All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / インスタ@imknto はリアルタイムで更新中!

レンタカーで行くおーりとーり石垣島

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春の訪れというべきか冬が来なかったというべきか。

気づけば2021年は季節感とは異なりながらも刻々と進んでいた。

3ヶ月間の西表島を拠点とする八重山諸島生活を無事終え帰途につく最中、思い返すのは毎日目にしていても全く飽きることのなかった海の青と現地で会った心優しき面々。

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南国のポカポカ陽気から一転しダウンを着て久しぶりに蔦屋書店へ。

POPEYEや&Premiumと同じくらい好きな雑誌がTRANSIT

洗練された写真の質と量は旅行ジャンル雑誌界の中で異彩を放つ。

常にこんな写真が撮れたらなと思いながらページをめくっている本誌の記念すべき発刊第50号は青色をテーマに国内を巡るもの。

過去となった瞬間瞬間のイメージを回想しノスタルジーに浸る一時は旅行者にとっての喜び。

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青と言えばもう一つ、ハマっている韓国ドラマ青い海の伝説

沖縄で観始めたのもまた乙な人魚と人間の恋が時代を越えて繰り返されるラブロマンス。

 

今回はこれから本格的に観光シーズンを迎える石垣島の観光地について。

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とある日の朝7時半。

西表島、上原港にて朝一の船で石垣に行こうと思いきやターミナルが閉まっている。

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今日は欠航か?こんなに天気良いのに?数十人がソワソワしながら開店を待つ不思議な光景。

今日の担当者誰?から始まり直電する地元民を横目に石垣とは比べものにならない西表島コミュニティを感じる。

どうやら寝坊してしまったらしくチケット売り場には長蛇の列ができていたが運航に問題はなし。

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石垣港に着き具志堅用高さんの銅像には目も暮れず市街地へ。

さよこのサーターアンダギーはサーターアンダギーの概念を覆すフワフワ食感。

https://goo.gl/maps/64zzgNrcwSi8Xt9H9

 

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口がもうコーヒーになっている筆者はモーニングなら喫茶海坊主

木目調の店内にはヨット関連のグッズが飾られ暗さが丁度良い。

WiFiもありゆっくりでき隣では豆も買える貴重なお店。

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カフェならクラッチコーヒー。

クラッチコーヒーではレンタカーが借りられるのでテイクアウトしそのままドライブにいくのも良いだろう。

テリヤキチキンのホットサンドは美味。

実際借りたのはパジェロではなくデミオだが…音楽をかけるトランスミッターまたはポータブルスピーカーがあると準備いいなと褒められること間違いなし。

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まずは島最北端にある平久保岬灯台へ。

山道を抜け海岸線を北上する。

1時間のドライブは交通量も少なく運転しやすいが緩やかなカーブの連続、、どこかと違ってヤマネコをひく心配こそないが飛ばしすぎには注意しよう。
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視界を埋め尽くす石垣ブルー、晴れたことに心から感謝したこの日。

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30分ほどここで風を感じながら目と記憶に青色を収めた。

駐車場にはお手洗いと自販機があるのも助かる。

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スーパーやコンビニのない西表生活だが商店に並ぶパンは美味しいものばかり。

弁当や惣菜と共に石垣で作られ高速船で郵便などと共に離島へシッピングされる。

そんなパンの美味しい島においてレンタカーを借りたら足を伸ばすべき ISHIGAKI LABO

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https://goo.gl/maps/zdigzbTi482o122N6

平久保岬から南下し山沿いへ伸びる一本道。

店の佇まいはあまりにも謙遜的でもし知らなければ容易に通り過ぎてしまうだろう。

フルーツサンド、ベーグルそして食べ応え抜群の硬めフランスパン。

水分少なめで噛めば噛むほど香りが広がるので明太フランスなどソース系のトッピングが染み込む計算されたハーモニー。

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食パンも焼き時間が重なれば購入可能。

石垣に遊びに行った同僚がお土産に買ってきてくれた時は飛び上がるほどの嬉しさ。

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パンを買って出発すると程なく野底岳(マーペー)登山道入口が見えてくる。

標高282mは石垣島で2番目の高さ。

車で8号目まで行けるのでトレッキングは30分ほどなのだが道は狭く結構な勾配をロープ伝いに登っていく。

よっぽど履き慣れたサンダルでない限りは避けた方が無難だ。

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木々をかき分け頂上に近づくと開けた岩場に出る。

そこからの景色は言うまでもなく素晴らしくここで小休憩がてらさっきのパンをいただこう。

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地図上では徐々に北から南下し西へ移動している。

次の目的地米子焼工房シーサー農園を目指す道中にあるのがとんかつ力。

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夫婦で切り盛りする店内は心地が良くアットホームな雰囲気。

島生活で久しぶりに手料理を味わった気分になり心身共に大満足。
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Tonkatsu riki
https://goo.gl/maps/JsfDTNpQur9actpt5

 

間もなく到着するも本来であれば制作体験やお土産なども買えるがこの日は休業中。f:id:Imknto:20210321214125j:image

だがシーサー農園はフリーエントランス!!!泣

無事インスタ映えで有名なクセ強シーサーの数々と対面できた。

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もはや現代アートな笑顔のシーサーたちが広大な敷地に鎮座する圧巻の景色。

運営サイドにこの場を借りてお礼を言いたい。

https://goo.gl/maps/HvRT7mwUKrkoAPVKA

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最後のお目当ては石垣観光の王道にして、クルーズでのショアエクスカージョンツアーでも大人気。

