピーバレーという土地の名前も縁起良いので小物を買うにはいいと思う。

●Fusion Supermarket

海外輸入品多めでちょっと値段もアッパークラスなスーパーマーケット。ここでは消費系のばらまき土産を買おう。ヨーロッパ、ブランド、横文字デザインが大好きな日本人(筆者も含め)にとってここにあるグッズのデザインはコスパをふまえても喜ばれること間違いなし。

オーストラリアワーホリのときに感動した水入れて振るだけのホットケーキミックスとの再会は250円の値段より価値がある。

両者共に元イギリス領だからなのか不思議なところで思い出は繋がる。このスーパーでは船用の高いドリップコーヒーやお菓子などちょっと奮発するがクレカで一発だ。

歩いてたらお腹が空いてくる。正直なところ、香港ランチの選択はかなり難しくしっかり系のご飯は期待外れで終わることが多いからだ。

船のあるお客さんが言っていた「某高級ホテルのアフタヌーンティーよりマクドナルドのミルクティの方がが美味しかった」という話は忘れられない。

実際、セットに香港式ミルクティーや豆乳を選ぶことができる。またアンガスミートバーガーなど香港エリア独自のメニューもありマクドナルドを侮るべからず。タッチパネルでオーダーしここもクレカで支払い。一連の流れは速くて楽。スマイル0円もいいが、日本も早くこの流れになってほしいものだ。

レストランではお冷ではなくぬるめのお湯が出てくる。

香港散財プランなら行きたい飲茶は先に決めてできたら予約もしよう。Googleマップのレビューは世界中の人の批評があり一番信頼できると思う。平均の値よりもいくつ⭐︎5があるか、、これで決まる。

筆者の初飲茶はニューヨーク、チャイナタウン。

ここは本当にニューヨーク??ってくらい周りは見渡す限り中華系でそのインパクトが余りにも強く味は記憶にない。Jing Fong という向こうでは人気のお店で英語圏で目にする漢字は癒し。

また話が膨らでしまったが、いろいろ行ってると自ずと共通点が生まれて嬉しい時があるもの。経験は無駄にならないとはこのことなのだろうか…寄り道も済んだところでそろそろ本題の香港喫茶へ。

●祥興珈琲室 (Cheung Hing Coffee Shop)

風格すら漂う凛とした佇まい。もう好き。

いつもお昼過ぎくらいに伺うのだが、ランチタイムは日替わりのランチメニューが選べる。ご飯は驚くような美味しさというよりかは安定感重視、ボリュームでカバー。

店内はローカルで混み合い相席になる確率は高い。一眼で料理を撮ってる見慣れない観光客を前にしても店員さんたちの接客は優しくメニューについても詳しく教えてくれるその姿勢に感銘を受けた。

日本の一般的な喫茶店で旅行客の香港人が来たらどこまで対応できるだろうか、、逆の立場で考えるのは大切。

レギュラーメニューの麺は香港日清の出前一丁。

エッグタルトは焼きたてのタイミングを狙おう。焼きたてなら食べてくのもあり。もしお腹いっぱいだったら持ち帰って冷蔵庫で冷やしてから食べても美味しいぞ。

バターたっぷりのパイナップルブレッドも持ち帰りがいい。濃厚な香港式ミルクティーはエバミルク(無糖練乳)やブレンドした茶葉を濃く煮出すことで作られるらしいがちょっと苦手なんだこれ…。

なのでアイスコーヒー無糖をチョイス。とりあえず甘くて美味しそうなものは全部テイクアウトして、3時から始まる香港式フレンチトーストに胃と心の照準を合わせよう。

それは私たちの知るフレンチトーストとは別物かもしれない…香港語で西多士を待つこと10分。

ドン!

眩しいくらいのきつね色にあがった厚切り食パン。その上でとろけるバターと練乳のコラボ。

カロリーの塊をナイフで大きめに切ってジュワトロのハーモニーを心行くまで楽しむ、、甘過ぎずくどくないのが不思議。

後から追ってくる罪悪感をすっきりアイスコーヒーで断ち切る。もうこれが快感であっという間に完食(2人でシェアするのをオススメする)。最後はもたれるからね…完食するとまた仕事頑張ろうモードに自ずとシフト。でも船に帰りたくない…

食通の同僚も気に入った様子で何より。

店員さんとも顔見知りになった今、香港では数多くの喫茶店がこういった料理を提供しており特にフレンチトーストは観光客からの人気に火がついている。

だが初めてここに来た時の全体的なサービス、感動から寄港した際はここに行く。

他にもトラムからの景色、落ち着いたハッピーバレーの雰囲気などなど浮気する理由は見あたらない。そう定期的にあるわけでは無い香港チャンス、その分楽しみは増えるが、その期待を裏切らないお気に入りのお店でした。また香港行きたいですね。

日本の純喫茶も大好きです。続く

ご褒美の香港オーバーナイト / クルーズ船でウエイター240連勤⑧

初めてクルーズ船で香港へ寄港したときのことは今でも鮮明に覚えている。

乗船して3ヶ月が経ち、仕事もだいぶ手についてきた6月。トレッドミル感覚だった沖縄〜台湾〜マニラ クルーズを延々と続けていたあの日々において香港オーバーナイトは刺激的で、それはもう事件だった。

