All in my head

1994年生。元客船クルーの航海日誌 / IG @imknto はリアルタイムで更新中。

お気に入りの在宅グッズとカメラの話

f:id:Imknto:20200717044332j:image

梅雨明けが待ち遠しい7月中旬。

第二波とも叫ばれるコロナ関連のニュースの影で、船内感染し入院されていた最後の方が退院された。

詳細は分からないが『クルーズ船はこれで最後です』という防衛大臣のツイートに安堵と嬉しさを覚え同時に色々思い出してどこか悲しくもある。

複雑な気持ちだがとにかく良かった。

今やすっかり話題から消え国内感染者数からクルーズ船は除かれて報道されるのが一般的になったことに時の流れを感じた派遣先の休憩室。

f:id:Imknto:20200717082842j:image

毎日の同じ作業にも慣れスピードも出てきた。

社員さんからはストレッチマンと呼ばれているらしいが確かに手が空いたらどこかしら伸ばしている。

悪くとられていない限り問題ないがその響きは幼少期に教育テレビで見ていた黄色い彼を思い出す…。

夜勤明けの朝6時からどう1日を使おうか、、そればかり仕事中考えている。

身の周りを整理してモノを減らしつつ、どう今あるものを長持ちさせるか…そのために何が必要?自問自答の脳内整理。

f:id:Imknto:20200717025309j:image

終わったら近くのゆで太郎へ直行し心置きなく炭水化物摂取。

まさに一日の計は朝にあり。

朝さば定食(380円)にクーポン券で海老天トッピング。

朝から職人さんらしき服装のおじさんズに囲まれすする歯切れの良いそばはこの手のチェーンでは群を抜く美味しさで毎週通っている。

派遣の同業者は皆深夜の休憩にこぞってカップ麺(自販機がある)を食べているがこっちの方がずっと美味しいし体にもいい。

f:id:Imknto:20200717075335j:image

もう一つのコスパ◎朝食が松屋の朝定牛小鉢(280円)。

牛丼と牛小鉢+ご飯は何が違うというのか…牛丼チェーンは松屋推し。

支払いは個人的最先端の楽天ペイで。

 

旅行に行けない昨今、節約などやめて何か大きな買い物をしたい衝動によく襲われる。

家にいる時間が増える弊害でなないがスマホの画面を意味もなくスクロールしてしまうのは分かっていてもやめられない。

f:id:Imknto:20200717014224j:image

今回は物欲に負けAmazonで購入したモノたちを紹介していきます。

誰得…。

 

●ジューサー

f:id:Imknto:20200716090812j:image

キッチンなしシェアハウスに住むことになった先月、どう火を使わずに食べていくか考えてみた。

結論こそ東京で外食を満喫するという安直かつ最高な解決策だったがそれでは賄えない野菜をジューサーで補おうという作戦。

メンタルは病めど身体資本に変わりない。

レビューの評価が高く値段も手頃(3500円)なHandinEeon社製…まあ初耳。

フルーツ、野菜(小松菜、トマトなど)を一口大にOPINELサバイバルナイフでカットし牛乳または豆乳に投入。

f:id:Imknto:20200716094619j:image

奥飛騨リゾバで出会った旅のプロにお勧めされたこちら、結局バックパッカー旅行では飛行機への持ち込みが心配で持っていかないどころか船でも使わず…実家の引き出しに眠っていたので丁度良い。

いつかキャンプで使えたらと思うがブームに乗っかった感じがして今ではない。

最後に青汁パウダー、そしてポッカレモンと蜂蜜で味付け。全て目分量でルール無用。

 

糖質半端ないので夜はやめておこう。

月末に届く予定の手動リンゴ皮剥き機がどれだけ使えるか、そしてプロテイン(イチゴ味)で味変しても飲めるか。

この2つは次回のお楽しみ。マシンには満足している。


●シューキーパー

f:id:Imknto:20200716090649j:image

外出自粛で悲しいことトップ3に入るのが靴を履く機会が減ったこと。

スニーカーの中でもローテクのレザースニーカーが好きで履き込んで味は出しつつもなるべく新品に近い状態が理想。

f:id:Imknto:20200716090652j:imagef:id:Imknto:20200716090656j:image

シューキーパーによって戻った本来の型に靴も喜んでいるよう。

ノーブランドだが3つで2000円はお買い得、気持ち広がる足元が履き心地をより良くする。

このNIGOコラボ、スタンスミスは革のハリ具合が素晴らしい。

靴用洗剤JASON MARK、梅雨大活躍のスウェード用CREPの防水スプレーもAmazonで購入。

 

●ポータブルスピーカー

f:id:Imknto:20200716090632j:image

ANKERのポータブルスピーカーは船内フォトの同僚が撮影スタジオで使っていたものと全く同じモデル。

サウンド関連機器はピンキリでどれだけレビューを読んでも正直素人には分からないので5000円という値段設定で満足の行く素敵な音さえ出してもらえれば御の字。

お家時間の映画や音楽、ライブ映像がいつも以上に楽しめる。

f:id:Imknto:20200717104438j:image

レゲエミュージックをたすきがけで携帯するのがクルーバーでのホンジュラススタイル。


●外付けフラッシュ

f:id:Imknto:20200716091454j:image

船内撮影で欠かせないフラッシュ。

船で使うものは全て支給品なのでこの際、自分用を買おうと思い立ち友人の勧めもありチャイナブランドYOUNGNUO社のスピードライト(約7500円)を購入。

新品としては破格の値段だが機能的には今のところ問題なし。

難点はオート機能なしのフルマニュアルというところだが操作に慣れ感覚が掴めれば大丈夫。

ゆくゆくは結婚式や個人的なポートレートで人並みに撮れるようになりたい。

f:id:Imknto:20200717103246j:image

カメラはNikonD5300

2014年に当時社員として働いていた会社のおじいちゃん副係長に相談して決めた。

体が大きくのっしのっしと歩く姿に作業着がよく似合う彼は普段口数少ないが趣味のカメラのことになると人が変わったかのようによく話すのが面白く、周りに写真の話をできる人がいなかったため新入社員だった自分がその役目に。

まさか写真を生業にする日が来るとは当時思いもしなかったが今の自分があるのは彼のお陰かもしれない。

f:id:Imknto:20200718062402j:image

結果的にカメラ本機とSigmaの18mm〜300mmの望遠レンズを一本別々(各6万)で購入。

初海外からずっと使い続けている事を考えれば結果的に良い買い物だったと言えよう。

一昨年に釜山で買い足したNikonの単焦点レンズ(35mm)以来のカメラ用品購入。

雨が降ればビニール袋でレンズを覆う応急処置。

f:id:Imknto:20200716092638j:imagef:id:Imknto:20200716092645j:image

画像の編集、修正はsnapseedがメインで色味をがっつり変えたいときはlightroomを使う。

f:id:Imknto:20200716092634j:imagef:id:Imknto:20200716091950j:image

三脚で固定しシャッタースピード、絞り、ISOに外付フラッシュの光といった要素を掛け合わせて1番適した露光を探すイメージ。

これがまだ掴めずにいて撮影にかなりの時間的余裕が必要。

f:id:Imknto:20200716091953j:imagef:id:Imknto:20200716091956j:image

ピントの合った素材さえ撮れれば加工はお好みで。

秋葉原で買ったライトは光の色、光量がボタンで操作できる優れもの(2000円)で影の有る無しで印象を大きく変える。

f:id:Imknto:20200717100705j:image

バーテンダーはコンペや大会、お店のSNS用の告知などビジュアルの展開が多々あり見映えもいいので撮っていて楽しい。

今やバーの店長になりこういったシューティングの機会をくれる同級生に感謝。

電気工事の勉強の絡みでネオンサインも今年中に作れたらなと思っている。

 

●USB 128GB

f:id:Imknto:20200716092921j:image

これに限っては普通のUSBで特にエピソードなし。
2万枚近くある写真の整理用で容量128あれば問題ないだろうという計算(適当)。

ちょい早めに寿命がきたMacBookのバッテリーを交換しPCが復活。

データも無事に残っていて一安心、バックアップをちゃんと取ってさえおけば損はない。

行った国やイベントごとにフォルダを分けるだけでかなりの時間を要したがスッキリ。いらない写真を削除するのも断捨離の一つ。

 

●iPad mini

最後は自身初タブレット端末!

2019年発売の第5世代WiFiモデルで大容量256GBで久しぶりに慣れ親しんだホームボタンと再会を果たす。

f:id:Imknto:20200717100622j:image

認定整備済製品というアップルオフィシャルの販売サイトで58000円。

おそらく定価より10〜20%安く買えているはず??

7.9インチの1番小さなモデルで薄くて軽いのを選んだのは野暮ったくて重いMacBook Pro2015の反省から。

f:id:Imknto:20200717232156j:image

純正スマートキーボードは使えないのでAmazonで別売りのキーボードとそれ用のカバーはAmazonで購入。

当ブログも今までiPhone(X)で親指を忙しく動かしていたあの頃に比べたら文字を打つ動作ははるかに楽になった。

映画やYouTubeももちろん見やすい。

補足 船上ライフでは普通に買い物に行けるので使う機会は少ないが、Amazonショッピングが可能。

ポートエージェント経由で船内のクルーオフィスにと届く仕組みになっている。

 

●李承燁サイン入りTシャツ

f:id:Imknto:20200718000751j:image

こちらは楽天の運営するフリマアプリラクマで1000円で購入。

アジアの大砲の異名を持つ韓国を代表する左のスラッガー李承燁(イ・スンヨプ)。

日本球界ではロッテ、巨人そして最後にオリックスへ…少年時代に憧れた選手の1人で自室の壁に飾ってある。

大量の野球カードもこの前断捨離の餌食に。

 

まとめ

f:id:Imknto:20200717235354j:image

モノを買うには理由があり、時として言い訳も必要である。

衣食住が人を作る…。

お金とちゃんと向きあいつつこれ買って良かったよと言えるモノが身の回りに溢れる生活が理想であり来年には海外旅行、そしてクルーズが待っているはず。

その日までレベルアップするために頑張って働き良いモノを買おう。

おすすめミュージアム under 500

f:id:Imknto:20200710211232j:image

湿気に飲み込まれそうな7月、長いと勝手に思い続けている2020年の折り返し。

シェアハウスから実家に戻りまた家から派遣先の倉庫まで自転車で通う日々が始まった。

夜が雨予報の日は夕方に家を出て職場近くのショッピングモールで勉強して就労時間を待つのも悪くない。

ふと入ったいつぶりかのサイゼリア、知ってはいてもいざメニューを開くとそのコスパに驚きを隠せなかった…。

f:id:Imknto:20200710150324j:image

そしてもう一つ驚いたのが不意にドラッグストアで買ったSBのスリランカ風キーマカレー。

上野デリーで食べた一切日本人に媚びない味のスパイスの風味を豆と合わせて食べやすくしたかのような味…と言っても伝わらないと思うので是非スギ薬局で見つけて欲しい、もしくは上野デリーへ。

カレーの後はコーヒーが飲みたくなる。この最強な組み合わせはもはや日本文化。

f:id:Imknto:20200710003213j:image

旅行に行きたいのは皆同じだがこれだけ制限があると国内ですら行き先に迷ってしまう。

自分は海外渡航が緩和されるまで旅行という旅行をする気はなく電車で行くワンデイトリップが今の限界、、

人混みから解放されつつ緑に触れたい…そんな願望を叶える場所が東京にあった。

 