そう川平湾のグラスボート。

思えば今回も船に乗ってまた船乗るのかよと思っていたあの頃とデジャヴ。

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結論から言おう、間違いなく一見の価値ありだと。

種類豊富な珊瑚が生き生きしておりそこを住処とする鮮やかな熱帯魚たちは全く見飽きない。

コロナ禍の影響でこの日の便は結果的に貸切状態。

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担当ガイドさんもまた凄いのだ。

素人目には何の目印もないように思える海において海中の様子や湾内の景観を頼りにちゃんと珊瑚スポットまで操縦しては小気味よく解説が始まる。

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本当に好きでやっているのが声のトーンのみならず素振りや私たちの無知な質問への対応からも感じなぜか嬉しく思う。

The only way to do great work is to love what you do...ジョブズのスピーチが頭をよぎる。

最後にはなかなか見れないというウミガメを見るサプライズもあり30分の船旅を終えた。

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楽しい一時を過ごしダウンタウンに戻った頃にはまたお腹が空いているのはなぜだろう。

ゆらてぃくで地元の食材を買って調理するも良し、ユーグレナモールで一杯やるも良し。

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JA Farmers Market Yaeyama Yuratiku Market
https://goo.gl/maps/LYgkroR3aLhovt8HA

 

ホテルが無限にあるかのようなこの島で縁あって今回の石垣滞在で毎回お世話になっていたホステルをがこちら。

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Hostel Sunterrace Ishigaki
0980-87-5619
https://goo.gl/maps/2Cvp2UnqYfU5QQSK8

港から近くモダンな内外装は日当たり良好なデザイン。

広々としたオープンスペースのリビングとキッチンは中長期の滞在にも向いている。

特に水回りは今まで泊まってきたどこよりも清潔◎。

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時にはホステル裏の野球少年が3人を見つけ文字通り塀から飛び込み参加。

去年のパリーグ新人王である西武の平良海馬投手は石垣出身だったり。

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まとめ

かなりボリュームのある内容にはなったがそれだけ見所が多いということ。

石垣でゆっくり周り海でのアクティビティも加えれば2日、3日に分けよう。

さらに竹富、小浜そして西表となると…1週間くらいは正直欲しいところ。

おーりとーりは方言でようこそ、いらっしゃいの意味で今回の滞在を通じて石垣、八重山の人たちのローカルな優しさにたくさん触れ以前より笑顔が増えた気もする。

旅行自粛モードの葛藤がありいつも上手くまとまらないのだがこのブログがきっかけに旅先で素敵な景色や出会いががあれば大変嬉しく思います。

 

最後まで読んでありがとうございました。

優しい気持ちになれる日帰り旅 小浜島

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陽の温もりが何とも心地良い2月上旬の石垣島。

静かな住宅地を抜け早まった日の出が照らす港へ向かう真っ直ぐな道。

ゆっくり焦らずがモットーなはずなのに前回同様、出航時間に追われ小走りなのがどこか悔しい。

朝8時の高速船に乗り石垣港から30分。

この日の目的地は八重山諸島中央に位置する小浜島

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横目に見える竹富島を懐かしむ時間すらあたえずグングン進む安永観光

石垣〜西表間の1時間が基準の筆者にとってはあっという間。

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港に着くとすぐ向かいにレンタルショップが数店。競合してる感皆無。

車はアウトオブ眼中、中型も免許がないとなると残る選択肢は自転車、電動自転車、原付。

小浜島のレンタル屋さん結さん特製マップを手に現在地からの大まかな島の外観とモデルコースの説明を受け2時間あれば周れるそうなので言われた通りにし出発。

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石垣で滞在している宿の方から借りるは原付、そして可愛いヤギの赤ちゃんが名も無いビーチ付近にいるという情報を得ていた。

それはつまりuntitled…GDの曲にもあったななどと思いつつそ旅は始まる。

まず視界に飛び込んできたヤギの赤ちゃん(写真上)をこれがそれ?と疑問に思いながら写真を撮っていたが話し合いの結果子供ではないと判断。

しばし周りを見渡すと木陰に母ヤギと寄り添い合う可愛さマックスな子ヤギが3匹も。

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名も無いビーチへと向かう道中には結構な数の買い手の無いペンションが。

ビーチの景色よりも白がくすみ廃墟待ちかのような家々の方が遥かに胸に残りトボトボと路肩に停めた方を見るとカラスが朝食のクリームブリュレを強襲しているではないか。

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南の島で平和ボケしている自分が悪いのだろう…反省。嗚呼クリームブリュレ。

全然話は違うがバカリズムのOLネタで出てくる犬の名前がクリームブリュレちゃん。

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失意の中、西表で働いてるホテルと同じ系列が運営するヴィラスタイルのリゾートホテルへ職場見学。

ゴルフコースが広大すぎてなかなかホテルにたどり着かず道を間違えてるのかと思ったほど。

ビーチエリアにはミニバンガローにオシャレな海の家、本の読める日陰スペースなどとても充実。

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巨大シャコガイの灰皿にビーチの砂。前にジャングル後ろにベンチの100点に近い喫煙所。

普通にいつか泊まりたいと思ってしまったリゾナーレ小浜島でした。

Hoshino Resort Risonare Kohama island
0570-073-055
https://goo.gl/maps/t7E6CuyyppCLbEXe8

ここで1時間使ったのはハプニングというより必然か。レンタル延長の一報を入れる。
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リゾナーレから島の中腹にある集落へ伸びるシュガーロードからの美しい眺め。