少しスピードを落とし波の抵抗を受けない湾岸に入ってから始まる静かながら力強い滑らかな航行。イメージはトヨタプリウスの安定感(元マイカー)…伝わったら嬉しい。

接岸と休憩時間が重なったのでクルーエリアの船頭へ移動。海面を割ってゆっくりしっかり進んでゆく姿を最前線で噛みしめた。

小雨の降る中、両岸にそびえ立つ高層ビル群を追い越しビクトリアハーバーへ。陸から見るのとはまた違う視線は新鮮だ。

● 香港は停泊時間が通常と比べてなぜか長い

この時はお昼過ぎの到着で翌日のお昼に出港。この時間が長ければ長いほど行き先の選択肢は増え、ディズニーランドはもちろん、足を伸ばせばマカオにもいける。

見所はたくさんあるがオーバーナイト(丸一日停泊)する際は、ビクトリアピークから夜景を見に行くツアーの人気は根強い。それだけ見てそそくさと船に帰る人もいるほど…。

どこに行こうかとワクワクしながら仕事したのは久々だった。寄港してからしばらく時間が経ってからの船内ディナーはほぼ無人…レストラン開ける意味ないだろうと思いながら待つこと3時間。

12階後方にレストランがあるメリット、運みたいなものを一晩で使い果たしたかもしれない、、夜景を見て感動したのは初めてだった。

この景色はご褒美と受け取り、ひとまずここまで辞めずに続けてこれたことに感謝した。

一仕事終えて速攻、着替えて外の世界へ!!

船を降りて税関を抜けるだけでラグジュアリーショップがたくさん入る Harbour City(海港城)ショッピングモールへ直通できるのがビクトリアハーバーの良いところだが深夜は当然ながら営業していない…

そこから観光地の尖沙咀(ちむしゃしゅい)駅は目と鼻の先、香港島の中環(セントラル)駅までも一駅とターミナルの好ロケーションは効率の良い外出を可能にする。

●香港には2つのクルーズターミナルがある

中型までの客船はビクトリアハーバーに停泊するが、一定サイズより大きな客船は東の九龍湾にあるKai Tak (カイタック)クルーズターミナルへ。

この2つのターミナル間には少し距離が有り景色はだいぶ異なってくる。

屋上庭園や高速WiFiなどKai Tak ターミナルの施設は空港のようで驚くのはその広さ。下船から矢印通り歩いて外へ抜けるだけでも一苦労、、息切れ必至。

ここからシャトルバスに乗りダイヤモンドヒル駅へ行くのが一般的だが、もし行き先が決まっていればタクシーもあり。昔のトヨタクラウンがたくさん走っている。

ビクトリアハーバー付近の景色と比べてはいけないほどの庶民的な雰囲気。オフィスビル、ショッピングモールと住居用のビルが混合してかなりカオス。

観光客の行きたい場所と現地民が好んでいく場所にはかなり大きなギャップがありその差、違いを感じれるほど筆者が思い描く楽しい旅行に近づく。

だが異なる両面を知るには時間もお金もかかり限界があるので、まずは旅行前の情報収集で取捨選択をするがインスタグラムやFBの旅行系グループはリアルタイムで更新される素晴らしい便利ツール。

あと軽くでいいのでその国の歴史を知っておくと、日本や隣国との相互関係が見えてきて旅がおもしろくなる。

ビクトリアハーバーとカイタックターミナル、もしクルーズで香港に寄港する際は心の準備ではないが事前にどちらか知っておくと良いかも。

どちらのターミナルに着くにせよ変わらず足を運ぶのは香港の雰囲気に包まれ、地元民に愛されるローカル香港喫茶だがまずは両替しよう。

●両替は尖沙咀(ちむしゃしゅい)の重慶(チョンキン)マンションへ

少しでも良いレートで替えたい、短い時間でも異国情緒を味わいたい人にオススメしたい。

目抜き通りのネイザンストリートにあり、SIMカードを配るインド系のキャッチたちが路上にいるのですぐ分かる。

所狭しと両替商が並び色んな人種の人たちがひしめきあう一階はスルーして中央の階段で二階へ。人気は一気に減り、薄暗いがやはりレートはアップ!

それほど危ない気配は無く両替も旅行の一つとして楽しめるといい。

この建物の上階層には安宿が集まっていることで知られているが、相当貧乏旅行じゃない限り普通のホテルに泊まろう^_^ 経験者は語る…。

詳しくは昔のブログで書いてます。

Sクルーズのウエイターはドリンクを売ることによって会社からインセンティブとしてチップをもらうがそれだけ毎回米ドルではなく香港ドル…。

この近くにフィリピン人クルーがこよなく愛するハンバーガーショップ、ジョリビー香港店があり帰船時間が近くなったターミナルにはテイクアウト袋を両手いっぱいに持った彼らの姿がある。

法律を巡り中国政府と対立する痕跡が生々しく残りいまだ解決の糸口は見えないが、一時期よりか少し落ち着いてきてる様子。

両替したらメトロに乗ろう。

行く頻度にもよるがPASMOのようなICのオクトパスカードがあると便利だ。ビクトリアハーバーをくぐって香港島にある湾仔(わんちゃい)駅へ。

地上に出たら、香港の二階建て路面電車トラムに乗り換え目指すのは終点ハッピーバレー。その名称の響きも気に入っている。

続く。