●夢の島熱帯植物館

f:id:Imknto:20200710003307j:image

新木場(江東区)にあるゴミの埋め立て処分地の整備された複合公園施設の一つ。

熱帯雨林の環境を再現した大温室のエネルギーは新江東世相工場の余熱を利用しているのもなんかいい。

f:id:Imknto:20200710003257j:imagef:id:Imknto:20200710003209j:image

3つのドームに900種類の植物が展示されており時期によって旬の草木が花を咲かす。

ドーム内は適温に保たれ外より心地良く日差しが作る影がまた美しい非日常的世界。

f:id:Imknto:20200710003248j:imagef:id:Imknto:20200710153813j:image

綺麗に整備された順路は周りやすくコロナのせいか貸切状態。

f:id:Imknto:20200710153755j:image

シンガポールのクラウドフォレストとボタニックガーデンに日程短すぎて行きそびれた(写真はガーデンズ・ベイ・サウンズ)のがじわじわ悔やまれるも気分は海外。

f:id:Imknto:20200710003314j:imagef:id:Imknto:20200710003251j:image

不気味な食虫植物たち。

f:id:Imknto:20200710153940j:image

バナナやマンゴー、カカオ、パイナップルさらにはよく船で食べていたスターフルーツまでラインナップ。

大好きなコーヒーの産地もコーヒーベルトと呼ばれる赤道南北25度の熱帯地帯が生産地。
f:id:Imknto:20200710003254j:image

イベントスペースではハーブ展が開催され薬草としての歴史を勉強。

魔女狩り、ヨーロッパのアジア進出との関わりは意外でした。

f:id:Imknto:20200710161641j:imagef:id:Imknto:20200710161656j:image

これだけ緑に覆われたカフェは他にないのでは…椅子の向きが植物に向かって一定で暗めなのも高評価。

タイのシンハービールが飲めます。

f:id:Imknto:20200710003220j:image

ちなみに入場料250円。素晴らしいですね。

もう一つ圧倒的な入場料の安さを誇るのに展示が最高な博物館を紹介。

 

●タバコと塩の博物館
f:id:Imknto:20200710003241j:image

2015年に渋谷から墨田区に移転したJTが運営するこちらの博物館。

メインの展示フロアは2階と3階の塩の世界そして喫煙者必見のタバコの歴史。

f:id:Imknto:20200710163659j:imagef:id:Imknto:20200710003324j:image

塩から発展する世界が想像を超える広さ。解説も模型や動画が多く大変わかりやすい。

ここもまたガラガラなので逆に心配になってくる。

f:id:Imknto:20200710165711j:image

塩が古代社会においてどれだけ貴重だったか、そして苦労が堪えない伝統的な海水から塩を抽出する工程。

塩湖にもいつか行ってみたいですね。

f:id:Imknto:20200710003329j:imagef:id:Imknto:20200710165007j:image

タバコの原料となる南米原産の植物ニコチアナ・タバカム。

その昔、タバコ(パイプ)から燻らす煙は神とを繋ぐ神聖な存在だったという始まりに心、鷲掴み。

電子タバコなんてその時代の人が知ったら泣くだろうな…などと妄想しながら進む。

f:id:Imknto:20200710003223j:image

バスコ・ダ・ガマの大航海、キセルという形での日本独自の喫煙文化、世界のパケコレクションと大好きなジャンルの連続に心は踊る。

若者言葉で言うぴえんってやつですね、、いやそれより上のぴえんじぇるかもしれない…。

f:id:Imknto:20200710203316j:imagef:id:Imknto:20200710180506j:image

冷静にこのボッリューム+浮世絵の企画展も込みで入場料100円?????

お土産ポストカードの方が消費税分高いなんてことがあて良いのだろうか。

f:id:Imknto:20200710004230j:image

今でこそ科学が進歩し百害あって一利なしと揶揄され、文字通り煙たがられる存在だが何十世紀も人類の歴史と共に歩んできた趣向品と見なすと感慨深い。

なんなら薬として扱われた時代もあると知ると悲しくなる。

f:id:Imknto:20200710003354j:image

ミャンマーで初めて目にした噛みタバコ…(未経験)もコレクションに入れて欲しいがこれこそ体に悪すぎて無理か…。

 

最後は東京のお隣、筆者が高校時代を過ごした地大宮にある外国人に人気のスポット。

 

●大宮盆栽美術館

f:id:Imknto:20200710190450j:image

f:id:Imknto:20200710003244j:image

野球の大会が行われる球場までの道のりに看板があり存在こそ知っていたが足を運んだのは卒業してから5年以上後のこと。

2010年オープンときれいで落ち着いた館内の雰囲気は盆栽を引き立てるミニマムな印象と重なる。

日本の盆栽の古くかしこまったイメージと相反して海外でなぜか大人気のBONSAI

f:id:Imknto:20200710003304j:imagef:id:Imknto:20200710003233j:image

船でのとあるフォーマルナイトのこと。

レストランに撮影に行った時あるゲストが盆栽デザインのピンバッジをスーツにつけていいて会話が始まったことがあった。

彼は当たり前かのようにこの美術館の存在を知っていたがまだ行ってないそうで後日ギャラリーで横浜からのアクセスを説明。

その後は不明だが個人的に埼玉が盆栽の力でこれほど有名になるとは思いもせず記憶に残っている。
f:id:Imknto:20200710003230j:image

専門美術館なだけあって盆栽の作られ方、鑑賞の仕方まで丁寧な説明が助かる。

盆器や石、絵画など盆栽にまつわるコレクションも同時に楽しめると尚良い。

f:id:Imknto:20200710003320j:image
f:id:Imknto:20200710003310j:image

この上のような年季の入った松を見て見事な舎利(シャリ)ですねなどと知ったワードはすぐ使ってみたり。

盆器の中に凝縮された大自然の情景を思い浮かべるのだそう。

f:id:Imknto:20200710003300j:image

広い庭園に並ぶ盆栽は360度全方位からの鑑賞が可能で松のみならずケヤキや紅葉、梅など様々。

f:id:Imknto:20200710003238j:image

何も知らない素人でも結果的に十分楽しめる。

閑静な住宅街にあり小さすぎず大きすぎずの素敵なバランスで入場料310円はお得。

元は東京の千駄木に多くいた庭師、植木職人たちが関東大震災で被害を受け大宮に移り住んだのが大宮盆栽村の始まりで徒歩圏内に点在する盆栽園のに足を伸ばすのもあり。

地元民からしたら盆栽一択でこんなに海外から人が来るなんて不思議かもしれない。

 

まとめ

f:id:Imknto:20200710203929j:image

小さい頃母に連れられよく博物館や美術館に足を運んでいたのをふと思い出す。

恐竜が好きでジュラシックパークの影響もあってかいつか自分で化石を発掘してやろうと意気込んでいたが野球を始めた頃から行かなくなりそのまま就職した。

転機は2014年、六本木の森美術館で開催されたアンディ・ウォーホル 永遠の15分を見て自分の何かが再燃。

ポストカードを集め出したのもその時からで行く度に買うのでだいぶ増えてきた。

六本木のデザインサイト21ー21は挑戦的な企画展がいつもおもしろくておすすめです。

f:id:Imknto:20200710213703j:image

次々生まれる新しい関心や興味が興味のなかった物に興味を持たせる…。

大人になってもその気持ちを失ってはいけない、それどころかミュージアムの楽しさは増すばかり。

 

500円の持つ価値を再確認しつつ遠出できない今だからこそ身の周りにある施設を見直してみよう。

何かおもしろい発見があるかもしれない。

目に見えない巨大な壁 独房シェアハウス東京

f:id:Imknto:20200630104911j:image

陸生活4ヶ月目。

陸にいて楽しいのは美容室で髪を刈り上げられるのと友人に会えること、それ以外はわからない。

中学卒業以来、毎年会う友人の1人と地元の喫茶店でお茶をした。

今デザイナーとして働いており在宅での仕事が続く彼女と今年に入り色々あって話したいことだらけの筆者。

数時間話し会話の終わりにふと彼女が変な間がなくなったねと言った。

そうなのだ、、これまでよく黙り込むことが多く自分でも分かっていたがどうにもできなかった。

それがいくらかの会話術を船で覚えたのか、はたまた話のネタが増えたのか、Youtubeで中田敦彦の雑談についてのビデオを見たからか普通に会話のキャッチボールが成り立つ。

メガサイスのOBのアイスコーヒーがちょうどいい。

 

話は少し遡りindeedで短期アルバイトを探していた先月。

とあるゲストハウスが企画、運営するシェア街というものがありその動画編集、WEB編集できる人を募集していた。

シェア街とは提携する3、4箇所の宿泊施設をチケットを買うことで好きな時に利用できる仕組みらしく流動的でフレキシブルな暮らしが可能でどうやら台東区も後押してるとか。

実際にシェアハウスに住み不定期で入るであろう仕事をもらい結果的に家賃がマイナスになる仕組みをオンライン面接で説明された。

本来ならば外国人観光客向けのドミトリーで満室続出の人気アコモデーション、かなりの好レビューを獲得している。

f:id:Imknto:20200630105609j:image

1階はオープンスペース、コワーキングスペースになっておりカフェ併設でお酒も提供。

週末にはスタンドアップコメディが定期的に開かれ実は一度、筆者も訪れたことがあった。

周りは住宅地でそういった外国人向けの施設が地元の人との国際交流する試みは素晴らしくそこで知り合った1人が家族で(たまたま)船にクルーズでゲストとして乗船したりとなかなか縁がある。

f:id:Imknto:20200627113019j:imagef:id:Imknto:20200627103158j:image

そして届いたオンライン面接の結果は○、、既に倉庫バイトが決まっていたが両方出来るようにすればいい。

コロナは幾分落ち着きを見せているはいえこの時期に…とも思ったが受けてる以上はYES MANにならなくてはと快諾。

f:id:Imknto:20200627102701j:image

シェアハウスに引越し/浅草橋

 

6月1日からいつものバックパック(Karrimor 45L)とアメアパトートバッグ2つ携えプチ引越し。

浅草橋駅からすぐの神田川には営業できずに浮いているだけの屋形船、船業界は規模関係なく受難の年だ。

f:id:Imknto:20200627102657j:image

最安値の家賃(月3万)は今月までで7月から4.5に値上げする告知が住む前に届いていたが契約は1ヶ月更新。なのでまずは様子見の初日。

実家ではちょくちょく自炊するのでこの際とことん節約飯を極めてやろうと勝手に奮い立ちもやしや餡かけ用の片栗粉、何かと便利なトマト缶などを買い帰宅。

キッチンに入ろうとするとコワーキングスペースで作業するシェアハウスの社員に止められる予想外な展開に???が浮かぶ。

どうやらキッチンはここで働く運営サイドの社員のみが使用でき筆者のような一住人は使えないという。

二階に冷蔵庫とレンジ、湯沸かし器はあるからそれを使うように言われた。

f:id:Imknto:20200627102705j:image

ここが2階の畳ラウンジ兼、我らの調理場。ここだけは靴を脱ぐジャパニーズスタイル。

派遣先の工場、休憩所の一角にも畳スペースがあるのは偶然か。

f:id:Imknto:20200630114209j:image

冷蔵庫には名前を書いたステッカーを貼るルールがあるが、面倒くさいのでその場で飲み切る。

物が多すぎてあまり冷えてもいない上なぜかここの住人は納豆、豆腐好きが多い様。

f:id:Imknto:20200627102647j:image

申し訳ないが滅多に納豆を食べない筆者、人の納豆をすする音が耐えられない…。

流しにはプロテインのシェイカーもあるしジムでもあるのだろうか、(近所にあった)タンパク質欲がすごい。

夜は住み込み社員が日替わりのディナーを作り私たち住人は500円で食べれるのだが参加する気一切なし。1人屋上でセブンで買った同じ値段のビビンバ丼を食べた夜もあった。