青と緑のコントラストに起伏のある一本道と電線。余計なものはいらない。

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サトウキビの収穫も半分以上終わった様子で道の両脇には見渡す限り青々とした芝がそれも深めに生えている。

路肩に原付を寄せ芝に降り立つ一歩目がなだらかな傾斜になっておりそのままダイブ。

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贅の極み。

芝とハンモックと浅い眠りは人生の中にあるチープな幸せの代表格。

瞑想モードに入り目をそっと閉じると風の音が次第に意識をかっさらってゆく…がふいにさっきのクリームブリュレを思い出しすぐ立ち上がって原付旅続行。

波照間でもそうだったが鍵は盗られるより失くすリスクの方が高いので差しっぱなしにするよう言われる。
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3時間でもギリギリフラグが立ちはじめ急ぎ足で西表方面へ飛ばすと青すぎる海が見えてきた。この道が自転車だと本当にきつい。

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ゴールである細崎(くばざき)ビーチの青さはちょっとレベル違う。

そして普段生活している西表を一歩外から引いて見た時その大きさ、強さに一種の畏れを抱いてしまうほど特別な場所かもしれない。
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奥にはマンタのオブジェがのった展望台があり堤防で釣りを楽しむ人の姿も。

超平和な雰囲気のビーチを背に港へ来た道を戻るのであった。

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原付とは便利な乗り物だとつくづく思う。

アップダウンをものともせず移動時間は削りたいが景色も楽しみたい…そんな願いを叶え普段運転しない人でもこの交通量なら安心なはず。

実際運転したのはインドネシアのバリ以来…今思うとよくあそこで走ったな。

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Bob's Cafe
https://goo.gl/maps/xYY2uw9YgpF5HoFS9

レンタル屋さん結から数軒先の3階。

港を一望しながら至福の一杯。つまみに島野菜のピクルス…無敵。ハンバーガーとポテトでお腹を満たしようやくクリームブリュレから解放された。

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大岳(うふだき)にある展望台からの壮大な景色は動画向きか。

船の時間まで余裕があったので集落を散策していると広い民家に暖簾を発見。

地元のおばあちゃんハンドメイドのサータアンダギーに初見のオリオンビアカクテル。

五感で味わう南国の味と空気はチルが過ぎる。

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うふだき荘
https://goo.gl/maps/fezqyFWxTw9r81Vt5

客足が減った今でもこうして営業しているお店はいつも以上にありがたい。
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石垣、竹富、小浜、西表それぞれが纏う異なる空気感。

血の気が騒ぐような高揚感もあれば自然の力を間近に震え鳥肌がたつこともある。

1日の終わりを迎えるのが嬉しいような悲しいような、そんな素直な感動に出会えたら嬉しく思う。

同じ時間軸にいながら異世界にいるような感覚を八重山諸島で是非体験してほしい。

 

小春日和の出会いと別れ 竹富島

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過ごしやすい天気に加え休日が増えた島生活の折り返し。

今まで通りだったら西表島はもちろん、国内リゾート地に行こうなどとは考えもしなかっただろう。

立ち止まった末に選んだ道は気持ち半ばで上手くいくわけがなく。

ランナウェイ先として結果的に西表の地に辿り着けたのは非常にラッキーだった。

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そこまで思えるようになったのは自分を取り巻く非日常な環境が想像を超えてくるから。

この島で出会った人、コミュニティそして圧倒的な自然の景色…どれをとっても素晴らしくまるで新たな世界への扉を叩いたかのよう。

一連の元を正せばコロナの恩恵なのかもしれない。

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寮の裏にある中野ビーチ

超大型連休はそこのクリーンアップに参加したところから始まった。

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晴天の下ビーチを自然な状態に戻すための漂着ゴミ拾い…やりがいしかない。

紐にくくったブイは引きずると重いが浅瀬を歩くと勝手に浮くのでとても楽という画期的発見。
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本隊は石垣からの方々で巨大スピーカーから流れる琉球民謡。

三味線の音色、石垣産リュウキュウイノシシは西表のに比べてくさみがズゴイから食べないという休憩中の話題、近海を進むオレンジ色の南西海運のカーゴ船。そして仕事終わりのブルーシールアイス。

どれも最高に沖縄を感じる。

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忘れられない60分間の航海
契約が1月末までだった先輩派遣組の見送り。

社員さんも含め皆個性があり親しみやすい…初日に書いた自己紹介文は食堂にしばらく掲示されるのだがそこから得る情報もお互い多くあり声かけや話題は比較的スムーズ。

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離島なゆえ出来ることや行く場所、食べに行くお店さらには交通手段も限られているため誰がどこにいるかはすぐ分かるのもここならでは。

休み何したらいいか、どこのツアー会社で、何が美味しいか、シーズンは、どこで安く買えるか…賢く生きるには人と知り合い会話することから。

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送るつもりが一緒に石垣島へ行くことになり送られている上原港17:30発石垣行き最終便。

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ちょうど夕暮れ時にさしかかり強烈な西陽がさす頃。

大きなしぶきをあげ進む船の後方窓無し席で夕陽を背に影になった山並みが遠ざかって行く。

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この出来過ぎた状況にどんな音楽を合わせようかと考えつつ近づく自分のターンを想像していた。

船に乗っていると船に乗っていた時を思い出してしまうのは船乗りの性かもしれない。

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心地よい風に吹かれ大きな揺れもなく石垣港到着。

石垣で西表を先に出た友人と合流するところまで非の打ち所がない移動だった。

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夕食作りのため立ち寄ったスーパーかねひでで良い響きの泡盛を見つける。

船大好きか。

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翌日。朝一で竹富島へ。

八重山諸島を代表する観光地であり古来の街並みを守る珊瑚は隆起して出来た島は石垣港からわずか15分という優れた利便性に加え運行する船も気持ち大きい。

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本来ならば水牛車のピックアップ車両が待ち受けているが現在休止中。

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石垣寄港時のクルーズツアーでも川平湾か竹富島かというほど大人気のアクティビティなだけありお腹を出して寝るすっかり野生を忘れた姿を見れるのも今だけか。

車で島中心部まで送ってもらいママチャリ旅スタート。

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小中学校は立ち入り禁止なので不審者は校門で一枚。白靴下のみ小学生っぽい。

石垣と赤瓦にシーサーの集落よりも気になる砂の道は時として自転車に牙をむく。
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なごみの塔は建築を楽しむ場所のよう。登れません。

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インスタ映えスポットとして人気の西桟橋。

中心の集落から10分ほど。海まで真っ直ぐ伸びる桟橋が出現。

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脇には公園くらいの小さなビーチ。

島民親子が遊ぶ微笑ましい光景を横目に観光客撮影舞台入ります。

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透き通りすぎて海面が四角い粒々のタイルで出来てるよう。
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元は水が豊富な西表島に水田を作るための港として作られた歴史があり眼下に小浜、その奥に西表を望む。

夕陽スポットとしても有名らしいが先を急ぐ。

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コンドイビーチへ向かう道中にはリゾートバイトしている身にとっては少々辛辣な看板が。
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やっぱり島は裸足にサンダルまたは島ぞうりか。

NBAのナイキソックス、デザインはもちろん左右非対称でめちゃくちゃ良いですよ。

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星砂海岸では木にかかったブランコでチル。

実際星に見えるのは正確にはプランクトンの死骸だなんて私は信じない。

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けっこうな距離の未舗装道をガタガタと抜け噂の高級リゾートホテルへ向かう。

島の声をきいた結果か景観は竹富島使用に。値段は別として。

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余裕持っても3時間あればゆっくり島一周可能とこのコンパクトさも観光客受けいい理由。

レンタサイクル竹富に自転車を返し隣にあるちろりん村で船の時間まで食事休憩。

石垣の地ビールやマリブスムージーなどアルコールの種類豊富で喫煙可◎
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ちょっと前まで大荒れだったのが嘘のような南国の春らしい1日。

この気候で放牧された牛さんはさぞ美味しかろう。

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待ち時間に手を出した竹富港にある絵本星の王子様。

文字多くて読み終わらずタイムアップしたのが強いて言えば心残り。

ここ数年2月には何かと変化がある。

スタークルーズ、プリンセスクルーズでのコントラクトの始まり、そしてコロナ…今年は離島でのバケーションといった具合に。

楽しいだけが人生ではないが素直に楽しいと思える時間を過ごすのは大切なこと。

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コロナが落ち着いたら是非、石垣島そして八重山諸島に足を運んで欲しいと空港〜港間のバス運転手さんが悲しそうな表情でおっしゃっていた。同感…。

そんな日がいち早く来ることを願うばかり。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

住めば都 真冬の離島生活

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新年の始まり。

毎日報道される新型ウイルス感染拡大のニュースは都心部から遠く離れた南の島であっても他人事ではない。

働き出した当初は関東、関西からのツアー客で賑わっていたホテルも日に日に閑散としていった。

客単価の高い年明けは一時的に増加したものの…今や人影もない厳しい現状が続く。

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緊急事態宣言の影響

ホテルの稼働が落ちれば自然とそれに関連する業者に影響が出てしまう。

水牛で有名な由布島や観光、ツアーアクティビティを運営する島の旅行会社も緊急事態解除予定の2月前半までサービスの停止が相次いで発表された。(撮影時のみマスクを外しています)

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商店の掲示板に由布島での記念撮影スタッフの求人が…。

急募で出ておりバイトかけ持ち案が頭をよぎったが寮から車で片道45分は到底通える距離ではない。

一度自分の足で現地を視察し満足したので万事休す。

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甘い物欲しさに立ち寄った島内浜辺の茶屋。

少々硬めながら良い角度の木の椅子にもたれ前から波の音、そして後ろからはエスプレッソマシンで手際良くコーヒーを淹れる音に挟まれる至福の時。

泡盛を使用したジェラートやアフォガードに手作りケーキで小腹を満たす(さっきソーキそば食べたけど)。

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ゆっくり周っても2〜3時間あれば十分楽しめるサイズ。

今年は丑年。コロナ禍の世の中でも水牛のように一歩一歩進んでいきましょうと噛みながらも言い切った水牛使いのお兄さんナイスです。

また浅瀬に立つ電柱も潮の満ち引き次第では映えるが要は天気の良し悪し…再開待ち遠しい株式会社由布島でした。

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限られた交通手段である石垣〜各離島ルートも一時的に減便。

もうこれは仕方ない流れだろう。

さらに旅する冬の寒波は九州まで到来し鹿児島では積雪を記録。

沖縄も二桁を切る手前まで温度は下がり冷えた海水で魚が仮死状態になるほど…。

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薄着で上陸し震えていた筆者はオンラインでユニクロをオーダー。

寒さのピークより数日遅れて到着し一安心。新年祭ありがとう。

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5000円購入で送料が全国無料になるのでステッカーを選び微調整、、、ここ数年のコラボと言い品質といいパブリックイメージは刷新されたと言えるだろう。