普通のシンクに食事した皿や箸を洗うので相当排水溝は詰まっているのだろう、嫌な匂いがする…

ゴミは管理人ポジションの住み込みスタッフさんがやってくれるので分別して捨てるだけ。

f:id:Imknto:20200627102652j:image

しかしながらこの程度の設備は倉庫バイト先の休憩室にもある。

レンチンするにも丼がないからインスタントラーメンは作れないし…。

説明不足なのか、いや自分が聞かなかったのが悪い(普通キッチンは使えるかなんて聞かないが)。

ルールに従わなければ共同生活はやっていけず反論してもどうにもならそうだし1ヶ月分の家賃はもう払ってしまった。

f:id:Imknto:20200629083514j:image

部屋

部屋は二段ベッド4つの8人部屋で住んでいるのは筆者を入れて5人。

中には住民票を移し完全な住処としている人もいて荷物が二段ベッドの一段に収まるはずがない。

1人だけスペイン人がいてちょろっと話したが彼もいつしか音も無くいなくなっていた。

2月にワーホリビザで来日していきなりコロナショックは辛いものがある。

来れただけでもラッキーと思えるかは彼次第だが、様子を見る限りあまりハッピーではなさそうで幸運を祈る。

他の人たちはと言うと会話という会話ななくそれぞれ仕事があるようで思い思いの生活をしており兼業でUberEatsをしている人も。自由な働き方を謳歌している模様。

そんな会話を背に黙りこむ筆者…一度キッチン案件で閉ざされた心の壁はそう簡単には開かない。

f:id:Imknto:20200630111200j:image

シドニーの時のように何人部屋だろうと仲良く楽しくやれれば全てオーケーなのにと過去にすがる。

f:id:Imknto:20200627102642j:image

共同のシャワールームは比較的きれいでシャンプー類完備。

ドライヤーもあるが朝9時〜夜11時のみ使用可能とうルールを無視して普通に朝8時に使う無反者もいるので基準は曖昧。

無言を避けるための挨拶だけして退散。

実は以前にもシェアハウスで生活していたことがあった…と言ってもいつも読んでくださっている読者の方々からしたら何の驚きもないと思うが。

その時の反省を踏まえ今回こそはと思っていたがまたしても暗雲が垂れ込める。

 

f:id:Imknto:20200627104133j:image

初めてのシェアハウス / 八丁堀

 

銀座で酒屋バイトしていた2017年の3ヶ月間、クロスハウスという運営会社が仲介するシェアハウスで場所は中央区の八丁堀。

駅から徒歩3分の好立地、、これがリゾバ以外での初めての家出だった。

とにかく銀座へのアクセスが良く築地や八丁堀は夜型の生活をしている人が多く住むエリアで浜離宮恩賜公園も歩いて行ける。

f:id:Imknto:20200627105912j:image

初期から見ているテラスハウス世代だけに憧れも少なからずあったが現実は厳しいものだった。

ビルの3.4階部分を改築した個室スタイルで20人ほどが住んでいたがとにかく狭い。

ベッドと戸棚があるだけの2、3畳の個室で仕切られ隣とは壁一枚なだけにアラーム禁止。

奇跡的に角部屋で窓があったのは救いかだが、ルール上友人すら呼んではいけない鎖国状態で家賃5.5万。

f:id:Imknto:20200627105909j:image

隣の建物が銭湯で週2のペースでお風呂。洗濯機はコインランドリーとあまり経済的ではない。

東京の人口は増える一途だが実際シェアハウスや出稼ぎなどの短期滞在者も含めたらとんでもない数になるのだろう。

f:id:Imknto:20200627104137j:imagef:id:Imknto:20200627104139j:image

キッチンはあったが散らかっており米すら炊かなかったがここでも仲良くなるのはコリアン。

オーストラリアから何かと縁があるのか彼は帰宅時間が重なるとよく自分の分のご飯も作ってくれた。

そのお礼にお酒を買いトントン…にはならないよなと思いつつ食事中に聞く彼のバイト先(韓国系焼肉屋)での苦労話が結構面白かったり。

数年後、韓国に戻った彼と釜山で再会、食事をした際もわざわざ来てくれたからとご馳走してもらい本当に頭が上がらない。

f:id:Imknto:20200627105654j:image

大学を卒業し何と日本での就職が決まっていた彼もまたコロナの影響で渡航できない厳しい現状にOh My Gosh,,,と叫びたくなる。

きっと毎日お酒を飲んでいるに違いない、早く話が進展して欲しいものだ。

 

基本的にシェアハウスに住む人、住もうとする人は変わっている。

自分と同じように自分が変わっているのが分かっている人たちと同じ屋根の下で暮らすのだから合う合わないがあるのは当然。

所詮は他人でありそうなった時にぶつかるか、避けるかの違いだけ。

狭いコミュニティで自分のプライバシーを守るためか皆が目に見えないがはっきり感じる巨大な壁があり1度閉じたら2度と開かない。

単純に引っ越せば済む話だが、出ていかないいけない理由があったのかもしれない。自分が先に後にした。

f:id:Imknto:20200630104238j:image

コミュニケーションの面で言えば個人的には住み込みリゾートバイトで会う人たち(日本人)の方が波長が合う人が多い傾向。

もしシェアハウスしたいならシェアハウス用賃貸より友人と大きな部屋、家を借り家賃を割った方が遥かにいいだろう。

 

f:id:Imknto:20200627110917j:image

浅草橋周辺の日常

 

何度か来たことが会っても住むとなると別なのは言うまでもない。

1ヶ月住んだので少し近所を紹介。台東区と言っても浅草上野蔵前そして浅草橋とかなり広い下町エリア。

マンションが建ち並びキッズも多い一方、日本橋馬喰町との交差点には地下歩道がありここを拠点としている人もいたり。

f:id:Imknto:20200627121202j:image

御徒町周辺にはジュエリーや宝石関連の店が多くインドや中東系の人が多く暮らし、アメ横地下食品街には小アジアが拡がる。

軽く旅行気分になれるのでついつい予定がなくても行ってしまい何も買わず後にする好かれない客。

ほんとに欲しい時もあるが基本素材や生物は厳しい…なんせキッチンのない家に住んでいるので。

f:id:Imknto:20200627113404j:image

浅草橋周辺もアクセサリーや革のお店が多いことで有名で代々続くご飯屋さん。

それに加え花飾りや提灯、花火など夏の風物詩を彩る専門店も多くコロナの影響が心配される。

f:id:Imknto:20200630115442j:imagef:id:Imknto:20200627113412j:image

東京都心なら街を見ながらだと平気で一駅、二駅歩けてしまう不思議な力がある。

最近はカメラの出番も減っているのでここぞとばかり持ち歩いて撮ってみた。

f:id:Imknto:20200627111747j:imagef:id:Imknto:20200627113401j:image

シェアハウスからすぐのところに鳥越神社があり、おかず横丁という昔ながらの商店が軒を連ねる一本道は夕方から夜にかけて提灯がつきいい雰囲気。

f:id:Imknto:20200627114651j:image

おかず横丁の一角、純和風テイストの酒屋にモノトーンのマリリンモンローの相性良さは正直意外。

地元民御用達の銭湯も点在するが今のところシャワーで満足しているので気が向いたら行くとしよう。

f:id:Imknto:20200627115917j:image

カキモリは人気の紙が種類豊富な文具屋さん。オーダーの手帳が作れたり、毎日の暮らしを文具が良くしてくれる気がして立ち寄りちょっと万年筆で試し書きするだけでも楽しい。

f:id:Imknto:20200627115912j:imagef:id:Imknto:20200627115908j:image

せっかくなのでここで便箋と封筒(1枚から買える)を手に入れ離れ離れになってしまった会いたい人にエアメールを書くことに。

初めてなので無事に届くか少し心配…カナダまで手紙110円という安さもいまいちピンとこない、、国境越えすら難しそうだが。

f:id:Imknto:20200627113408j:image

歩いてすぐの蔵前は古民家をリノベしたカフェや専門店、ご飯屋さんなどが増えて注目のエリア。

厩橋(うまやばし)から見渡す隅田川沿いの建築物は見事な遠近法の高さで収まり◎。

ここから花火見れたらさぞかしキレイなのだろう。

f:id:Imknto:20200627113357j:image
f:id:Imknto:20200627121658j:image

まとめ

 

結果的に仕事の話は住んでいる期間、一度も無い上に誰ともまともに話さず。

出した荷物をそのままバックパックに戻し無音で後にした。

引っ越す前にまずは内覧をしましょうという教訓、、納豆をすする音とシンクの匂いが壊滅的に無理だった。

そしてガス🔥は生きてく上で必要。

どこでもどんな環境でも生きていける変な自信は今や見る影もないがこれは例外だと言い訳させて欲しい。

これは大人の階段を登ったと言えるのだろうか、少なくとも一般人への階段は踏み出しているのではないかと思う。

またさらに船に戻りたくなってしまった6月。

シェア街クラウドファンディング成功したようなので気になる人は見てみてくださいね。

 

孤独な1人旅 アジアのアコモデーション事情

f:id:Imknto:20200619213005j:image

梅雨に入りを喜ぶかのような紫陽花が美しい6月中旬。

待ちわびたプロ野球は無事開幕して一安心するもどこか気怠く眠いのは夏バテなのだろうか。

倉庫作業で流れてくる素麺と除湿剤の物量が季節のリマインダーとなりつつある夜勤の疲れが少しずつ体力を蝕む。

横浜を出たダイヤモンドプリンセスは現在、フィリピンのマニラ沖に停泊しており消毒や備品交換の作業が進んでいるとのこと。

 

本題の前に少し映画の話、、。

f:id:Imknto:20200619213242j:image

●私はロランス

アメリカを中心に拡がる黒人差別に関するデモに便乗?してLGBTの権利を主張する動きが強まっているように思う。

5年間付き合いお互いにうまくいっている関係性の彼女フレッドに対し実はずっと女になりたかったとカミングアウトするロランス。

鬼才と呼ばれるカナダ人監督グザヴィエ・ドラン自身もゲイであることを公認しているがとにかく彼の作る映画は息を呑む美しさ。

重く挑戦的な題材を意に返さない映像美と脚本から目が離せない。

f:id:Imknto:20200618204023j:image

●猟奇的な彼女

ずっと気になっていた本作。観終わった後すぐ再鑑賞するほど素晴らしかった。

韓国映画、ドラマはめったに観ないがこれを機にハマってしまいそうな気さえする。

とにかくストーリーが素敵でドラマチック、前半戦、後半戦そして延長戦の3部構成。

ありのままの韓国カルチャーがつめ込まれ演技一つ一つに込められた伏線の回収が2度目以降の楽しみ。

f:id:Imknto:20200618204020j:image

●YESMAN

最近ちょっと塞ぎ込み気味なのを変えるべく久しぶりの鑑賞。

友人に誘われ行ったセミナーで生き方を変えない限り一人ぼっちになると半ば脅された主人公カールは考えなしにYESを連発するのだが…。

断っては何も生まれないのは間違いなく、多少無理をしてでも自分から能動的にレスポンスしていけば物事は好転していくのだろう。

少し疲れた時に観る映画としてはコメディ要素もありストーリーも難しくないので良いと思う。

f:id:Imknto:20200626155437j:image

スタークルーズとのウェブ面接で聞かれた〜に関する不安要素、〜は大丈夫か?といった形の質問に対し全てYESだけで乗り切ったのはこの映画の影響と言っても過言ではない。