佐藤可士和さんのロゴの話は長くなるのでさておき…ヒートテック、ウルトラライトダウンシリーズは日本の冬に欠かせないアイテム。

 

遅れてきた冬休み

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良くも悪くも言えるが1月の休みは増えに増え自分の自由時間は有り余っている。

天気の良し悪しによって左右されタイムマネジメント力。

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雨が降れば1日家に。晴れた休日は1時間以上かけて石垣に行くことも。

住民票を移していれば島割で往復約1500円、ない筆者を含め一般は3500円…決して安くはない。

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中毒性たっぷりな南国特有の雰囲気。

西表を出て石垣で働く人も少なくない。

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道を歩けばファミマに出る石垣島は西表経験者からしたら大変魅力的。

タコライスとオキコパンが作るアップルパイはマストバイ、、美味しい。

マックスバリューにドンキ、マックとモス、空港に行けばスタバ…結局のところ無い物ねだりである。

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石垣島にも徐々に詳しくなってきてはいるがまだまだこれから。

島を出る時までにはまとめれたらと思う。

本題は西表島に戻り、春先から旬を迎えるパイナップル畑。

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その先にある赤い瓦屋根の建物が寮で周りに何もないのが改めて分かる図。

起伏がある地形が功を奏し一望できるここは穴場スポット。

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寮の前に停まっていた軽トラ。ここはマニュアルの軽トラ、軽バンが錆びつきながらも大切にされている。

野生ではないであろう花を久しぶりに見て驚きとりあえず写真💐

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実家に眠っていた父の折りたたみ自転車も日の目を浴び心なしか輝いている様子。

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中野ビーチ星砂ビーチは寮から歩いていけるきれいなビーチ…といいたいところだが漂着したプラゴミが目のつくとこに散乱。

例年、冬は海流の影響で増加傾向になるそうで大半が台湾や韓国など近隣のアジア圏から流れ着く。

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台湾北部、基隆港の場合は雨が多い立地条件が重なり、ゴミが下水や川から流れ海への合流地点でそれらが堰き止められている光景をたびたび目にしていた。

当時特別驚きはしなかったが実際に漂着した現場を目の当たりにすると残念に思う。

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月に一回ほどボランティアを募って各ビーチのクリーナップを実施しているが手付かずの場所も。

脱プラスチックは真剣に取り組むべき課題。

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青い空と海、そして赤瓦。色相環で対をなす色同士が伝統的にお互いを引き立て合う。

生活の一部として家屋のみならずバス停やパブリックトイレにも使用されるいうことは実用性にも優れているのだろう。

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無人のホテル裏のプライベートビーチ月ヶ浜は独占状態に。

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海なし県で生まれ育ち、海で遊んだは人生でも数えれるくらい。

さらに乗船中は海に入るなんてライフジャケット必須の緊急事態。

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それらはもう今や昔…海開きしたある日の仕事終わり。

元フォトグラファーは同僚の映え写真を夢中で撮っている。

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思わず息を呑む美しい瞬間の数々は船上ライフに負けずとも劣らない。

たまにふと来るべくしてこの島に来たのかと思うほど西表は素敵な島で、日本最後の秘境などというキャッチもあながち嘘じゃない。

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国内問わず旅行を控える風潮が強いこのご時世。

正直、島に一時的に住んでいるからと言って自由気ままに遊んでいていいのか自問自答する事もある。感染対策をして住民への配慮を払いつつ今いる環境を謳歌するのが理想的か。

 

気持ち新たに本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

 



激動の日々を締め括る離島生活

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足早に経過する西表での新生活。

皆無の年末感を払拭するM1決勝、野田クリスタルの掴みは最高でしたね。

 

派遣契約は一応3ヶ月なので折り返し目前といったところ、今後の構想は毎日のようにしている。

考える時間、調べる時間は十分にあるので今準備できることをするとしよう。

 

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西表 12月の天気

晴天のみの写真フォルダとは裏腹にまあ雨雨雨。

気温に関して言えば20度こそ切らないが1日を通して晴れる日は数えれるほどで風が強い分天気も変わりやすい。

傘をさしても壊れるだけなのでカッパを切るかもしくはありのままに濡れながら進むか。

 

夜の暗さはおそらく年間通してだと思うが衝撃的暗さ。

写真は12日に撮影した0時前の夜空。

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仕事終わりホテルから離れれば離れるほど広がる輝く視界。

ふたご座流星群の兼ね合いもあってか流れ星を観測出来たのはオーストラリアのファーム以来。

普段からライトがないと怖くて歩けない夜道には虫や動物の鳴き声が反響し、足元にはカニやヤドカリがいたりする。

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あくまで冬は冬、服装の基本は薄手でいいので上下長袖を。

暑ければ脱げばいいが、寒いとなると…簡単に買いにもいけず。

持参した長袖はニット1枚、ウィンドブレーカー1枚のみで後はTシャツにハーフパンツを選んだ自分を責めたい。

ちなみのユニクロは石垣にもありません。

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水着もこの時期は出番なくヒートテックとジャージ、勉強本を寮にお取り寄せ。

マイチャリは飛行機預け荷物で。普通に重かった。

 