やる気、パッションで乗り切れる確率が高い面接と違い、明確な答えがあり点数という基準で判断されるのが筆記試験。

電気工事士の展開として近所の消防署で見かけた消防設備士の勉強も並行することに。

いずれ現場で働く上でも資格の有無はスタートに大きな差をつける。

f:id:Imknto:20200620145336j:image

実践的な経験にある程度の語学力があればおそらく海外勤務、駐在の可能性も開けたら面白い。

そのためにも今年は資格取得が最優先、、先の見えない未来クルーズ以外に逃げ道を作るためにも2020年の時間の過ごし方は大切。

 

不安は多いものの嬉しい知らせとして他県移動自粛が解除された。

まずは国内から、そして少しずつ海外への渡航制限緩和の方向に進展いったその先果てにクルーズの再開があるだろう…。

 

今回はこれまでのアコモデーションを振り返る第2回。

 

f:id:Imknto:20200618214824j:image

 

初めての東南アジア/バンコク 2016

オーストラリアでのワーキングホリデーが一段落し、日本で年を越しそのまま専門学校への入学が決まった。

なんとなく絵が好きだったのでグラフィックデザイナーに憧れていた筆者は文字通りグラフィックデザイン科へ。

夜間部にしたのは授業時間も少ない分、学費も安いから。それも1年間だけ。

Adobeのイラストレーター、フォトショップを中心に勉強しあわよくばデザイン事務所に滑り込めればと考えていたあの頃。

f:id:Imknto:20200618215021j:image

入学して1ヶ月後の5月下旬。日替わりで変わる先生の顔と名前さらにクラスメイト数人を覚えた頃、何を血迷ったか授業もキッチンのバイトも休んでタイ、バンコクへ1週間逃亡したのが東南アジアの始まり。

f:id:Imknto:20200618215032j:imagef:id:Imknto:20200618215048j:image

バンコクでもホテル予約に便利な Booking.com

最近は色々な宿の価格比較サイトがあるが、単に個人的な信頼が厚いのとサイトの見やすさ(大事)が決め手。

f:id:Imknto:20200618215045j:imagef:id:Imknto:20200618215027j:image

世界どこでもこのサイト一発。

ご存知の通り、東南アジアでは物価と比例してドミトリーならかなり宿代のコストが抑えられる。

中でもホテルの選択肢が多いのがバンコクで二段ベッドならスタンダードは1泊1000〜1500円

値段と写真からの第一印象、レビューを読み進めるが…気にするのは駅からの距離と駅の位置。

タクシーが怖いタイプなので駅近の徒歩5分くらいには欲しいところ。その駅も市街中心地になるべく寄せて行きたい。

f:id:Imknto:20200618215024j:image

インフラの影響で年々値段が上昇気味だがロケーションも考慮して2000円見とけば間違いなくいいドミトリー。

f:id:Imknto:20200618221617j:image

強者はサイトにないようなカオサン通りの入り組んだ裏路地系バックパッカーに最安値で泊まったりするが夜の騒音や衛生面、水回りなど弊害が容易に思い付くので自分はその域には達していない。

f:id:Imknto:20200618221203j:image

 

●旅先での出会い

不意にくる寂しさを紛らわすためなのか、一人旅でも楽しめるという自己肯定か、その両方か割と海外では積極的な自分が姿を表す。

バックパッカー、ドミトリー建築のロビーには決まってカフェがあり声をかけたり…。

海外では自分が外国人であり気を張っているからこそいつもより冷静で少し視野が広かったりする。英語のフランクさもあるだろう。

f:id:Imknto:20200618221729j:image

面白い話ができなくても会話の流れと質問さえ覚えればそう難しくない。

まずは自分から話しかけることが大事。

さもなければ丸一日人と喋らすに終わってしまうから…それが一人旅の宿命。

f:id:Imknto:20200620004511j:imagef:id:Imknto:20200620011542j:image

そんな日が続くと危機感を覚えるのだ。

毎日ただ観光地へ出向き写真を撮り夜はコンビニで買った酒を飲みながら画像編集。どんどん口から言葉が出辛くなり携帯を見つめてSNSと会話…。

出来るならば20年前くらいのインターネットが発達していない頃の旅をしてみたいという妄想をしたりする。

人生は無い物ねだり、英語で3Mと呼ばれるMUCH、MORE、MOSTの欲求で成り立つ世界に私たちは生きている。

f:id:Imknto:20200620012149j:image

基本的に旅先で日本人と話すことは少ない。

お土産Tシャツに総柄タイパンツ、クロックスの大学生グループに苦手意識がありもちろんスルー。

お互い1対1のシチュエーションでかつよっっぽど気になるか、辺鄙な土地で日本人は見た感じあなたと私だけですねといった環境が完成してやっと話しかけれる。

しかし第一声は英語のHiより格段に緊張する。

こんにちはは堅苦しいがまずは礼儀が大事…自問自答してる時間はないのに。

 

船でかなり克服したが日本人に声をかけるのはどんなシーンでも苦手でついついたじろいでしまう。

上司の日本人(大阪人)にあなたはもっと人とソーシャライズしないとダメ、楽しめないよと最初の契約の序盤で悟されたのはまだ記憶に新しく別のデパートメントの人曰く愛想もないらしい。全く困ったものだ。

少なくとも接客向きではないのかも知れない(個人的には嫌いじゃないが…)。

f:id:Imknto:20200620012143j:imagef:id:Imknto:20200620012146j:imagef:id:Imknto:20200620005851j:image

是非足を運んで欲しいのが花市場

喧騒を忘れる癒しの空間パーククローン市場は驚きの24時間営業。

色とりどりのお供えもの花束プアンマーライが手作業で作られ100円〜売られており、もちろん普通のお花屋さんとしての役割も果たしている。

f:id:Imknto:20200618221726j:image

 

●値段交渉

筆者も値段交渉したりするがその時間と労力はかけたくないしそもそもあまり美しい行為ではない。

あくまで確認という意味あいでの交渉。

後から違う金額を言われないよう値段が決まったら先に渡した方がいい。

あまりにも無茶苦茶な値段を後付けで言われるなど怒る原因があれば致し方ないかもしれないが、価格が表示されてありそこに悪意を感じない限り払う方がゴタゴタしないで済むしリスペクトも生まれる。

f:id:Imknto:20200618215036j:imagef:id:Imknto:20200618215042j:image

防げる、避けれるトラブルは少なくないので現地のお金にまつわる相場は最低限、空港着いてからでもいいので軽く調べておくと良い。

向こうから声をかけてくる人たちだけ注意しておこう。

f:id:Imknto:20200618221942j:image

 

東南アジア圏のドミトリー相場と便利オプション

初めてのバンコク旅行の翌年2017年、そして2019年のクルーズバケーション中の2回に渡り東南アジアラウンドをしてある程度の相場と目安を把握できた。

f:id:Imknto:20200620155249j:image

マレーシア、上海はバンコクと大差はなく一泊1500円〜2000円。

ベトナム、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、ラオスはだいたい1泊1000円で朝食がつくドミトリーが多い。

プール付きもしばしば。1000円以下の選択肢も豊富で旅して〜ヶ月、〜年目といった長期滞在派も多く2000円払えば余裕で二段ベッドから解放される。

シンガポール香港は探せばもちろんあるが無理せずに普通のホテルに泊まることをお勧めする。値段相応のサービスが受けられます。

 

f:id:Imknto:20200618223449j:image

 

●ドミトリーレンタルバイク

免許がなくともパスポートを引き換えペラ1の紙にサインすれば借りれてしまうバイク。

サイズや排気量について詳しくないのでわからないが日本の普通免許では乗れないタイプのに結果的に乗っていたりもする。

f:id:Imknto:20200618223445j:image

田舎ではガソスタがないの当たり前だったりするので透明の瓶に入ったガソリンを注入。

ホンダやヤマハといった日系企業がやはり物持ちがいいからか圧倒的人気。目安は1日1000〜2000円くらい。

f:id:Imknto:20200618222713j:image

出先でのガス欠だけは避けたいので遠出する際は物を売ってそうな民家に立ち寄り直接交渉。

自己責任なのでリスクマネジメントは大切です。

f:id:Imknto:20200618222701j:image

バイクがあれば普段はツアーや乗合バスで行くようなところも自力でいけてしまう。

これこそがもしかしたらバックパッカー、ホステルに泊まるからこそ得られる楽しさで病みつきになる原因か。

f:id:Imknto:20200618223343j:imagef:id:Imknto:20200618223340j:image

 

●現地ツアー

レンタルバイクで行ける距離でない場合や、面白そうな行き先があった際は現地ツアーもあり。

半日、1日など行き先も豊富で空いた時間を有効に活用できる。

f:id:Imknto:20200620163214j:image
f:id:Imknto:20200620163210j:image

ちょっと値段する分ランチが付いていたり、その場で仲良くなる人がいたりするので悪くないがどうしても時間の制約は助御応じてしまう。行き帰りは寝るだけなので楽だが人気の行き先は混みやすい。

f:id:Imknto:20200620163217j:image

 

●次の街までのアクセスを確保

ラウンドの基本は片道移動。次の街または国への移動手段の予約できるのが一般的で便利。

乗り合いのバンが各ホテルを周り順にピックアップしバスターミナルに向かう場合が多い。

f:id:Imknto:20200620162547j:image
f:id:Imknto:20200620162552j:image

山道や電車がないエリアでは特に重宝するトヨタハイエース。

足元からの強い揺れにも負けず、恐ろしい車窓からの景色にも脱線している前のバスを横目に目的地を目指す姿は命がけのワンチーム。

f:id:Imknto:20200620170352j:imagef:id:Imknto:20200620164135j:imagef:id:Imknto:20200620164141j:image

どんな業界にも一つの道を極めている人はいて旅人もまた同じ。

ドミトリーはそんな人に会う機会を与えより良い旅のアシストをしてくれる存在だ。

遠方に行けば行くほどミニマリストを極めフルーツをかじっているような人たち(偏見)に遭遇する率は上がり少し彼らと話すだけでも他にはない高揚感が得られ自分にもできそうという不思議なエネルギーが生まれる。

 

f:id:Imknto:20200620155645j:image

 