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職場近辺の日常

観光的にはオフシーズンなこの時期にキャパギリギリに近いほどの人がホテルに訪れていたのはGotoの恩恵だろう。

生い茂る木々と南国の花々に見いだす南国リゾート気分を波音が引き立てる。

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ウェブサイトで見れるホテル敷地内から少し出てみよう。

数種類の蝶々が色とりどり飛び交う細道を真っ直ぐ歩くこと数分。

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昼のみ営業するご飯屋さんに出る。

こういったお店は島どこでも個人経営で地元の食材が多く振る舞われるため味が良く個性があっておもしろい。

ここ唐変木の雰囲気は抜群。イカ墨パスタが美味しいらしいので今度行ってみたい。


749 Uehara, Taketomi, Yaeyama District, Okinawa 907-1541
0980-85-6050
https://goo.gl/maps/udB1NeNj6dty35AKA

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来た道を戻りホテル奥にあるのがほぼプライベートビーチの月ヶ浜

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文字通り月のような形で透明度はもちろん、砂のきめ細かさも◎。

人気がないため安心して?ドローンも飛ばせる。

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フランス出身のおじさんが持つのは最新型dji。リモコンにスマホを繋げて操縦する。

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20分ほど歩くとマングローブ林につながり朝にはアクティビティの一つであるヨガの呼吸法を取り入れたストレッチが開催され大人気(らしい)。

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他にもピナイサーラやマリユデュの滝へのトレッキングツアー、カヌーやサップにダイビングと豊富な自然派アクティビティラインがこの島最大の魅力。

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せっかく山、海、川とあるので満喫するためにも石垣から日帰りよりも(どこでもいいので)宿泊をお勧めしたい。

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空港のないこの島への交通手段は安永観光、八重山観光が運営する船のみ。

港は北と南に一つずつ。どちらも石垣離島ターミナルから所要時間45〜50分。

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ホテルへの玄関口にしてすぐ欠航する北の上原港と台風でも来ない限り船の往来可能な大原港

上原〜大原間はバスに揺られること小1時間、島を半周する勢い。

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沖縄本土の次に大きな島でこそあるが人の住むエリアはインフラが整備されているところ限定。

離島からさらに離島へのパイプラインは海底にある。

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欠航する理由として航路の違いでサンゴ礁の有無が関係しているとか。

風のない日だけ乗れる石垣〜上原便はとあるゾーンから元船員も驚く揺れに見舞われる。

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コンビニ、スーパーはなく個人商店である物を買う感じ。

基本全て割高で一番島を感じる瞬間。

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物価の王様卵で250円、もやしは驚きの160円。

牛乳(946ml)は280円などなど…住むとなると食費はネックだがそれでも買うのは島豆腐。

お肉は基本冷凍で魚も缶詰中心、高価なので自炊は野菜中心に。

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たまにチェックする人材募集の張り紙。

直電文化なのに自分のUQモバイルが電話繋がらなかったり、野菜がg売りで一個から買えたりと5年前のオーストラリアライフを思い出す。

タロットや星座占いなどスピリチュアル系が多いのも気になるところ。

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新鮮な上にボリュームのある野菜無人販売はとりわけ生活に欠かせない。

みな同じコンディションなので昼過ぎには売り切れる圧倒的リピーター率。

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残っててもパパイヤ。調理法はいつもクラシルで探す。

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炊飯器ないのでほぼパスタ、それも夏場に派遣倉庫で流れてきてたセルビア産🇷🇸と嬉しい再会を果たす。

ニンニクとオリーブオイルさえあれば何入れても美味しい。

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ダイドーのミルクコーヒーは本土にいた時から好んで買っていたもの。

部屋では毎日目分量ながらドリップでコーヒーを淹れるのが楽しみ。

 

こんな食生活だからこそ外食はスペシャル。

特に冬のみ狩猟が解禁されるリュウキュウイノシシ(通称カマイ)の刺し身は本当に美味。

本土より小型で草食なためくさみなく滑らかな味わい。

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お酒が入ると変なフィルターで撮って後で後悔するがないよりマシか。

助かる無料送迎サービス付きのお店 一隼 ichitaka
〒907-1541 Okinawa, Yaeyama District, Taketomi, 字上原10-720
0980-85-7833
https://goo.gl/maps/yZY3JXLLaUt5k3Mo9

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日を追うごとに一緒に働く人たちと仲良くなってきたのはグッド。

娯楽の少ないこの島で毎日の会話は次の休みどうする?昨日休みどこ行った?なのも頷ける。

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年明けてしばらくすれば気温と共に客足もまた増えるそう。

なかなか気軽に旅行しずらい世の中ではあるものの、2021年の行き先リストに西表島をはじめ離島を検討していただけると幸いです。

 

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終わりに

今年も当ブログを読んでいただき誠にありがとうございました。

内容はともかく、年間通して毎月1話更新を継続できこの場をお借りして読者の皆様に感謝します。

 

誰しもが今年は特に思い入れのある1年になったかと存じます。

筆者自身色々あったこともあり、例年以上に顔も名前も知らないたくさんの方々のお世話になり支えられ、励まされました。

こういった時代だからこそ、身の周りにいる人やいつもの日常をより一層大切に出来ればと思います。

どうぞ良いお年をお迎えください。

とにかく遠くへ 思いを馳せた秘境リゾバ

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全くといって11月らしさを感じない、そんな1ヶ月だった。

そもそも船員の時から季節感はさほど感じていなかったものの。

聞き飽きた天気予報でいう最高気温平年よりやや高めの前半。

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毎日、現場に入れば窓とは密な関係の業者なゆえ、晴れた日はカーテンからの木漏れ日やブラインドに射す美しい影といった類に美しさを見いだしていた。

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一軒あたり5〜10箇所カーテンレール、カーテンを取り付けるがリビングは特に住人のこだわりが顕著に現れる。

個人的にはいつもと逆のフロントレース、リアドレープ×装飾レールの組み合わせが好き。

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玄関のタイル屋さんや庭の造園屋さん、補修屋さんなど他業種の職人の仕事っぷりを近くで垣間見ることができ家が建つまでに色んな人たちが関わっていることを知れた。

当事者よりか一歩引いた目線で見てしまうのは致し方ない。

 

いつもお昼はコンビニだがたまに行く日本亭のデカから弁当は特別な存在。

結構待つけど…思い返せば楽しみは何かを食べている時だけだったかもしれない。

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向き不向きなのか逃げなのか

 

情けない話である。

ハイエースを走らせカーテンを測り取り付ける日々は結果的に1ヶ月半も続かなかった。

中途半端な覚悟で(辞めるのを前提で)働き出した自分がまず悪かったのだろう。

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早く一人前に育てようという親方の熱量に比例しない自分のキャパと気概。

→弱気で根暗な姿を奮い立たせようとさらに強く言う。

否定されるこれまでの生き方。何を教わってきたんだ。それで通用してきたのか。

→心を閉ざす→まだつめてくる→重苦しい車内の空気。言葉がもう思うように発せない、それも言ってる事がド正論なゆえ余計に。

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ハイエース運転中に襲われる睡魔(原因不明)も朝が早いからだけの理由ではない。

眠気覚ましの音楽も遊びではないとかけれず。

11月半ばのとある朝、色々な兼ね合いがあり衝突し限界が来た。

完全な自業自得。

一度冷静になって電車で考え直したが戻る気にはならなかった。

 

自分でも悪いところにしか目がいかず、それを治す途中で挫折してしまったのだから救いようがない。

ニュアンスを変えれば己を知ったとも言えるかもしれないが潰れないだろうと思って簡単に潰れたのはやはり悔しい。

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父親のコネクションで入ったのが運の尽き。

職探しの傍ら、部屋の断捨離を決行。

小学生の時からあった勉強机を解体し親方の家まで通っていた自転車も引き取ってもらいスッキリ。

 

行き先はただただ南へ

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このコロナ禍でめっきり外出が億劫になったのは筆者だけではないはずだ。

職種が変わりそもそもの休みも減っていたため上がった出不精レベルを打破するべくリゾバエージェントに電話。

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クローゼットで眠っていたキャリーケースとバックパックを引っ張り出し荷造り、ワクワクするこの感じは久々。

自分で初めて取る国内線のチケットはやっぱりLCC、ピーチ航空で一年ぶりの空旅。。

まずは石垣島を目指す…。

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裏路地から入る安宿でもGOTOトラベルの恩恵は受けられ地域限定クーポンを貰えたので近くの南インドカレーが美味しいケララキッチンでディナー。

ケララキッチン石垣島
10-8 Misakicho, Ishigaki, Okinawa 907-0012
0980-87-5519
https://goo.gl/maps/u6pCmphSu8by3onS7

 

インド人のご主人と石垣出身の奥様で切盛り。

大阪から調達するスパイスらしいが送料が莫迦にならないらしいので自家栽培にも挑戦しているとか…。クルーズ船寄港時はインド、マレーシア系クルーで混み合うらしく懐かしい話も出来ゆっくりできた。

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一度だけテンダーボートで来たことがある離島ターミナルから目的地の就業先ホテルがある西表島へ。

大原港に上陸しバスに乗りこむこと数分、視界は突然開け思わずOh my…と声が漏れた。

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日本最南端の八重山郡竹富町、離島郡を総称してそう呼ぶが役場があるのは石垣島。

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サトウキビの収穫シーズンが近いことを知らせる黄金色の花。

饒舌な運転手さんのプチ情報がまたおもしろい。

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今の時期も20〜25℃くらいと暖かいが亜熱帯の気候は沖縄本土とは異なり多湿でイメージよりか肌寒い。

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どこでもイリオモテヤマネコ推しの広大な島に大きなリゾートホテルは一つだけ…いや一つで十分。

人が住んでるエリアは一部で残りはジャングルとマングローブ。

 

自身3度目、これで最後と決めたリゾートバイトの舞台としては文句ないだろう。(写真はHPより)

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船でも経験したウエイター、そして横目に見ていたハウスキーピング。

ベッドメイキングをする日が来るとは思いもしなかったがキレイに出来るとなんだか嬉しい。

そしてついつい誰に言われるでもなく部屋のカーテンも直してしまうのだった。

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親方に口酸っぱく言われたことはしっかり胸に留めまずは真面目にしっかり仕事をすることから始めよう。

一年の区切りが迫る中、環境を変えあえて辺境の離島でリスタート。

広がる青い海の先には与那国島が浮かび、その先にある島は夢の海外、台湾なのだ。

 

続く

親方子方契約 陸地での新たな幕開け

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台風の影響もあってかなんともパッとしない天気が続く10月前半。

すぐ暗くなるこの季節に生活は一変した。

 

インテリア業者、カーテン屋さん見習いとなり朝5時半に起きて親方自宅まで自転車を走らせる日々が週に6回。

土曜日はお客さんとの立ち合いが増え、祝日もまた同じ。

業界を上げて休日を増やす努力をしているようだが厳しい現実が。

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朝6時から車を走らせ、7時には1件目の施工が始まる。

勝負は午前中で数軒周って資材センターに戻りその日の稼ぎを計算。

翌日の出庫を終えればもう夕暮れ、疲れ果ててすぐ眠りにつくそんな日々。

 