番外編 韓国🇰🇷

ソウルのドミトリーも1泊1500〜2000円くらいの価格で泊まれるがだいぶ質が落ちるしそもそもドミトリーに泊まるメリットが感じられない。

友人がいたり、長期的な滞在あるいは自炊欲など特別な理由があればまだしも一人旅の行き先としてもかなり不向きに思える。

ドミトリーではなぜか中東系の確率高めで下のベッドの人は決まった時間になるとメッカの方向(明確な方角の基準はなく自分の思う方向で良いらしい)に向かい礼拝をそれも突然始めるので最初は驚いた。

f:id:Imknto:20200620155651j:image

何にせよ1度こういった異文化体験をしておくと似たシチュエーションがまた起きたときの免疫ができ動じなくなる。

屋上は安定のチルスポットで日本より分煙化されてないのでどこでも一服できるのは台湾や香港と同じ。

買い物する気はなくてもついつい買ってしまいバックパックで来たことを後悔したあの時の反省から普通にキャリーケースで行くべし。

ホテル付きの航空券も多く手頃な値段で販売されているので楽した方が無難。

f:id:Imknto:20200620155641j:imagef:id:Imknto:20200620160225j:image

猟奇的な彼女を観てまた韓国に行きたくなってしまった。

ちなみにiPhoneのカシャッという撮影音がするように最初から設定してあるのは日本と韓国版のみらしい。

どうしても無音のが欲しい人は台湾、香港版がネットで買えるそう。

f:id:Imknto:20200620155339j:image

 

まとめ

旅のスタイルは人それぞれ。

例え何年も続く修行のような旅であろうと、古着で揃えたスポーツブランドで着飾り明日は何を着ようかと考えながら観光地に足を運ぼうと。写真を撮るのも撮らないのも自由。

弾丸で焼肉を食べ寝る間を惜しんでクラブはしごするのも楽しそうだ。

 

どこかに赴き、いつもより少し五感を働かせ、それを通して感じるものから生きる活力を得られたら。

KIndleで沢木耕太郎深夜特急を読んでいると自分のこれまでの旅中の思い出を重ねながら、文面の情景を思い浮かべてしまうのと同時に味わい深い表現の一つ一つは勉強になる。

 

次の旅を妄想する時間は癒しのひと時であり、同時に自由に旅できていた過去のありがたみを感じる。

どこにも行けない日々に希望を与えるこの作品のように身の周りにある小さな幸せを見つけ、新しい事を学び、明るく気丈に振る舞える強さを身に着けれたらいい。

先はまだ長いから。

安宿ドミトリー主義 当たり前になった二段ベッド

f:id:Imknto:20200607195133j:image

夜勤明けの朝6時過ぎ、家を目指し6段ギアの自転車を漕ぐ。

早朝の爽やかな風を切るイメージとは異なる嫌な湿気…梅雨間近。

小一時間のサイクリングを終え帰宅するといつも母親はテレビを見ながら朝食をとっている。

暗いニュースを朝から見る気になるのはどうしてだろうか。左か右か、白か黒か…不安定な世界。

 

f:id:Imknto:20201231123233j:image

バイトの方は一時期の買い溜めブームも落ち着いたのか少しずつ物量は減ってきた。

基本的には1人で黙々と任された複数レーンに張り付き落ちてくる段ボール箱を積み替える作業。

無の境地に近く騒音対策で耳栓をしてるのもあり良くも悪くもやっている事とは全く違う事が頭を巡る。

このブログの内容、動画のネタ、編集のカット、夜勤明けの朝の過ごし方、その他諸々色んなことを考える。

f:id:Imknto:20200607100614j:image

社員さんに名前を覚えられ、同じ派遣会社の人とも少し会話するように。

服装自由なのはありがたいが冷蔵の倉庫内は10℃で夏と言えど防寒重視。

f:id:Imknto:20200607103155j:image

年間を通してユニクロのヒートテック上下と糖分の塊エナジードリンクにお世話になりそうだ。個人的にはモンスターゼロが1番。

 

電気工事士の勉強の方も順調でテキスト一冊分のカテゴリを読了。

スマホアプリも使いながらやっと過去問全体を解く段階まできたがそれとは別に読んだ実家に眠っていたドラえもんシリーズの解説は凄まじい分かりやすさ。

常にへこたれ逃げようとするるのび太くんにシンパシーを感じてしまう。


家ではのび太くんほどだらだらしてはいないが実家暮らし、実家拠点の気まずさは年々増すばかり…とはいえ船に戻るのが目標な以上、一人暮らし出来る状況ではない。

家を借りるというのは人生のビッグイベントでありそれなりの覚悟がいる気がしてならず、実家の猫がまた可愛い。

f:id:Imknto:20200607104313j:imagef:id:Imknto:20200607200459j:image

筆者が2、3歳の時に両親はマイホームを手に入れ、物心ついて以降実家暮らしでちゃんと引っ越したことはない。放浪できるのはいつでも帰れる場所があるから。

 

辿り着いた極論

これまでの旅で色々な寝床で一晩を過ごしてきて(意味深)雨風をしのげて土の上でなければ横になれればそこは寝床ということ。

どこであろうと、部屋に何人いようと最低限の次の日の活力を得れさえすればいいのだ。

このマインドをベースに安全、安心、安らぎといった付加価値をお金で買うイメージ、個室のホテルはそれくらい素晴らしいもの。

 

今回はこれまでの寝床を順に振り返るアコモデーションシリーズ❶

 

f:id:Imknto:20200604084525j:image

初めてのバックパッカー4日間 @大阪/2014

19歳の夏…まだ海外に行ったことがなくパスポートすら持っていなかった筆者。

会社の夏休みに大阪へ旅行に行くにあたって今後よく利用するであろうバックパッカー、ホステルというワードを知り練習がてら興味本位で泊まってみることに。

f:id:Imknto:20200603173745j:imagef:id:Imknto:20200603173748j:image

これがめちゃめちゃ楽しかった。

OSAKA HANA HOSTELという心斎橋近くのドミトリー(ニ段ベッドなどで複数のゲストが滞在できる相部屋)に泊まり相場は3000円〜

4か6人部屋だったが特に困った思い出もなく、立地良好で駅や観光地へのアクセスも文句なし。

親切なスタッフは旅行のアドバイス、おすすめを丁寧に教えてくれて感銘を受けた。フロントのロビーにはお酒が飲めるカウンター、畳スペースがありホステル主催のイベントが定期的に行われていた。

ちょっとためらていっところ、スタッフに背中を押されたこ焼きパーティーに飛び入り参戦。結果的に本当にこれが良かったと思う。

f:id:Imknto:20200604085645j:image

英語勉強し始めたばかりでほぼ相槌にも関わらず、宿で知り合った友人と自由に予定を組み観光地を散策。

f:id:Imknto:20200607210300j:image

日本人といえど同じ観光客、初めての街歩きを楽しみ地下鉄で迷いながらグルメを堪能。

メニューや食べ方の説明を英語でチャレンジしたりととても刺激的な旅行になった。仕事を辞めて海外に行く決心をしたのもこの影響が大きい。

思い起こせば、自分の部屋を与え荒れる前、幼少期は妹と二段ベッドに上と下で寝ていた…。

 

初めての海外バックパッカー1週間 @台北/2015

f:id:Imknto:20200604085642j:image

年明けに辞職、正式には10日付けだったため成人式が無職初日で余計にメモリアル。

初海外先に選んだ台北のホステルの相場は2000円〜。基本はbooking.com で検索しレビューと写真を参考に決める。

赤ラインの淡水信義線、圓山駅の近くにあるバックパッカーの4人部屋(二段ベッド2つ)。

観光客のいないローカル市場、大龍街夜市が宿を出てすぐのところにあるのも良かった。

f:id:Imknto:20200609102439j:image

オプションで朝食がつけれたり最初からついてたりするがそこはせっかくなので散歩ついでにローカルフードを気分で選ぶ方が好き。

大阪でドミトリーを経験したことでだいぶ精神的な余裕が生まれ、旅行のおすすめやローカルスポットなどの質問はスタッフに聞くようにしていたのでガイドブック以外の場所やちょっと遠出の日帰り旅行にも出かけたり。

f:id:Imknto:20200607114625j:image

北投にある銭湯で42℃の熱湯風呂と水風呂のローテでのぼせ風呂場で倒れるハプニング以外は無事に日程を消化。

もしあの場ですぐ目覚めなかったら救急車を呼ばれ病院送り…と思うと血の気が引く恐ろしさ…。

ちなみに2月の台北は雨ばかりで肌寒いのでシーズン的にはあまりおすすめしない。

 

初めてのリゾートバイト4ヶ月 @富士吉田/2015

f:id:Imknto:20200607120410j:image

ワーホリ前に旅館で住み込みバイト。この期間については以前に書いてので詳しくは触れないがこの時住んでいたアパートは個室で家賃0円

さらに冬場のストーブ用の灯油も一定量までは無料。

食費のみ5000円かかり従業員食堂で好きなだけご飯が食べれた。日曜の昼はいつもカレー。

プリウスを所持していて起伏が激しい田舎で圧倒的な機動力を誇り純正エアロにホイールを変えたりしていたあの頃に比べ今ではチャリか徒歩移動が基本。
f:id:Imknto:20200607120406j:image

赤い屋根の白い建物が我が家。勾配のクセがすごいが富士山の麓に訪れる春は空気が澄んでていて心地よい。水道水は天然水、凍ることもしばしば。

自然に囲まれて四季を感じれるのは地方の旅館リゾバの魅力で待遇や福利厚生は場所によって異なるが衣食住を安くあげれるのがメリット。

f:id:Imknto:20200609103528j:imagef:id:Imknto:20200607180414j:imagef:id:Imknto:20200609103509j:image

…それも今やコロナのせいで過去形になりつつあ流のが悲しい現実。

どうにかこの期間を持ちこたえ日本の旅館文化を残してほしいと願うばかり。

 

初めてのホームステイ4週間 @メルボルン/2015

f:id:Imknto:20200604181008j:image

念願のワーキングホリデー ビザを取得し手始めに語学学校に通いながらホームステイの4週間。

もし人生でやり直しができるとしたらこの1ヶ月に戻りたい。郊外のホームステイは無料のエージェントに斡旋され自分で選んだわけではない。YESMANという映画を観てからしばらく断る事をやめていたのかもしれない…単純さ。

ホームステイ代も学費もいくら払ったか思い出せないのはおそらく嫌すぎて自力で当時記憶を消したからかもしれない。

目の青い白人のあばあちゃんシルビアとその妹のまあまあおばあちゃんとで構成された2人家族。

古いMITSUBISHIの車に乗り初日近くのスーパーへ買い出しに行くもどこか冷たい態度。新日家なのかと思いきや車を買ったのは亡くなった彼のハズバンドで本人はそうでもなかった。

f:id:Imknto:20200603174001j:image

寝床の安定感だけは抜群でWi-Fi完備で自分の部屋が用意されフッカフカのベッドで寝ていた記憶がある。

しかしそれ以外はいい思い出がない。

朝はサンドイッチが一つ、昼は提供されず。夜は缶詰の豆のスープにスーパーで売ってるチキンと添えただけのベビーリーフ。塩胡椒はふり放題…これにパンがあったななかったか。20歳の元野球部には到底足りず3日目で量を増やす様求めるも交渉失敗。

キッチンは危ないという観点から使用不可に。

うちではこれしか出さない、腹が減っているならマックにでも言ってこいと言われる有様。

頭にきて口論したいのだがあれっ、怒る英語が出てこない、、、感情的に部屋に戻りエージェントに引越し要求するも通らず。

f:id:Imknto:20200609140745j:image

期待が大きかった分、失望も大きい。

高いお金払うホームステイよりか二段ベッドのドミトリーの方がずっといいのでは?