固定の休みは日曜日だけ、1ヶ月単位のバケーションを謳歌していたあの頃の自分からしたらこの働き方を続けれるか不安な気持ちだ。

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宿題もあり睡魔と戦いながら翌日分の図面を予習。

何が、どこに、どう付くか(カーテンの話)を想像できるようにならなくてはいけない。

※写真はモデルハウス

 

まだ始まって1ヶ月といえど実感するのは手に職をつける難しさ。

だが、それ以上に感じるのは随所に見受けられる自分の弱さや情けなさだったりする。

 

毎日教えられたことをメモしてるが結局それらは技術的なものより社会人として出来て当然の基本的な部分が大半。

年を重ねれば怒られる機会は自然と減り、まっさらな状態で何かに取り組んだり覚えたりという事は少なくなるのかもしれない。

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仕事を辞めて以降、鳥籠から脱出したかのように色んなところへ足を運んだ。

いつも新たな出会いがあり、一般的な生活を送っていたら見れなかっただろうなと思わせる景色も無数にあった。

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そんな中で次第に興味、関心が絞られラッキー要素も重なり成り行きまかせではあるがキャパをあげたこの5年間。

バイトに派遣に色々やったし、畑や船で働く貴重な機会にも恵まれた。

環境を変えて得る新たな刺激は生きるモチベーションになったのは紛れもない事実。

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嫌なこと、苦手なことから逃げたとしても行動してさえいればまたそこに新たな道が拓かれる。

それでいいと思うのだ。

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しかし長所は手放しで伸びても、性質、気質といった精神的な短所はそう簡単に変わらない。

感覚的でかなり適当、確認すれば済むような小さなミスを多発し、思いこみで間違え、横着。

そして痛い目を見るお決まりのパターン。

 

自分でそういった弱い部分をなんとなく分かってはいたがいまだに同じことを繰り返しているのは失敗から学べていないということ。

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そんな人間がこれまでなんとかなってきたのは心優しい廻りの人たちからのフォロー、そして若いから、経験が浅いという年齢的な理由で多めに見てもらえていたから。

自分の身は自分の腕、技量で守る職人業界では全く通用しない。

 

曲がったことが嫌いなthe職人タイプでズバズバモノを言う性格の親方とは10個年が離れているものの小さい頃から知る人物。

だからこそ遠慮なく目につく悪い部分を指摘しなぜダメか、どう改善すべきかを教えてれる。

元大工で仕事は一流、建具の仕事も引き受ける。

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ミスっては怒られ核心をつかれる自分はいつも図星で反論の余地なし。

最近はそれが連日続き自分に良さがあるのかわからなくなるほどズタボロ。笑顔なし。

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態度や姿勢、思考といった内面の部分でかっこ悪い、みっともない、ダサいと言われるのはきつい。

特に言い訳をしたり目が泳いだりするのは最悪。自分の言動で手を止め怒られていたら技術云々は遠い先の話。

 

ずっと子方では永遠に日給制で稼げない。

見てくれやファッションも清潔感があり地味なものをチョイス。

 

ハキハキ喋ってテキパキ動く。

面倒くさいと思うことほどちゃんとやる。

挨拶と返事。使ったものは元に戻す。

人の気持ちを考える。

 

このままではいつになってもどの分野でも一人前にはなれないとはっきり言われたがそれは自分でもわかっている。

仕事をアシストすることしか出来ない以上、凡事徹底ではないが準備、確認、片付けは完璧を目指さなくてはいけない。

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フォークリフトで後方ヨシと言い出してから普段の運転でも確認するように。

鍵閉めや点検なども声を出した方がミスは減る。

 

新築という大きな買い物をしたお客さんの気持ちを考えて採寸、施工した方がいい仕事ができるだろう。

全てにおいて船での仕事に置き換えても同じことが言える。

 

不思議な縁

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初めて月曜からフルで乗り越えた土曜日最後の一軒。

新居に越したたばかりのお客さん立ち会いでカーテンが取り付けられるか確認する窓枠の採寸作業時のこと。

とある一室、昔を懐かしむかのように壁に立てかけられた2枚のポートレート。

見覚えのあるバックグラウンドを背景に一本線入りの白いジャケットを着た女性が微笑み、もう一枚は同僚4人でポーズを決めている。

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間違いない…Pクルーズの元船員ではないか。

採寸を終えいつものようにあいさつをして玄関を出る。

声かけるか迷った末、ドアが閉まるタイミングで相棒の右京さんのように一つだけつかぬことをお聞きしますが、、と切り出す。

 

軒先での数秒の会話だった。

一瞬疲れを忘れたのも事実。

共通の知り合いが船にいたりと、世の中意外とスモールワールドなのかもしれない。

思いがけない場所で船関連の良い出会いがまた増えた。

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まとめ

コロナのせいにはしたくないが自分の立ち位置、居場所という意味で実家に戻り振り出しに戻った今、新たな見本とすべき型が隣にいる。

初の建築、建設業界、さらには同じ土俵に立って知る遠い父の背中。

 

気分がダウンになろうと夜には眠くなり気づけば朝が来てまた仕事で落ち込んでいる暇はなくあまりにも早い1週間に絶句しそうになる。

自分で決めたこと、、本音を言えばいつだって逃げたいし怒られる都度今日こそ辞めてリゾバ行ってやろうと思っているがもう少し頑張れば殻を破れるのではないかという少しの自分への期待も込めて。

 

10月末に26歳になりまた新たな挑戦。

できません、やれませんではなくどうしたらできるようになるかを考えて。

壁があったら超えていくのが男道だとすれば…どうにか踏ん張って頑張ろう。