だんだん考え方が偏ってくる…。

f:id:Imknto:20200607123411j:image

午後の学校終わりに何時に帰るとメールで連絡する電車内でもう嫌気がさしていた。

今では笑い話だがこの数年後に船でオーストラリアから来た日本大好き高齢旅行者数千人を相手に仕事するとは思いもせず…。

フォトギャラリーで話が弾みオーストラリアに一時期住んでたよとなりどうだった?と聞かれたら迷わずメルボルンのホームステイはナイトメア(悪夢)だったよと答えている。

f:id:Imknto:20200603174004j:image

ある日、語学学校のクラスで少し仲良くなった日本人のシェアハウスにお邪魔させてもらう。

なぜ大量のパスタを茹でたのかは思い出せないがその道中は覚えており写真が何よりの証拠。キッチンがあるのに料理ができない腹いせだったのだろうか…南半球の南に位置するメルボルンの6月は冬。

f:id:Imknto:20200607121602j:image

日照時間は少なくいつも重い雲が空を覆う日々に時たま射す光とただただ綺麗なビーチ。

美しい景色に囲まれた日常生活が苦しく感じたあの日々は今の糧になっているのだろうか。

友人もいなければ仕事を探す意欲も失せ、居場所が見つからなかったメルボルンから逃げるように心機一転、プロペラ機で北へ。

f:id:Imknto:20200604180854j:imagef:id:Imknto:20200604180847j:image

稼げる畑仕事があるというネットの情報だけを頼りにオーストラリアを縦断しダーウィンへ。空港で感動した色の濃ゆいサンセット。

 

一生忘れられない灼熱の大地での1週間 @カナナラ

ダーウィンからバスで12時間、やっとの思いで目的地WA州のカナナラに到着。

カラッカラの赤土に降り注ぐ紫外線が見えそうな太陽光。晴れた天気と相反して晴れない心。

f:id:Imknto:20200607124734j:image

なぜならヨーロピアンいすぎて仕事に空きもない。非常な現実に電波が入らない現地の携帯が追い討ちをかける絶望的な初日。

超田舎にも関わらずバックパッカーは満室、予約してから来て良かった…がどんな部屋に泊まっていたかの記憶がないKimberley Croc Motel。

しかしそこには意気消沈していた筆者を励ましてくれる人たちがいた。

f:id:Imknto:20200603174007j:imagef:id:Imknto:20200607211116j:image

COLESの安い食パンで食いつないだあの日々はきつかったしもうやりたくない…。

精神的にはかなり限界に近かったがメルボルンではなかった人との交流があるドミトリーでの生活はとても充実していた。

ポジティブな考え方ができる人はやはり強い、、今まで会うことがなかったタイプの人たちを見て素直のそう思った。

f:id:Imknto:20200603174012j:image

貯金があればもっと西へ行きたかったがそんな余裕はなく、いくつかの次の候補先と連絡をとっていたがそれも上手くいかず…

 

映画が現実に?空港3連泊 @ケアンズ

 

来た道を同じグレーハウンド社のバスで半日かけて戻る。

失意の果てに着いたケアンズでそのままマックのベンチで寝てから予約した最安値の飛行機までの3日間を空港拠点で過ごすことに。

ただ壁にもたれて希望のない明日を待つだけの数時間を睡眠と呼ぶ。

f:id:Imknto:20200607203601j:image

キヨスクのようなコンビニしかないため食料を買いに出たケアンズの街、そこで目にしたヒッピーのようなスタイルで楽しそうにオーストラリアライフを謳歌する日本人グループへの妬みが精神崩壊に拍車をかける。ああはなれないしなりたくもないけどけどどこかでああなりたいという揺れる感情。

 

街から空港への広い道を一人歩いていると逆ヒッチハイクしてくれる心優しき人も現れたり、彼とは今でもFBで繋がっており今でもちょくちょく連絡をとる仲に。

こういう出会いが結構救いで、記憶もなければ写真もないケアンズのは夢ではない模様。

f:id:Imknto:20200607212543j:image

ターミナルという映画の世界でトム・ハンクスを演じているかのような清掃員とのアイコンタクト、今日もいるんかという顔をされるがそのリアクションは何も間違っていない。

 

大部屋の10人ドミトリーで2週間 @シドニー

f:id:Imknto:20200603175018j:image

BASE BACKPACKERS SYDNEY の面している通りはKENTストリートといい不思議な縁を感じた。

来てすぐに火災報知器が作動し外へ避難…

そこで隣に立っていた韓国人2人と仲良くなりオペラハウスやボンダイビーチといった観光地へ。

f:id:Imknto:20200607181300j:image

彼らは今どこで何をしているか分からないが元気だといいな。

オーストラリアのドミトリーは条件次第だが安くても3000〜4000円は見ておいた方がいい。だいたいシェアのシェアのキッチンがあり自炊可能。

シドニーでの夜景が見えるようなオシャレレストランでワインでもひっかけたら破産しそうな当時の筆者、手も足も出ず残ったのは写真と劣等感…今は時効。

f:id:Imknto:20200609142429j:image

予約していた部屋は男女兼用の10人部屋(二段ベッドが5台)で間取りも広くここでサッカーや総合格闘技だできるほど。

しかも10/10で満室。アジア人1人、ヨーロピアン9人…みんな持ち物が多く部屋も散らかりマックスで騒々しい。

何かと不安だったがマンチェスター出身の5人組と仲良くなり打ち解ける。

彼らは同い年のグループで当時21歳なのだがどう見ても自分の一つ上には見えない、つくづく欧米人の成長速度の早さに驚かされる。

f:id:Imknto:20200607211524j:image

香川真司がマンチェスターユナイテッドに移籍し活躍していた頃、知ってる日本人=SHINJI KAGAWAだったのかよくチャントを歌っていた。

f:id:Imknto:20200607180520j:imagef:id:Imknto:20200609135857j:image

お互いに何とか職を見つけシドニー解散。最初1週間で予約していたが話が進展せずもう1週間追加した時にはまた心が折れそうに。

やっぱりうまくいかないのか…全てが嫌になり坊主にした。

もはやオーストラリアそのものがトラウマになりかけたが同部屋の彼らに励まされ元気づけられもう少し頑張ろうと思えた。

お互い仕事ないのにご飯やジュースをシェアしてもらった恩は忘れない。

5人組の1人でよく寝技を決めていたジャックは去年、イギリスの総合格闘技のチャンピオンになり格闘家への道を突き進む。

f:id:Imknto:20200607200931j:image

活躍は嬉しく日本で自分も頑張らなくてはと思う。今はみなイギリスに戻り各自思い思いに生活しているよう。

聞いた話によると、イギリスはアメリカのような人種間の差別というよりかは昔からの階級制度の方がが強く残っているとか。国旗で分かるようにオーストラリアもまたイギリスの元植民地である。

 

初めてのシェアハウス5ヶ月 @ファーム

f:id:Imknto:20200607180633j:image

やっと見つけた仕事はファーム、畑で働いている20数人での共同生活が始まった。

4人部屋(二段ベッド2台)でリビングやキッチンはシェア。週払いの家賃で食事付きで200ドルと決して安くはないが正直どうでも良かった。

仕事があり収入がある、初めて異国の地で安定した衣食住を手に入れた瞬間。

遠回りし勝手に苦労した分、その喜びもひとしお。

f:id:Imknto:20200607213855j:imagef:id:Imknto:20200607180629j:image

日本人と韓国人が9割を占める典型的なコリアンファームで食事のスケジュールもハングル。

この数年後、とあるYoutubeのチャンネルを見て練習したら読めるようになったがその時は全くダメ。

みんなで畑へ仕事に行き帰って筋トレして同じ釜の飯を食べてお酒を飲む…日に日に仲良くなるのは自然な流れか。

f:id:Imknto:20200607181637j:imagef:id:Imknto:20200607211359j:image

日曜日はご飯が提供されないので自炊、これもまた普段しない分気合が入り買い物に行く時からもう楽しく休みを満喫。

ここで美味しい手料理を振るまえる人に憧れ、帰国後キッチンのバイトをするのだ…。

f:id:Imknto:20200608192416j:image

アットホームな雰囲気とドラマチック大自然の職場環境。思い通りにならない現状の先にはもしかしたら今よりいい未来が待っているのかもしれない。

結果的に、オーストラリアではホームステイ、バックパッカー、空港泊、ドミトリー、シェアハウスと寝床を転々とし生き延びた。

辛いことの方が多かったがその都度勇気づけられ励まされるルームメイトに出会えたことは幸せなこと。

f:id:Imknto:20200607203620j:image

現地民からすれば明らかにおかしなアジア人集団だがこんな僻地の畑に不思議な縁で集まったことに理由はない。

一期一会の出会いは刹那的で、ふとかけた、かけられた一声が相手に響いたり、ふとどこかへ出かけたのが忘れられない1日になったりする。

それこそが共同生活、ドミトリーから抜け出せないのかもしれない理由なのか。

f:id:Imknto:20200607213057j:imagef:id:Imknto:20200603175021j:image

畑はそれが顕著で2ndビザ取得のための100日間というゴールがあり、普段の旅行よりも長く深い付き合いになる。

f:id:Imknto:20200608200355j:image

常に流動的に循環し人がいなくなれば、新しい人がどこからかやって来る。

そしていつしか自分のターンは目前に…。

 

まとめ

2013〜2015年は大阪、台湾、山梨、オーストラリアを旅し、時に働き生活した。

Google mapでどこに泊まっていたか正確な名称をだいたいの土地勘で検索するのだがヒットしたやどの写真が懐かしく同時に泣きそうになる。

いつもドミトリーで出会う人たちからたくさんの刺激を受け自分の住んでいる世界はどんどん広がっていくような感覚に。

一体その世界が何なのかは書いていても分からないものの実家から職場に車で通うだけの毎日では得られない何かだ。

 

大阪旅行から6年経った今も自分の世界というのは今後も広がり続けているのかもしれないが果たして二段ベッドからの脱却はいつになるのだろうか。

 

アコモデーション❷に続く

ステイホーム 恋する人工知能と上海

f:id:Imknto:20200521182403j:image

傘の出番が増えた5月下旬。ついにマイホームタウンの緊急事態宣言も解除され街に人気が戻りつつあるが、全体的な閉塞感はそうすぐには拭えない。

みなマスク姿で俯き気味に歩き、目に見えない恐怖に怯える嘆かわしい現実。

先日PCを修理しに、上野に足を運んだがあまりの静けさに驚いた。人気のないアメ横、飲食業の厳しい実態は閉まったシャッターの多さが物語る。銀座も閑散としていて浅草もまた同じ。

f:id:Imknto:20200526091915j:image

元気のないTOKYOだがロックダウンせずに終息に近づけたのは嬉ししいこと。一連の流れは海外からの評価も高く、生活様式や日本食に関する検索数が急上昇しているとか…ピンチの後にチャンスが来て欲しいものだ。

f:id:Imknto:20200521182400j:image

●THE肉体労働

そんな厳しい世の中の巣ごもり需要、自炊、買いだめカルチャーを背景に、某スーパーマーケットの物流センターでの派遣業務が始まった。

2ヶ月半に渡るニートライフからいきなり週5の夜勤を入れてみたり。コンベアから流れてくる食品、生活雑貨の段ボールをパレットに積み替える作業は自我を忘れるほどの物量=忙しさで足を止めてる時間が少ない分、あまり眠くならないのがせめてもの救い。

色んな業者が次々往来し毎日早朝に店舗へ出荷される。

普段何気なく利用するスーパーの裏側、生産者と消費者を繋ぐパイプラインとして24/7止まることなく稼働する物流業界。

f:id:Imknto:20200522013238j:image

どれだけ技術革新したとしても今自分たちがしている作業は今後も変わらない気がした。

●映画ライフ

昼夜逆転の生活になり、人に会う予定も特にない毎日。実世界では起きないであろうファンタジーを与えてくれる映画はお一人様の時間を満たし狂った睡眠時間軸を紛らわしてくれる。

Netflixもいいが実際観るのは数本で、海外ドラマにどハマるタイプでもないのでAmazonプライムビデオくらいのコンテンツ量が個人的にはちょうどいい。最近観たものを5本+いくつか紹介したい。

f:id:Imknto:20200521173000j:image

ゆれる人魚

ホラー、ラブロマンスさらにミュージカル要素を取り入れたポーランド映画。80年代のワルシャワのストリップクラブが舞台で人魚の姉妹の妖艶さを引き立てながら人間への禁断の恋を描く。

水に強いしずる感と映像美は必見だが相当心に余裕があるときに観ないとしんどいのだけは先に言っておく。

船で働いていた時、ラボのマネージャーがポーランド人だったのだが、ごつい体格にスキンヘッド、ヒゲモジャでタテューの彼がもしこの映画に出ていても全く違和感ないなとふと思ったり…。

f:id:Imknto:20200521173010j:image

あと1センチの恋

映画かよ!と数えきれないほどつっこみたくなるラブロマンス。タイミングが合わなくても、例え好きな相手が結婚したとしても、その時々で頑張っていればやがて結ばれるかもしれないと勇気づけられる。

ポジティブマインドは大切。リリーコリンズは目の保養になるのはおそらく間違いないが純愛系とは言えないラブストーリーに響くか響かないかはあなた次第。

f:id:Imknto:20200521172738j:image

フランシス・ハ

ダンサー志望のフランシスのNYでの奮闘記、そして彼女のルームメイトでもあるベストフレンドとの生活がリズム良く描かれる。

茶目っ気たっぷりのフランシスは日本語でいう天然、気取らずにいつもありのままの姿でストリートを走るシーンは観てるだけで元気が出る。

物語が進むに連れうまくいかず衝突するシーンも増えるが、ふと元気づけ助けてくれるのは友人だったり友人の友人だったり、実家で待つ親だったり。

美しきモノクロ。見えないはずの色がリアルすぎる質感とカメラワークで見えてくるかのようで自然と画面から目が離せなくなり最後の終わり方まで美しい。

f:id:Imknto:20200526075757j:image

Paterson

バスドライバー、パターソンの1週間の記録。平凡で愛おしく生活感に溢れる日々の切り取り方がとても優しい。

多くは語らず、感じたことを詩におさめるそこに喜びを見出している。

仕事が終われば日課の犬の散歩、その帰りにバーでビールを一杯。帰宅しディナーの席、ベットでパートナーと他愛のない会話をして眠りにつく。
これぞクオリティライフなのか、、、他にはない世界観。

f:id:Imknto:20200521195241j:image

Her

スマホを持たない日々を送るパターソンとは対照的にスマホ依存に近い日々を送るのがHerの主人公セオドア。

正直なところ、なかなかブログの題材になるような話題が身の周りになく困っていたがこの映画を改めて観たら色々な展開が思い浮かび考えさせられる内容だった。

ストーリーはスマホの音声アシスタントに恋に落ちる男性の話と説明されればそれまでだが、素敵な脚本によって人間の本質的な誰かを求める欲求、感情、人工知能の魅力、両者の根本的な違いを深く掘り下げている。

もしAIが独自に進化を遂げ、持つはずのない感情を示し向こうから語りかけてくるようになったら…しかも向こうは自分の情報を全て知っており、有能で、気が利き肌身離せない存在だとすると好感を持つのは自然な流れか。

離婚を切り出されるも踏ん切りがつかない状態で別居暮らしが続くセオドアの手元にやってきた最高な話し相手サマンサ、彼女の声は徐々に閉ざしていたセオドアの心を解放し彼の表情は明るくなってゆくのだが…。

手紙の代筆ライターという興味深い仕事の主人公の中年男性、セオドアを演じるホアキン・フェニックス、後に彼こそが数年後に大減量をして大ヒットしたあのJOKER役を演じる。

f:id:Imknto:20200525092532j:image

話は戻り、Herの魅力とも言えるAIサマンサの声はスカーレット・ヨハンソン。

f:id:Imknto:20200526094610j:image

元妻役にルーニー・マーラ(ドラゴンタトューの女のキャラが好きなのだが話が複雑になるのでしない)。ちなみに現実世界ではホアキン・フェニックスのリアルワイフ!?

f:id:Imknto:20200526090132j:image

近未来のロサンゼルスという設定に疑問を持たなかったが久しぶりに見返すと作中の高層ビル群にどこか見覚えが。

調べたら案の定、上海の浦東ががロケ地ではないか!

f:id:Imknto:20200526132625j:image

一度見たら忘れることのできない摩天楼の眺め、見上げすぎて首が痛くなる角度。

f:id:Imknto:20200523092651j:image

文字通り住む次元が違い、実態もない存在から現代人はどれだけの恩恵を受けてるだろうか、AIとの共存化社会は目前なのかもしれない。

音声AI映画で一際キャッチーで親しみやすい映画がJEXI

f:id:Imknto:20200525092551j:image

コメディ要素満載のこちらは音声アシスタント機能のJEXIが全く持ち主の言うことを聞かないという…逆転した従来の位置関係、しかしAIが消極的な主人公フィルを強引に行動させ成長させていく。速めの展開で音楽(One  Republic/Connection)に合った心地良いテンポの良さ。フィルの憎めないキャラクターも好きだ。

 

●上海の景色

f:id:Imknto:20200525100253j:image

Herつながりで去年行った上海の写真も載せておく。船で何度か行ったことはあるものの中心部からポートがとても遠いため何も出来なかったのが悔しく昨年プライベートで4日滞在。

日が暮れるとともに人の波が南京東路の歩行者天国から延々と続き川沿いに放出される。

f:id:Imknto:20200526084340j:image

黄浦河沿い、上海を代表する観光地の浦東エリアの高層ビル群と西洋建築が軒を揃える外灘エリアとが相対する。

f:id:Imknto:20200525100244j:image

密、密、ここは蜜じゃない、そういったワードが自ずと頭をよぎりながら今後旅するのかと思うと胸苦しい。

f:id:Imknto:20200521202842j:imagef:id:Imknto:20200525100555j:image

1842年、アヘン戦争後のイギリスと締結された南京条約によって開港された上海、もとは小さな漁港だったというがにわかに信じがたい。租界地(中国の法律が効かない外国人移住区)として外灘エリアは開拓されていった。

f:id:Imknto:20200522015155j:imagef:id:Imknto:20200521202858j:image

欧米諸国が次々に銀行や商社を設立し交易を開始。東アジア圏の金融の中心地とし繁栄した西洋建築の跡は今日まで残り上海が誇る人気観光地に。

条約自体は中国側にとって当時不利な条件だったが結果的には良かったのかもしれない。

f:id:Imknto:20200525094325j:image

%でおなじみ京都の% ARAVICAも外灘に店を構える。ロースターも併設しておりトレンドに敏感な富裕層、インフルエンサーに人気のよう。
f:id:Imknto:20200525094221j:image

中国四千年の歴史を2時間で堪能できる上海博物館

f:id:Imknto:20200525103032j:image

ひとりっ子政策も終わり子供が多い館内、宿泊していたバックパッカーで同室になった地方からの高校生旅行者はここに来るのを楽しみにしていたそう。共に朝食をとり現地まで一緒に行くも気合入りすぎて開館待ち。しかしすでに長蛇の列が…なぜ。

f:id:Imknto:20200525112217j:imagef:id:Imknto:20200526123612j:image

8月の気温と同じくらい彼の熱い思いに温度差を感じ入り口で現地解散、こういうところは思い思いに自分のペースで周るのが1番。

結局彼は丸一日ここで満喫したそう。良かったね。

f:id:Imknto:20200525103238j:image

龍美術館 (西岸館)

2014年にオープンした上海のアートコレクターの私設ミュージアムは是非また訪れたい。その独特な外観、広い敷地、展示の規模の大きさどれをとっても一見の価値あり。

f:id:Imknto:20200525103226j:imagef:id:Imknto:20200525110831j:image

チケットは現地購入、現地価格では比較的割高だが納得のボリューム。現代美術中心に企画展が2つ同時開催されていた。

f:id:Imknto:20200526125920j:image

白を基調とし自然光が入る明るい印象の上層から分かりにくい地下への細道を辿ると上層の海外さながらの明るいオープンなアートと対照的な社会主義感に溢れる地下の常設店につながる。

f:id:Imknto:20200525103221j:imagef:id:Imknto:20200526124126j:image

ナショナリズムを象徴する赤い壁面に戦争色が色濃く残る国内の成長が描かれた絵画。国営ならまだしもこの意図的なコントラストもまたアートなのかと勘繰ってしまう。
f:id:Imknto:20200526124123j:image

外灘がある黄浦河を南下したところに位置し、出来て新しいスケートパークやアディダスのランニングベースもあるが、空き地もまだ多く今後の発展が楽しみ。

f:id:Imknto:20200525103229j:imagef:id:Imknto:20200526190845j:image

泥で濁った水の色は長江と海が混じる上海クルーズターミナルで見覚えがありどこか懐かしい。

f:id:Imknto:20200523092225j:image

パンタグラフがついた電車のようなバス、仕組みも乗り方も分からず…。乗り放題パスを買い無双状態の地下鉄と徒歩でスターバックスのコーヒーワンダーランドへ。

f:id:Imknto:20200523092801j:image

無音の電気スクーターはノーヘルでいいらしく40キロほどしか出ないがけっこう欲しい。

f:id:Imknto:20200525111252j:imagef:id:Imknto:20200523091616j:image

ラグジュアリーなハイソエリアを抜けてしまえばローカルな脱力系日常が広がる。

治安がいい現れなのか、または全く他人に干渉されない社会なのか…思い思いに過ごす彼らを目にし力が抜けた。

f:id:Imknto:20200526125339j:image

世界的に勉強しなくても中国語の漢字を見てなんとなく意味が感じ取れるのは日本人だけだろう。

f:id:Imknto:20200521175005j:imagef:id:Imknto:20200523092250j:image

パワースポットとして有名な玉佛寺では写経体験ができるそう。曜日が合わなかったがいつかやってみたい。

f:id:Imknto:20200525111811j:image

中国の人口は13億…上海の人口は2400万人といわれ東京と埼玉の総人口よりも多い。

いずれにせよピンとこない数字、そして総人口の35%が60歳以上の高齢者といわれ日本と同じくらい高齢化社会。違うのは国土と子供の数か…。

f:id:Imknto:20200521175126j:image

シェアビジネスが活発な国内市場においてシェア自転車は飽和状態。

アプリさえ取ればオンラインで使えて便利なのだろうけど…VPNという裏技を使わないとインターネットにすら接続できない観光客には高めのハードル。

f:id:Imknto:20200525100144j:image

タバコが尋常じゃない値段で喫煙者だらけ。一通り市場で食材を見た後の食事ははっきり言って気乗りせず、ファミマの不味い麻婆カツ弁当ががとどめを刺した。

一か八か気になっていたハラルフード認定のローカルレストランに勇気を出して入ったのが大正解。

f:id:Imknto:20200526125742j:imagef:id:Imknto:20200525100214j:image

美味しい…海外で邪念や疑念を持たず満腹になるまで食べれる喜びは計り知れず。

野菜たくさん入ってて量も十分で200円ちょい、、驚愕のコスパ。ハラル系なのでアルコール類の販売はなく店員の歩き始めくらいの赤ちゃんがまた可愛い。

色々どハマりしてしまい結果、毎食通う。最後の食事を終えるとなんだか感傷的になってしまった。

言わずと知れた多民族国家の中国、この店の人たちも男性は筒状の帽子を被り、女性は髪の毛を隠したりと独自の風習を守っていてた。

f:id:Imknto:20200526091431j:image

一等独裁の共産党による言論統制や民族、領土問題といった外から見た厳しいイメージとはかなり異なり平和な光景が多かったというのが総括。薄気味悪いほど暗い夜の旧市街でも危ないシーンはなかった。

全世界で流行しているコロナウイルスによって先行きの不透明化に拍車がかかっている現状でその中心に中国があるのも事実だが、政治的な偏見抜きにひとつの旅先として見る中国は新旧が混ざり合い色んな意味でおもしろいと思う。

後書き

観たい映画のリストアップは日課になっており、新しいのも観たいが好きな映画を何度も観るのも好き。よってリストだけが増え続ける。

批評を読み他者の目線も参考に観るのもおもしろいし、今回のHerのように久しぶりに観ると見方が変わっていたりする作品こそ映画の醍醐味かもしれない。

実際に映画の舞台となっている世界へいつか行ける日を楽しみにステイホームしながら待とうではないか。

 

後半写真多めでごめんなさい…。読んでくださりありがとうございました。

派遣の品格 同級生との新たな試み

f:id:Imknto:20200513123000j:image

ダウンジャケットをしまう間もなく半袖シーズンの到来だ。少し動いただけで汗ばむようになるも代わり映えしない日々に刺激を与えるためドローンを体験しに隣町まで自転車こぐこと1時間。しかし無料体験はものの15分で終了。

触れれただけでもよしとしよう。2日間で民間資格が取れるのだが20万ほどかかるとのこと。空撮以外にも農業や測量など伸び代はあるように思ったが現実的にはまだ厳しそう。飛行時間が短くバッテリーを大きくすると重くなり小型化とは相反してしまう、重力に逆らうのはそう容易くない。

ドローン大手djiの今後の性能向上に期待。

f:id:Imknto:20200513175423j:imagef:id:Imknto:20200513175538j:image

ベトナムのハンムアでドローンを飛ばす彼に声をかけ映像(リモコンにスマホをはめ込みアプリを介してラジコンのように操縦する)を見せてもらったが、やはり普段見れないグングン離れていく独特の視点は魅力。

趣味なら楽しそうだが、ドローン産業が近未来、伸びるにせよ必要なのは操縦士よりか開発、プログラミング分野の技術者。しばし妄想が暴走していたが体験後、現実に戻ってきた。

 

難航する職探し

求人アプリIndeedを通してこれまで4社応募し大体同時進行で来ているが現状、どれもまだ不透明。

このご時世、募集に対する応募者が格段に多いという…それは履歴書、資格不要の派遣の場合より顕著。今回応募したのは某大手スーパーの冷蔵倉庫での夜勤業務、時給も悪くない。

当日の現地面接に集まったのは返信に対し最速のレスポンスをした3人。筆者以外の男性2人とも白髪まじりの初老でおそらく60歳前後。

倉庫の最寄り駅前で担当者と合流、マイクロバスで移動し入館方法の説明が終わり、必要書類を記入していた時のこと。筆記事項の一つ、有事の際の連絡先欄に1人の男性のペンが止まった。昨年離婚し相手の住所も知らないと言う、色々重い。現在警備会社に勤務しており今後の兼ね合いを心配を吐露していた。

マスクのせいで表情から感じとれる印象は疲れを凝縮させたかのような目のみ。

前向きな方向で話は進み解散、週末には結果が出るという。今までの経験からも言えるが派遣、単発バイトをする人たちの事情は複雑で客観的に見ると自分もその1人なのだろう、察してか否か不要な詮索は終始されなかった。

f:id:Imknto:20200513165121j:image

奇しくも、彼ら2人はクルーズ船に乗ってくる大半のゲストの年齢層と一致する。船上で会う60代はまだまだ元気でアクティブ、表情は柔らかく目が生き生きしていてよく笑う人が多い。スタジオで撮影するうえで目に入る光の量が写真の印象を左右するほど目の輝きは大切な要素だ。

仕事に優劣はなく人と比べるのはよくないが、数十年後の自分を考える上でどちらの60代も大切な指標であり、幸せの価値観は人それぞれ。お金をかければいいというものでないが、あればあるだけその選択肢は増え質が上がるのかもしれない。

 

行動自粛が続く中、今は後期の第二種電気工事士試験合格が大前提。

あまり先のことは考えられないので、一日の終わりに翌日やることをメモするようにしている。起きる時間、食事の時間、何をどこまで終わらすか、必要なものなど大まかな計画を建ててから就寝。当日、やり終えたら事項からマーカーを引く。そんな毎日における楽しみが…

f:id:Imknto:20200514122227j:image

●BTS (防弾少年団)

自分でも驚いている。BIGBANG、少女時代、KARAがドンピシャの世代でGーDRAGONのライブに行ったことはあるものの…時は流れ各々脱退や解散、ソロ活動が目立つ入れ替わりの激しい業界。次世代の担い手としてBTSは一躍時の人となったのは知っていた。

BTSファンのことをARMYと呼び、これまでも普通に聞いていたのだが今回ハマる転機となったのがカープールカラオケ(carpool karaoke)!

The Late Late Show with James Corden というアメリカのTV番組の1コーナーで人気MCジェームズ・コーデンが運転する車内で超大物シンガーとトークを交えながら熱唱するという企画で、文字通り世界をまたにかけるスーパースター7人組が満を持して出演。

f:id:Imknto:20200513141533j:image

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&cd=1&ved=2ahUKEwizzIey9a_pAhVWyIsBHYr5CVQQwqsBMAB6BAgOEAU&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DT4x7sDevVTY&usg=AOvVaw3U9MYQWA6qCjU-HO-ylK0F

同じ人間とは思えないほどの圧巻のダンスパフォーマンスと安定した高音の歌唱力。

恥ずかしながら7人の見分けがつかなかった筆者、そこからMV(短編映画級)とライブ映像を見続け顔、名前、声を網羅。歌とダンスにこれほど勇気づけられるとは思わなかった。音も良く不思議と勉強も捗る。

観客で埋まったライブでさえ今では懐かしく思うほど毎日刻々と変化する日常において音楽は不変の幸せを与えてくれる。

 

思い出せば船での初韓国は釜山の南西に位置するという港町 麗水(Yeosu)、そこで出迎えたのはBTSの音楽だった。

冒険の始まりを告げるような濃霧に直面する当日の早朝。

FAKE  LOVEという曲がスピーカーから爆音で流れ、これ以上に血の気の上がるショアリーブは今後もないだろう。

https://www.instagram.com/s/aGlnaGxpZ2h0OjE4MTQzMTU4NzcxMDI3MTAz?igshid=9erigx70vknv

その昔、国際博覧会麗水EXPOが開催されそれに合わせて都市開発するも大きな成果には繋がらなかった様で街はかなり寂れていた。本来は自然の残る秘境スポットとして有名で湾内に点在する島々とロープウェイが調和した素敵な景観。

シャトルバスで市内のロッテマートとその周辺を散策。帰りのシャトルバスを逃し仕方なく乗ったタクシーが100キロ出してバスより早く到着したのも思い出。

f:id:Imknto:20200513123436j:image

釜山(BUSAN)

f:id:Imknto:20200513171346j:image

この際、ついでに釜山のお気に入りも書いておこう。南浦洞、ジャガルチマーケット散策してからの焼肉もいいけれど、、、個人的に辿り着いた答えはアジア最大級のショッピングモール新世界SPALAND。

温泉を楽しんだ後、着替えて韓国版サウナ、チムジルバンこれに尽きる。日差しがたくさん入る広大な岩盤浴ゾーンをアイスコーヒー片手にアトラクションのようにカップルで周るのが現地スタイル。

f:id:Imknto:20200513172702j:image

汗をかいて代謝をあげてお腹を空かせたら地下のフードコートでご飯、野菜いっぱい食べれる一人前で提供されるしゃぶしゃぶはおすすめ。お酒メニューないのだけが難点かだがキムチ食べ放題万歳。
f:id:Imknto:20200513171343j:imagef:id:Imknto:20200513171005j:image

GENTLE  MONSTER のサングラスは一際お洒落。BLACKPINKJENNYがアイコンを務める国内ブランドでいいお値段するがお店の装飾も店員さんのスタイルもすごく良い。恐れずエッジの効いたデザインのサングラスに挑戦するのもあり。

 

●動画編集

もうひとつハマっている…よりかハマりかけているが正しい動画編集。前回書いたように今後も需要は伸びると予測されており自分も動画を作ってみよう、そう思い立ち連絡したのが一緒に銀座でお酒の配達をしていた時期もある高校の同級生バーテンダー。

f:id:Imknto:20200513144343j:image

着実に実績を積み、大会に出場したり、ウェブマガジンの取材を受けたりと頭角を現し今や店長になるほどの実力。

https://hanako.tokyo/column/kojimari-bartender/130049/

同い年ながら尊敬できる人間性も兼ね備えバーテンダーとしての才能にも溢れている。一流の素材を活かすか殺すかはビデオグラファーの腕次第…非常事態宣言の影響で彼の所属するお店も夜の営業中止を決定。ランチライムのみカフェとして営業する現状で今回の提案に快諾してくれた。

f:id:Imknto:20200513170423j:imagef:id:Imknto:20200513170426j:image

自宅でできる割り氷、カクテルの作り方動画を今月末YOUTUBEにあげる予定。1本目は無料のiMOVIEで作成してみたがMacBook修理出来次第、自由度の高い編集を可能にする有料版のソフトにしようと思う。
f:id:Imknto:20200513170420j:image

ついつい写真で撮ってしまうところも動画で撮れば良かったと編集中に後悔する場面が多々あり難しさを実感。聞けば聞くほど奥が深いお酒の世界、料理、食材との関連性などなど引き出しはたくさんありそうだ。

f:id:Imknto:20200513174720j:image

自炊する機会が増えた今、定番に飽き海外の料理やお菓子を作る写真をSNSでよく目にする。それらにあう美味しいお酒が家で作れたらもっと旅行気分を味わえるかもしれない。

そして自粛が緩和された際には、動画をきっかけに彼のお店に直接足を運ぶ人が一人でも増えたら嬉しくそれが最終的な目的。

無駄のない洗練されたバーテンダーの手捌き、五感を通して楽しむお酒の美味しさ、居心地の良い空間で生まれる会話、新しい知識、経験がバーにはある。


f:id:Imknto:20200514001402j:image

先日、Pクルーズ本社のカリフォルニアから自宅宛に労いの手紙とピンバッジが届いた。

未曾有の状況でも気にかけてくれるところに誠意を感じる。正直、特別これと言って何かした訳でなくどこまで貢献できたか分からないがクルーズ船でこ経験が誇りであることに変わりなはない。

まだ先が見えず海を彷徨っている船は多く、友人のクルーも乗っていたりと一日でも早く彼らが帰途につけることを願って。

 

続く。

少し複雑な構成になってしまいましたが今週も読んでくださりありがとうございました。